少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE- 錯劇 -XSTAGE -   作:リカル

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「「ああぁ・・・!!」」




画面の向こう側で繰り広げられる舞台を
『彼女』は隣の『友達』と共に震えながら観ていた



「もう、こんなのどうしようもない、どりゅ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ーーーーーーーーー」



みていることしかできなかった



「ッ」
「ちょ!、どこ行くどりゅ!?」



だけど『彼女』はソレがイヤだった

だから走る

細い腕の中に一冊の『台本』を携えて







あの子の願いは星になって

 

 

 

「レイド帝国支配者の力は最小限」

「「ぁ」」

「さがらせろ闘争ぉおおお!!!」

「う、うおおおおおお!!!??」

 

 

 

砕かれる

 

 

 

「進化は完全体まで」

『Nooooooo!!!』

「「ーー!?!」」

「だ、ダメだ、間に合」

 

 

 

砕かれる

 

 

 

「だけど、ソレだけじゃないんだ」

「ああああああああ"あ!!!」

「《メタルメテオオオオオオオオ!!!》」

「星見さん・・・!?、ドルグレモン・・・!?」

「止まるなシズハぁ!!!

アレでも抑えられん!!!」

「クソッッッタレェええええええ!!!」

 

 

 

砕かれる

 

 

 

「ルイ達が求めていたのは」

 

 

 

砕かれる

 

 

 

今まで積み上げてきたモノが魔王によって。

 

 

 

「ゆめおおじ?」

「う、そ」

 

 

 

超然とした存在により磐石がひっくり返される最中、空中の双葉と美空は各々が手にするDeterminaterとワイルドバンチの穂先が氷竜のバケモノの・・・

 

 

 

文の腹部を貫く感触に顔色を変えていた。

 

 

 

「おで達魔王の力があっても手に入らない」

 

 

 

「!、いや違う!!」

 

〔アレは!!〕

 

 

 

「パートナーとの確かな絆だけは」

 

 

 

「〔氷!!??〕」

 

 

 

「なのに、あんなに見せつけられたら、さ」

 

 

 

「じゃ、じゃあ・・・!」

 

「ほんものはど

 

 

 

「「「「【嫉妬】   しちゃうよねぇ?

 

 

 

君以外は」」」」「《繧ォ繝ュ繧ケディ繝。繝ウ繧ク繝ァ繝ウ》」

 

 

 

そんなふたりの真上で猛吹雪が発生する

 

 

 

《ロストルム》から逃れべく必死に足掻くモノ達を丸呑みにするように。

 

「「!!」」

「マヒルゥッ」

 

ガルムモン達の目の前が一瞬でホワイトアウトしたかと思えば、機械狼は仔人狼へと退化。

 

「ま

 

(まずい

 

 

 

きてる!!きてる!!こっちきてる!!)」

 

 

 

すると、パートナー達共々空中に投げ出された小竜の感覚がより一層鋭敏化し、自分らへと迫り来る魔の手《ロケットメッサー》を感知・・・・・・・・・したのだが超高速戦闘特化の思考に成長期の肉体はついてこれない。

 

「(カオルコ・・・!)」

 

大気の流れがネットリと躯にへばりつくような錯覚が焦燥感を加速させ、すっぽ抜けかけのロングソードを必死に握り直そうとするのだが、その動きは「おっそ」

 

 

 

 

 

   れ   が!! 遅いって!!?」

 

「はんっ

 

         (やれば出来るやん)」

 

 

 

静かに吐き捨てられた許されざる単語により

あらゆる感情が荒々しい衝動に上書きされたブイモンの一閃が光すらも超越してみせれば

 

この最速の動きに花柳香子はぴったり合わせ

 

風に舞う花弁を連想させる柔らかさで水仙花を振るい

 

無遠慮に伸ばされた『手』をペシャリと叩

 

 

 

「繧ヲ繝ゥやま縺励>ーッ」「ぎゅっ!!

 

 

 

「「え」」

 

「キュートモ・・・!?」

 

き落とした直後

 

 

 

【嫉妬】が入り雑じった《ライトニングバスター》がふたりの間近で漂っていた妖精を射抜いた。

 

 

 

「「「「繧ッ「もう終わり?」

 

イッ繧ッ「だったら」

 

繧ッイッ「このまま」

 

繧ッイッ繧ッー!!!!」」」」「糧になれ 

 

 

 

救世主と未来のデジモンキング御一行」

 

 

 

「「ーーーーーーッッ!!」」

 

「く!!

