ウルトラマンザイン   作:魚介(改)貧弱卿

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エピソード27 総集編Ⅱ 1

「初めまして、みんな、俺は雄介、今日はザインの代わりに俺が解説を担当するぞ」

 

 今回は変身時同様、雄介のインナースペース背景(コスト省略のためザインと同じもの)のようだ。

 

「これを見てくれ、彼らは俺たちと共に戦ってくれる地球の戦士、BURKだ、カイナやアキレスとも一緒に戦ってくれていたぞ

だが今度の彼らは一味違う、科学力も飛躍的な進歩を遂げているんだ

見てくれ、これが今の主力戦闘機、BURKクルセイダーだ!」

 

 雄介の手の中に画像が表示される、ザインと違って浮遊型ホロスクリーンには慣れていないはずの雄介だが、凄まじい適応力で既にイメージトレース入力を使いこなしているようだ。

 

「クルセイダーはセイバーやブースターよりも強力な戦闘機で、大きな羽が特徴なんだ

高速かつ高火力の理想を高水準で実現した機体でもある、必殺技は全ての内蔵火器の一斉発射『ブラスターシュート』だ」

 

 翼下ハードポイントに搭載された大口径ビーム砲2門『バリアブルパルサー』機首のバルカン『ポラリス』標準装備の内蔵型ビーム砲1門『重陽』による一斉射撃を行うクルセイダー

本編ではあまり活躍の機会のないクルセイダーだが、一般的な怪獣であれば十分に撃破可能な性能を持っているのだ。

 

「俺たちも何度も助けられた名機だな、

続いては炮龍(バオロン)、こいつは中国製の爆撃機で、強力なスペシウム・ミサイル『神虎(シェンフー)』を搭載している

爆撃機だけあってクルセイダーより脚は遅いが、何度も怪獣撃破に貢献しているミサイルの威力は素晴らしい物だ」

 

 浮かび上がった画像は銀赤、シルバー系ウルトラマンをイメージしたカラーリングの試作爆撃機、炮龍

そして赤系ウルトラマンの体色をイメージした彩色をもつほぼ同じ形の正式機、爆龍(バオロン)

名前の通りを優先して字は違えど同じ読みなのだそうだ。

 

「そして試作機としての仕事を終えて正式ロールアウトされた改良版、爆龍だ、こちらはまだロットの制作も完了していなくて、少々部品不足を起こしていてな

もうそろそろ量産が出来るはずだが、本当はどうなのかは中国支部しか知らない」

 

 空中に描かれた2機は雄介の手の中を飛び出してドッグファイトを始め、やがて加速し切って光の粒子となり姿を消した。

 

「ケルベロスはローマ支部の機体で、ディザスター級に指定された強力な兵器を内蔵している

本当はディザスター級は車載どころか基地に巨大な装置として置かれるような規模感なんだが、特殊ナパームによる火炎放射という武装の都合上の話だろうな

これは文字通りに消えない炎で、特殊な消火剤を用いないと水をかけても泡をかけても消える事がない、武装の性質からして非常に危険な兵器なんだ

ソリチュラの焼却に使われたときも、ソリチュラだけで無く周囲にも大きな影響をだしてしまっていた

後で物議を醸してしまったそうだが当然だろうな」

 

 新たな映像には黒をベースに赤ラインが入った曲線的な大型機体、ケルベロスが映され

その攻撃としてソリチュラを焼いたディザスター級兵装、地獄の炎(カノ・エッド)が呈された。

 

「これで俺ごと焼かれそうになった時はかなり命の危機を感じたけど、結局ソリチュラを倒すために必要な手だったのだから仕方なかっただろう

うん、そう言うことにしておく」

 

 雄介自身ごとまとめて焼かれそうになりながらソリチュラが本体を分離して炎から逃れようとするシーンが映り、雄介もかなり引き攣った表情ながらにその妥当性を肯定する。

 

