少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE- 錯劇 -XSTAGE -   作:リカル

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鬼事のレヴュー

☆輝きの無い世界・アケビ号メインルーム

 

 

 

「今の現状を単的に説明すれば災厄級の最悪、デシテ」

 

 

 

そこでは聖翔音楽学園、フロンティア芸術学校

シークフェルト音楽学院の舞台少女達と彼女らに味方するデジモンが集まり、月光神の言葉に静かに耳を傾けていた

 

「おおおおおっ、すっげぇえええええ!!

やっぱナマは迫力が違うっちゅーのぉ!!」

 

最も、約一柱だけは外の様子を映す大型ディスプレイに齧り付いているが・・・。

 

「タダでさえ『黒の逢魔』によって人間界がこの有り様だというのにかの七大魔王の介入だと?

許されるのならば今すぐにでもベッドへ潜り

全て悪いゆ」

「前置きはええから

珠緒はんらを元に戻す方法はよ教えてや」

「(カオルコ・・・)」

「うぅっ、ううう!!」

「弟子、糸追加しておいて」

「で、でっしゅー!!」

「・・・・・・・・・あの5人は魔王共の力で

無理矢理暗黒進化とパートナーデジモンとの融合をなしている

その源を断つことが出来れば或いは」

「つまりよぉー、あの魔封機だったモンをタマオ達から外せばいいんだな?

だったら俺に「貴様では絶対に無理デシテ」んなぁ?!」

 

ルナモンの説明に突破口を見出だしたシャウトモンが熱くマイクを突き上げれば、間髪入れずに水を刺される。

 

「な、なんで!?

シャウトモンなら珠緒ちゃん達だって!!」

「・・・・・・・・・」

「レイド帝国の支配者の転生体

『黒の逢魔』への数少ない対抗手段の持ち主だからか?」

「そうそう!!」

「だからこそ、デシテ」

「え?」

「『ホワッツ?』」

〔ドウイウコトダ?〕

「今の同好会が七大魔王の力を使えることは貴様らも知っているだろう?」

「フミがアルゴモンに撃ち抜かれた時のアレか」

「!!!」

「おまえぇ!!!」

「やめてファンビーモン!

栞さんごめんなさい!

辛いことを思い出させてしまって」

「ふぅー・・・!!、ふぅぅ・・・!!」

「ドルルモンも謝るっキュ!」

「わ、悪かった!」

「蜂も退くっヒョ」

「く!!」

「ね、ねぇ、おねえちゃん

シオリをあのままにしてたらまた・・・」

「わかってるけど

だからって除け者にするのは、ちょっとね」

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

 

厳粛な雰囲気漂うメインルームに時折紛れる唸り声。

その声の発生源・・・シークフェルトの上級生らが憐憫の眼差しを向ける先では《ネバネバネット》で椅子に縛りつけられた夢大路栞が激しくもがいていた。

 

「話を戻すぞ

【ワタクシ】の推測ではあの5人が使える七大魔王の力は奴らの感情によって左右される可能性が高い」

「人間世界にもある七つの大罪

傲慢、色欲、怠惰、強欲、暴食、憤怒

そして」

 

 

 

「嫉妬」

 

「・・・・・・・・・

 

 

 

そっか、だからシャウトモンじゃダメなんだ」

 

ルナモンとストラビモンの語りに

想う所があるであろうまひるの呟きに美空が深く頷く。

 

「自分には無いモノを持って舞台に立ってる

その嫉妬が凛明館のみんなを駆り立ててるんならシャウトモンだと余計に悪化させるってこと?

だったら」

「察しが良いな蒼玉の君よ

その通り、ワタクシを含めた9体

並びに聖翔音楽学園99期生も例外ではない」

「そんな!!

じゃあどうやってゆゆ子ちゃん達を助ければいいの!!?」

〔シャウトモン抜キデヤルシカナイ、カ〕

「やめときなァ」

「うん・・・

いくら試練を乗り越えた君達でもああやって一方的に蹂躙されるのがオチだよ」

「ウォンッ、ォォーーゥ!」

「な、泣くなよジジィ」

「おじいさん・・・ドルモン・・・」

「うぎゃあー?!めがねぇえええ!!!」

「だからお前は下がってろって言ってんだろアホンダラァ!!!」

 

アケビ号の外では『明けの遠吠え』の究極体3体が命懸けで時間稼ぎをしているのだが・・・

相手がアレではいつまで持つかわからない。

 

「なので今最も有効な手立ては

 

 

 

デジクロスも使えない

 

世界を救ってもいない

 

そんな【格下】が足元を掬うこと、デシテ」

 

「つまりアキラ達ってことかー

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?

 

 

 

ウチなんか変なこと言ったジャン?」

「思いっきり言ったっちゅーの」

「ハァーーー・・・

少しは成長したと思ってたのに・・・」

 

そんな空気を一切読もうともしないベアモンの失言に大半の面々は凍りつき

今までディスプレイに夢中だったウルカヌスモンすらも思わずツッコミ

 

「で?、あんた達は

言われっぱなしで悔しくないの?」

「「「「・・・・・・・・・」」」」

「ちなみに、エーデルの皆さんが失敗した時

発案者はどう責任を取るおつもりで?」

「その時は

こいつらの名をエンドロールに飾ってやる

だから安心して逝ってこい、デシテ」

「ちょちょちょちょお!!

お前もお前で好き放題言い過ぎだっちゅーの!!」

「「「「・・・・・・・・・

 

 

 

勿論場所はキャスト欄の一番上だろうな?」

 

「フッ!、上手くいったらこの傲慢ちきの真上にしてやるとも」

 

「!!?」「Quoi?」「あは

 

 

 

あはははっ!、流石神様♪」

「サービス精神旺盛ですねぇー♪」

「お陰で俄然やる気が出てきましたよ・・・!!」

「え?、ええーーー??」

「なんだよー、情報同期してやったのにわかってなかったのかー?