 

(ワー君の改造はまだ終わらないのか!!?)」

 

 

 

 

 

「「終わりじゃない」」『!』「へぇー?」

 

 

 

 

 

魔王の力で暗黒進化した者達に囲まれた

香子、ブイモン、ストラビモンの前に降り立つのはかつてその力に溺れた罪人・・・神楽ひかりとエリスモン。

 

「君も無事だったんだ」

「暗黒進化した時に耐性ができたのかな?」

「だけどそんな壊れかけた神機じゃ」

「おでの玩具は止められないよぉ~

イッイッイッイッイッイッイッイッー♪♪♪♪」」」」

「止めるよ」

「「「「イ?」」」」

「それが私の、私達の贖罪だから」

「あ、そ・・・」

「だったらやってごらん」

「もう物語の紡ぎ手たるフローラモンは消え

世界樹からのバックアップも失われた」

「この舞台でおのれのキラめきを示してみせろ

ほしつみの舞台少女」」」」

「「「「「!!!!!」」」」」

「神楽はんッ」

「ヒカリチャン!!」

「ううぅ・・・!!」

 

 

 

 

      パ  キ ン  ッ

 

 

 

 

バケモノ達の禍々しい視線が

 

今の舞台で最も強い『光』へと移れば

 

溶けない氷に赤いヒビが入る

 

 

 

 

 

 

「はぁっ! はぁっ! はぁーっ!」

 

「ぜぇー・・・ぜぇー・・・

 

きゅ、急にどうしたど

 

どりゅぅー!?、そ、それは!!」

 

 

 

丁度その時だ

 

息を切らせた『彼女』が煮えたぎる溶鉱炉の前に到達したのは。

 

 

 

「!」

 

「あああーーー!!?」

 

 

 

『友達』が止める暇もなく

 

腕に抱えていたモノを投げ放てばあっという間に炎上

 

残骸が真っ赤に溶けた鉄の海へと沈んでいく

 

 

 

「おねがい!!! とどいてぇー!!!」

 

 

 

目に涙を浮かべながら

 

祈りを捧げる『台本』

 

そのタイトルは・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

逆境のオリオン。

 

 

 

 

 

「「!!!!」」

「「「「「!!?」」」」」

「な、なんだぁ?!」

「まさかアレッ」

「え?、え?、え?」

 

舞台少女とパートナーデジモンがバケモノ達とぶつかり合う寸前

この耀きの無い世界の空に6つの星が瞬く。

 

 

 

「オリオン座のリゲル、ぎょしゃ座のカペラ」

 

「ふたご座のポルックス、おうし座のアルデバラン」

 

「こいぬ座のプロキオン」

 

「そして

 

 

 

おおいぬ座のシリウス!!!!」」」」

 

 

 

「ひいぃっ!!」

「か、カオルコォ?!

な、なんかこう!、空がパァン!、ってなってから!、どんどん魔王の気配が弱まってるんデスけどぉおおおお!!?

一体!、全体!、何が!、起きてるん!?

デスぅうううううう!!?」

「よ、よわまっとる?、アレで?

うちのことめっちゃ睨んどるけど?

って、あら?」

「《ロストルム》が、消えていく??」

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ

 

 

 

そうだね」あの星は」決して遠くない」

 

 

 

君達で掴めるモノだよ 凛明館演劇同好会」

 

 

 

星々の軌跡が描くダイヤモンド

かつて行われたレヴューのキラめきに照らされながら【嫉妬】が薄らいでいった

 

「「「「「ーー!!」」」」」

「ッ、魔王が居なくても関係無しか・・・!」

 

が、しかし

暗黒進化による暴走が止まった訳ではない。

 

 

 

「ーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

 

 

未だ窮地の真っ只中だというのに

ひかりの隣に立つエリスモンが睥睨するのは

相対するバケモノ達ではなくその向こう側

 

 

 

輝く大六角形の一点、オリオン座のリゲル

 

 

 

自分にとっての唯一無二【0と1のイチ】が

 

 

 

運命の相手と共に摘み取った星。

 

 

 

「わかってたよ」

 

「エリスモン?、!」

 

故にこの針鼠は

 

「わかってた筈だった、わかった気になってた

 

エーが居なくたって君があの子と光るのは」

 

「・・・・・・・・・、なら、どうするの?」

 

「ヒー、おぼえてないのー?」

 

「ううん、覚えてる

 

だから

 

 

 

なってみせて スタァに!」「ウーー!!」

 

 

 

ヒビ割れた爪を天へと掲げる

 

この舞台を、物語を

 

次へと繋げる道にする為に。

 

 

 

 

 

ギュインギュインギュインギュイーーーン!

