少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE- 錯劇 -XSTAGE -   作:リカル

4 / 32
☆作品用語集

輝きの無い世界
元ネタは△△△△△ー△のデジ△△ーツ
デジタルワールドとは全く異なる電脳世界に存在し、外観こそ人間世界を模しているが照明の落ちた撮影セットのように造りモノじみている
空間が不安定な為かあちらこちらにデジタルワールドや人間世界に繋がる入り口が出たり消えたりしており、そこから人間やデジモンが迷いこんでくることは少なくはない
『黒の逢魔』はソレらを狩ることで自分達の野望の糧としており、特に舞台少女は最高の獲物
だというのに、この空間内ではソウルやキラめきを異常に消耗してしまい、デジモンと契約することでしか抑える術は無い


そして、輝きの無い世界が造られてから
デジタルワールドと人間世界との時差は失われ
世界を跨いだ物語は同じ速度で進むこととなる



『迷宮』
シークフェルト音楽学院と重なる位相にある輝きの無い世界にて『黒の逢魔』が造り上げた所謂ダンジョン
不気味な内装からは一定時間ごとにクラモン系のデジモンが出現し、それらは削除してもデジタマには還らない
たまに『プレイヤー』用のアイテムもポップする
この『迷宮』は現実のシークフェルトへも影響を与えており、生徒や職員は無意識の内に『プレイヤー』と化し日常生活に支障がきたすレベルでのめり込んでしまう
だが、その状態でも尚、エーデルのキラめきを欲しているのでシークフェルト在住の『プレイヤー』相手に対し、エーデル5人とそのパートナーはレベル差を無視して優勢が取れる
シークフェルト音楽学院内でゲームを起動させればいつでも『迷宮』へと移動が可能
ゲームのデータから造り上げられた神機・イミテーションでもコレは可能なので舞台少女達も利用している
因みに、外部の『プレイヤー』は輝きの無い世界か人間世界を自力で移動しなければ『迷宮』へは入れない
なので、容易に経験値やアイテムをゲット出来るシークフェルト関係者はデジモンのレベルを上げやすく、ますますゲームにはまってしまう


何より問題なのが『迷宮』にて『プレイヤー』が【ゲームオーバー】になると肥育された暗黒のソウルが『迷宮』に吸収され



かつて
麗将や魔将が救世主達に対してそうしたように


『黒の逢魔』の糧となることだ



『プレイヤー』
デジタマと共にスマホへと送られたソーシャルゲームをプレイする人間達のこと
デジタマの内は無意識の内にログインする程度だが・・・

幼年期になると意識を持って育成を始め

成長期になるとソウル体が分離し、輝きの無い世界へと精神が誘われ

成熟期以上は最早手遅れな依存状態に陥る

ゲーム中、肉体は人間世界に放置され
周囲からはスマホに熱中にしているようにしか見えない
ソウル体と化した『プレイヤー』はゲームへの依存度が高い程・・・つまり、デジモンのレベルが高い程に理性を無くし欲望のままに行動してしまう


そうして養殖されたデジモンを、暗黒のソウルを『黒の逢魔』は狩り取るのだ


その人間が持つキラめきと共に・・・・・・・・・



『エメラルドの宮』
輝きの無い世界に存在するウィザーモンのプライバシーエリア
ここにはウィザーモンや【ある特殊なデジモン】による転移でしか入ることが出来ず(出るのは簡単)、並みのデジモンでは感知することさえ不可能
この特性により輝きの無い世界におけるセーブポイントとして機能している



クロスローダー
元ネタは言わずもがな・・・
原典同様のデジクロスやマップ表示、通信機能、デジモンの出し入れのみならず
デジモンのステータスが見れるアナライズ能力もある
尚、フロンティアの面々が扱うクロスローダー専用ホルスターは鶴姫やちよ監修の元作成された



デジクロス
これも元ネタは言わずもがな・・・
『黒の逢魔』がレイドプログラムの持つ特性を元に編み出した合体進化の力
既存の融合進化・ジョグレスとは違いダークネスローダー/クロスローダーを触媒にすれば現在のデジタルワールドのどんなデジモンでもデジクロスは可能


