聖グロリアーナのエースが往く、戦車の道と空の道 作:ゲオルギーJr
未読の方は、前作のキャラ設定の回だけでも目を通しておくと、より一層楽しめると思います。(本編の方は読まなくても結構です)
では本文をどうぞ。なお、時系列は劇場版の大学選抜チームとの戦車道の試合が終わった後です。
夏も終わり、涼しげな秋の風が吹き始めた、ある日──―。
聖グロリアーナ女学院、紅茶の園。
そこは戦車道を嗜む生徒たちの中でも選りすぐりのエリートしか入れない特別な場所だった。
そんな聖域とも言える場に、ある二人の生徒がいた。
彼女たちはどちらも戦車道とは無関係の人物で、この紅茶の園において異質な存在であった。
「えーっと、ここで合ってるのかしら? 紅茶の園って」
手紙を確認しながら歩いていく、ベージュ色の長髪の三年生。
彼女の名は
「綺麗に整備された庭園ですね、先輩」
隣を歩くもう一人の、青のショートヘアーで比較的小柄な一年生。
メイヨーのTACネームで呼ばれるその生徒は、サザーランドの後輩だ。初めて訪れる場所にて、少しそわそわした様子で園内を進んでいく。
「それにしても、どうして私たちがこんなところに呼ばれたのかしらね。ご丁寧に招待状まで送っちゃって」
「うーん……? 私にはさっぱり……」
数日前にサザーランド宛に届いたその招待状は、送り主不明の手紙だった。不思議に感じた彼女だったが、心当たりが無い訳でもなかった。
「まあ、この前のアレで私とメイヨーの校内での知名度は上がったから、それに影響されたってとこかしら」
「あー。黒森峰との戦いですか。もう二ヶ月くらい経ってましたっけ?」
今からおよそ二ヶ月前──―。サザーランドは黒森峰のエースパイロットとの対決に勝利した。
その直後に報道陣のカメラで撮影された、メイヨーとのある一枚の写真が学校中に出回ったことで、良くも悪くも二人は聖グロにおける有名人となる。だが如何せん、その写真の内容が内容なので、二人にとってはむしろ黒歴史のような産物だった。
「どうしてよりによって、観衆たちの目の前であんな行為をしたんですか、先輩?」
「いや、我ながらあれは本当に愚行だったわ。ごめんなさい」
サザーランドの言う愚行。それはキスである。彼女はエース対決に勝利した勢いでメイヨーに告白し、キスをした。それ自体は決して悪いことではなかったが、問題なのはそれが多くの人が集まる円陣のド真ん中で行われた点だ。二人のキスシーンは報道陣に激写され、瞬く間に放送部の新聞やテレビで話題となったのである。
「けど、今更どうこう言ったって仕方ないですか……」
「そうよ。最近はもう風化してる感じだし、大丈夫で……ん?」
二人が歩きながら会話をしていると、向こうからものすごい勢いで走り去っていく一人の生徒が見えた。
赤い髪の毛が特徴的なその生徒は、陸上部顔負けの走行速度で、ある建物に入っていった。
それを息を切らしながら必死に追いかけようとする、別の生徒がサザーランドの目に留まった。
「ハァハァ……。相変わらず、あの子は自由奔放ですわね……」
その生徒は、サザーランドとメイヨーの二人が良く知る人物だった。
「もしかしてあなた、ウェリントン!? 何で此処に?」
「ハァハァ……。き、奇遇ですわね、サザーランド。こんな場所でお会いするなんて……。ハァハァ……」
ウェリントンは、この聖グロ空戦道の中で序列二位に位置するパイロットだ。エースのサザーランドに対抗心を燃やしていて、いずれは追い越しエースの座に就くのを目標としている。
彼女もまた、この紅茶の園ではイレギュラーな存在のはずだが……。
「大丈夫ですかウェリントンさん? 随分と息が上がっていますけど……」
「もしかしてあなたも招待状を貰ったの?」
「招待状? わたくしはそのような代物は受け取ってないですわ。それよりもロー……、あの赤髪の子は何処に行ったか知りませんこと?」
