GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜   作:sha-yu

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しばらく更新が滞るかもしれません。

毎日更新を目標にしてましたが……もうゴールしていいよね←

あ、視点切り替えの時、ショウゴの時は〈shogo side〉とつけないようにしたいと思います。よろしくお願いします。


心配

《クッテヤル……》

 

竜のアラガミが、ジーナさんに槍を向けている……

 

 

《クッテヤル……》

 

 

やめろ……やめてくれ……

 

 

《クッテヤル!!》

 

 

やめろぉ!!

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「はっ!?」

 

 

今のは、夢?ていうか、ここは……?アラガミは……?

 

 

「目が覚めた?」

 

 

視界の外から声がする。顔向けると、ジーナさんがいた。

無事だったんだ、ジーナさん。いや、あれは夢だもんな。

 

でも、まだ頭の中で整理がつかない……。

 

 

「ジーナさん……ここは?」

 

「アナグラの病室。第一部隊が救援に来て、私とあなたは戦線離脱」

 

「そう……ですか」

 

 

足手まといだったのかな……。とりあえず、寝たまま話すのは嫌だから……

 

 

「いっつ!?」

 

「まだ動かないで、折れてはいないけど、骨に何本かヒビが入ってる。あと、全身打撲ね」

 

「ここに初めて運ばれた時より重症だな……いつっ」

 

 

上半身だけでも起こす。ジーナさんと目線があった。

 

 

「本当、無理して……。第一部隊が助けに来なかったら、あなた死んでたわよ?」

 

「はは、運が良かったんですね。でも、ジーナさんが無事で良かったです」

 

 

よく見ると、ジーナさんも所々に包帯を巻いている。

無傷ってわけにはいかなかったか。自分の力不足に腹が立つ。

 

 

「自分の心配をしなさい。本当に……」

 

 

すっと、ジーナさんがわっしの頭を引き寄せて……

 

 

「うぇ!?じ、ジーナさん?」

 

 

抱き寄せられた。すごい良い匂いがする。やばいやばい。

 

 

「私のせいであなたに怪我をさせたって、心配したのよ?でも、助けてくれてありがとう」

 

「た、助けてって……」

 

 

わっしはなにもしていない……いや、それよりもこの状況は何事!?やばいって、女の人ってこんなにいい匂いするの?心地よすぎて……あ、ダメだ眠い……

 

 

「ジー……ナ、さん……」

 

「おやすみ」

 

 

また、わっしの意識は途切れた。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

〈gina side〉

 

手術が終わり、ショウゴ君が病室に運ばれて6時間ほど経過した。

 

サカキ博士が言うには、目が覚めるまでが勝負とのこと。偏食因子の異常が、どれほどの影響を与えているかわからないそうだ。

 

ふと、ショウゴ君の左腕を見た。アラガミの槍を受け止めた手は、果たして無事なのだろうか?

 

 

「っ……これは」

 

 

ショウゴ君の左手は、全くの無傷だった。アラガミの攻撃を、素手で受け止めたのに……。

 

その時、ショウゴ君の目が開いた。

 

目を覚ましてくれた……。

 

 

「目が覚めた?」

 

「ジーナさん……ここは?」

 

 

状況を把握できていないようだ。まだ、戦場だと思っているのかしら?簡単に説明してあげよう。

 

 

「アナグラの病室。第一部隊が救援に来て、私とあなたは戦線離脱」

 

「そう……ですか」

 

 

この顔は、足手まといになったとか思っているんでしょうね。そんなことはない。それは、私が1番よく知っている。彼は、よくやってくれた。

 

 

「いっつ!?」

 

 

体を起こそうとしたショウゴ君が、痛みに顔を歪めた。

あのアラガミの攻撃を直接受けた彼の体は、しばらく絶対安静と言われている。

 

 

「まだ動かないで、折れてはいないけど、骨に何本かヒビが入ってる。あと、全身打撲ね」

 

「ここに初めて運ばれた時より重症だな……いつっ」

 

 

そんな軽口を叩きながら、ショウゴ君は上半身を起こす。

動くなと言ったのに。

 

 

「本当、無理して……。第一部隊が助けに来なかったら、あなた死んでたわよ?」

 

「はは、運が良かったんですね。でも、ジーナさんが無事で良かったです」

 

 

彼は、自分の心配をしないの?私を心配させて、こんな思いをさせて……本当に……

 

 

「自分の心配をしなさい。本当に……」

 

 

私は、彼を抱き寄せた。そうしたかった。こんな気持ちは初めて感じた。

 

 

「うぇ!?じ、ジーナさん?」

 

 

酷く狼狽するショウゴ君。

ふふ、なんだか可愛いわ。

 

 

「私のせいであなたに怪我をさせたって、心配したのよ?でも、助けてくれてありがとう」

 

「た、助けてって……」

 

 

ショウゴ君の目がとろんとしてきた。まだ疲れが取れていないのね。そのまま、寝ても大丈夫。

 

 

「ジー……ナ、さん……」

 

「おやすみ」

 

 

目を閉じたショウゴ君の頭を撫でた。リイヤの弟が、こんな可愛い子なんて、なんだか羨ましく思う。

 

ゆっくりと、ショウゴ君をベッドに寝かせ、病室を出る。

 

 

「起きたら、また飲みに行きましょうね。ショウゴ君」

 

 

あの約束は、まだ有効だから。




急すぎたかな?

でも、後悔はしていない!反省はしているけど……。

さぁて、楽しい楽しいいちゃいちゃの始まりだ!
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