「嘘、二体目のケルビム!?」
突如として増殖したレーダー反応、別れた雄介が最初から確認されていた方の反応に向かっているため、明は二つ目の反応へと急ぐ
オーシャンの水上用機体であるシーホースは残念ながら重装備ではないため、単独で完全体になったケルビムの相手をするのは難しい
しかしそれでこそ。
「腕の見せ所ってね!」
エネルギー反応があった地点はエリアS-41、静岡県の東端であるため、神奈川へ向かっている途中を少し逸れるだけで良い、燃料などの問題は気にしなくても良さそうだ。
「いた、攻撃開始する!」
「ギャァァァァアッ!」
ほとんど完全孵化といっていい状態のケルビムを発見した明は回避機動を織り交ぜながら正面に移動し、シーホースの火力をぶつけ、それと同時に新たな機体の出撃を要請する。
〈達摩、シーサーペントを出して!〉
「お嬢、了解です、確認ですが武装は」
〈いつもので構わない、できる限り早めに!〉
「わかりました、それじゃあお届けします!」
BURKオーシャンの誇る重爆撃機
「BURKオーシャン、
ゲートが開き、発進するシーサーペントから金色の光が溢れる、メテオール・イナーシャルウィングだ
翼が最大展開すると同時に超加速したシーサーペントは一瞬にして視界から消え去った。
「椎名!こっちのケルビムは任せなさい!」
〈わかった、頼んだぞ〉
通信機に叫ぶと同時に火炎弾の砲撃を回避し、左右へのフェイントをつけて右上へ、腹を晒さないようにしつつ急速旋回して一気に距離を取り、再び旋回して正面へ的を据える
ビーム砲を発射して攻撃し、気を引きながら市街地から引き離すように山へとケルビムを誘導する。
「ギィィアアッ!」
「そうそうこっちこっち、早く来なさいよね」
いくら装甲の上からなら深手にはならないとはいえ、よほどフィジカルに優れた、それこそギガデロスやギャラクトロンのような重装甲型でもない限りビームの超高温攻撃は無視できる火力ではない
撃ち続けていればそのうち中枢器官にまでダメージを及ぼすことは明白である。
「さぁ……て!」
向こうも同じく
怪獣の中では高い知能を持つ方とはいえ、流石に生まれてすぐに戦術を理解するほどのものではないのだから、上手く釣りを掛ければ引っ掛かる。
「メテオール発動許可を!」
〈……わかった、メテオール使用許可する〉
「パーミッションシフトトゥマニューバ、マニューバモードオン!」
金色の光に包まれたシーホースが超機動を開始し、メテオール武装を展開、先ほどまでの回避専念とは打って変わってブラスターの連射でケルビムを圧倒する。
「よっ、と、もう一撃!」
メテオール残時間50秒、余裕がある
この一匹だけならシーサーペントを呼ぶ必要は無かったかもしれないくらいに
だが油断はしない。
「この一撃で……仕留める!」
ブラスターを再チャージしたシーホースは空中でバックし、上空へと飛び去り
そしてその3秒後に急降下する
加速距離を無視して最高速度での急降下突撃、旧日本軍の特攻の如き突撃だが、決死の突撃というわけではない
今の今まで使われることがなかったシーホースの超兵装である
「いっけぇぇぇえ!」
ズガンという鈍い音と共にその胴体を斬り抜け、地面すれすれで姿勢を回復したシーホースはそのまま距離を取り、再びビームで削る戦法を取る
一方ケルビムも近接戦のリスクを理解したのか、ひたすらその場から離れようとする
だが明からすればその行動はせっかく引き離した市街地側へ怪獣が向かってしまうということに他ならないため、市街地側へと機体を回り込ませてカバーに入る。
〈お嬢!只今参りました!〉
〈達摩!そのまま顔面ブチ抜きなさい!〉
メテオール残時間が切れているシーサーペントだが、それでミサイルの火力が変わるわけもなし
ガトリング2門とポップミサイルの同時発射による制圧射撃がケルビムを襲い、そのまま削り散らす。
「ギジャァァァァ!」
あまりのダメージに絶叫を上げるケルビムだが、それで攻め手を止めるわけもなく
爆弾倉を開いたシーサーペントのガス焼夷弾とシーホースのブラスターで焼き払われて爆散、消滅した。
〈お嬢、本当におれ要りましたか?〉
「シーホースだけじゃ倒し切れなかったから、必要だったよ……また!?」
戦闘終了を確認した直後、再び発生した反応を捉えたアラームが鳴り、オーシャン組は揃って太平洋へ向かうのだった
今後の作品展開の方針は?
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ニュージェネ系統
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昭和兄弟系統
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ンネェクサァス(ねっとり)