先程の生徒は、園の中心にある建物へ入った所までは二人が確認済みだ。サザーランドはそのことをウェリントンに伝えた。
「あの生徒って、ウェリントンさんの知り合いなんですか?」
「わたくしの妹ですわ。戦車道でローズヒップっていうソウルネームを持ってますの」
「へえ。ウェリントンに妹がいたなんて初耳だわ」
「鎌倉市にあるわたくしの実家は18人家族の大所帯でしてね、姉妹は全員この聖グロリアーナ女学院に通っているんですわ」
「ということは、まだこの学校にはウェリントンさんの姉妹がたくさんいるってことですか?」
「そうですわね。一つ下の妹は確か、船舶科で働いてるはずですわ。ちょっと粗暴ですけれど……」
ウェリントンが自分の家庭について語っていると、本来の用事を思い出した。
「そんなことより、早くローズヒップを捕まえて躾けないといけませんわ! 確か、あのレンガ造りの屋敷ですわね?」
サザーランドとメイヨーも、ここへ来た目的を思い出した。二人へ招待状を送った人物を探さなければならない。
「待って、ウェリントン。私たちも行くわ」
「あら? だったら案内しますわ。わたくしはこの辺りの地形に詳しいですもの」
「なるほど。そこなら招待状の送り主にも会えそうですね」
偶然にも目的が一致したことで、三人は一緒に屋敷へと入ることとなった。
*
紅茶の園、中心部に建てられた中世ヨーロッパ風の屋敷。
そこの一室で、聖グロ戦車道の主要メンバー達はお茶会を開いていた。
「茶柱が立ったわ。こんなイギリスの古い言い伝えを知ってる? ”茶柱が立つと、素敵な訪問者が現れる”」
「その言葉、以前も聞いたような……」
「大洗でのエキシビションマッチの時ですね」
戦車道隊長ダージリンによる格言のお披露目。彼女に従う生徒たちにとっては日常茶飯事だったが、”素敵な訪問者”はちょうどそのタイミングで現れた。
木製のドアが音を立てながら開いたかと思うと、二人の女性が入室してきた。
「失礼するわ。私は空戦道のエース、サザーランド。この招待状を送った人物を探しているのだけど……」
するとダージリンはティーカップをテーブルに置き、立ち上がって挨拶した。
「お待ちしていました。紅茶の園へようこそ、サザーランドさん。あなたを招待したのはこの私、ダージリンですわ」
それは聖グロリアーナ女学院の隊長とエースが初めて出会った瞬間だった。
「ダージリン……? あなたは何者なの?」
「それを説明する前に、先ずは訪問者へのおもてなしをしましょう。その椅子に座って。ペコ、二人分の紅茶とスコーンをお願い」
「かしこまりました、ダージリン様」
サザーランドとメイヨーは言われるがまま、椅子に座ってお茶会へ参加した。
「自己紹介をしましょう。私はこの学園艦で戦車道の隊長を務めるダージリン。以後お見知りおきを」
ダージリンが自己紹介を済ませると、他のメンバーも続いた。
「私はダージリン様の戦車で装填手を務めている、一年生のオレンジペコです。よろしくお願いします」
「同じく、砲手のアッサムです。情報分析なども担当しています」
空戦道の二人は提供された淹れたての紅茶を飲むと、同じように自己紹介をする。
「私は空戦道でエースパイロットのサザーランド。どうしてこんな場所に招かれたのかは知らないけれど、とりあえずよろしく」
「私は一年生のメイヨーです! 先輩の隣で色々学ばせてもらってます! ふつつかものですがよろしくお願いします!」
一通りの自己紹介が終わると、ダージリンは二人に招待状を送った理由を明かした。
「さて、サザーランドさん。今日あなたをここへ呼んだ理由は一つ。すなわち、戦車道と空戦道で合同試合を提案したいのですわ」
「戦車道と空戦道の合同試合??? 言ってる意味が分からないのだけど?」
ダージリンからの突拍子もない提案に困惑するサザーランド。
するとオレンジペコがこう言った。
「あの、ダージリン様。いきなり本題をぶつけても向こう側が困るかと……」
