少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE- 錯劇 -XSTAGE -   作:リカル

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☆輝きの無い世界・■■■■■■■■■■



「た、たすかったねーー・・・・・・・・・・・・・・・・・・

って!!

元々ユーが口を滑らせなければこんなことにはなってなかったねーーー!!!」
「すまない」
「まぁまぁ、良いじゃないか
お互い手傷こそ負ったものの無事に離脱出来たのだしね」
「プーレージーデーンートー??
はぁーっ、まったく!、『黒の逢魔』って!
上層部が揃いも揃ってダメダメねー!」



「それはわ、たし、も含まれているのか?」



「当然ねー!
14人も舞台少女をデジモンと契約させて!
しかも、その内の3つは貴重な純帝国産!
挙げ句にシークフェルトのゲームプレイヤーをかなり減らして!
あそこにミーがどれだけ苦労して札造って札貼ったと!」
「まぁまぁ、ダメ出しもそれぐらいにね」
「何故猿の皮を被ったままなんだ?」
「・・・・・・・・・その説明は、何度、したッ?」
「まぁまぁ、お互い不毛な会話は止めよう
それで、どうだったかね?」
「奴等の機、熟し、腐り、果てた
それはそれはもう醜く



そう、醜くくククククククくくくッ!!醜くく!醜くく!ハハはははッ醜いいいい!!!



やハリニんゲンハミにクい!!!

これで、きみ、も、わかってくれるな?ー?

我が友よ・・・・・・・・・」





LIVE A LIVE 暴かれた主張

☆シークフェルト音楽学院

 

 

 

「(どうしてこうなっちゃったんだろ?)」

 

 

 

今朝のホームルームで生徒会・・・エーデルからの全校集会の報せを聞いてから心臓が痛い。

 

 

 

「(絶対ゲームのことだよね)」

 

 

 

どれだけ心が重くても、歩幅だけは周りの生徒達に合わせて講堂へ向かえば

 

 

 

「先日、他校の女子生徒がソーシャルゲームに没頭する余り成人男性とのトラブルに巻き込まれる事案があった」

「伝統あるシークフェルトにそんな生徒は居ないとは思うんだけど・・・

生徒会としてこの件を見過ごす訳にはいかない」

「なので皆さん!、今後校内は勿論のこと!!

街中でゲームをすることは控えて下さい!!」

「大体、歩きスマホは事故の元ですしね~」

「突然、こんなことを言われて皆さん不満があるかもしれませんが

何かあってからでは遅いので・・・」

 

 

 

「(ほら、やっぱり)」

 

 

 

案の定数日前にフロンティア総代って人をBANしようとした時のことを逆手に取られた。

・・・・・・・・・『私達』だって

あんなことやりたくてやったワケじゃない

『社長さん』に言われて仕方なくやった、それだけなのに。

 

 

 

「ああっ!!、栞様がとても悲しそうな顔をしてるわ!!」

「一体誰!?、私のベルから笑顔を奪ったのは!!?」

「やちよ様の言う通りよ!」

「私達一同!、シークフェルトの名に恥無いよう!、常日頃から心掛けています!、メイファン様!」

 

 

 

「(いや、あんたら

ついこの間まで楽しそうにプレイしてたじゃん・・・)」

 

 

 

講堂に居る生徒の大半が気高き君の横暴を受け入れてる。

 

 

 

「(それだけこの学校のプレイヤー数が減ってるってことなんだよね

『社長さん』に怒られるのも無理ないか)」

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

!、今、雪代晶と目が合った!?

 

い、いや!、大丈夫!、気のせい気のせい!

 

ってか目が合っただけでバレるワケないじゃん

 

あんだけメイクしてんだしさ。

 

 

 

「(とにかく、早くこのことを他の2人に教えないと)」

 

 

 

全校集会が終わるや否や

 

鞄に隠したローダーの画面をなぞれば

 

すぐに返事が脳内に直接届

 

 

 

「へぇー、クロスローダーってそういう使い方もあったんですかー?

