GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
しかし、七夕の話なんて思いつかない私は、七夕小噺を書くと言うことはできないのだった。
「異常なし。今日も装甲壁は無事か」
今日は装甲壁の定期巡回。アラガミを討伐しにいくわけじゃないから、テスターの仕事はお休み。自分の神機を持って来ていた。
「さぁて、アナグラに帰るとするか」
他の防衛班は近くにアラガミの反応が現れたため、そっちのほうに行っている。巡回はわっしだけだ。
「帰ったら初恋ジュースを飲んで、ゆっくりするか」
神機を格納庫で待機していた整備班の人たちに渡し、自分の部屋に戻ろうとエントランスに入ると、ソファでぐったりしている人が……ていうか、あれは……
「つ、ツバキ教官?」
「ショウゴか……巡回ご苦労だったな……はぁ……」
明らかに具合が悪そうだ。ましてや、あのツバキ教官がこんなになってしまうなんて、よほどのことが無いと……あ、なんか思い当たる節が……
「ツバキ教官、大丈夫ですか?」
嫌な予感しかしないので、ちょっとわからないフリをしよう。
「あ、ああ……心配するな。少し体調が悪いだけだ……」
「一体どうして?」
「初恋ジュースを飲んだら、あまりの味で……」
あああ、やっぱりか!わっしのせいではないですか!?わっしのアホ!バカ!
「す、すみません!わっしが初恋ジュースを渡してしまったから……」
「全くだ……まぁ、お前が悪気があってやったわけじゃないのはわかっている。気にするな」
「わっし、水買ってきます!!」
ひどく心が痛かった。
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「助かった、ショウゴ」
「いや、元はと言えばわっしのせいなんで」
30秒でミネラルウォーターを買ってきたわっしは深々とツバキ教官に頭を下げた。もちろん、これでわっしの罪が帳消しになるわけではない。わっしはこの業を背負って行きていくんだ……。
「頭をあげろ。わざとじゃないのは知っているんだ」
「いや、それでも……」
「いいからあげろ。上官命令だ」
そう言われ、頭を上げる。
ツバキ教官の顔色はさっきよりもいい。少しはマシになったかな。
「最近はどうだ?この仕事には慣れたか?」
ツバキ教官は、いつものしかめっ面ではなく、まるで子供を見るような目で聞いてきた。
「はい。慣れるっていうか、慣れるほかないっていうか……防衛班の仕事にテスター、あとナズナさんの素材集めも手伝ってるので」
「そうか。体は特に異常はないか?」
「はい、至って健康です」
「体調管理はしっかりしろ。ゴッドイーターは体か資本だからな。私から、ナズナに言っておく。あまり、私情でショウゴを連れて行くなとな」
それだけ言って、ツバキさんはエレベーターに乗り込んで上階へ向かって言った。わっしの心労の一つが、思い掛けずなくなるかもしれない。少しは期待してもいいだろうか。
「んー、初恋ジュースでも飲みながら、みんな帰ってくるの待ってるか」
そうだ、下で働きづめのヒバリさんに飲み物でも買ってあげよう。
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《gina side》
仕事を終え、アナグラに帰るとショウゴ君がいた。
なにやら、エントランスのテーブルに突っ伏している。寝ているのだろうか?
「お?ショウゴ寝てんのか?」
シュンがショウゴ君の姿を見て、そんな事を言っている。彼も疲れているんだろう。ゆっくり寝かせてあげたい。
「おーい、ショウゴ。起きろよ」
本当、シュンは子供っぽい。
「おい、シュン。そんなやつほっとけ」
カレルがシュンにそう言う。シュンは少し拗ねたように、ショウゴ君を起こすのをやめた。
「カレル、そんなやつって言い方はないんじゃないのか?ショウゴはいいやつだぞ?」
「知ったことじゃない。呑気に寝ているほうが悪いんだよ」
「お前、ショウゴはなぁ!」
「うるさいって言ってんだよ」
「あなた達」
流石に、この2人はうるさすぎる。最大限に怒気を含めた声を作る。
「少し黙りなさい」
「「あ、ああ……」」
2人も黙ったことだし、私はショウゴ君の寝顔でも眺めていよう。この間見られた仕返し。
「なぁ、ジーナ最近ショウゴにべったりじゃないか?」
「教官だから……って言うにも、確かに最近はよく一緒だな」
「惚れてんのか?」
「ジーナが?まさかな」
全部聞こえてるわよ。
ジーナがデレ始めました。
イチャイチャいいですね。
書くのが捗ります。
あ、前のページに書いたアンケートですが、期限の部分消します。
いつでもリクエスト受けます!