インナースペースのザインがこちらに目線を合わせるとともに語り出す。
「やぁ、地球のみんな、今度もまた私と一緒に今までの戦いを振り返っていくぞ
今回の最初はこいつ、バルタン星人だ
こいつが連れてきた怪獣は恐竜戦車とサタンビートルの2体だ」
それに合わせて手元に浮かび上がった映像は3つ、バルタン星人と恐竜戦車、そしてサタンビートルのそれぞれを映したものだ。
「こいつらはアキレスの張ったバリアをすり抜けて、ロシアに出現したんだ
そのため私たちも気づくのが遅れてしまったが、現地のBURKロシアがなんとか対抗してくれていた
武装は最新型の揃った日本よりは劣るが、それでも数と練度はかなりのものだったぞ」
練り上げられた戦術と戦技、練達の指揮官を擁する盤石の体制が侵略者を迎え撃ち、食い止めたのだ
「残念ながら結構な被害を出してしまったようだが、民間人は完全に守り切った、殉職していった隊員達も己の戦果を誇りとするだろう
さぁ次だ、次に現れたのは異次元魔女ギランボ、個体名クラリッサ
珍しくも和解に成功した異次元人だ」
現れた映像に移るのはハロウィンの魔女コスに身を包む八木の姿、目の瞳孔の開き切った彼女はある意味では恐怖を誘うが、コメディチックな衣装の外見がそれを薄らがせる。
「これは憑依されていた時の八木元隊員だ、彼女は昔に大怪我をしてしまって、動くことができないんだが、クラリッサの魔法によってそれを動かすことを可能としていた
これ自体は別に悪いことではないが、良いとも言い切れないグレーな行為だ
とはいえ私たちがそれを一方的に決めつけて弾劾することはできない、だから慎重に接する必要があったんだが、雄介はそれをさらっと片付けてしまったな」
さらに別の映像には雄介とテーブル越しに向かい合うクラリッサの姿。
「結局、害性はないと言うことになった
これで話は終わったんだ……この後どうなるかは別として、な」
結局彼女が夢=命を削られ続けていることは変わらず、いつかは破綻する関係ではあるが、直ちに害性はなく、またそのそれを敢えて破棄する理由もないと判断した雄介は報告を保留して話を誤魔化した
そうするしかなかったとは言え、それで済んだとは思い難い話であった。
「……よし、次だ」
別の画面で映されたのは双頭の赤鳥、烈火の大怪獣パンドンだ。
「こちらも少々嫌な話だ、雄介が勉強を教えていた少女、有彩が謎の敵の手によって精神に干渉を受けてしまった
それによったらパンドンが異様なほどのパワーを発揮して襲ってきたんだ
まさか倒したパンドンが爆発の炎を吸収して自己再生するなんて無茶をしてくるとは夢にも思わなかったぞ」
そしてそこに立ち向かうザイン、最初の数戦は圧倒するが、有彩の全身から汲み取るまでもなく溢れ出す異様なほどのエネルギーがパンドンの全身に絡みつき、その行動法則を完全に支配し、その存在を概念レベルで強化してしまう
単独で発揮できる人間の限界レベルを遥かに超えた次元の、実体化するほどに莫大な精神エネルギーが現実世界そのものを書き換えているのだ。
「愛の力というものは恐ろしいな、まったくどんな理不尽であろうと成してしまう
絶対に勝てない敵にすら打ち勝つことが出来るのだから……まぁその敵側として体験するのは御免被りたいところだな」
ザインが言葉を切ると同時に、さらに次の映像へと切り替わる、その中にいたのはサーペント星人だ。
「こっちはサーペント星人、彼は人間の肉体か、それでなければ純粋な水を手に入れるために行動していたらしい、そもそもが不法侵入者なため容赦はなかったが、それ自体に侵略性はないと言っても良いだろう
だが、場所と狙ったものが悪かったな……
この戦いでは、弘原海隊長が意外なほどのフィジカルを見せてくれたぞ」
狭い廊下でありながらサイドステップで敵の光弾を躱し、一切動じずに駆け寄りながら発砲し、その後逃げるサーペント星人に幾度か直撃させながら廊下を走り切って窓から飛び降り、尚も逃げる星人を追跡していく隊長。
、
「人間は時に凄まじい事をする、鍛えた時の身体能力の上がり幅は宇宙でも有数のものだ。
さて、この後に現れたガンダー戦では人間達も全世界的に全力で抗戦することになる」
白く染まっていた画面に出現したのは、ポール星人の操る冷凍怪獣ガンダー。
