GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
気温もそうですが、ジーナとショウゴも熱いですね。
特務を言い渡されてから数日。仕事終わりとかに装甲壁を動かす訓練をしているけど、ピクリともしない。できるのは装甲壁に意識を飛ばして周辺の様子を探るくらいだ。
今日も今日とて、装甲壁の操作はうまく行ってなかった。
「はぁ……うまく行かないなぁ」
「場数を踏んで、慣れるしかないわね」
今日は姉ちゃんが付き添いだった。ここに入れるのはごく一部と言っていたけど、姉ちゃんはそのごく一部のうちの1人らしい。
装置から出ようと体を起こすが、やはり酷い倦怠感に襲われる。おかげで、この訓練をする時は部屋で気絶だ。この間は部屋の前で力尽きた。たまたまジーナが通りかかったからよかったものの……
「はぁ……はぁ……」
「ちょっと、あんた大丈夫?なんか顔色悪いけど」
「大丈夫……明日には治ってるから。姉ちゃん、悪いんだけど肩かしてくれない?今日は、もう動けなさそう……」
「うん……わかった」
姉ちゃんの肩をかりて、なんとか装置から出る。訓練の度に倦怠感がひどくなってる気がする。どうやっても装甲壁を動かせないし、なにがいけないんだろう?
「やっぱり、机上の空論だったかな。これ」
「姉ちゃん?」
「これさ、私がサカキ博士に提案したの。というかお父さんの研究の最終目的がこれなのよ」
「そうだったんだ」
父さんの研究の最終目的……父さんは、人を守りたかったのか……今となってはわからないけど、これが成功したら、父さん喜ぶかな。
「ほら、足動かして。部屋まで運んであげるから」
「悪い……ありがと」
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姉ちゃんの肩をかりながら、なんとか部屋まで辿り着くと、姉ちゃんはわっしをベッドに寝かせて後片付けしに行った。
まだ仕事残ってるみたいだ。悪いことした。
姉ちゃんが部屋を出て数十秒後、姉ちゃんと入れ替わりでジーナが入ってきた。手には鍋を持っている。本当は体をおこして出迎えしたかったけど、そんな体力は余ってなかった。
「ショウゴ……大丈夫?」
「うん、なんとかね」
「お腹、空いてると思ってお粥作ったんだけど、食べられる?」
「食べるよ。ちょっと手を貸してくれるかな」
ジーナの手をかりて、なんとか起き上がった。これじゃ、入院している時と変わらないな……。
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《gina side》
ショウゴの体を起こして、ベッドの縁に座らせた。
余程疲れているようで、顔色が悪いし、今にも寝てしまいそうだ。
でも、何か食べさせないと、余計に悪くなってしまうかもしれない。
「はい、ショウゴ」
「あむ……」
お粥を掬って食べさせる。少し咀嚼した後、ショウゴは大きく咳き込んだ。
「うっ、げほっ!けほっ!」
「大丈夫!?」
背中をさすって、落ち着くのを待つ。
特務から帰る度に、この調子。次の日にはけろっとしていて、普通に仕事に戻るけど、流石に体を酷使しすぎている。
これ以上は……
「ありがとう、ジーナ……もう大丈夫」
「ショウゴ……あなた、もう特務は断った方が……」
「いや、やるよ……やらなきゃいけないんだ……」
「ショウゴ……」
彼の意思は強固だ……私がなにを言っても、彼は特務を続けるんだと、そう思った。
ショウゴには、このまま休暇を取って欲しいし、特務をやめてほしい。でも……彼がやると言うなら。
「無理しないで。休める時は休んで。何かあったら私に言って。絶対に」
「ジーナ……うん、わかった。無理はしない。約束する」
「ええ、約束」
ジーナがバニラバーを食べてて、溶けたバニラバーがジーナの胸元に!
……落ちませんでした