「言われてみればそうだったわ。まずは私たちの戦車道について、お二人に説明しましょうか」
ダージリンは空戦道の二人に、戦車道の成り立ちやルールについて簡易的に教えた。また、自らが指揮する
聖グロ戦車道が、夏の全国大会でベスト4まで進出したことや、他校と連合を組んで大学選抜と戦ったことについても語っていった。
「なるほど。戦車道についてはよく分かったわ。ダージリンは指揮官として優秀なのね」
「先輩、せっかくですから私たちの空戦道についても戦車道の皆さんに教えましょうよ」
メイヨーからの提案で、今度はサザーランドが戦車道メンバーに空戦道について説明した。また、自分が紆余曲折あって各校のエースとも対決したことも伝えた。
「さて、サザーランドさん。あなたがパイロットとして高い実力を持っていることは、既に把握しておりますわ。その上で先程の本題……。戦車道と空戦道の合同試合について話したいのだけど」
「分かったわ。それと私は呼び捨てで良いわよ。同い年だし」
お互いの競技について理解したところで、いよいよ本題に移る。
「じゃあ、サザーランド。あなたに見てもらいたい記事があるの」
そう言ってダージリンが取り出したのは、月刊戦車道の先月号だ。この雑誌には戦車道に関するニュースなどが多く掲載されている。彼女はその中で、とあるページを開いた。
「これは……、大学戦車道の記事?」
それは大学選抜チームでの戦車道について特集されたページだった。大学生同士の演習や、社会人チームとの試合など様々な記事があるが、ダージリンが着目したのは全く別の部分だった。
「これに注目して欲しいの。”大学生による戦車道と空戦道の極秘演習”よ」
それは片面一ページのみの短い記事だったが、そこには見慣れないキーワードが散乱していた。サザーランドが音読する。
「”先日、取材班は今まで極秘とされてきた大学選抜の演習場に潜入できた。正確な車種及び機種については不明だったが、そこには
「フフ……。そう、それだけよ」
怪しげな笑顔を浮かべるダージリン。
サザーランドはそんな彼女の真意が理解できなかったが、ここでアッサムがフォローを入れた。
「調べてみたのですが、どうやら一部の海外では戦車道と空戦道がタッグを組むルールが存在するようです。今のところ、日本ではマイナーなようですが……」
「へえー。それは面白そうですね」
大好物のスコーンを頬張りながら、メイヨーは興味を示した。
「もしかして、今日ダージリンが私たちを呼んだのは、これをやりたいからって事?」
ようやくサザーランドが意図を察すると、ダージリンはうなずいた。
「私が求めているのは、今までにない未知なる戦い……。その新たなる扉を開くためにはサザーランド、あなたに力を貸して欲しいの」
「未知なる戦い……ね」
この提案はサザーランドにとっても悪くなかった。これまで交流のなかった戦車道との合同試合は、新鮮な上に何か新しい発見もあるかもしれないと、彼女は予感したのだ。
「分かった。私も協力するわ。戦車道と空戦道のコラボレーション、どんな戦いになるか楽しみね」
賛同したサザーランドは、ダージリンに右手を差し伸べた。
「こちらこそ、ご協力感謝いたしますわ」
それに応えるようにダージリンも右手を出し、聖グロリアーナの隊長とエースは握手を交わした。
「……と、言ったは良いれど、実際には何から始めればいいの?」
ダージリンの提案が通り、戦車道と空戦道が組むところまでは成功したものの、まだまだ情報不足で何をすれば良いのか不透明な状態だった。
「さっきの月刊戦車道の記事で、個人的に気になる部分があるの」
お手上げ状態のサザーランドにダージリンが示したのは、先程の大学選抜のページだ。
「この”対空砲を積んだ戦車や、爆弾とロケット弾で武装した航空機”って文章。私はこれにヒントが隠されていると見たわ」
「どういうこと?」