ミチル、ぜーんぜん知りませんでしたー」

 

 

 

あ、あれ??

 

 

 

「私に、何か用・・・?」

「はい♪、『先輩』♪」

 

 

 

白々しいッッ

 

どうせあんた!、私のことなんて年が一つ上の生徒としか思ってないんでしょ!?

 

 

 

「蒼玉の君が他人の鞄の中をコッソリ覗き見なんて、はしたないとは思わないの?」

「いえいえ、『先輩』に比べたら私なんて」

 

 

〔「世の中F〇〇kY〇〇ーーーーーーーー""""ーーーー"!!!!!""!」」」〕

 

 

 

!?

 

 

 

「今代の真珠の君を甘く見ないで下さい

画像越しでも持っているギターや背景のセットから体格を推定するぐらい造作もありません」

「どうしてッ」

「どうしてシークフェルト

 

 

 

そして、フロンティアや凛明館の生徒の中に

 

 

 

『黒の逢魔』と手を組んでいる人間が居るとわかったのか、気になります?」

 

 

 

!!?

 

 

 

「私達エーデルや同好会が全員揃った時

あるいは、静羽ちゃんが独りの時

どれもタイミングが良すぎたんですよ

ウィザーモン・・・私達に協力してるデジモンから聞いたんですけど、輝きの無い世界や端末越しだけでそこまで詳しく探るのは難しいって

あ、監視カメラとかがそこら中にあれば話は別らしいんですけど

ほら、凛明館の校舎ってあの通りですし

何より」

「同好会を引きずり込む為に部室の近くで歌わせたからね」

「・・・・・・・・・認めるんですね『先輩』?

自分達が『黒の逢魔』に協力してるって」

「認めた所で痛くも痒くも何ともないし

だって私達

 

 

 

『悪い』ことなんてやって無いんだから」

 

 

 

「ふーーーん

まぁ、確かにそうですねー

あなた達がやったことはこの世界の法律で裁ける物じゃありませんしー」

「でしょ?、だから」

 

 

〔「世の中F〇〇kY〇〇ーーーーーーーー""""ーーーー"!!!!!""!」」」〕

 

 

 

!!!

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・脅すつもり?」

「ミチルも『悪い』ことしてるつもりはありませんけど?」

「チッ!」

「あれ?、もしかして実力行使ですか?

だったら」

「こちらも相応の対応を取らせて貰います」

 

 

 

!、雪代晶!!

それに、他のエーデルまで!?

 

 

 

「あなたが!!、あなたがお姉ちゃんを・・・ッ!」

「栞、抑えて

『先輩』はただ『黒の逢魔』に利用されただけのカワイソウな被害者なんだから」

「は?」

「あっれ~??、違いました~??」

「やちよも栞のことを言えませんよ・・・」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

「さて、それじゃあ『先輩』」

 

 

〔「世の中F〇〇kY〇〇ーーーーーーーー""""ーーーー"!!!!!""!」」」〕

 

 

「ミチル達を案内して貰えませんか?

あなた達にデジモンについて教えた相手の所まで」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

「わかった、わかったわよ、もうわかったから!」

 

 

 

 

 

☆街中

 

 

 

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 

 

 

「じゃあ、そっちの2人もやっぱり」

「ええ・・・」

「あの人!!、静羽を酷い目に合わせたのに全っ然反省してなかったよ!?」

「こっちの『先輩』もおんなじだよぉ!!

同好会になったんだからキラめきとかいらないでしょ?、だってさ!!」

「ちょっといちえ、野々宮さんも

周りの迷惑になるから騒ぐのはやめた方が」

「ーーーーーーッッッ!!!」

「文さーん、こっちも宥めて下さーい」

「ま~、あの3人の気持ちもわからないでもありません

デジモンやらデジタルワールドやら

どれもこれも、あまりに現実離れしてますからね~」

「そう、悪いのはあの人達じゃない

『黒の逢魔』ッ、今日こそは消してみせる・・・!」

「!、秋風さん!、何と強気な台詞を!?