舞台少女ってこうゆう生きモンなんだぞ」

「サイデスカー」

 

を、入れたのだが

言われた当のエーデル達はやる気満々の様子。

 

「ハニー今のは聞こえてたよね?

フミは君じゃないと助けられないんだ、ヨン

でも、その為には負の感情に飲まれないようにしないといけなんだけど大丈夫?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・そっかぁ、まだちょーーっと難しいかぁ

じゃあまずは深呼吸から始めよう

大丈夫、まだあの子の心は完全に魔王なんかに奪われていないから

時間は、まだ、あるから、ね?」

 

ちなみに栞はファンビーモンが全力で甘やかしてますので御心配なく。

 

「そうと決まればワー爺!」

「フォウン?!」

「早急にこいつらの神機擬きをアルル達のクロスローダーの構造を元にパワーアップさせるのデシテ!!」

「って、月光チャン!

肝心の手段はワー君に丸投げなの!?」

「材料ならば問題無い!!

メルクリモンと『黒の逢魔』を鎮めた折

連中のダークネスローダーを大量に回収してある!!」

「ーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

「?」

「ぴ!」

「え、エーちゃん??、おこってる??」

「お取り込み中の所大変申し訳ありません」

「どうした?、信者マタドゥルモンよ」

「ディアナモン様の持つモンは全て量産機

【見た】所パーツの強度が足りません

これではソフト面は兎も角としてハードに不安が・・・」

「そこの鍛冶神の手を借りても難しいデシテ?」

「万近い精密部品一つ一つの強化

最低でも数日はようするかと」

「可能ではあるが圧倒的に時間が足りない、か」

「お、おい待て!

今そいつサラっと恐ろしいこと言ったぞ?」

 

微かに見えていた光明に再び暗雲が

 

 

 

「だだっ!、だったら!、コレ使える!?」

 

 

 

立ち込めたその時、凛明館の生徒・・・

『黒の逢魔』に荷担した人間が動いた。

 

「い、いいまさら先輩風とか寒いだけなのはわかってるッ

だ!、だけど!、今ここで何もしないのは!

ロックじゃ、ない、から、だからその

えっとあの、う、ぅぅぅ・・・」

 

かつてのデスメタルはどこえやら

たどたどしい喋り方で声に負けないぐらい震えながら差し出されたのは

壊れかけのオリジナルダークネスローダー。

 

「確かにそうかも」

「『先輩』?」

「言ったでしょ

私は3年間王を崇める民の一員しか出来なかったって

 

 

 

だから私はあんたらを信じるよ」

 

 

 

すると、シークフェルトの3年生も自分のダークネスローダーを恭しく取り出す。

 

「んじゃ私も」

「軽ッ!?」

「だってさ、この流れ乗っかるしかないって

なんてったって私『あの』フロンティアの生徒なんだから」

「あ」

「「・・・・・・・・・」」

 

不貞腐れた顔で最後のひとつを手の中で弄ぶ『先輩』に後輩達の表情が曇った。

 

 

 

「おーっとぉー!」「はぽぅ?!!

 

 

 

い、いきなりなにすんのぉー!!?」

「お!、良い顔になったなぁー♪」

「はぁ!?」

「流れがどうとか

フロンティアがなんだろうが

乗っかるって決めたのはお前だろ?

だったら、後は大船に乗ったつもりで任せとけって!」

「・・・・・・・・・ゲームのキャラの癖に何言ってんだかッ」

「今お前が居るのはそのゲームの中だろ」

「!」

「つまり!、特等席で俺達の神プレイが見れるってこった!

しっかりサービスしてやっから一瞬たりとも見逃してくれるなよ?」

「ー~ー~ー~!、意味わかんない!!」

「うーふーふーん♪♪♪」

「ん?、どうしたアルル?」

「なーんでもなーい♪、ふふふ!」

「?、??」

 

そんな空気を一変させたわたしのおうさまに

パートナーのほっぺはすっかりヘニョヘニョに。

 

「・・・・・・・・・」

「美空ちゃん」

「へ?、あ、す!、すいません!!

あたしなんだかぼーっとしちゃってて・・・」

「頑張ってね、私はあなたを応援してるよ」

「つ、つゆざきさん??」

「(ほんとはエーもそう言いたいけど

ミソラが困るだけだから黙ってよーっと)」

 

 

 

閑 話 休 題。

 

 

 

「どうデシテ?」

「これだけあれば5機全ての強化は可能かと

って、ワケで★ガンガレ★トーチャン★」

「フォウッ?!」

「「「「お願いします!」」」」

「アキラさん達までー!?

ア、アゥゥーッ

こ、こうなったらやるだけやるしかないぞい!

マッハガオガモン!、レオ坊も手伝っとくれ!」

「ワン!!」

「なんで俺まで!?」

「うん?、なんか文句ある?」

「アリマセーンッ

ダカラメガネチカヅケナイデクダサイィ!」

「ねぇ、あのレオモンってもしかして」

「うん、アイツの転生体だよ

君の矢をたっぷり受けたせいか普通のデジモンに比べて進化が早いんだ」

「・・・・・・・・・平気?」

「うん、君達のお陰で禊は済んでるんだ

それ以上のことをボクらはあいつに求めるつもりは無いよ」

「そう・・・」

 

純那の物憂げな眼差しを知ってか知らずか

『明けの遠吠え』の3体が足早に作業室へと向かう。

 

「それから、ディアナモン様

もうニーチャン達限界ですから早く代わってくださぁあああい!!!」

「し・が・み・つ・く・なぁーーー!!!