「3体がほぼ同時に別地点に降下してきたガンダーは、それぞれが非常に強力かつ厄介だった、特に二番目は異様なほどの超低温を扱う才に溢れた個体だったな
エリアルベースの支部長、グローリアス氏が助けてくれなければ、私はここで氷漬けになったままだったかも知れない」
3体がほぼ同時に降下してくるという状況下、日本はウルトラマンとともに、オーストラリアは他の基地から戦力を抽出して、そしてアメリカは最大規模だけあって独力で立ち向かい戦ったのだ。
「……凄まじい脅威だったが、なにより恐るべきはまず、ポール星人自体はまるで本気ではなかったと言う点だろう、こいつらにとっては地球などどうでも良く、進行方向にあったから立ち寄った程度の感覚だったようだ
まぁ、追加戦力が無くて助かったと言うべきだろうな
次に行くぞ、こいつは私たちは直接戦っていないがマザーケルビムだ」
尋常ではない巨躯と大火力、纏った遊星体の群れ、そして一般個体には持ち得ない遊星体に卵を寄生させて隠す知性
生半なウルトラマンでは立ち向かえない巨大個体だ。
「このサイズとなると撃破に必要なスペシウムも並大抵の規模ではない、正直相性が悪すぎる、私たちがこいつと戦っても多少足止めするくらいだろうな」
そう、エネルギーの絶対量は多くとも、スペシウムの制御が上手くいかないザインにスペシウム光線は扱えないが、この巨大生物に有効な攻撃といえばやはりスペシウムの直接注入を置いて他にない
故にザインが無理に立ち向かっても数分の足止めが限界な可能性が高いのだ。
「こいつが地球に降りて来ていなくて助かったよ……さて、次はこちらだ、アリゲラとグエバッサー、未熟児のケルビムも一緒に出現したがこれは特に強くもなかったな
だがこの二体はスピード型の飛行タイプで、非常に強力な怪獣だ、特にグエバッサーの起こす暴風は戦闘機すら飛行不能にしてしまうほどに強力だぞ」
未熟児個体のケルビムは表示さえ無かった事になってしまったようだ。
「明はここでも凄まじいテクニックを見せてくれた、飛行経路を制限する周囲のビルをものともせずに市街戦でグエバッサーと戦ったんだ」
反重力機構や慣性制御もなしにほぼ直角なコーナーを曲がり、ビル上に出てビームを撃つシーホースの勇姿と、同時に編隊を組んだクルセイダーズの急行する映像
そして基地を強襲するアリゲラの姿
そう、この日は基地防衛には成功したが、やはり陸戦隊から数人の犠牲者が出てしまった悔やむべき日でもあるのだ。
「ここから空戦隊と陸戦隊の協調の機運が高まっていく、そして迎えたのが直近の戦い、原子力発電所の防衛作戦『二天一流』だ」
陸戦隊とともに出撃していく雄介と、ザインを迎え撃つ二体の怪獣達。
「核廃棄物を食うウラン怪獣ガボラ、透明化して電気をくすねる透明怪獣ネロンガ
核燃料と電気が揃う原子力発電所というロケーションはまさにこの二体にぴったりだったんだろう
発電所を襲撃した怪獣達は非常に精強で、かつ賢かった
変身直後にエネルギーを吸収する罠戦法や周囲を巻き込む放射熱線、非常に危険な相手だったんだが、ここに新たなウルトラマンが来てくれた、師を同じくする、私にとっては兄弟子に当たるウルトラマンゼファーだ
ゼファーは素早い動きと斬撃・切断技による攻撃を得意とし、特にスラッガーはセンチメートル単位で操る事を可能としている
私には困難だろう『ガボラの体内の放射性物質に触れずに首を切り落とす』なんて仕事をやってくれたんだ」
ゼファーの大技、ゼファードスライサーがガボラノ首を切断し、そのまま活動を停止させる
そして2人してネロンガへと向き直り、必殺の合体光線が放たれる。
「こうして、二体の怪獣との激戦を我々は制した
だがこれで終わったわけじゃない、黒幕を倒せていない以上、まだまだ戦いは続いていくだろう
みんなも、この長い戦いが終わるまで、ちゃんと応援してくれよ」
今後の作品展開の方針は?
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ニュージェネ系統
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昭和兄弟系統
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ンネェクサァス(ねっとり)