GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
最近、朝晩と更新しておりますが、基本は1日1更新なのでお間違えなく。学校いく電車の中と帰りの電車の中で書いてるので、本当に電車の中での暇つぶし程度なんです。
毎日30分の通学時間は有意義です。
《gina side》
ショウゴ君をアナグラに戻したのは、少し危ない綱渡りだと思った。
しかし、1人で50体以上のオウガテイルやザイゴードを食い散らかした彼を休ませるなければならないということを、私とカレルは共有していた。
前衛のいないこの状況は、アラガミを引き付けるものがないため、私とカレルの二人は必然的に後退していくしかなかった。
「おい、ジーナ。このままじゃ壁を破られる。それどころか、俺たちが食われるぞ」
「無駄口叩いてる暇があったら、引き金を引きなさい」
もはや、撃つ感触を確かめている暇がない。標準を合わせたら撃つ。それだけの作業になっている。
「ったく、新人はいつ戻って来るんだか」
「お言葉だけど、もう彼は新人じゃないわ」
「そりゃ悪いこと言ったな。だが、今の頼りはあいつだけ……なんだ?」
カレルが言葉を止め、引き金を引かなかった。
私も、異変に気づき神機を下ろした。
アラガミ達が装甲壁から離れ、全く別方向へ進行し始めた。
「あれは、一体……」
その時、車のエンジン音が聞こえ、1台の大型装甲車がこちらに向かって来た。
運転手は……リンドウさん?
「ジーナ、カレル。大丈夫か?」
「ああ、こっちは大丈夫だが……一体どうなってんだ?これは」
「ああ、それは走りながら説明する。今はあれを追う」
車に乗り込むと、中には第一部隊と私達以外の防衛班がいる。新兵の二人は、第一部隊にいたようだ。
でも、ショウゴ君だけいない?
「全員揃いましたね。今からサカキ博士からの命令を伝えます」
ナズナが立ち上がり、説明を始めた。
「今から大規模な包囲戦を行う。アラガミは要塞跡地に集められるので、そこで全兵力を持って駆逐せよ。ということです」
「アラガミを集めるって。どうやるんだよ。ていうか、現にアラガミはどっかに引きつけられてるけど」
シュンが誰もが思っている疑問を口にする。
ちなみに、第三部隊のシュンが私達と一緒じゃなかったのは、第二部隊の方について行ったからだ。1人先行して、勝手に第二部隊と合流したらしい。
っと、今はそんなことより、このアラガミの不可解な行動についてだ。
「今、アラガミを引きつけてるのはショウゴ君です」
ドクンと、心臓が一瞬止まったような錯覚に陥った。
ショウゴ君が……1人で?
「な、なんでショウゴがそんなことを!」
みんな、同じことを思っている。
なぜ彼が?どうやって?
「サカキ博士は、ちょうどショウゴ君がそこにいたし、車も運転できるからって言ってたけど……これを見ると、ショウゴ君しかできないんだよね……」
明らかに困った顔をしたナズナ。
ショウゴ君にしかできないなんて、ますます意味がわからない。
「えっと、ほら、最近出撃前に飲むのを禁止されたもの、あるでしょ?」
「えっ……いや、まさか……」
一同の表情が、なんとも表現しずらい表情に……私も、気を張ってないと表情を固定できそうにない。
「そのまさかなんだよね……」
ナズナが困り顔のまま言い放った。
「大量の初恋ジュースを飲んだ彼が、車でアラガミを引きつけてます」
アラガミ達よ!ひれ伏すがいい!これが人類の!極東支部の!いや、初恋の力だぁ!!
今回短いですが、盛り上げるには分割した方がいいと思ったので。
初恋ジュースは、歴史に名を残すことができたのだろうか。