というかその内の1体はかつての貴様が組んだプログラムを使っているのだろう!?、どうにかならんのか!!?」

「無理です!」

「五月蝿い!、耳元で叫ぶな!」

「いや、まさかアレを馬鹿正直に組み込むとは思わなくて・・・

ロゼモンのデータをトーチャンに見せて貰った時はマジでこの魔眼を疑いましたよ、ええ

なので今の俺じゃ止められないので

兎に角はやくしてくださぁあああい!!!」

「わかったオレが行く」

「付き合うぞ光の」

「いや待てよ!!」

 

その直後、マタドゥルモンは信仰する神にビタリと縋り尽き、顔を涙やら鼻水やらでグシャグシャにしながら必死に懇願。

すると、始祖勢が無茶しようとするので双葉が慌てて止めれば

 

「ようはあの5人の気ぃ引いて

小道具が出来上がる時間稼げばええだけの話やん

なあ?

 

 

 

珠緒はんを身体張って護った聖騎士様」

 

 

ふえ??、あ、あれ?、おかしいな・・・?

 

ブイ、ついさっき、生死の境、から

 

その、這い上がった、ばっか「表行こか?」

 

 

 

 

 

(ごめんゴル

 

あんな別れ方しておいてなんだけど

 

またすぐに君に会えそう)」

 

 

 

 

 

香子は病み上がりなパートナーにもっと酷い無茶ぶりをするのであったとさ。

 

 

 

 

 

 

「な、なんだかーっ

どんどんボキ達がアレの相手する方に話が進んでるでっしゅー!?」

「それの何が問題があると?

あ!、ハニー♪

呼吸のリズムも瞳孔の収縮も安定してきたねー♪

その調子♪、その調子だヨーーーン♪♪」

「芋、覚悟決めヒョケ」

「ヒンーーーっ!?

ふぁ、ファルコモンもなんか言うでっしゅー!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「「ファルコモン?」」「ヒョ?」

「お」

「「「お?」」」

 

 

 

 

 

         オエーー!!!!」

 

 

 

 

 

☆輝きの無い世界・廃墟

 

「ガフ・・・ッ、ゲホ!!ハァッ、ハァッ・・・!」

「「りぃ!!だぁ、あ」」

「縺斐aん縺ェさい」

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

 

虚空を浮かぶ盾のバケモノ。

その赤黒いシルエットから伸びる鉤爪の先で

片翼を貫かれたボロボロのアヌビモンが荒い息をついていると

 

 

 

「あらあら

 

 

 

凛明館演劇『愛好会』の皆はん

 

 

 

何や、えらい楽しそうでよろしおすなぁ?」

 

 

 

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

や縺」縺ィ譚・た!!!!!」」」」」

 

 

 

「「か、カオルコ、さんッ?」」

「まに、あっグハッ」

 

 

 

待ち人、登場。

 

 

 

再会早々の『宣戦布告』により

バケモノ達の標的が半死半生の究極体から

盲目の成長期を引き連れ

はんなりとわらう舞台少女へと変わる。

 

「揃いも揃ってお似合いな格好して

ほんまにまぁー仲良しこよしなこと」

「「??、・・・!!」」

 

五つの禍々しい視線に晒されながら

片手を優雅にヒラヒラさせればメタルとズィードはすぐさま彼女の意図を察し

意識の無いアヌビモンを担いでコッソリ退場。

 

「カオルコ、カオルコ、もういいデス

い、いいデスよね?、ね!!

は、はやく!、次」

 

香子が喋る度、殺気が増している。

ソレを肌で感じたブイモンが控え目にスカートを引っ張

 

「で?

 

 

 

そない『安物』の衣装着たくらいで

 

うち『ら』に勝てると本気で思ってはるん?」

 

 

 

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

「               」

 

 

 

っていると・・・唐突に抱き締められた。

 

 

 

「カオルコさん

コレってもしかして当てつけてる?」

「はいです」

「そこ即答する所じゃないデスぅ!!!」

 

 

 

「《繧√kダ縺繝ー!!》」《繝輔Ο繝シ繧コ繝ウ繧ッ繝ュ繝シ》「《繝ゥ繧、繝医ル繝ウ繧ー繝舌せ繧ソ繝シッ》」

 

 

 

パートナーの行動にツッコミを入れた次の瞬間

 

熱線 氷爪 電撃 が殺到。

 

 

 

〔「《エターナル・ニルヴァーナ!!!》」

 

 

 

すると、香子が隠し持っていた時空石からワイズモンが飛び出し、三種の必殺技へ身一つで突入

 

「《パンドーラ・ダイアログ!!!》」

「「ッ?!」」

「う!、ウ、ォォォオオオゥン!!!」

 

殆どを取り零し、【データ】にかなりの損傷を受けながらも攻撃の保存に成功

間髪入れずに連続高速再生し

既に眼前まで迫っていた機竜と緑竜のバケモノへとぶつけ、怯ませた。

 

「グルァアアアアアア!!」

「キュウンッ」

「あかんあかんあかんあかんアレほんまあかんってほんまこわい」

「だったら!、必要以上に!、挑発すんな!

デスぅーーーーーー!!!」

「「「「「!」」」」」

「ハァ!、ハァ!

はは!!、かませてもらいましたよ・・・!」

 

その際に発生した爆風を利用し

香子とブイモン、キュートモンを乗せたガルムモンが廃墟を一気に駆け抜ける。

 

「縺翫▽縺九l縺輔∪縺ァす」

「が!!」

「「「「・・・・・・・・・」」」」

 

始祖様と回復要員を封じた時空石を持ちながら

自分自身を時空石に封じ恩人に手渡す・・・二重の封印を利用してまで舞台を整えたワイズモンに盾のバケモノが鉤爪を一閃。

非情に意識を刈り取ると、他の4体を引き連れ標的を追う。

 

 

 

 

 

☆アケビ号・作業室

 

「フォー・・・ゥン」

「お、おいジジイ!

