GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
夏休み?何それおいしーの?
「ハァ……ハァ……」
赤いハンニバルを目の前に、わっし達の息は上がり、正直立っているので精一杯と言ったところだった。
そんなわっし達を見て、ハンニバルはもう終わりかとでも言うかのように、余裕を見せていた。
「こりゃ、結構やばいな。そろそろ持たない……」
「ああ……もう少しで増援がくるはずだが……もうこれ以上戦える気がしない」
「ハァ……ハァ……やらなきゃ、何もできない」
わっしは2本のスピアを構えて、ハンニバルと距離を詰めた。ハンニバルは炎の槍を作り出し、わっしに向けて突き出した。
「ふんっ!!」
左手のスピアを地面に突き刺し、棒高跳びのように飛び上がった。ハンニバルは一瞬、わっしを見失う。
わっしはチャージグライドを発動させハンニバルの頭上で構えた。
「くらえぇーーー!!」
スピアはハンニバルの右目に突き刺さり、ハンニバルは咆哮を上げた。
『グゴアァァ!?』
傷つけられたハンニバルは闇雲に腕を振るい、わっしを吹き飛ばした。
「ぐぅ!!」
地面に叩きつけられ、痛みで動くことが出来ない。ハンニバルは目の前にいるのに……
『グルルゥ……』
以前もあったみたいに、ハンニバルが腕を振り上げた。このまま叩き潰すつもりか。
振り下ろされた拳に、わっしは衝撃が来るのを覚悟した。
だが衝撃は襲ってこない。
「え?」
ハンニバルの右目を波打つレーザーが正確に貫き、空から影が降りてきた。
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《gina side》
装甲壁近くまでヘリが来ると、戦闘の様子が見えた。赤いハンニバルにショウゴ、タツミ、ブレンダンが立ち向かっている。
しかし、三人はボロボロだ。
「ヘリを下ろして。すぐに救援に行かないと」
「アラガミに気づかれる!もう少し遠くじゃないと……」
そんな悠長なことは言ってられない……こうなったら。
私は、ヘリの扉を開け放った。
「お、おい!ジーナ、何してんだよ!」
「飛び降りる」
「はぁ!?」
シュンが信じられないといった顔をする。でも、こうしないと間に合わない。
「いいね、ジーナさん!私も一緒に行く!」
ナズナが隣にきて楽しそうに言ってきた。
私は、迷いなく飛び降りた。
「な、ナズナさん!私も!」
「え!?アリサも!?女子に負けてられない!」
「お、おいお前ら!?くそ!どうなっても知らねえからな!!」
「ったく……揃いも揃ってガキか、あいつらは」
私とナズナに続き、他のみんなも飛び降りた。ゴッドイーターの身体能力なら、これくらいは大丈夫だろう。
私は落下しながらも神機を構え、ハンニバルに狙いを定めた。前みたいに、ショウゴを傷つけさせない。
ハンニバルの頭を狙い、引き金を引いた。
バレットは装飾された波を打ちながら、目標に吸い込まれた。
それを確認し、地面に着地する。
「あなたの花、どんな花かしら?」
ゴッドイーターの身体能力が世界水準を軽く超えて……。
ジーナの射撃が恐ろしいほど強化されておる。どういうことだ←