GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
あまりにもジーナさんが可愛かったもので。
翌日……翌日と言っていいのかわからないけど、とりあえず翌日。あの出来事でショートしたおかげか、とりあえず寝ることには成功した。朝起きて悶々としていたが……。とりあえず、そのことは忘れて今日も仕事だ。早く着替え……『ウー!ウー!』……今の、警報?
『緊急事態です!装甲壁付近でアラガミが大量発生!第二、第三部隊は直ちに装甲壁を死守してください!第一部隊は先行し、アラガミの殲滅を!繰り返します……』
アラガミが大量発生!?このままじゃ装甲壁が破られて、居住区に被害が及ぶ。急がないと!
すぐに着替えを済ませ、エントランスへ向かう。そこにはジーナさん、カレルさんがいた。
「ジーナさん、カレルさん!」
「きたか。急いで準備しろ。装甲壁はまだ破壊されてないが、時間の問題だ」
「はい!」
「早く格納庫に行きましょう」
ジーナさんが先に格納庫へ向かう。それに続いて、格納庫に入ると姉ちゃんがすでに神機を用意して待っていた。
「きたわね。ジーナとカレルのはこっちにある。ショウゴ、あんたはこの二つ持って行って」
二つのロングブレードの神機。
あれ、片方はわっしの神機だけど刀身が違う……
「姉ちゃん、これ」
「二つとも、ナズナの最強武器だから。壊してもいいよ」
「いや!ダメだろ!」
「つべこべ言わずにさっさと行きなさい!」
姉ちゃんがスパナ構えやがった。早く出撃しよう。
「無事に帰ってきなさい。ジーナ、ショウゴ」
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「な、なんだこれ……」
壁の外には大量のオウガテイルやザイゴードなどの小型アラガミ。そして、中型と大型のアラガミが壁を食い破ろうとしている。
「これ、やばいですよね!?」
「多すぎる。が、稼ぐにはちょうどいいな」
「稼いでも、死んだら終わりなのを忘れないでね」
「わっしが先行します。後方支援をお願いします!」
アラガミの群れに突っ込む。後ろからカレルさんのアサルトが連射されてる。ジーナさんのバレットがは見えないから、狙撃ポイントを探してるんだと思う。
「うぉ!!」
ロングブレードを振るい、オウガテイルを斬り伏せる。この辺りは大型アラガミはいない。しかし、小型アラガミであっても壁を食い破ってくる。数を減らすしかないんだ。
「壁には近づけさせない!」
オウガテイルに囲まれそうになっても、カレルさんの援護で完全に囲まれることはない。しかし、カレルさんのアサルトは一発一発の威力が低い。大量のアラガミが入り乱れているこの場では、威力が分散され明らかに相性が悪い。
しかし、それについては心配ない。
アラガミの中に撃ち込まれた波のような装飾がされたスナイパーバレット。ジーナさんのバレットだ。貫通性のあるレーザーのバレットはオウガテイルを貫き、その後ろのオウガテイルも捉える。
「ショウゴ君、後ろは任せて」
「助かります!」
オウガテイルの相手はこの間腐る程したんだ。ここでやられてたまるか。
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「はぁ!」
もう何体倒したかわからない。幸いにも、中型、大型のアラガミが乱入して来ることはなく、ここ一帯のアラガミは少なくなってきていた。しかし、全て駆逐するのは、正直無理だと思う。
「ハァ……ハァ……」
「ショウゴ君、一旦下がりましょう。少し休まないと」
「でも、ここを突破されたら……」
「あなたがこれ以上戦っても、疲弊してやられるだけ。下がって、戦況を報告してきて」
「……わかりました。ジーナさんとカレルさんは?」
「俺たちはまだ残る。旧型遠距離神機でも、食い止めるくらいはできる。お前は、早く戻ってこい」
「わかりました。すぐに戻ります」
わっしは、格納庫に向かう。
格納庫は神機の整備で慌ただしかった。
「ショウゴ君、戻ったんだね」
リッカがわっしを見つけ、駆け寄ってくる。
「はい、戦況の報告に」
「その神機預かるよ。代わりの神機用意しておくからね」
「ありがとうございます。それじゃ、わっしはツバキ教官とサカキ博士のところに行ってきます」
リッカに神機を渡し、エントランスへ向かうと都合よくツバキ教官とサカキ博士がいた。
「ツバキ教官、サカキ博士!」
「ショウゴ?どうした」
「戦況を報告します。アラガミの数は減ってきていますが、まだ多くのアラガミが残っています。押し切られるのも、時間の問題かと」
「芳しくなさそうだね……どうにか、アラガミを遠ざけることが出来れば」
サカキ博士は対策を講じているが、あのアラガミを遠ざける方法なんてあるのだろうか?
なんだろう、なんかそんなことをできるものが……
「しかしサカキ博士。遠ざけたとしても根本的な解決にはなりません」
「そうだね……せめて、アラガミを一箇所に集めることが出来れば、分散している戦力を集めて一気に叩くことができる……」
つまり、アラガミを引きつければいいと。
あるじゃないか、うってつけのものが。
「ツバキ教官、サカキ博士。一つ提案が」
アラガミに初恋の恐ろしさを見せてやろうではないか。
アレが救世主となりえるか。
次回に乞うご期待