ンなモタモタしてていいのかよ!?」

「黙って見てやがれアホンダラ

アレが長のやり方だ」

「やり方って・・・

神機のばったもんやらクロスローダーやらを

弄くり回してるだけじゃ」

「近くで見て、直に触って、どう加工すれば思うように動くかを探る

そうやって長はウラル大陸中のスクラップ品が捨てられてたゴミ捨て場でデッカードラモン号を完成させたんだ

 

 

 

マッハレオモンに一切気取られることなく」

「!!」

 

 

 

「だから、信じろレオ坊」

「・・・ったよぉ!!」

 

子供達に見守られながらワー爺は作業を続ける。

精密部品のパーツひとつひとつを

少しずつ、だが確実にカタチにしながら。

 

「始まったな」

「うん」

 

作業室・・・舞台裏で裏方が奮闘する中

晶とミチルは舞台上を映す大型ディスプレイを仰いでいる。

 

「・・・・・・・・・ーーーーーーッ」

「(必死に取り繕ってるけど

及第点ギリギリだよ『雪代晶』)」

 

僅かな距離を取って。

 

「うおっぷ!オ"エ"!!」

「いやはやマッカサー★

オレチャン以外がこのetiquetteboxを使うことにナルナンテネー★

・・・・・・・・・よくその程度で我慢出来るな、銀翼

前のお前なら目についた瞬間この艦を消」

「ぃ、まのワタシには関係なウプ!」

「ハイハイハーイ★オクチウォーッシュ★」

「ロロロロロロ」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

尚、ファルコモンからはもっと離れていた。

 

 

 

 

 

「「ぁ~~~あ~~~ああぁ~~~!!」」

「きゅうううぅぅぅ~~ーーー~~ー!!」

 

 

 

3つの悲鳴がドップラー効果を残しながら輝きを失った廃墟に響く。

 

「《繧√▲縺ー繧ケ繝代う繝ゥ繝ォ》」

「な!、もう追い付かれた・・・!?」

 

ガルムモンは全速力で飛ばしているというのに

ワイズモンが捨て身で開いた差があっという間に縮められ、振り返ればもう尻尾の先にまで機竜のバケモノが迫っている

この事実に黄金の眼が大きく見開かれ

 

 

 

「なーんつってぇん☆ 目からビーム☆」

 

目眩ましが放たれた。

 

「ッ !? ~ー!~~

 

縺阪lい縺ェ邏。譛ィ縺」縺ヲ縺ェ縺ォ!!?」

 

 

 

しかもこの小技、光回線を通じて電脳空間に乱立するネットミームをこれでもかと詰め込んでおり、彼女にとっては未知かつ意味不明な情報が満載。

 

「《パワーメタル!》」

「《クリティカルストライク!!》

オラァ!!」「ドラァ!!」「「「!」」」

「!"」

 

解析特化型故の処理落ちをしている隙を狙い獅子と狼の爪と大太刀、小太刀、矢

更には大鎌までもが合わさり急加速した鉄球がクリーンヒット

先行する機竜のバケモノをノックバックさせ後続の勢いを挫く。

 

 

 

 

 

フワァ~~・・・ ポフポフポフ・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「「「「繧上▲!」」」」

「驥」り野莨上○・・・!」

 

すると、背面より大量の泡・・・《ムーンナイトボム》が風に乗ってやってきた。

 

「まるで効かんッ、が、想定内!」

 

 

 

〔《アルティメットスピーカー!!!》〕

「「「「「~~~~~~!」」」」」

 

 

 

「よし!!」「今の内デスぅううう!!」

「う"っ」「《ヨクナオール!!》」

 

催眠作用で一瞬動きが鈍った所に破壊音波による超弩級のプレッシャーを浴びせられてはさしものバケモノ達も大人しくならざるを得ない。

 

〔「ヴォオオオオオオオオオオオオーーーーーーン!!!」〕

〔フガッ?!〕

「グギャアーーー!」

 

最もほんの数秒しか止められなかったが・・・。

 

「「「「「ーーーーーー!、?」」」」」

 

《ワイルドブラスト》でバリスタモンも《ムーンナイトボム》も凪ぎ払い、標的を再び追おうとするのだが姿が見えない

見えるのは、地面に空いた大穴だけ。

 

「この先揺れますのでご注意クダサーイ☆」

「キュ!キュ!キュ!キュウーーーン!」

「ふええええん!

暗い暗い暗い暗い暗いぜったいくらい!

ブイ!、今!、目ぇ!、見えないけど!

こわいモンはこわいんデスぅううう!」

「ちょ、ま、ちょまままま・・・うぷ!?」

「ハ!!、キュートモン!!」

「キュウンッ《スグナオール!!》」

 

舞台が始まる前に予め空けておいたその穴は地下鉄の線路へと通じている。

血管とも呼称される程複雑に入り組んだこの場所はマッピングさえ出来ていれば逃げ隠れにはうってつけなのだ。

 

「ぐ!、ぎぃ

あの距離、しかもかすっただけでこの様、か・・・!?」

「レキスモン!!」

「だ、だいじょうぶ!?」

 

一方、爆心地から離れた場所にてスパロウモンに乗ったつかさが傷だらけな上に薬品まみれなレキスモンと合流。

 

「ワタクシの治療ならば既に済んでいるッ

バリスタモンは、どうだ?」

「今ミソラが薬かけてるよ!」

「あなたより距離が近かったから・・・

復帰するにはまだ時間がかかると思うわ」

「そうか、ならば貴様らだけでも次のポイントに急ぐのデシテ

連中、思った以上にキテいるぞ」

 