「次は3機、BURKオーシャンで運用されている多目的攻撃機シードラゴン、哨戒戦闘機シーホース、重爆撃機シーサーペントはそれぞれがお互いの相性を補完する関係にある

速度ならソーホース、火力ならシーサーペント、機動力を失う代わりに攻撃力は他の倍近いシードラゴンとな、

本来はライセンスによってそれぞれ扱える機体が変わるが、明はBURKの有する全ての機体を実戦レベルに習熟している7人の人類最高峰(マイスター)の1人だ」

 

 

 更に映し出された3機の映像の中では唯一出撃していないシーサーペントのみが残され、シードラゴンとシーホースが拡大され

それぞれが今まで見せた武装や性能が表示される。

 

「サーペントはいまだその性能の全貌を明らかにしていないため、ここではまだ紹介できない、残りの2機の性能は以下の通りだ」

 

 速度や旋回性能、そして武装と装甲、様々なスコアが表示される。

 

「シーホースはメテオールの翼外縁部白熱化装甲を待っている、これは起動すると主翼自体がヒートブレードとなりそのまま敵に体当たりする事で切り裂けるというユニークな装備だ、

対してシードラゴンのメテオール装備は慣性制御翼イナーシャルウィング、そして陽電子砲プラスパーの2種、こちらは標準的な装備でまとめた感じだな

重力や慣性を無視した超機動を実現する慣性制御翼による機動力向上と、他にはない超大火力を発揮する陽電子砲というメテオールの代表のような装備だな

ただ内蔵装備が大きすぎるが故に通常時はやや機動性に難があるらしい」

 

「他の兵器の説明に移るぞ

まずはマスカレイド級、通常兵器と携行装備だ」

 

 複数の画像が浮かび上がり、それぞれが回転しながら整列する。

 

「まずはBURKガン、BURK隊員の標準装備の一つだ、威力調節で壁一枚くらいなら撃ち抜くことが出来る

小型の怪獣ならこれ一つで倒すことも可能な優れものだ

ついでに増設装備の『トルネードブレイカー』ユニットを付けることで攻撃力と射程が4倍ほどに向上し、分類もマスカレイド級からハイパー級になる、かなり反動が強くなるから専門の訓練を受けないと使えないぞ」

 

 一撃で古代怪鳥バードンの毒袋を射抜き、その毒を逆流することに成功したBURKガン(トルネードブレイカー)

この頃はまだ決まっていなかった正式名称はバードンの起こす暴風ごとバードンを撃ち抜いた実績から付けられたものだ。

 

「これは去年の話だが、この時のガンナーは八木隊員が務めたらしい

次だ、次はBURKソリッドシールド

こっちはオプション装備で、暴徒鎮圧用なんかに使われる突撃防楯だ

武装した宇宙人の攻撃なんかもある程度は防げる、とはいえ重いし使用する側も視界を遮られるから、あんまり使うことはない

どちらかというと基地にまで押しかけて来たりするような侵入者の足止めに使うようなものだろうか?

こっちは同じく暴徒鎮圧用の近接戦向け非殺傷型スタンロッドで、これも警察が使っているものと大差ない造りだな」

 

 2つまとめて出された映像はどちらもあまり目立つことがないものだが、なければ無いで困るようなアイテムだ。

 

「あと実はハーシュ・ハチェットという片手斧も有る、これは明確に殺傷用だから使う人はあまりいないが、近接戦装備のなかでも珍しい特殊機能を一切持たない単純な武器で、その分堅牢性が非常に高い

昔の文献記録によく有るようなフィジカルタイプの戦闘員が使うためのものなんだろうな」

 

 あまりに無骨な片手斧が提示され、すぐに消える

次は超兵器級の解説だ。

今後の作品展開の方針は?

  • ニュージェネ系統
  • 昭和兄弟系統
  • ンネェクサァス(ねっとり)

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