GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
羨ましいぞこの野郎!
《gina side》
夜中までショウゴ君……いや、ショウゴと一緒にいたせいか、少し寝不足だった。
幸いにも仕事は昼からと言うことで、他の人より遅れてエントランスへ向かった。一度、ショウゴの顔を見てから行こうと思ったけど、時間を忘れて居座りそうだったから我慢した。
エントランスには、同じ第三部隊のシュンとカレル。あとはナズナとアリサがいた。私の方を見るなり、ナズナが不気味な笑みを浮かべた。
「ジーナさん、おはようございます。いい仕事日和ですね」
「え、ええ……どうしたの?少し気色悪いわよ?」
「そぉですかぁ?べっつに何もないですよ?」
「はい!何もないですよ!」
明らかにおかしい。シュンとカレルも、ニヤニヤと私の方を見ている。
一体何が……。
「おはようジーナ」
「リイヤ」
後ろから声をかけられ、振り向くとリイヤがいた。
リイヤはいつも通り……。
「あ、ジーナ」
「何?」
「私のこと、いつでも
「なっ!?」
昨日のことなのに……何で知ってるの?
「いやぁ、夜遅くまで病室でなにしていたんだか……」
「「きゃあーーーー!!」」
第一部隊女子がうるさい。
そう、全ての元凶はリイヤね……。
「お熱いねー、ジーナ」
「仕事中は、のろけんじゃないぞ」
シュンとカレルも、昨日の仕返しと言う風に……。
ダメだ、ここにいたらいじられ続ける……。
さっさと任務を受けて……
「ジーナさん、おめでとうございます」
まさかヒバリにまで追い打ちをかけられるとは思わなかった。
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病室で以前ブレンダンさんに貰った簡易筋トレグッズで、左手の握力を鍛えていた。何かしていないと、昨日のことを思い出してしまう。夜中まで一緒に話ししてたからな……。
その時、病室の扉が少し開いた。
「ん?」
扉の隙間から、二つの視線。
目が丸出しだから、そこにいるのはわかるんだけど、誰かまではわからない。
放っておいたほうがいいか……声を掛けた方がいいか……
「えっと、そこの2人?何してるのかな?」
「「!?」」
気づかれて、ドキッでもしたのだろうか、扉がガタガタと揺れている。
動揺しすぎだろ……
「こ、コウタさん!気づかれちゃいましたよ!」
「ちょ、大きい声出さないでよカノンさん」
ああ、カノンとコウタだったか。
病人をからかいに来たのか?
ベッドの横にある松葉杖を手に取り、ゆっくり扉に近づき、勢いよく開けた。
「どうした?二人とも」
「あ、あぁ〜、いやぁ〜、その〜」
「なんだよ、煮え切らないな。隠し事したって、いいことないぞ」
「じゃ、じゃあ、ショウゴさん?」
カノンが小さく手を挙げた。
「ジーナさんと付き合ってるって本当ですか?」
「…………え?」
「ほ、本当なんですか!?」
ぐいっと詰め寄るカノン。いやいやいや、なんで知ってるんだ!?付き合い始めたの昨日だぞ!
「な、な!?」
「ショウゴ、正直に白状しろよ!!」
「二人とも、どっからその話を……」
この2人が知ってるはずがない。
誰にも話してないんだから……
「リイヤさんが、朝にみんなに言いふらしてましたよ!ジーナとショウゴが付き合ってますって」
あんのやろぉ…わっしはいいけど、ジーナさんに迷惑かかるだろ!何してくれてんだ!
「ねぇねぇ、ショウゴとジーナさん、どこまで行ったの?」
「へ?」
キスまで……何て正直に答えれるはずもない。恥ずかしくて死ぬ……
「な、なんでそんなことを?」
「リイヤさんが、夜遅くまで一緒に居たみたいって言ってたから」
本当にあのアホは!!
「ああ……わっしちょっと体調悪いから寝なきゃなぁ……と言うことで、2人とも、じゃ!」
「あ、ショウゴさん!?」
「おい、ショウゴ!答え聞いてないぞー、おーい!」
無理無理、恥ずかしくてそんなこと言えない。
安眠用の耳栓つけて、ブレンダンさんから貰った筋トレグッズに打ち込んだ。
早く帰れ……早く帰れ……
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《gina side》
仕事をさっさと終わらせ、ショウゴの病室へ向かうと、ショウゴが一心不乱に握力グリッパーを握っていた。
「ショウゴ?大丈夫?」
「……」
「ショウゴ?」
よく見ると、耳栓もしている。
耳栓を外してやると、グリッパーを握るのを辞め、私の方を見た。
「じ、ジーナさん!」
「ふふ、真剣だったみたいね」
「すいません気づかなくて」
「謝ることじゃないわ」
縮こまるショウゴが、なんだか可愛らしい。
「よしよし……」
ショウゴの頭を撫でてあげる。
恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして、うつむいている。
撫でていたらいつの間にか夜中だった。
もっとイチャイチャするのは、次回から。
もう、糖尿病になるほど甘く書くつもりなので、よろしくお願い申し上げます。