 

 

「「「「「!"!"!"!"!"!"」」」」

 

 

 

 

「「ひぃ?!」」

 

プルプル震える指が差す先ではバケモノ達が吠え猛っており、ただでさえ荒れ放題な廃墟を闇雲に引っ剥がしていた

 

 

 

アレだけ煽られたのだ

 

目に見えるカタチで叩きのめしたいのだろう

 

 

 

という此方の目論み通りに。

 

「スターモンズは上手くやってくれているようだな!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・みたいだな」

「双葉ちゃん、やっぱり香子ちゃんが心配?」

「え?、あ、ああ

それもあるにはあるんだけど・・・」

 

実は、ガルムモン達が突入した地下鉄の線路内にはワー爺がチャフとして開発した救世主のパートナーデジモン・・・彼女らが求めてやまないブイモンと同じ反応がする特殊な塗料をぬりたくった星軍団が分散して配置

更に、鼠が入り込める程の隙間を一斉に駆け巡ることで彼女らの感覚を惑わしているのである。

 

「名付けて!、星を隠すなら☆!」

「流・星・群☆!大・作・戦・だZE☆!」

 

・・・・・・・・・などとパートナーとヘッドが得意気に決めポーズをしていたのは、余談である。

 

「相変わらずワー爺は凄いな!!

昔フタバが望んだモンもしっかり実現させるなんて!!」

「あ、うん

確かにバイク造って欲しいって言ったのはあたしだよ?、あたしなんだけど、さ」

「お爺ちゃん、凄いの造ってくれたね」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

フレイモンとマヒルを後部座席に乗せて

難しい顔をしている双葉が駆るのは紫炎を象ったボディが映える前輪が異様に幅広い大型3輪バイク。

『火』をエネルギー源とし、荒野を物ともしない走破力と成熟期の四足型をも凌ぐ速度を持つ

ワー爺が何年もかけて造り上げた一品だ。

でも、だからこそ乗り手は想う

 

「マヒルの言う通り本当に凄いな!!

このタキビ丸は!!」

「(名前ちゃんと考えておけば良かったか・・・?)」

 

と。

 

「ーーー、!!」

「あ!」

「立ち直ったか、秋風!」

「今のは聞こえたていたな!?、光の!!」

〔「ハイハイハーイ☆」〕

 

種種雑多なネットミームをどうにかこうにか処理し終えたバケモノが大型デパートの残骸を睨みつける

 

 

 

「スカーイハーイ☆」

「ぁ~~~あ~~~ああぁ~~~!!」

「きゅうううぅぅぅ~~ーーー~~ー!!」

「やぁっと外出られたデスぅううう!!!」

 

 

 

「「「「「!?!」」」」」

 

 

 

すると、3階辺りからガルムモンがシュポーンと登場。

これには理性が無い筈の追跡達すらも戸惑いを隠せない。

 

「・・・・・・ッ」

 

しかし、バケモノ達の首魁はいち早く再起動

頭部に高出力の電撃をチャージ

空中を無防備に漂う機械狼に狙いを定める。

 

「「おーっとぉー!!」」

「縺キ!?」

 

すると、どこからともなく現れた1人と1体がマイクスタンドを槍のように構え

彼女の顔面目掛けて突っ込んできた。

 

「ーーーーーー」

「んなぁ?!」「に、コレぇー!?」

「縺ゥいて縺上□縺輔>」

「「ぅぁあ!!」」

 

しかし、あるるとシャウトモンの攻撃は

見えない壁のようなモノにより防がれ

挙げ句、ふたり纏めて弾き返される羽目に。

 

「まだだよ珠緒ちゃん!!」

「《棒・陣・破ぁー!!》」

「スタァはルコーだけじゃなーい!!」

「私達からも目を離さないで!!」

「・・・・・・・・・」

 

直後、入れ替わるかのように二組の舞台少女とパートナーデジモンが乱入。

 

「《繝ュ繧アット繝。ッサー!!!》」

「エ」「ぬぅん!?」「「な!!?」」

「ッ、シャウトモン!!」「く・・・!」

 

真下から迫る【敵】に対し盾のバケモノは両腕を向け、連続射出

鋭利な鉤爪がついたロケットパンチの雨霰が

先程叩き落としたばかりのモン達をも巻き込みながら降り注ぐ。

 

「《ソウル!!!クラッ!!シャァアアアアアア"アアアアーーーーー"ーーーー!!!!!!"!"!"》」

「ー~ー~ー~ッ、たす、か、たぁ!」

「気を抜くなで御座る!!!」

「他のみんなが来るよ!!」

「ヴァアアアーーー!」

「華恋立って!!」

「!?」

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

 

異常な回復能力で次々と生産されては勢い良く放たれる《ロケットメッサー》を『叫び』で掻き消せば

【嫉妬】の眼差しがトクベツナソンザイに集まる。

 

 

 

「「どこを見ている!?」」「ジャン!!」

「「「「ッ!?」」」」

 

 

 

だが、ソレを面白く思わない首席と次席と大熊が直上より落下。

必殺技の発射態勢に入っていた3体に痛打を浴びせ、シャウトモンへの集中砲火を阻止した。

 

「ーーーーーー!!!」

「「あわあ!?!」」

「田中さんッ」

 

しかし、緑竜のバケモノだけは形振り構わず突入

赤黒い背中から伸びる緑色の複腕を振り回し

ながら襲ってくる。

 

 

 

「獣魂解放!!!