私達も負けていられませんよ!!、晶さん!!」

「ああ、これ以上私達の舞台を好き勝手脚色されるの耐え難いからな」

 

 

 

「「「(わたしたちの、『舞台』?)」」」

 

 

 

「!!」

「?、どうしたの珠緒?」

「い、いいえ、なんでもないわ・・・・・・・・・」

 

舞台少女達やウィザーモンの調査により判明した『黒の逢魔』の協力者3人の身元は・・・シークフェルト、凛明館、フロンティアの3年生だった。

例の過激な動画とは打って変わってどちらかと言うと地味な印象の彼女達に案内され、15人が足を運んだのは・・・

 

「ここは」

〔「コンサートホールって奴か?」〕

「そうそう、そうだよ」

「最も、私達以外使う人間はいないけどね」

「・・・・・・・・・」

 

すっかり寂れた様子のコンサートホール。

 

「私達にデジモンのことを教えてくれて」

「私達のスポンサーになってくれた」

「私達の『社長さん』は、この中に

 

 

 

 

 

 

 

居ねぇよぉー"!!! 馬鹿がぁー"!!!」

 

 

 

『ぅぁぁ!!?』

 

突如、凛明館の3年生が豹変

鞄の中からダークネスローダーを

荒々しい動きで取り出し、口元に寄せる。

 

〔「Sss"ss"hut!!アァ"ァ"アップ!!!」〕

『『『ォアああ"オオオ"オァウウウオーーーーおおおおぅオオ!!!"!"!!』』』

 

すると、街路のど真ん中でマイク部分を通したデスボイスが炸裂した。

 

「ウィザーモンこれって!?」

〔「ぬかったッ、暗黒のソウルは現実世界のニンゲンにすらも影響を及ぼすとは・・・!」〕

 

 

 

「人間だけじゃない」「見て見て!、見ろ!

 

これが私達の、舞台!!!」」」

 

 

 

自身が持つクロスローダーに疑問をぶつけていたつかさの目の前でコンサートホールの風貌が一変。

 

 

 

外壁が捻くれながら上へと伸び上がり

 

所々に鋲が打たれ、斧が突き出る

 

この3人の為の『ステージ』が出来上がる。

 

 

 

「オぅ"おおお!!オーーーオ"!!ッオ」

「きゃあああ!?」

〔「ハニィイイイ!!

くそ!、何で出られないんだヨン!!?」〕

「だって、ここはまだ現実

ゲームキャラが出てこれるワケがない」

〔〔!?、ツマリココダト!〕〕

〔「シスター達は戦えないし俺達をリロード出来ないっことかーーい!?」〕〔『Nooooooo!!』〕

〔「鶴!!、ヒョッヘ中へ!!」〕

「わかってますッ、けど・・・!」

「これだけの人数に襲われてはッ」

〔「・・・・・・・・・」〕

「そんじゃあ♪、じゃあじゃあ♪

ファンのみんなの相手はシクヨロー♪」

「ま、待って・・・わわっ!?」

 

3年生3人組はあるるの制止を無視し

自分達の世界へと歩みを進めるのであった。

 

『アァ"ぁあーーあ"ァア!!ーー!"!』

〔「おししょーしゃまーーーっ!!!」〕

「!?」

「ララフィン=レスキュー!!」

「「ララフィン!!?」」

「先輩!、いくらなんでも無茶ですって!」

 

デスボイスを通じて放たれた暗黒のソウルにより暴徒化した通行人がミチルに殺到。

それを助けようとしたララフィンの小柄な体もまた人の波に飲まれて見えなくなる・・・。

 

「《ベビーヘイル!》」

『ァアぅ?!ー!?』

 

すると、2人の前にレヴュー衣装の文が立ち塞がり、川蝉から放つ無数の氷礫で暴徒の群れを牽制した。

 

「てい!、ドラマ式当て身チョーップ!」

「良い子の皆さんも悪い子の皆さんも決して真似しないように・・・!、っと!」

『ぐぅうう!!?、・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

更にはいちえやゆゆ子も制服を変換させ、手刀やら何やらで人々の意識を刈り取っていく。

 

「いちえちゃんまでどうして!?」

「よくわかんないけど!

