GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
ショウゴの特異性を少し説明。
わかりずらいかもしれないけど……
わっしは、化け物に成り下がった。
アラガミを食べたくて食べたくてしょうがない。
頭の中で声が響くんだ。食わせろ、食わせろって。あの時のハンニバルが。
最初は抵抗したけど、無理だった。
アラガミを見つけたら、獲物を狙う獅子の様に背後から近づいて、食らいつく。
アラガミはあっさりと息絶え、それを捕食する……。
アラガミは、こんなに簡単に殺せたか?
あきらかに弱っている。こんな生身の人間に食い殺される程に。
でも、そんなのどうでもよかった。
食べたくなくても、食べてしまう。美味しくない。
なんでこんな美味しくないものを食べてるんだ……初恋ジュースの味が、もう懐かしい。
そういえば、最近ジーナさんと飲みに行ってないな。
行きたかったな、一緒に……
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《gina side》
目が覚め、いつの間にか寝ていたことに気付いた。
下着姿で寝ていたから、少し肌寒い。
「ショウゴ君……」
彼に助けを求められている夢を見た。
必ず助ける。私の気持ちを伝えないまま、あなたを死なせはしない。
とりあえず服を着なきゃ。
こんな姿、彼に見られたらどうしようかしら。
エントランスは少し騒がしかった。ほとんどの部隊の人間が集められていた。
人混みの先に、サカキ博士とリイヤがいた。
「みんな、少し聞いてくれるかい?」
サカキ博士が、声を大にして注目を浴びる。
「先日、MIAを受けた柳川ショウゴ君を発見した。彼はかなりアラガミ化が進んでいると思われる。とても危険な状況だ」
それは直接見た私がよく知っている。
いつ、本格的に体がアラガミになるかわからない。
「そこで彼を救出するために、こんなものを作った」
あれは……ショウゴ君の腕輪?
「この腕輪は、彼のアラガミ化を抑制するためのものだ。みんな知っての通り、彼は特殊な力を有している。ここからは小難しい話になってしまうから省かせてもらうが、この腕輪は彼しか助けられない。彼を見つけ、これをはめることができれば、助けることができるだろう」
場がざわつき始めた。
ショウゴ君を助けられる。
よかった、本当によかった……
「今朝、彼の反応を確認した。反応が前より強くなっているところを見ると、これで助けられなければ、諦めるしかないだろう。事態は一刻を争う。みんな、頼んだよ」
『了解』
待ってて、ショウゴ君。
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《nazuna side》
一時解散となり、みんながばらけ始める。
私はツバキさんとリイヤさんに呼び止められた。
私の他に、ジーナさん、タツミさんもツバキさんに捕まった。
「お前たち四人には、柳川ショウゴの救出任務を言い渡す」
「このメンバーでですか?」
「ああ、サカキ博士からのオーダーだ」
ああ、そう言うことか。
でも、厳密にはリイヤさんのオーダーだろう。
ちゃっかりジーナさんいるし。
「腕輪は、はめるだけで効果を現すから。ショウゴの動きを止めて、しっかりはめて。もしかしたら、拒絶反応を起こして暴れるかもしれないから、つけたらすぐに離れて。3人とも、うちの愚弟を頼むね」
「頼まれました。必ず連れて帰ります」
「手のかかる新米だけど、俺も借りがあるからな。まぁ、任せとけ」
「リイヤ」
ジーナさんが、リイヤさんの前に出た。
「一緒に、帰るから」
「うん、待ってる」
ジーナさん、それは死亡フラグな気がするけど……まぁ、大丈夫か。
「さて、そろそろ行こう」
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《sakaki side》
柳川リュウヤ。まさか、独自に偏食因子を作り出すとはね。P53偏食因子とは違う……さながら、"変異偏食因子"とでも言うべきか。
リイヤ君の話で、ようやくショウゴ君の特異性の正体が判明した。
この偏食因子の資料がないのは残念だが、私の推測が正しければ、この偏食因子は他の偏食因子に干渉することができる。
そして、オラクル細胞にも干渉できるのだろう。彼と対峙したアラガミの弱体化。変異偏食因子は、アラガミのオラクル細胞を変異させ弱体化できる。
ハンニバルの時の報告も頷ける。ハンニバルの槍を片手で受け止めた。それなのに、彼の手に一切の傷がなかったのは、ハンニバルの槍のオラクル細胞を変化させたからだろう。
そして、今のショウゴ君の状態。おそらく、なんらかの要因でP53偏食因子と変異偏食因子が反発しあっているためだろう。
「さて、どう転ぶことやら」
次回、シリアル終わり!
え?シリアスだろって?
シリアルでいいんです!
デレジーナ!デレジーナ!デレジーナ!
……デレジーナってタグつけてもいいかな……