「対空砲を積んだ戦車……。そんなのは通常の戦車道では使用されないもの。航空機についての知識はあまり詳しくないけれど、空戦道でも爆弾なんて使わないんじゃないかしら、サザーランド?」
「確かに……。ロケット弾はともかく、爆弾を積むことはまずないわね」
当たり前の話だが、戦車道で相手にするのは戦車なので、対空砲などは使うことがない。
同時に、戦闘機を相手にする空戦道でも、地上を攻撃するための爆弾を搭載することはないのだ。
「要するに、よ。これは戦車道と空戦道がタッグを組んだときに真価を発揮するものだと思うの」
それを聞いた瞬間、サザーランドはある仮定を導き出した。
「ねえダージリン。それはつまり、”航空機を撃墜するための戦車”と、”戦車を撃破するための航空機”ってことじゃない?」
「フフフ……。実は私も同じ答えに辿り着いたの。戦車と戦闘機……。この二つの兵器には、また別の使い道がある。それもお互いが未知数の、ね」
隊長とエースがその仮定を出すと、一年生で彼女たちの後輩であるオレンジペコとメイヨーが閃いた。
「ダージリン様。それは対空戦車のことではないでしょうか?」
「先輩、それって要するに攻撃機とか爆撃機のことじゃないですか?」
「「それよ!」」
対航空機に特化した対空戦車と、地上戦力の掃討に特化した攻撃機や爆撃機は、確かに通常の戦車道や空戦道では使用されないタイプだ。
だが、その二つの競技が組むのなら話は別。敵の航空機を落とすため、あるいは敵の戦車を倒すためには持って来いの兵器となるだろう。
同時に、例の大学選抜の極秘演習の記事とも辻褄が合う。
「繋がったわね。対空戦車と、対戦車攻撃機」
「そうよ、サザーランド。私はこうなることを見越して、少し前に対空戦車を手配しておいたわ。クルセイダー巡航戦車の派生型をね」
ダージリン曰く、戦車道側は通常の戦車と対空戦車、両方を既に揃えているため準備は完了していると言う。
だが問題が二つ残されている。空戦道側の準備。それと対戦相手となる学校の用意だ。
「ダージリン。相手の戦車に航空攻撃を仕掛ける訓練なら、こちら側のシミュレーターで可能だわ。けど、対戦相手はどうするの? 戦車道と空戦道、両方の戦力が揃ってる学校なんて少なそうだけど」
「問題ありませんわ。ある程度、こちらの相手になってくれそうな学校には目星を付けてあるから、その中から良さげなマッチアップを用意できるハズよ」
するとそのとき、部屋のドアが開いて誰かが入ってきた。
「ハァハァ……。ようやくローズヒップを捕まえられましてよ……」
「ウェリントンお姉さまに捕まってしまったのですわー」
それは少し前に庭園を走っていたローズヒップと、それを抱きかかえたウェリントンの姉妹だった。二人の様子を見る限り、熾烈な追いかけっこだったようだ。
「あら。ウェリントンさん、どうもありがとう。ローズヒップ、元気なのは良いけれど、あまりはしゃぎすぎないように」
「わっかりましたでございますわダージリン様! ……ところで、そこに座ってるお二人はどちら様ですの?」
ローズヒップから質問されると、サザーランドとメイヨーは自己紹介をした。
「私はサザーランド。空戦道のエースよ」
「メイヨーです。ローズヒップさん、これからよろしくお願いします」
するとローズヒップは目を閉じて何かを思い出そうとした。
その直後、ぱっと目と口を開くと大声でこう発言した。
「あーっ! 思い出しましたわ! この前新聞の一面でキスしてたカップルですわね!」
「うぐっ……」
「そ、それは……」
いきなり黒歴史をほじくられ、言葉に詰まる空戦道の二人。
空気の読めないローズヒップに対し、ダージリンは静かに叱った。
「ローズヒップ、あなたデリカシーというものをご存知?」
「でりかしい? いや、ご存知ありませんですわ!」
「他人に気配りのできる繊細さのことよ。一人前の淑女になりたいのなら、肝に銘じておきなさい」
「了解ですわダージリン様!」