あたし達、こっちの世界でも自由に着替えられ

アチチチィイイ!?」

〔「餌ぁ!、餌ぁ!、食う!、食わせろぉーーー!」〕

〔「ユユ、そんな面倒なことしなくても

《ジ・シュルネン》なら全部消せるカナ」〕

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・

!、塁!!?」

 

 

 

「逃がすかぁあああああああああ!!!」

〔「先輩!、独断専行危険!、危険!」〕

 

 

 

「待ちなさい塁ちゃんッ!!」

「巴さんの声すら耳に入らないの・・・!?」

 

一方、塁は鉄の翼で人垣を飛び越え

変生したコンサートホールに独りで突入。

 

「行って珠緒!」

「ここはあたし達が!」

「・・・・・・・・・塁のこと、お願いします!」

「任せて、ゆっこちゃん」

「お姉ちゃん!」

「行くよ栞」

「ここに留まっても今のミチル達じゃ足手纏いにしかならない

それはわかってるよね?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」

〔「急げアルル!、よくわかんねぇーけど!」〕

「うん、塁ちゃんもだけど

あの『ステージ』、何かイヤな感じがする!」

〔「すまないがツカサ

君だけはここに残ってもらえないかい?」〕

「え?」

〔「これだけのニンゲンが暴走したとあっては後始末は必要だろう?

幸い、記憶の書き換えならば端末越しでも可能というのは実証済みだ」〕

「・・・・・・・・・そういうことなら仕方ないわね

(ん?、あれ??、『記憶の書き換え』って

 

 

 

『誰』の、『何の記憶』を??)」

 

 

 

「つかさ、気をつけてね・・・」

「う、うん」

 

彼女の後を追うべく

つかさとウィザーモン、凛明館の3人を残し

他の舞台少女達は暗黒のソウル漂う輝きの無い世界へと突入するのであった。

 

 

 

 

 

 

☆輝きの無い世界・捻くれたコンサートホール

 

「ねぇ、巴さん

秋風さんのことについてなんだけど」

「元々、思い詰めるあまり暴走する所は多々ある人でしたけど、あなたの言葉も届かないなんて明らかにおかしいんですよねー

最も、ソレは

 

 

 

演劇同好会全員に言えることなんですけど」

 

 

 

「!?、それはどういう意味ですか!!?」

「私とララフィンちゃんを助けた時に

文は人間に向かって何の躊躇いも無くデジモンの技をぶつけてたでしょ?」

「!!」

「い、言われてみると確かにそうですね・・・

ですがやちよ、田中さんはいつも通りの様子でしたが」

「メイファンにはそう見えた?

私にはかなり無理して『田中ゆゆ子』を演じてるようにしか感じられなかったけど?」

〔「ああ、俺やシズハが捕まった時の奴からは

 

 

 

メフィスモン以上にヤバい臭いがした」〕

 

 

 

「・・・・・・・・・」

「た、珠緒ちゃん・・・」

「今は、目の前の演目に集中する

だが、幕が降りた暁には」

「はい、私達が知る限りのことを全てお話します」

 

壊れたマネキンやら机やらがあちこちに積み上げれた狭い回廊をレヴュー衣装姿の少女達が駆け抜けていくと・・・

 

「!!?、塁ちゃん!!!」

『ーーーーーー!!?』

「・・・ぉ・・・・・・・・・んっ・・・ぃ・・・」

〔「メ!、ェーーデェー・・・メーデッ・・・・・・」〕

 

最上階には奇々怪々な光景が広がっていた。

 

「あれ?、あれあれ?