 

 

 

 

 

すると、ダイヤモンドの一角が渦を巻き

 

金属音を伴いながらふたりを穿つと

 

青く輝く0と1の粒子、ソウルとキラめきに

 

 

 

再製産。

 

 

 

「エリスモン進化ーーーー!!!!

 

スティフィルモン! リゲルモーーーーード!!!!

 

ヴァアアアアアアーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

 

 

折り重なった光を貫くのはエリスモンの完全体

スティフィルモンの新たな姿

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

「晶」

 

 

 

かつてパートナー達が自分から奪い取った星

巨大なブレードへと変換、左足に装着させ

バケモノ達に格闘戦を仕掛けにいくそのデジモンを画面越しに見つめる少女は

 

 

 

「ふっ、くくく!、ははははははは!」

 

「!?」

 

 

 

舞台少女は 不敵に 尊大に 笑っていた。

 

 

 

〔「くっ・・・!、はあ!はあ!」〕

「神楽さん!!?」

「やっぱり、あんなにヒビが入ってる神機じゃ負担が」

「問題無い、ヨン」

「ヒョ?」

「あの子が動ける状態でスティフィルモンとの連携でキラめきをみせたって

さっきの二の舞にしかならない、ヨン」

「た、たしかにそーっでっしゅけどー・・・」

〔「「「「「!!!!!」」」」」〕

〔「ヴァーッ!!」〕

 

エーデルと彼女達のパートナーデジモンが固唾を飲んでメインルームの大型ディスプレイを仰ぐ中、件のスティフィルモン・リゲルモードは次々と迫り来る

電撃、氷爪、爆発、レーザー、鉄球を

全身の針毛を逆立たせながら懸命に立ち向かう。

 

「ほらほらーっ!!

ぜーっんぜんダメでっしゅー!!」

「だからこそだ、ヨン」

「ヒンっ?」

「デジモンの力や舞台少女との絆

そういったモンで今のフミ達を上回れば

またあの魔王に介入される、ヨン」

「じゃ、じゃーっどうやったらーっ?」

「それを今探っている」

「ヒンーっ?!、おししょーしゃまーっ!

ファンビーモンが怖いーっ!、でっしゅー!

・・・・・・・・・おししょー、しゃま??」

 

 

 

「(もどってきた

 

誰かに求められたからでもなく

 

勿論、強がりなんかじゃなく

 

 

 

あなたがあなたとして   舞台に!!)」

 

 

 

「そうだった

 

 

 

(そうだったな、神楽ひかり)」

 

 

 

〔「《ブライ、テストォー・・・!」〕

 

 

 

単騎で五体による一斉攻撃の隙間を縫い

両手のハリケンナックルにリゲルのキラめき・・・

演劇同好会にとって決して遠くはない

【手に入らないと認めてはならない】

一等星の『光』を収束。

 

「(かつてお前達は『彼女』の台本を書き換え

あのレヴューを私から奪い取った)

ならば、私に出来ない道理等ありはしない」

「!、晶さん!!」

「取り戻す・・・いや、違うな

 

 

 

奪いに行くぞ」「私達の舞台の全てを

 

 

ね♪」「ふっ」

 

 

 

「ー~ー~ー~ー!!!!、はい!!!!」

「ヒョッタ取り越し苦労ヒョ」

「ぷ!、ですねー♪♪」

 

白金の君が王たる者の威厳を纏わせながら宣言すれば彼女に仕える騎士もまた呼応するかのように鋭い眼光を再燃させた。

 

「ゼェ!ゼェ!オ"ッく!!」

「もういいのか銀翼」

「い、いらぬ心配だ吸血公・・・

いえ、マタドゥルモン、さま」

「俺にまでそのキャラ造らなくても」

「つく!、り、ますとも

でなければ、あの方の元に居る意味がない」

「彼女は別に気にしないと思う

・・・・・・・・・と、言うのは無粋か?」

「えエ"」

「そうか

ダラッタラ~★、チョッパその空前絶後★ナ

拒絶反応ナントカしてチョンマゲ★」

「し!ま!すとオロロロロぉぅ・・・!