 

 

 

そして、タキビ丸もモードチェンジ!!!」

 

 

 

「「      ゑ?      」」

 

 

 

その場へと急行していた大型3輪バイクの上を『火』の魔竜が飛べば、呼応するかのように異様な大きさを誇る前輪が真っ二つに分離。

ドライブシャフトもヴリトラモンが掴み易い長さに伸びた。

 

「あ、あいぼお!!?」

「相棒!!、運転は任せた!!」

「はえ?!」

「大丈夫だ!!!

君ならばこの形態さえも制することが出来るとオレは信じてる!!!」

「      」

 

 

 

「《フレイム!!! ブースター!!!》」

 

 

 

「「!"!」」

 

 

 

バギー形態へと変形したタキビ丸は

 

《フレイムストーム》の火炎エネルギーを

 

ボディの全体に纏わせることで

 

爆発的な加速力を得られるんですぞい!!

 

By製作者。

 

 

 

「ああああああ!!もおおおおおおお!!!

やあってやるよおおおお!!!」

「ッ、わたし、だっ!てええええええ!!」

「「「「「「「へ・・・?」」」」」」」

 

《ソウルクラッシャー》にも負けない『叫び』を引き連れながら、炎の塊が猛スピードでこっちに突っ込んでくる。

 

 

 

〔「デッカーカタパルト、発進準備完了ッ

 

チーニーチャン!」〕

 

「行ってくるんだなー!」

 

 

 

このタイミングでアケビ号が動いた

否、ずっと動いていた

先程から舞台少女やパートナーデジモンを順次カタパルトから飛ばすことで理性無きバケモノ達の意表をついていたのだ。

 

「マヒルさん!!!」

「!」

「ッ!?」

「「《シュヴァボージャナ!!!》」なんだなぁー!!!」

 

タキビ丸の上で仁王立ちしていたまひるは

目の前を横切ってきた大槌を獣化させた片手で掴むと

その勢いに振り回される所か味方につけ

衝撃波を伴う殴打として緑色の複腕を跡形も無く消し飛ばす

 

 

 

 

 

ガ!!   ゴ!! ギ ! ン" ! !

 

 

 

 

「ぴ!!」「ヴァ!!」

 

と、間髪入れずにバケモノの顎目掛けLove Judgementをジャストミート!!!。

 

 

 

「!゜

 

『         』

 

「あ、あれ??、ゆゆ、ちゃん??」

 

 

 

首の辺りから人体からは出たらいけない音を立てながら、赤黒いシルエットは大きく後ろに仰け反り・・・動かなくなる。

 

〔「うっわぁー・・・」〕

〔「普通あそこまでやりますかぁ?」〕

〔「あの子いっちゃったんじゃない?」〕

〔「いっちゃったね」〕

〔「腹立たしい言い方をするな!!!」〕

〔「あ、ごめんバアルモン

ビックリし過ぎてカーペットにとんこつラーメンひっくり返しちゃった」〕

〔「はいぃいいい!!?」〕

 

これには、観劇中の魔王達すらもドン引き。

 

「!!!!」

「「ッ、秋風/さん!!」」

〔「イッイッイー♪」〕

 

しかし、機竜のバケモノと彼女を推す者だけは違った。

周囲の困惑をよそに音速飛行でタキビ丸に急接近。

フルスイング直後から再び動き出すまでの僅かなタイムラグを抜け目なく狙い、無防備に立ち竦むまひるを《フレイムブースター》を制御するので手一杯な双葉へと襲いかかる。

 

「やらせないんだなぁあああ!!!」

「・・・・・・・・・」

 

すると、チャツラモンは《宝鎚》を解除。

狛犬となってバケモノへと覆い被さろうとした

 

 

 

出来なかったが。

 

 

 

「ぁ・・・ッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「「「チャツラモン!!!」」」

「縺ゥ縺薙r隕九※いる?」

「「「ーー!?」」」

 

軽く腕を一振りしただけで自分より大柄な獣を彼方まで吹き飛ばし、動揺する舞台少女とパートナーデジモンに至近距離からレーザーを照射。

 

「双葉はん!!?」

「マヒルぅうううう!!!」

「ッ、大丈夫!!、気配はある!!

だから!早く!離れる!デスぅうううううう!!」

 

爆煙に包まれ、先にやられたチャツラモンの方へと飛んていくヴリトラモンとタキビ丸に1人と1体が絶叫すれば

ブイモンが負けじと声を張り上げ警告を発する。

 

 

 

「逃が縺輔い」「「な!」」「寒ッ」

 

 

 

その直後、氷竜のバケモノが全身から凄まじい冷気を放出

真矢とクロディーヌ、グリズモンが局所的な吹雪に飲み込まれた。

 

〔「「『ーー?ーーーー・・・!・・・・・・・・・・・・・・・

』」」〕

 

だけには終わらない。

 

「ララフィン!!?ララフィン!!!」

「み、みんな凍っちゃったよぉー!!?」

「くっ・・・!

(暗黒進化による暴走中は理性の欠片も無い

故に予め仕組んでおいた策に嵌まる

だが、やはり、それでも)

地力の差を埋めるには至らんかッ」

 

《カロスディメンション》により一瞬にして辺り一面が地下ごと氷漬けにされてしまい

通路内に潜伏していたララフィン達までもが完全に凍結。

この光景にはつかさを乗せて飛ぶスパロウモンと並走するレキスモンも戦慄を禁じ得ない。

 

「くそ!!、アレじゃさっきみたいに引っかき回せねぇ!!、キュートモン!!!」

「ドルルモン!!私を飛ばして!!早く!!」

「ドルガモン!!、私もお願い!!」

「なな!?」

「一々騒ぐなァ!!」

「ッ、ボクとジュンナもすぐ追いかける・・・!