思ったより早いんだけど何で何で何で!?」

 

床に散乱する教科書やノートの残骸を踏みにじる黒子ベーシスト。

 

「夢大路文と他2人が居ないってことは・・・

チッ!、囮使ってまで目立ちたいってワケ!!?」

 

口裂け女はイライラした様子で斧型ギターを振り回し、机やマネキンを真っ二つにしている。

 

「シュコーッ、シュコーッ、シュコーッ

ア"ッ!、ア"アああぁーーー、んんっ!!」

 

そして、フランケンシュタインのドラマーは

過剰にボルトが打ち込まれたドラムセット

 

 

 

に、傷だらけの秋風塁を張り付け

 

 

 

喉スプレーによるケアと発声練習をしていた。

 

「ん!!、チューニングおーけー

そんじゃー、次の曲

 

 

 

逝ってみよっか? 普通科の人気者ちゃん」

 

 

 

『!!!』

 

 

 

ドラムスティックが振り上げられた瞬間、パートナーをリロードさせながら舞台少女が『ステージ』に飛び入り

 

「おーっとっとーのぉーとっとぉ♪♪♪」

「どいつもこいつも遠慮しろっての!!!」

 

・・・・・・・・・しようとすれば、突如出現した

継ぎ接ぎだらけのスピーカーが進路を妨害。

 

〔「顔がee"eEEEぃいい"イイイ"いいいーーー"ーーー!!!"!!"!」〕

「!ッ!」

〔「声Moスきeーー"ーーーーぃ!!!!」〕

『ー~ー~ー~ー~ー~ーッッッ?!!』

 

『曲』が始まればソレから爆発に匹敵する大音量が放たれる。

 

〔「手足ナGuYィ"ッ!!!"!"!!」〕

「あ!!、が!!」

〔「ナによりやっpa顔がee"eEEEぃいい"イイイ"いいいーーー"ーーー!!!"!!"!」〕

 

 

 

打つ打つ打つ打つ打つ打つ  打ちまくる

 

 

 

両隣のギターやベースのメロディに合わせ

激しくヘッドバンキングしながらダミ声で歌い

『ドラム』に自身の想いを全力で叩き込めば・・・

 

 

 

〔「身長Wowを

 

YoこせEeeeeeぇえ"エエ"エエ"エエえ"えーーーーーー!"!"!"!"!

・・・・・・・・・ケフッ!、ちょい"たんまぁ!」〕

 

 

塁の身体より先にフランケンシュタインの喉が限界を迎えた。

 

「ーーーーーー!?!、なんって音ッ」

「まだ、みみのなか、のこってるぅ~・・・」

「し、静羽先輩!?、ララフィン先輩!!」

「2人共!、衣装が消えそうだよぉ!?」

「「!!」」

 

爆音による『演奏』を至近距離でくらった舞台少女達のレヴュー衣装が所々薄れ、制服に戻りかけている

原因は『音』に秘められた暗黒のソウル。

 

「るい、ちゃ!、塁ちゃん!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

〔「せん、ぱい、ぶそーかいじょ

そんがい、じん、だい、メェー、デー」〕

「ッ!!

『先輩』、何故こんな酷いことを!?」

「シュコーッ!、シュコーッ!、シュコーッ!」

「喉のチューニングしてるんだから喋れるワケないでしょ?」

「ってか理由なら今言ったよ!、言ったよね!?、言ったじゃん!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・、そうですか」 

「「!!」」

 

制服から露出した『データ』に痛々しい跡が残り、手足の『フレーム』がひしゃげた後輩の姿に

 

 

 

咲散花の鯉口が切られた。

 

 

 

「「「リロード ボルトモン!!!」」」

〔ーーー!!!〕

「デジモンッ、ですが!!」

 

すると、3年生3人が同時に掲げたダークネスローダーから巨大なバトルアックスを背負ったサイボーグ型デジモンが出現し

珠緒の一太刀を左手で受け止め、残る右手を勢い良く振るう。

 

「《ウォルレーキ!》」

〔「!」〕

〔ーーー!!!〕

「うっそぉーーー!?、マジマジマジぃ!?

