GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜   作:sha-yu

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一ページ1500〜2000文字を目指して書いてます。

一ページを読むのにはこれくらいがちょうどいいかなぁと。


特異

姉ちゃんのところに戻ると、姉ちゃんは忙しなくコンテナの周りをウロウロしていた。

 

姉ちゃん、待たせるのは好きだけど、待たされるのは嫌いだからなぁ……。

 

 

「姉ちゃん、ごめん。待たせちゃって「うっさい!」いってぇ!?理不尽!!」

 

「うわ、リイヤさん容赦ないなぁ」

 

「素直じゃないわね、まったく」

 

 

理不尽なスパナ攻撃……そんなに怒ることないじゃないか。

 

 

「で?大丈夫だったの?」

 

「ん、二刀流は大変だけど、大丈夫。慣れればいい戦力になるよ」

 

「そう。ちょっと、そっちの神機見せて」

 

 

そう言ってナズナさんのパーツがついた神機を見る。

わっしは違和感なく使ってたけど、神機に負担とかあったら大変だもんな。

 

 

「うん、バラさないとわからないけど、軽く見た感じだと神機の機能には問題なさそうね。でも……」

 

 

刀身をまじまじと見つめる姉ちゃん。

 

 

「ナズナ。このパーツ一週間お預けね」

 

「えぇ!?どうしてですか、リイヤさん!」

 

「刀身、曲がってる。全治一週間。ご愁傷」

 

 

あ、あの時か……地面に突き刺して飛んだ時。

 

 

「そ、そんなぁ……ショウゴ君!慎重に扱ってって言ったのに!」

 

「す、すいません。でも、あの時はああするしか……」

 

「そうかもしれないけどぉ……」

 

「ふふ、隊長さんもお気の毒ね」

 

 

本当に申し訳ない……。

わっしの力不足だ。

 

 

「ほらほら、もうここにいる必要ないんだから帰るわよ。ヘリも来てるんだから」

 

「早くサカキ博士に報告しなきゃいけないものね」

 

「ジーナ!そういうことは言わないでよ!」

 

 

姉ちゃんを手玉に取れるのはジーナさんだけだな。うん。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「そうか、では私の仮説は正しかったんだね」

 

「はい、弟の体は特異なものになっています」

 

「偏食因子に飲み込まれず、オラクル細胞に喰われることのない体。いや、違うな。どんなオラクル細胞でも、自分に最適化できる。だから、どんな神機を使っても拒絶反応を起こさない。いやはや、こんな人間がいるなんてね」

 

「博士、弟は……」

 

「大丈夫、これ以上実験を続けるつもりはない。君の頼みだしね。でも、この能力をうまく使って欲しいね」

 

「それなら、私にいい考えが……」

 

「……ふむ、なるほど。わかった、好きにするといい」

 

「ありがとうございます。では、失礼します」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

アナグラに帰るとエントランスには、アリサさんとカノン、それとコウタさんがいた。コウタさんとは、最初の自己紹介のときに顔を見ただけで、あまり話したことはなかった。

 

 

「あ、ショウゴさんおかえりなさい!初めての中型アラガミ討伐、どうでしたか?」

 

 

カノンがトコトコと駆け寄ってくる。本当、妹がいたらこんな妹がいいな。そんなことを考えながら、カノンの頭を撫でる。最近、カノンを撫でるとなんとも言えない癒しを得ることに気づいた。

 

 

「なんとか大丈夫。ジーナさんと、ナズナさんも一緒だったけどね」

 

「ナズナさん達がいるなら、心配ないですね!」

 

「ショウゴさん、ミッション制限解除されたんですね。おめでとうございます」

 

「この間の新人さん?自己紹介まだだったよね。俺、第一部隊の藤木コウタ。よろしく」

 

「柳川ショウゴです。こちらこそ、よろしくお願いします」

 

「そんなかしこまらなくていいよ。俺より年上なんだし、タメ口でいいよ」

 

 

ここの先輩達は、こういうフランクなところがいいね!

 

 

「わかったよ、コウタ」

 

「よしよし。ところで、ショウゴってバガラリーって知ってる?」

 

「バガラリー?」

 

「もう、コウタはいっつもそれなんですから。ショウゴさん、気にしなくていいですからね」

 

「ちょっ、アリサその言い方はないだろー」

 

「はは、二人ともそれくらいにしておきなよ」

 

 

まあまあ、と二人を諌める。これが大人の余裕というやつだろうか。

 

 

「ショウゴさん、そういえばジーナさんとナズナさんは?」

 

 

カノンがそう聞いて来た。あれ?さっきまで一緒だったんだけど……

 

 

「ああ、ツバキさんがお二人を探していたので、そちらへ行ったんだと思いますよ?」

 

「そっか。ジーナさんとナズナさんに、今日の評価聞きたかったんだけどな」

 

「うわぁ、ショウゴ真面目」

 

「足手まといになりたくないからね。努力は欠かせないよ」

 

「さすがですね。いい心がけだと思います!」

 

 

アリサさんにそう言われると、頑張れるな。女性に褒められただけでやる気出すのもどうかと思うけど……

 

 

「アリサとは大違いだよな。最初に会った時、旧型は旧型の仕事をしてください〜とか言ってさ」

 

「ちょ、コウタ!そういうことは言わなくていいです!!」

 

「あ、ちょっ二人とも!」

 

 

コウタとアリサは追いかけっこを始めた。若いなぁ、十代。

 

 

「何時ものことですよ、ショウゴさん。そうだ、クッキー焼いたんですけど食べませんか?」

 

「いただくよ」

 

 

カノンの料理は美味しいからね。

 

そうだ、今度は第一部隊の人と仕事してみよう。ゴッドイーターの仲間だし、親睦を深めるためにも。

 

クッキーを食べながら、そう考えていた。




はい、難産でした。今回の話。


すっごい時間かかってしまい。夜中投稿となります。

お見苦しいかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
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