フウー!!」

「(コレがニンゲン

舞台少女のパートナーをやるってことか

大変ですね、始祖様)」

 

すると、臣下もまた

その気高さに追い付くべく『前』の記憶を全力で振り払わんとする。

 

 

 

「スタァーーーー!!!!

 

ダイブーーーー!!!!》」

 

 

 

シークフェルトの者達が生まれ変わった志を胸に抱いていた間にも舞台は進み、スティフィルモン・リゲルモードが左足のブレードから竜巻を発生させバケモノの群れに錐揉み回転しながら

 

 

 

「なにがうらやましいだよ

 

 

 

うらやましいのはエーのほー!!」

 

「!!?」「ーー!」

 

貫く

 

「ソレ、エーだって出来るのに

 

エーじゃ絶対手に入らないモン捨ててー!」

 

「「・・・・・・ッ」」

 

貫く

 

「あの子と同じ生きモンで!!!

 

あの子と同じ世界で生きられて!!

 

 

 

うらやましいーーーーーーーーー!!!!」

 

 

 

「繧ィ繝ェ繧ケ繝「繝ウ「だけどエーはソレで終わったりしない」?!」

 

貫く

 

 

 

鉄球とレーザーを 氷爪と爆発を 電撃を。

 

 

 

「だって、そんなモンに負けるモンが

 

スタァになれるモンかーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

「「「「「!!!!!」」」」」

 

 

 

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 

その度針毛が欠けていくのを自覚しながら

 

この逆境に何度でもぶつかっていく。

 

 

 

 

 

   みのひかりよ

 

  ひ  うみに  そそげ  !  」

 

 

 

 

 

すると、赤いヒビの入った氷の隙間から

 

 

 

 

 

 

「!     の、うたごえが・・・!」

 

 

 

 

 

 

獣の唯一無二【0と1のイチ】の乾いた唇から

 

歌が紡がれて・・・

 

 

 

 

 

「せ「を!! も めてるぅッ

 

キラめく星にぃいいい!!

 

な ぁ り ! た あ い!!!!」」

 

 

 

 

 

交錯する

 

距離も環境も何もかも凌駕して

 

だって、此処は舞台の上。

 

 

 

「ーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

「「「「「・・・・・・・・・!「いいよー」

 

!!?」」」」」

 

「好きなだけあげるよー、エーのこの想い

 

ぜんぶーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

「「「「「がはぁ!!!!!」」」」」

 

 

 

〔「あらあら

あんなに大きいのは飲み込めなかったみたいね

・・・・・・・・・勿論暗黒のソウルのことよ?」〕

〔「何てたって、あの子

産まれた瞬間に舞台の罪を背負ってるからねー

有象無象のありふれた憎しみや呪詛

理不尽に対する憤怒と違って」〕

〔「ズルルルル!

玩具共があたまごなしに、んく!

否定なんざ出来る訳がないよな」〕

〔「えぇ!えぇ!届かないとわかっていながら!!それでも尚!貪欲に!【強欲】にぃ!

あのキラめく星に手を伸ばし続ける!!!そお!れこそがぁ!!舞台少女!!!で!しょうう!!!」〕

〔「バアルモンうざ~い」〕

〔「だが、言わんとすることはわかるだろう?

リヴァイアモンお前もその筈だ」〕

〔「・・・・・・・・・」〕

 

 

 

本気の歌が そこに込めた想いが

 

観客や共演者に届かぬワケが無い。

 

 

 

「(いつだってそーだ

 

エーがどんなにがんばったって・・・)

 

《ギガ!!!」

 

「「「「「ー~ー~ー~ー~"ー~!!!!!」」」」」

 

「(あの塔の頂上には とどかないッ)」

 

 

 

ふたりでひとつのキラめきをみせつけられて赤から薄暗い色をした青へと明滅する針毛から発せられる暗黒のソウルはバケモノ・・・凛明館演劇同好会のハートと体に突き刺さる。

 

 

 

「(だけど)スパイラル!!!(それでも)」

 

「「「「「あきらめたく、ない・・・!」」」」」

 

 

 

胸を刺す衝撃に顔を歪めながら

 

スティフィルモンはスタァという標を目指し

 

左足の巨大なブレードを高速回転させながら

 

痛みを共有する舞台少女達の頭上へと跳躍。

 

 

 

「フォーーーーーーーーーーール!!!》」

 

 

 

 

『ポジション・ゼロ』へと踵落としを決めれば

 

氷の亀裂がオリオン座を描き・・・

 

一等星のキラめきが轟音と共にはぜた

 

 

 

 

       凛明館演劇同好会の5人ごと。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・や

 

 

 

やりすぎぃいいいいいーーーーー!!!!!」

 

 

 

《ギカスパイラルフォール》により穿たれた奈落もかくやな大穴を前に花柳香子は力の限り絶叫する。

 

「いちえちゃーん!!、ゆゆちゃーん!!