成長期なのに受け止めたぁーーー!?」

「チッ!!、どんなチート使ってんの!?」

「ん!、ん"んっ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・関係ないよ

 

 

 

私達3人のパートナーは究極体

 

デジモンの最終進化形態

 

小手先の誤魔化しなんかに絶対負けない!」

 

〔《トマホークシュタイナー!!!》〕

 

 

 

「〔ッ!!?〕ぅぁぁああああああ!!!」

 

拳を防いでいた盾が真上から振り下ろされた斧により粉砕。

珠緒は絶叫を上げながら『ステージ』の上を転がっていく

 

 

 

「隙だらけだぞ」「?!」「「な!?」」

 

 

「フッ・・・」

 

 

 

演技をすれば

ドラマーの背後からドリルが突き出された。

 

「あっ

maAA"Aaaイ"イ"イーーーーーー!!!!!」〕

「ガッ・・・ぅぐ!、・・・・・・・・・そっち、がなぁ!」

「今度こそ!、ララフィン=レスキュー!」

「WithスターモンズだZeeeeee!☆!」』

「う!、うぅ・・・・・・」

 

《ドリルブレーダー》がドラムスティックと暗黒のソウルが秘められたデスボイスにより弾かれた瞬間、豊かな鬣の影に隠れていたララフィン達が飛び出し塁を助け出す。

 

「キュートモン、塁ちゃんをお願いします」

「タマオも怪我してるっキュ!、一緒に治すっキュ!」

「攻撃の直前に盾を自分で壊したから殆ど当たっていないわ、心配してくれてありがとう」

「キューーー・・・・・・・・・」

「(巴さんのHPが半分になっていることは色々な意味で触れない方が良さそうね

今、私が考えなければいけないのは)

ボルトモン、肉体ベースで造られたサイボーグ型、究極体

攻撃と防御のステータスだけで見れば今までエンカウントしてきたどのデジモンとも比べモノにならないわ」

「ふーん?、そうなんだー?

(・・・・・・・・・でも私にとっては、『迷宮』のボスの方がよっぽど)」

「?、おししゃーしゃまー?」

「王よ、奴めの相手はフロンティアの皆様とワタシ共が勤めましょう」

「ヒョッヘおまんらのとこのモン止めっヒョい」

「・・・・・・・・・」

「みんな、デジクロスよ」

「「「うん/はい!!」」」

 

手短に役割分担を行った後、エーデル達の神機・イミテーションから銀幕が降り

フロンティアのクロスローダーから放たれるソウルとキラめきが交錯。

 

「〔「『シャウトモン!! X4!!!!」』〕」

 

『ステージ』上に4体の成熟期とシャウトモンの新たなデジクロス体が登場した。

 

〔ーーー!!!〕

「おぉーっと!、あらよっと!」

〔ーーー???〕

「攻撃や防御ではまだボルトモンには届かない

だけど、ほんの僅かでしかないけれど

スピードとテクニックはX4が上ッ

それに!」

「バキューン!、バキューン!」

〔ー!ー?ー!?〕

「へへっ♪、イカした演出じゃねぇーか!」

「『Yeeeeeah☆!』」〔フンガァ!!〕

「お前ら調子に乗り過ぎだ!、ったく!」

 

スターモンズとスタンドマイクが合体したスターソードDXでバトルアックスをいなし、鉄仮面の上で金色のキラめきが弾けるリズムに合わせてパンチやキックをお見舞いする。

 

「あるるちゃんが、私達がキラめきを見せれば」

「シャウトモンはパワーアップする☆!」

「つかさ先輩に見せられないのが残念だけど今のあたし達の全部をこの『ステージ』にぶつける!」

「失礼ながら、フロンティアの皆様」

「ボクチャン達を、エーデルのパートナーを

忘れてもらっちゃ困るヨン!《ターボスティンガー!》」

「そーっ!、でっしゅーっ!」

「・・・・・・・・・」

「《ツバメ二枚返し》ヒョオオオゥ!!」

〔!、!ーーー!?〕

〔コレハ負ケテラレナイ〕

「その通りだ相棒!、いっくぜぇー!!