しかし、どういうワケか・・・
フロンティアの舞台少女の場合
シャウトモンを介さないとデジクロスは不可



神機・イミテーション
ウィザーモンが『何故か』持っていた虹色の鉱石がエーデルのキラめきとソウルに引き寄せられ、彼女らのスマホにインストールされていた『プレイヤー』データと化学反応を起こして産まれたモノをクロスローダーの外装構造を元にした銀一色ナースウォッチに納めた神機モドキ
クロスローダーのようにデジモンの出し入れやアナライズ機能、更には前述したようにシークフェルト音楽学院で起動させれば『迷宮』へ移動出来る
尚、外観のデザインはフロンティア芸術学校に比べ校則が厳しいシークフェルト音楽学院でも違和感が無いよう鶴姫やちよが監修している



幕間劇 恵比寿つかさと胡蝶静羽のヒメゴト

 

 

 

幕間劇・恵比寿つかさのヒメゴト

 

 

 

フロンティアの4人が『迷宮』の攻略に挑んでいた頃

 

「おねえちゃんこっちこっちー!」

「はーい♪、今行くからね」

「はやくはやくーー!!」

「あ!、ちゃんと前見なくちゃダメよー!

・・・・・・・・・ボディーガードありがとう、ウィザーモン」

〔「なーに、気にすることはない

私も一度くらいは人間界をジックリ観てみたいと思ってたから、さ!

それにしても、ツカサは義理固いな

あんなことがあった後でも子供逹と交わした約束を守るとは」〕

「義理固いって、約束を守るのは当たり前のことじゃない

例えどれだけ小さくても、それが叶えられるものなら叶えてあげなくっちゃ」

〔「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう、だな」〕

 

つかさは卒園生としてボランティアに行っている幼稚園の子供逹から、とっておきの『秘密基地』の場所を教えて貰っていた。

 

「つかさおねえちゃん!、ここだよー!」

「あら?、もう着い

 

 

 

ッッ!!!?」〔「(これは!!!)」〕

 

 

 

彼女が案内されたのは細い路地

 

その奥に見えるのは

 

 

 

笑顔の子供逹を次々と吸い込んでいくのは

 

 

 

輝きの無い世界への入り口。

 

 

 

「みんな!!、ダメ!!、もどって!!」

〔「つ、ツカサ・・・!

(どうする!?、クロスローダーで連絡してもアルル逹に届くかどうかッいやそれ以前に間に合わない!!

だが、だからと言って、ツカサだけ死地に向かわせた所で彼女の身を危険に晒すだけ・・・!

私だけであの数の子供を全員脱出させるのは

到底無理!!!

 

 

 

むり   なんだ   わたしには・・・ッ)〕

 

 

 

クロスローダー内の苦悩を余所に

 

少女は全速力で造りモノめいた空間を駆け抜け

 

『秘密基地』へと踏み込む。

 

 

 

「そ~ーれぇー~♪~~ーー♪♪」

『わぁ~あーーああ~~い♪♪』

 

 

 

「「      え???      」」

 

・・・・・・・・・1人と1体の不安とは裏腹に子供逹はメチャクチャ楽しそうでした。

 

「あ!、つかさおねえちゃんきたよー!」

「もー!、おそいよー!」

「スパロー!、ちゃくりくー!」

「りょ~ーかー~い♪♪

 

 

 

ほ~ーらぁー~♪急転直下~ー♪♪」

『きゃぁ~ああーーあぁ~~♪♪』

 

 

 

「!!」

 

つかさの元にフリーフォールも真っ青の垂直落下で舞い降りたのは、戦闘機を思わせる黄色い翼の鳥型デジモン。

 

「(ハァーーー・・・よかったーーー・・・

この感じからして『黒の逢魔』とは無関係だな

これならツカサだけで子供逹を脱出させられ

)」〕

「こーら、あなた逹!」

『わっ!?』

〔「(わぁっ!!?)」〕

「シートベルト無しであんなスピードで飛び回るなんて危ないじゃない!」

「あ、あぶなくないよー!」

「そうだそうだー!!

