GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
明日は大丈夫だと思います。
新神機、チャージスピアを手にヴァジュラテイルを探す。
ジーナは狙撃ポイントに向かった。そこから標的を探すと言っていた。
さて、慣れないチャージスピアだけど、ちゃんと機能するだろうか……
「機能しなかったら、わっし返り討ちなんだけどな……」
まぁ、その時はジーナが助けてくれると信じてる。
とりあえず、今はヴァジュラテイルの捜索だ。
そろそろ見つけてもいい気がするけど……
ドス、ドス、ドス……
お、この足音はアラガミの足音。建物の角を曲がった所にいるようだ。足音からして一体。試し切りには丁度いい。
今日の神機は試験的に持ってきたから、銃形態はない。
一気に近づいて、まず一突きお見舞いしてやろう。
「行くぞ!」
神機を握り、アラガミの前に飛び出した。
さぁ、ヴァジュラテイル!覚悟……
『キシャァーーー!!』
「いっ!?」
これはヴァジュラテイルじゃない!!
シユウ神族の禁忌種、セクメトじゃないか!?いやいや、そんなの聞いてないって!
「ショウゴ!!」
ジーナさんの声。そしてスナイパーの銃声。
セクメトの剣のような翼を、バレットが貫いた。
セクメトの注意が逸れた。こうなったらやるだけやってやる!
神機を構えて、セクメトの腹部に突き立てた。
「かったい……」
刃先が少し刺さっただけ、対したダメージにはなってない。こりゃ、突く場所を考えないとなぁ……
『ギィシャアー!!』
「やっば……」
セクメトの手に光弾が形成される。シユウも同じなの作ってた……あれ、ヤバイよな。
「いよっ!!」
セクメトが光弾を放った瞬間に後ろに大きく飛び上がる。チャージスピアの特殊アクション「バックフリップ」だ。
他の神機ではここまで高く飛び上がれないらしい。姉ちゃん曰く、「チャージスピアだけできるのは、偏食因子なんか起こすから」とのこと。姉よ、それでいいのか?
光弾はわっしの下を通り過ぎ、壁に当たって破裂。
着地したわっしは、すぐに反撃移る。
腹に刺しても効果が薄い。なら、シユウと同じく……
「頭!」
神機を顔に向けて突き出す。しかし、セクメトは顔を反らしスピアを避ける。
さすが禁忌種、動きが達人のようだ。
「下がって!」
ジーナの声が聞こえ、再びバックフリップで後ろに下がる。正確な射撃が、セクメトの拳を射抜いた。
クリーンヒットしたバレットは拳を結合崩壊させ、セクメトは怯んだ。
今なら、頭を狙える。
「これで決める」
神機を構え、力を込める。
槍の部分が変形し、黒い靄が溢れ出す。
これがチャージスピアと呼ばれる所以、チャージグライドだ。
威力は姉ちゃんの折り紙つき。
「いっけぇ!!」
セクメトに向かい突進する。
槍が頭に突き刺さり、そして……
バァン!!
爆散した。
え、威力強すぎない?
姉はとんでもないもの作り出したのかもしれない。
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「ショウゴ、大丈夫?怪我は……」
「大丈夫だよ。無傷だから」
「そう、よかった……ヴァジュラテイルは、あのセクメトに捕食されたようね。気配もないし」
「予想外だった……まさかセクメトが現れるなんて……」
「そうね、最近イレギュラーなアラガミの出現が多いみたい」
アナグラの探査力を疑っているわけではないけど、こんなことはこれっきりにして欲しい。
それとも、何か原因があるのか……
「ショウゴ」
「ん、ああ、どうしたの?」
「そろそろ帰投しましょう。アナグラに報告しなきゃいけないしね。その槍のことも」
確かに、わっしが考えていても仕方ない。報告してサカキ博士の指示を仰ごう。
チャージスピアの使い勝手も、姉ちゃんに報告か……やることいっぱいだ。
「ねぇ、疲れてるようなら私が報告しておくわよ?」
「いや、わっしも行くよ。ジーナ一人に負担をかけるわけにもいかないし。気遣ってくれてありがとう」
思わず、ジーナを抱きしめた。
「ちょっと……もう……」
ジーナも、優しく抱き返してくれた。
スピアのインフレが半端ない。
一体どうなるだろうか、私もわからないです。