《パワーメタルゥ!!!》」「《ドルルトルネードォ!!!》」

 

背景が一変したのを皮切りに静羽となながデ技を使っての移動を決断すれば、ドルガモンもドルルモンもすぐさま実行に移す。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「!?」

 

「ゆゆこ、ちゃ」

 

 

 

竜巻、或いは鉄球に乗る2人を阻んだのは

 

首を大きく仰け反らせたまま複腕を伸ばす

 

緑竜のバケモノ。

 

 

 

 

 

ゴリ・・・ ギ ! シ!    メキョ

 

 

 

 

 

 

「「あぐ?!ぅあああーーー!!!」」

「シズハァ!!!」

「ナナァアアア!!!」

「《キャノンボールッッッ!!》《キャノンボール!》《キャノンボール!》《パワーメタルッッッ!!》」

「やめて田中さん!!やめてぇ!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

先程のお返しだと言わんばかりに

《スクラップレスクロー》で挟んだふたつの恵まれた体躯から出てはいけない音を奏でれば

鉄球と矢の雨が竜鱗を叩く音と

獣達の咆哮や少女の悲鳴が加わり舞台に響き渡った。

 

 

 

『ーーーーーー!!!』

 

 

 

この悪夢じみたハーモニーを耳にした途端

舞台少女とパートナーデジモン達

今まで逃げ回っていたガルムモンすらも血相を変えて発生源を目指す。

 

 

 

 

「縺九°縺」った」「!?」

 

 

 

悪辣なバケモノの目論み通りに。

 

「とまれええ!!」

「ガルァ!?」

 

唯一、ソレを感知することが出来た青い子竜が機械狼の顔面にロングソードを叩きつけ無理矢理停止させた

 

 

 

次の瞬間

 

世界は大量の粉塵により黒く染められた

 

 

 

「バ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(《ワイルドブラスト》? いつの間に)」

 

『あ「逃げ

 

 

 

囚われたパートナーの元へ駆けていたドルルモンは眼前の光景を理解するのが遅れた

 

『叫び』の限界が近かったシャウトモンは呆然とする仲間達を退避させようとするが間に合わなかった

 

 

 

「「《ボーリンストーム!!!!》」」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

ただ一組

 

『守る』という意思だけが

 

起爆寸前の悪意を払い除けて魅せた。

 

 

 

 

 

「げほっ!、はっ、はあ・・・!」

「フタバッ

(やはり前よりも負担が大きいッ)」

「だい、じょぶ!、あたしはまだやれる!」

「・・・・・・・・・!、わかった!!」

 

フレームが大きくひしゃげ、走行不能となったタキビ丸の下から這い出る双葉とフレイモン。

 

「うっ」

「マヒル!?」

「無事か!?」

「私は、平気・・・

だけど、チャツラモンが・・・」

「「!」」

 

ふたりのすぐ側ではまひるが目に涙を浮かべながら、手持ちの回復薬全てをチャツラモンに振りかけていたが目覚める気配は見られない。

 

「コレは、単純なダメージじゃない

暗黒のソウルによる呪詛も混じってる」

「それってブイモンの目と同じ」

「ああ、あいつのせいだ

あいつの」

「フレイモン」

「・・・・・・・・・すまない」

「と、とにかく!

チャツラモンはここで休

 

 

 

 

          

《ワ イ ル ド ブ ラ ス ト》

 

 

 

 

 

う・・・ぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・!」」」

 

舞台の中心で突然起きた大爆発

その余波をモロにくらい、2人と1体は数秒程意識を飛ばしてしまう。

 

「な、なん、なんだ?、なにが、おきた?」

「ーーーーーー」

「相棒?、どうし

あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「うそ」

 

 

 

未だ揺れる視界で彼女達が見たモノは

 

凍てつく廃墟に穿たれたクレーター

 

明るまない空まで立ち上る濃い黒煙・・・。

 

 

 

「ブハァ!、やぁっと出られたジャ

え?」

「「!!?」」

「『兄貴?あにきぃいいいいい!!!!!』」

「み、みんなどこいっちゃったの・・・?」

 

氷の下から脱した者達もまたこの惨状に驚きを隠せなかった。

 

 

 

〔「先輩達!!!」〕〔来ルゾ!!!〕

 

『・・・・・・・・・!?』

 

「《繧ョ繧ャ繧ッ繝ゥック》」

 

 

 

故に狙われる、次なる贄を求めしバケモノに。

 

 

 

「~ー~ー~ー!!、あ、ぶな!!」

「せんきゅ~しすたぁ~」

『せんきゅ~~・・・』

 

バリスタモンのスピーカーにより拡大された美空の警告により難を逃れたララフィン。

衣装のあちこちにスターモンズを貼り付け

冷や汗を流しながら恐る恐る視線を落とせば

爪先近くにまで地割れが迫っていた。

 

「《繝ゥ繧、繝医ル繝ウ繧ー繝舌せ繧ソ繝シッ》」

「ぐ!」

「チィイ!」

 

一方、真矢とクロディーヌの方には漆黒のスモークを引き裂きながら高出力の電撃が襲いかかる。

 

「いっただぐえ?!」

「・・・・・・・・・」

 

Odette the MarvericksとEtincelle de Fierteが《ライトニングバスター》を受け止めている隙にグリズモンが盾のバケモノに接近戦を仕掛けようとしたのだが・・・

例の見えない壁に阻まれ近づけない。

 

 

 

 

 

ジュウウウーーー・・・・・・!!!!

 

 

 

 

 

「剣が!!」

「溶ける!?」

「この縺セ縺セ」

 

電熱か、或いは邪気による影響か

首席と次席の鋭利なキラめきが徐々に溶解してゆく

 

 

 

「《ミナ!!