スパロー、とぶのとーってもじょーずなんだから!」

「・・・・・・・・・そうね、さっきの宙返りも着陸もすごかったわ

思わず見惚れちゃうぐらいに」

「え?」

〔「(えぇーーー・・・?)」〕

 

ひっそりクロスローダーに出戻りしてたウィザーモンが度肝を抜かれている間にも、つかさの言葉は続く。

 

「でも、ね」

「あ・・・」

「私達人間はこの子みたいに固くて強い体じゃないし、飛ぶことだって出来ないから

もし、あんな高い所から落ちたらすごく痛いし

 

 

 

怪我して好きなことが出来なくなっちゃう」

 

 

 

『!!』

「そんなのは、みんなもイヤだよね?」

『う、うん・・・』

「だから、みんなで楽しく遊んで

帰りに笑顔で『またね!』って言えるように

これからこの子と遊ぶ時はつかさお姉さんも誘って♪、約束よ?」

『うん!!』

〔「(これから?!)」〕

「あなたは、えっとスパロー、だっけ?」

「そ、そうだよ!、ぼ、僕!、スパロウモンッッ!!」

「?、どうしたのー?」

「スパローかおまっかー!、まっかっかー!」

「あーー!!、わかったーー!!

スパロー、つかさおねえちゃんがスキになっちゃったんだーー!!」

「ええ!?」

「ちちちがうよ~ーーぉーー~!!!!!」

「だってぇ、ずーーっとおねえちゃんとてつないでるしー!」

『ヒューヒュー♪♪』

「ううっ!、ううう~ーーうーー~!!!」

「あらあら、ふふふ♪」

 

子供逹に囃し立てられ鳥型デジモン・・・スパロウモンはより一層赤面し黄色い翼をバタバタさせる

 

 

 

が、その白い手は、指は

 

少女のモノに絡んだままで離れない。

 

 

 

 

 

 

『バイバイ、スパロー!、またねー!!』

「バイバ~ーーイーー~♪♪

お、おねーちゃんも!、またねぇ~ーッ」

「危ないことがあったらすぐ逃げるのよ?」

「うん!!、わかったぁ~ー!!」

〔「・・・・・・・・・ツカサ」〕

「ごめんなさい、ウィザーモン

でも、独りぼっちで異世界に迷い込んで

やっと出来た友達と引き離すなんて、出来ない・・・」

〔「それが君の選択なら可能な限り尊重しよう

だが、忘れないで欲しい

 

 

 

この世界は子供の遊び場等ではない

 

デジモンによるニンゲンの狩り場であり

 

ニンゲンによるデジモンの狩り場だ」〕

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

〔「君から話すまではアルル逹には黙っていよう

だから、ツカサ

どうか、この不義理な選択を君が後悔しないカタチで終わらせて欲しい

 

 

 

(私のようにならない為にも、さ・・・)」〕

 

 

 

 

 

 

 

 

幕間劇・胡蝶静羽のヒメゴト

 

 

 

「はぁっ はぁっ はぁっ はぁ」

 

 

 

 

真夜中の寝台で発せられる熱い吐息

 

 

 

「ふぅーっ ふぅーっ んぅっ!」

 

 

 

ソレに混じって吐き出されるのは

 

口内で必死に噛み殺した声

 

 

 

「ふ

 

 

 

んふふふふふふふふふふ!!!

 

 

 

はぁぁぁーーー・・・・・・・・・

 

たのしかったぁーーー・・・・・・・・・」

 

 

 

だが、結局堪えきれず

 

 

やけに潤った唇からは本音が漏れ

 

 

だらしなく緩み、上気する頬を両手で抑え

 

 

寝台の上ではしたなくゴロゴロ転がる姿は

 

 

まるで年端もゆかぬ少女のよう

 

 

 

「まだ、のこってる・・・」

 

 

 

震える指先を天井にかざして見れば

 

 

あの、手首まで埋もれる程に毛量豊かな

 

 

オレンジの鬣とその持ち主の活躍が脳裏に蘇る

 

 

 

「もふもふ ふさふさ! うふふふふふっ」

 

 

 

紙の上、画面やスクリーンに映る度に

 

 

何度夢見たことだろう

 

 

ソコでしか生きられない獣に股がり

 

 

その背中の上で風を感じることを

 

 

 

「わたし なりたい

 

 

ドルルモンのパートナーに、なりたい!!

 

 

私もあのSTAGEに、一緒に!!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダメね」

 

 

あれだけ膨らんでいた夢が思い起こした現実【うつつ】によって萎んでいく

 

 

「(ドルルモンが私を乗せてくれたのは

キュートモンが頼んでくれたから

なのに、そのキュートモンを蔑ろにするような真似をすれば、きっと)」

 

 

今日のような体験はもう二度と出来ない

 

それがわかっているから

 

胡蝶静羽は己が願いに蓋をするのであった。

 

 




本作品の胡蝶静羽さんは大体このテンションでお送りします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。