(雄介、なにやら向こうが騒々しい事になっているようだが、どうする)
(どうもこうも、
あとはレボルシオンがイカれてなければ通信機で無事を報告して迎えを貰う
もしイカれてたらその時は残念って事でその辺の公衆電話から基地に電話すれば良いさ)
雄介は楽観的な回答を述べるが、ネットにアクセスして監視カメラなどの情報をリアルタイム閲覧できるザインはそうも行かない
悪臭問題はすでに海際の都市で騒ぎになり始めているのだ。
(そう簡単な話でも無さそうだ、わざわざ戦車隊まで出しているという事はおそらくただの騒ぎでは無く別の怪獣が現れたんだろう、向かうべきだと思うぞ)
(変身はできるか?)
(いや、残念ながらまだしばらくは無理そうだ)
(仕方ないか)
レボルシオンを念の為確認してみるが、コックピット近くに衝撃を受けたためか通信機は明らかに破損している様子だ。
「やっぱり無理か……よし、公衆電話から掛けるぞ、ちょっと車を回してもらおう」
(向こうが何事もなく終わればいいが……)
「BURKケルベロス現着した!これより火力支援を開始する!」
〈了解!こちらも砲撃を再開する!〉
怪獣の誘導と被害の封じ込めを続けていた戦車隊から歓声が上がり、それとほぼ同時にナパーム弾が届き始める
ケルベロスの地獄の炎とナパームの砲火が全身を焼き、海に身を沈めようとするシーリザーを黒焦げにする。
「ディザスター級兵装、
弘原海の放つ火炎放射は的確にシーリザーの尾や背鰭を捉え続け、細胞組織の分散による別個体の復活も許さない
ナパーム弾と火炎放射によって海面が瞬時に沸騰するほどに加熱され、水蒸気爆発が発生する。
「さすが
「元からだろ、コダラーの時点で既に終わってるよ」
まさに地獄のごとき様相を戦車隊の皆が見守る中、黒焦げの炭塊となったシーリザーが崩れて砕け散る
散々に苦戦させてくれやがったゾンビも火には勝てなかったのだ
夕日に照らされながら、骸は灰塵へと還った。
「ディザスター級兵装地獄の炎の活躍により、仮称シーリザード撃破……だって」
「はぁ〜〜〜よかった、あんなの相手したくないし、向こうが勝ってくれてよかった」
ゾンビ系は苦手な明が大きな胸を撫で下ろす中、逆にゾンビ系が得意な達摩が笑う。
「お嬢はそういうの嫌なんでしたっけ?まぁ再生できるにしても撃たれてノーリアクションってのも確かに不気味ですけど」
「腐ってるしキモいって嫌すぎるでしょ、生物として明らかに不自然じゃない、生きてるのに腐敗してるなんて
毒とかで傷口が腐敗するのは分かるけどさ」
確かに破傷風や敗血病など傷口から腐敗が広がる病気というものはあるが、ゾンビのようなファンタジックなそれとは話が違うとして語る明、誰にとってもあまり気持ちの良い話題ではないので、話をサッサを畳んで口を閉ざす。
「あ、シャワー使っていい?ずっと走ってきたから汗かいちゃったし」
「……まぁいんじゃないすか?使用申請だけちゃんとしてくれれば」
「めんどくさい、出しといて」
「なんでおれがお嬢名義の申請なんて出すんですか、おれは出撃報告書書かないといけないんですから、自分で出してくださいって」
出撃前には湯気を立てていたというのにすっかりぬるくなってしまったコーヒーを啜る紫波隊員と、今からシャワーに直行する気満々の明はしばらく面倒ごとの押し付け合いを続けるのだった。
今後の作品展開の方針は?
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ニュージェネ系統
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昭和兄弟系統
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ンネェクサァス(ねっとり)