《スリィイー!ビクトライズ!!!!》」』〕」

 

まるで踊るように戦うX4。

そのエネルギッシュなダンスを大鎌が、ランスが、ハンマーが、デジモン達の技の数々が盛り上げれば

胸の真っ赤なV字からド派手な光線が迸った。

 

〔「「「邪魔!!! 邪魔ーー"ー!"!"!

 

じゃまぁ!!!   邪ジャJAッッッ!!!

 

ぁマ嗚"呼A"AAaaーーーーーーーー""""ーーーー"!!!!!""!」」」〕

 

『ステージ』の片隅に追いやられた腹いせのように掻き鳴らされるギターとベース

更には八つ当たり染みた動きで叩きつけられるドラムとデスボイスによる『音』がエーデルへと襲いかかる。

 

 

 

「《ウォル、レーキ・・・!》」

 

 

 

 

 

カチッカチッカチッ

カチカチカチカチカチカチカチ!!!

 

 

 

 

 

しかし、継ぎ接ぎだらけのスピーカーによって増幅された爆音・・・暗黒のソウルの全ては

5人の前に展開された盾により遮断された。

 

「ちょ!、ちょっとちょっとちょっとぉ!

あわわわ!?、足!、足に矢!、足元に矢ぁ刺さったぁーーー!!」

「!、真珠の君・・・鶴姫やちよッ」

「シュコーッ!?、シュコーッ!?、シュコーッ!?」

「「「「ーーーーーー!」」」」

 

連射されるボウガンの矢が退路を塞けば

他のエーデルが各々の得物を手に3年生へと殺到。

彼女達が持つダークネスローダーを打ち砕く

 

「ん"!、ん!、んん!

 

 

 

貴女達

デジタルワールドの救世主って知ってる?」

 

 

 

「「「「!」」」」

「雪代さん達を、止めた・・・!?」

 

 

 

と、思われた。

 

 

 

「救世主はパートナーとなったデジモンから

 

その恩恵を得られた、それは、そう

 

私達も同じ!!!」

 

 

 

斧型ギターはプラティーンランツとルビーンヘッレバルデを易々と弾き返し

 

 

 

「私達のパートナーが究極体なら!

 

私達だって究極体並み!

 

つまり今の私達はぁあああーーー最・強!」

 

「あぐ!」「ううぅ!」

 

 

 

斧型ベースはザフィーアベシュトラフングとヤーデアングリフごと使い手を押し倒す

 

「栞さん!!」

「ミチルセンパイ!!、って、うそ」

 

そして、ドラムスティックは・・・・・・・・・

 

 

 

「『社長さん』から言われたよ

 

私の学校の『後輩』5人には

 

何故か暗黒のソウルとかが効かないって

 

でも、これなら」

 

 

 

使われない。

 

 

 

代わりにドラマーの異様に盛り上がった腕が掴むのは

積み上げられた瓦礫の山。

 

 

 

「D"ooooooっダああaaaAAA"ァア"ーー"ーーーーー"ーーー!!!"!!!!"!"!」

 

 

「キュッ!?」「・・・・・・・・・」

 

 

「!、キュートモン!!」

〔ーーー!!!〕

「ドルルモン!!、前!!」

「な、しまっ!?」

 

 

 

〔《トマホークシュタイナー!!!》〕

 

 

 

ダミ声と共に放り投げられたモノ全てが

 

雨のように『ステージ』へと降り注ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




その頃、デジタルワールドでは・・・・・・・・・


part3







「ディアナモン様!、『黒の逢魔』を名乗るモン共が暴れているとの報告が方々より!」
「このままでは!、縛りを解いたメルクリモン様でも神罰が追い付きません!」
「くっ!、主神の奴らめは何をしている!?」
「あ、あの・・・!、つい今しがた天堂教教祖を名乗るモンと『今日こそは決着をつける』とのメールが!!、どうしましょう!!?」
「ア"ァァーーーーーーーーッッッ!!!」



月食の神殿。



大異変後、十二の神々のサーバーが統一されたことで産まれた昼と夜両方の性質を持つ神殿にて
デジタルワールドを救いし英雄の1体であり
十二の神の一柱・月光ディアナモンは信者達と共にデジタルワールド全域で巻き起こるテロへの対応に追われていた。