ナオオオオオオオルゥウウウウウ!!!》」

 

 

 

「!?」

「「ッ、はあああああああああ!!!」」

 

その最中、広範囲かつ強力な癒しの波動が拡散。

コレを受け、再びレイピアとロングソードの刀身が輝きを放つと

互いに高め合うふたりの勢いが増して《ライトニングバスター》を両断するに至った。

 

「ーー!!」

「はっ」

「「「!」」」

「だから!、必要以上に!、挑発すんな!

デスぅーーーーーー!!!」

「キュウッ・・・キュウゥ・・・・・・・・・」

「(かなり息が上がってきてる

無理もない、か

今の技はこの子のスペックを遥かに越えている

でも、そのお陰で)」

 

ドリフト走行で盾のバケモノの視界を横切りながらガルムモンは想う。

 

「《クリティカルバイト!》

オラァアアアアアアアアア!!!!!!」

「ドラァアアアアアアアアア!!!!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

緑色の複腕へと食らいつく己に連なるモン達と

 

 

 

天に瞬く星々を。

 

 

 

「「「「「・・・?」」」」」

 

「へへっ♪、どうだい凛明館ガールズ

 

イカしてんだろ?、このプラネタリウム!」

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

 

マクフィルド社製のマイクを介してMCがマイクパフォーマンスを響かせれば、バケモノ達は黒煙の中に

鉄球と矢尻、銃弾、針毛の残骸・・・

色とりどりのキラめきが漂っていることに気づいた。

 

 

 

「つかさちゃん!!、スパロウモン!!」

 

「「《ランダム!!

レエエエザアアアああああああ!!!!》」」

 

「「「「!?、ッ!、ー~ー!"!」」」」

 

「!!」

 

「「ラァ!!」」

 

「大場さん!!」「ななぁ!!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

舞台少女とパートナーデジモンがハートと銃身を交錯させて放った拡散型の《ランダムレーザー》はソレらに当たり乱反射。

舞台全体を席巻し、盾以外のバケモノ達を撃ちのめす。

 

「《アイス&ダークアーチェリー・・・!》」

「!?」

「《アニマルネイル!!

つめたいのとまっくら!!》ジャン!!」

「・・・・・・・・・!」

「しゃあ!!

キタ!、キタ!、キターーーーーー!」

「「チャンス到来!!」」

「ぐぇええええ?!」

「!?」

 

すると、どこからともなく飛来した冷気と闇の矢が見えない壁に張りついたまま荒れ狂う獣の爪を正確に射抜いた。

コレにより強化されたパンダモンの必殺技が不可視のバリアに亀裂を生じさせれば、真矢とクロディーヌが白と黒の丸い頭を踏み台にしバケモノの懐へと飛び込んでいく。

 

〔「ヴォオオオオオオオオオオオオーーーーーーン!!!」〕

「やらせないよいちえええええ!!!」

 

キラめきに晒されていた溶竜のバケモノが再び起爆する粉塵を大量散布するのを阻止すべく

ララフィンは宙に浮かぶパートナー達を足場にしタンブリングを連想させる動きで接近。

 

「『《ウィッシュアポンアスター!!!》

Yeeeeeah!!!』」

「ララフィン=スタァ」インパクトォ!!!」」

「ッ!、まひる!?」

「伊達に弟子はやってなかったよ!

ララちゃん!!」

「!だ・・・繝。ぇ・・・・・・・・・!!」

 

赤黒いシルエットが彼女の眼前まで迫った所で分散していたスターモンズが大槌・ワンミリオンスの片側に勢い良く集結し、彼女が思い描くアクションを実現させれば

デジタルウェイブと一体化したまひるが緑光を弾けさせながら登場、かつての師匠と同時に痛烈な殴打を叩き込んだ。

 

「みんな!」「うん!」

「《成! 竜! 刃!》」「《ギガ!」

「・・・・・・・・・」

「「ーーー~~~ッッッ!!!」」

「ぬ、ぬ"うううっうううんんんん"!!!」

「クリムゾン!ダイブーーーーーー!!!》」

 

一方、機竜のバケモノには赤と青の輝きが交わる渦を纏った巨大な刀が

 

「うおおおおおおおおおおおお!!!」

「合わせろ叶!!!」

「はい!!!」

「・・・・・・・・・」

〔《ホーンブレイカー!!!》〕

「「でぇえええりゃああああああ!!!」」

「!?」

 

氷竜のバケモノにはヴリトラモンに投げられた双葉と美空が自分ら同様投擲されたバリスタモンの角により空中で予想外の方向転換+加速し突撃。

 

「胡蝶さん!!ななは!!?」

「駄目ッ、完全に気を失ってる!

しかも衣装まで消えているし」

「さっきの《ワイルドブラスト》を吹き飛ばした時にソウルを使い切ったんだろうが」

「ケッ、鈍ってんなァ」

「しょうがないだろ!

世界樹からのバックアップが失われてるのに

この世界だとソウルとキラめきの消費量が上がるんだから!

君だってそれがわかってるからあんなに再契約を嫌が」

「ゴチャゴチャ言ってんなァ!

まだ終わっちゃいねぇぞ」

「・・・・・・・・・ーーー!!」

「田中さん、首、治ったのね」

 

地上でも獣達と2人の舞台少女が意識の無い制服姿の少女を守るべく、食いちぎられた複腕を再生させながら此方をねめつける緑竜のバケモノに立ち塞がる。

 

「だ、め

みん縺ェ・・・縺ォげてぇ・・・・・・・・・・・・・・・ッ」

「「え」」

「『イチエ?』」

 

 

 

その時だった

 

 

 

「「「「目のつけところは悪くなかったよ」」」」

 

 

 

バケモノ達が巨大なる顎《ロストルム》を

 

   4つ   同時に再現したのは。

 

 

 

 

 

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