聞こえるんなら返事してぇえーー!!」

「やったか!!?やったか!!?やったか!!?やったかあ!!?」

「マヒル、みんなも

後、ララチャン、ソレやってないフラグ・・・

あ、だからか」

「華恋が文殿の氷を溶かしたので

拙者達も出てこられたので御座る」

「リュー・・・」

「無理に喋るでない

御主の舞台は観えていた

何を言いたいのかはわかっている」

「ウー・・・」

「んなことより!!

今はタマオ達を探さねぇーと!!」

「『レスキュー!!、レスキュー!!』」

「スパロウモンお願い!」

「まっかせて~ー!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「おぉいッ?!

神共おお!!、薬はもうねぇのかあ!!?」

「五月蝿い!、吠えるな!、デシテ!」

「ご、ごめんなさいルナモン・・・

だけど、キュートモンが・・・」

「深手を負ってるのはキュートモンだけじゃないよ、うん」

「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」

「大丈夫だ!!、ジュンナ!!

君のお陰でナナは凍らずに済んでる!!」

「ばななはあたしと相棒で温めとくから

委員長は休んどけよ」

「ごめんな、さッ」

「ぐえ!!」

「ちょっと純那?!」

「(星見さんも大場さんと同じように衣装から制服に戻っている

薄々気づいてはいましたが

やはり、私達はこの輝きの無い世界に・・・

舞台に未だ馴染めていない)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「?、ブイモン?」

〔ドウカシタノカ?〕

 

彼女の周りに続々と聖翔やフロンティアの舞台少女が集う中で盲目の小竜だけはソレを感じていた。

 

「ぎゅってなった、デスぅ」

「ぎゅ??」

「いま、まで

あっち、こっち、いってたのがあつまった

デス」

『え?』

「華恋」

「うん・・・!!」

 

美空やバリスタモンの隣であるるが首を傾げ

もう限界寸前のひかりと華恋が刃を構えた

 

 

 

その時

 

 

 

「うわああ~ーーー~~!!??!」

 

「スパロウモンッ!!?」

 

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

 

 

 

 

ヒビだらけの赤黒いシルエットが5つ。

 

【敵】を弾じきながら

 

どん底から舞い戻ってきた この舞台の上に!。

 

 

 

「エリスモン」

「なにー?」

「どうやら御主、あの5人の闘志に」

「ウー、火、つけちゃったー」

 

 

 

「「「「「!!!!!」」」」」

 

『『!!??』』

 

〔「「「「「「「イェイイェーイ♪♪♪♪♪♪♪」」」」」」」〕

 

 

 

リュウダモンとエリスモンが他人事のように囁きあった直後、バケモノの体躯を覆っていた血の色をしたナニカが内側から破裂

 

七大魔王の喝采と共に露になったのは

 

肩当ての紐に絡まる『眼』が開かれた懐中時計・魔神機から伸びる『脚』

 

 

 

そして・・・・・・・・・。

 

 

 

「アレまさか   双葉はんと おなじ?」

 

 

 

和をモチーフにした衣装の『上』に

 

重ねられた各パートナーデジモンの意匠。

 

ソレが魔封機の時のような一部ではなく

 

まるで甲冑のように彼女達の体躯を覆っている。

 

 

 

「こ、ここで第二形態ははんそくだよぉ!!!」

「もうHPもMPもアイテムも無いのに・・・ッ」

「ま

って待ってうそやだダメやめて」

 

棒立ちしながら譫言を呟く同級生達の隣で恵比寿つかさは見た。

 

 

 

「う、ぅぅ・・・ ぁ」

 

 

 

虚空に浮かぶ少女達が大穴の内壁にメリ込む己がパートナーを兜やバイザー越しに見下し

 

 

 

露出した口元が不気味に吊り上がっていくのを。

 

 

 

「《ボ ン バ ァ ア あ ト オ オ ! ! ! ! ! ! ! !》」

 

 

 

『『!!!』』「「ウルカヌスモン!?」」

 

「んんん"あ"ぁ!!!」「わ?!

