GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜 作:sha-yu
そのくらいで、この物語は幕を閉じると思います。
でも、すぐにGE2の執筆に入ります。GE2に関しては、おそらく不定期更新になると思います。
《gina side》
「囲まれないように!1人で戦わないで!」
ナズナが指示を飛ばしている。私はナズナと即席でコンビを組み、アラガミを討伐していた。
この状況、まるで前の防衛戦のようだ。あの時はショウゴが囮になって引きつけてくれたけど、今回は通じない。
赤いハンニバルがアラガミ達を引きつけているように見える。でも、アラガミ同士で連携はできていない。無作為に呼び寄せることができるということか……。
とりあえず、今回はあの時の作戦は使えない。
この事態を解決するには、赤いハンニバルを倒さなければ……でも、このアラガミをかき分けてあのハンニバルにたどり着くのは至難の技。
「ジーナさん、大丈夫ですか?」
「ええ、たくさん撃てるから。気分が良いくらい」
「そんな顔はしてなかった気がしますけど……まぁ、いいです。ジーナさんもわかってると思いますけど……」
「赤いハンニバルをどうにかしないと、どうにもならないわね」
「はい、倒しても倒しても……アラガミの数が減りません。大元を叩くしか」
ナズナも、それが難しいとわかっているのか、怪訝そうな顔を浮かべる。
アラガミをどうにかできれば……
「ジーナさん、サリエルも来ました。お願いできますか?」
「任せて」
今は、自分の身を守ることに専念しなければ。
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「くぅ!?ぐあぁぁ!?」
中枢装置に座り込み、何度も意識を装甲壁に飛ばした。しかし、戦闘の様子を知ることはできても、装甲壁を動かすことはできない。しまいには、意識を飛ばすのも困難になって来た。
「ショウゴ!もうやめて!?これ以上は、あんたの体が……」
「やら……せてくれ……みんなを守るには……こうするしか……ないんだ……」
息も絶え絶えだ。もう一ミリも体を動かせそうにない。
「ショウゴ……」
「姉ちゃん……もう一回……」
「ショウゴ、よく聞いて」
姉ちゃんがわっしの目の前に立った。
何の話を……
「いい?あんたが装甲壁を動かすには、この中枢と完全に意識を統合しなきゃならない」
「意識を……統合?」
「それで、あんたは装甲壁を動かすことができる。でも、意識を統合すれば……」
口ごもる姉ちゃんを見て、察しはついた。
だけど、姉ちゃんの言葉を待つ。
「あんたは、意識を体に戻せなくなる。体と完全に分離されるのよ」
「……」
そんなことだろうと思った。父さんの研究のツケがここまで回って来たか。どんだけ貧乏くじ引けばいいんだか。
「意識を統合しないで動かせれば、それに越したことはない。でも、もうこの方法じゃないと……」
「姉ちゃん……すぐにその準備をしてくれ」
「ショウゴ……あんた……」
「もう悠長に考えている暇はないんだ。頼む」
じわっと、姉ちゃんの目に涙が浮かんでいる。はは、初めてかもな、姉ちゃんがなくところ見るの。いつも強がって泣かないから。
「ごめん……私がちゃんとできてれば……」
「姉ちゃんのせいじゃない。それに、死ぬわけじゃない」
姉ちゃんは涙をぬぐい、操作パネルに指を走らせた。
「ショウゴ……何か言っておくことはある?」
「ありったけの神機を、戦闘中の装甲壁の近くに持って行って欲しい。それと……心配ばかりかける弟でごめん」
「あんたは……自慢の弟よ」
意識はそこで途切れ、外の光景が鮮明に映った。
やっぱりクライマックスは苦手です。
終わらせたくないのか、終わらせたいのかわからん←