「ローズヒップ……。ある意味で恐ろしい子だわ……」
「ローズヒップさんは、そういう人なんでしょうか……」
色んな意味で自由なローズヒップに翻弄されたサザーランドとメイヨー。
申し訳なさそうな態度で、アッサムが謝罪した。
「あのローズヒップという生徒は、少々タガが外れているんです。私も淑女らしい振る舞いをするよう指導しているのですが、どうやら十分に行き届いていないようで……」
「あー、なるほど……。たまにいるわよね、こういうフリーダムな子」
するとウェリントンは自慢げにサザーランドへ言った。
「ローズヒップに淑女らしい振る舞いを教えたのは、このわたくしですわよ。サザーランド」
「合点だわ。姉がアレなら妹もこうなるって訳ね」
「褒め言葉として受け取っておきますわ。おっほほほ!」
「ウェリントンさん、多分それ勘違いです……」
聖グロの戦車道と空戦道の主要メンバーが集まったところで、ダージリンがパンパンと手を叩いた。
「さてと、一通り揃ったことですし、今後の予定について話しましょうか。アッサム、お願い」
「はい」
指示を受けたアッサムが、壁に掛けられたカレンダーを使って説明する。
「現在の我々の状況ですが、戦車道に関しては問題ありません。それで空戦道パイロットの皆様には、相手の地上戦力に対する航空攻撃の訓練をしてもらいたいのです」
エースのサザーランド含め、空戦道のパイロットにとって対地攻撃は全くの未経験だ。なので来るべき試合に備えてその訓練を積んでくることが、空戦道側の宿題となる。
「こっちはシミュレーターで訓練できるから大丈夫よ。ただ一つ聞きたいけど、試合はいつどこで開催するの?」
「日時は、今から一週間後の予定です。試合会場についても、こちらで確保しておきます」
本番は一週間後。
これで残る問題は一つ。
「アッサムさん。私たち聖グロリアーナの対戦校は誰になるんですか?」
「メイヨーさん。それは、我々戦車道側の仕事です。これから各校と交渉して、然るべき相手を用意します。詳細なルールなどに関しても、決まり次第連絡しておきます」
聖グロと戦火を交えるに相応しい学校を見つけること。それが戦車道側の宿題だ。
「アッサム、ご苦労様。さて、サザーランド。これでお互いのやるべき事はハッキリしたわね。一週間後、試合前のブリーフィングで、またお会いしましょう」
「そうね、ダージリン。こっちも万全の体制を整えておくわ」
隊長とエースが再び握手を交わし、今日のお茶会はお開きとなった。
戦車道と空戦道。二つの競技が合わさる試合で何が起こるのか? このときはまだ誰にも予測出来なかった。
*
ところ変わって、ある別の学園艦―――。
道に迷ったのだろうか? 一人の生徒が地図とにらめっこしながら歩いていた。
「おかしいなあ……。福田は確か、この辺りにあると言っていたような……」
その生徒は余程の天然ボケなのだろう、地図を上下逆さまにして見ていたのだった。
すっかり迷子になってしまった彼女だが、そのときもう一人、妙に小柄な生徒が現れてこう言いつけた。
「む? お主、見かけなゐ顔じゃな? ここが空戦道の敷地と承知の上で、足を踏み入れるつもりかゑ?」
「あ! いや、心得違いをしておりました! 私は戦車道の者でして! あいにくと失礼いたしました!」
「ほーう? 戦車道を修める者とは興味深ゐ。どうじゃ? せっかくなら、わっちと御茶でも飲むかの?」
「本当ですか! ならば是非、ご一緒させて頂きたい!」
偶然にもそれは、知波単学園の隊長とエースが出会った瞬間だった。
聖グロは、空のサザーランド&メイヨーと、陸のダージリン&オレンジペコによる二組の先輩後輩コンビを中心として、他のキャラクターがサポートする感じですね。
それと最後にチラッと登場したのは、知波単の隊長である西絹代とエースパイロットのカグツチです。何かとズレているコンビですが、果たして上手く連携できるのやら。