 

あ・・・」

 

 

 

その邪悪な視線を遮るように真上から灼熱のカーテンが降ろされたかと思えば、一本の赤い腕が黄色い体躯を無遠慮に掴み

バックハンドパスで一同の方へと放り投げる。

 

 

 

「は

 

ハハハ! 良い太刀筋してんじゃねぇか」

 

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

 

 

 

ウルカヌスモンの広い背中が遠ざかる中で

 

スパロウモンの青い瞳に映ったのは

 

暗色のキラめきとソウルを纏う

 

咲散花 川蝉 流星丸 凛明亭遊眠 が

 

 

 

8本ある内の半分を斬り飛ばす光景。

 

 

 

「う、うるか〔「ヴォオオオオオオオオオオオオーーーーーーン!!!」〕

 

 

 

神の名を呼ぶ声は直後に起きた咆哮と爆発音により掻き消され、あのヘルメットが木っ端微塵となりながら大きく仰け反るウルカヌスモンの姿が黒煙に飲み込まれて見えなくなった。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「空気を読む気は無いってワケ?」

 

 

 

手にした扇子・・・いちえハリセンから粉塵の残滓を漂わせながら

兜からはみ出た髪を蛍火のように妖しく光らせ、揺らめかせる音無いちえに西條クロディーヌが若干強張った好戦的な笑みを向けていた

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

ヒュッルルルルルルーーーーーー!!!!!

 

 

 

 

 

舞台全体に鳴り響いたのは甲高い音。

 

「こんなこともあろうかと、でしたっけ?」

『あ!』

「「「「「・・・・・・・・・」」」」」

「クスッ♪、ほんとは星見さんの為だけの小道具みたいでしたけど

ちょーっと演出が足りないかなーって思いまして

事後承諾ですけど、一応お爺さんからの許可は貰ってますし問題ありませんよね?」

「はぁーっ・・・はぁーっ・・・

ええ、でも、その代わりに・・・!」

「はい!!!、見せますとも!!!」

「シークフェルトの舞台を、キラめきをな」

「雪代さん!!」

「へへっ♪、ソイツがお前らの新しい神機か

よぉく似合ってるぜぇー!、アキラ!!」

「とーぜん♪

なんたって元々のデザインが良いんだから」

「ミチルセンパイったら

そんなに煽てられたら逆にこわいんですけど・・・」

 

開幕の合図の余韻が未だ空気を震わせる最中

ワー爺が開発した矢につけるだけで鏑矢へと変換させるリング状の装置を真珠の君がよく手入れされた爪先で弄びながら登場すれば

他のエーデル達もまた傲岸不遜を体現したかのような足取りで舞台に上がる。

 

「フロンティア並びに聖翔の皆様方」

「待たせヒョッタら」

「クカカカ!!」

「ヒンーーーっ!」

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

 

彼女達に次いで、パートナーデジモンもまた登場。

しかし、【敵役】5人が視線を向けるのは

 

 

 

「(見違えただろ? 凛明館演劇同好会

 

そして

 

 

 

魔王共!!!)」

 

 

 

ほくそ笑み、眼を爛々と光らせる蜜蜂を従え

 

自分達に・・・最愛の姉にヤーデアングリフの剣先を向ける

 

揺るがぬ心を得られた最年少の少女だけ。

 

 

 

 

 







「ああ、見違えたよ」



この光景を観客席から眺めていた天使のような美少年は周りの同格達と共に満足気に頷いた。



「分割した神機の残骸を核に

出力不足をクロスローダーの結合で補った

シークフェルト、エーデルの新たな力・・・



ロード・デヴァイサー



クスッ!!、面白いね!!」



喜悦に彩られた眼差しが品評を下すのは
己が玩具の舞台に飛び込む少女5人の首元に備わる銀のナースウォッチ。
鶴姫やちよのデザインはそのままに装飾やラインを各エーデルが象徴する宝石が加えられ、より一層彼女らに相応しいカタチに仕上げれている。




「望まぬままに掘り出され・・・

理不尽な悪意を、ソレに抗えぬ己の無力に胸を焦がし

知らぬまに高みへと到達していた好敵手達の『光』に削られ、割られ



それでも尚、舞台に立つことを選んだのなら

どうか見せておくれよ

舞台少女と電脳の獣が起こす未知の化学反応

その更に先を





君もコレを楽しみにしてたんだろ?

キリン」「わかります?」






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