「アホからの連絡はどうなっている!!?」
『・・・・・・・・・』
「はっ!、百獣番長と会合するとのメール以降あ」



「《アロー・オブ・アルテミス》」



「!?!、~ー~ー~ーッ!!??」〕
「で、ディアナモン!、様!!?、何を」
『《第一曲【ポリフォニー】》』
「がぎやぁ?!!、・・・"ッーあ・・・・・・・・・」
「「!!」」
「シュウッ、逃がさん《アメノムラクモ!!》」
「んげっ」「ぐぶ!」
「シュウウウ、甘く見てくれる
かの闘神めに問題が多々あるとしてもだ
あの呼び方を肯定するのは躊躇するというのに」

その最中、報告をしていたハーピモンは氷漬けに
抗議しようとしたサジタリモンは自我を奪われ
一連の光景に全てを察した



『黒の逢魔』のスパイ達は



十二の神が一柱、蛇姫ミネルヴァモンの狂信者、八首持つ魔竜・オロチモンにより1体残らず削除。

「ディアナモン姉様、『釣果』は2つもあれば十分でしょう」
「ああ、『放流』はここまでデシテ
これより月光神の名の元にエリアを封鎖する
疑わしきモン共を1体たりとも逃すな!!』
『御心のままに!!!』



「・・・・・・・・・今のは聞こえていたな?
悪いがこちらではアルファモンの治療は受け入れられんし、ワタクシがアケビ号へ向かうのも無理
確か、はじまりの街に神樹性の回復薬をいくつかストックしているから、そこで」





ザザザ!!! ザァーーーザァーーー!!!





「!?、ジャミング!、デシテ!?
やもやここまでッ
おい始祖共!!、この状況はマズい!!
いい加減し・ず・まれぇーーーい!!!」

月光神が手首に収まる神機にヒステリックな叫びをぶつける。



「グルルルルルルァアアアアアア!!!!!!」
「ギャオオオオオォォォォォォン!!!!!!」
〔「プキイーォイーーー"ッッ」「ビルラビビビビキビ!!?」【ゲッゲゲゲゲゲェエ!!!!】〕



その向こう側の景色は

氷河や焦土 更には汚泥へと

不規則かつ目まぐるしく変化をしていた。



「「フゥーーーッ!!、フゥーーーッ!!」」
〔「ア"・・・」・・・・・・【ァ】・・・・・・・・・・・・・・・デ・・・?〕



この地獄絵図の中心で蠢くのは


氷の毛皮
   雷の角
 風の羽根
 ‎    水の触腕 土の肌 
 ‎          鋼の鏡 木の脚






体躯の所々から突き出ている 闇の腐肉。
始祖の魂が封じられた創造神召喚の為の祭具が
あの日切り捨てられた幾千幾万の怨嗟により
歪められ、呪詛の塊となった存在を



裂いて 叩いて 凍らせ 燃やすのは



かつて世界を救いし英雄にして
今まさに世界を穢しているモンの・・・・・・・・・。



「フゥウウ、フゥ」「ハァー、ハァーー」



這いずる腐肉の小間切れが足元を埋め尽くす中で光狼と炎竜が息を整える。



「《エターナル・ニルヴァーナ》ォォォオオオゥン!!」



その隙を狙い
飛来した球体が始祖達を   封印。



「・・・・・・・・・はい、ええ、御心配なく
全て回収出来ました



これから自分はアケビ号へと向かいます」



静寂が訪れたこの空間に

ボロ布を纏い、身の丈程の大きさの本に乗る

魔人・ワイズモンの呟きだけが響くのであった。









「神機レーダーからエンシェントガルルモンとエンシェントグレイモンの反応が消えた
ってことは、エリアが封鎖された以上ディアナモンには手は出せないだろうし
次に狙われるのは・・・・・・・・・



ギヒッ♪、オモシロオカシクナッテキタ♪」








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