少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE- 錯劇 -XSTAGE -   作:リカル

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迷えるドルルモン、メフィストモン卑劣なる罠!

☆輝きの無い世界・プライバシーエリア

 

 

『エメラルドの宮』

 

 

 

「「・・・・・・・・・」」

 

 

 

あの大惨事の翌日、外観は立派な家の中では自称・魔法使いと尾がドリルな狼が睨み合っていた。

 

「力を使い果たしたキュートモンが心配とはいえパートナーを放っておくのは関心しないな」

「・・・・・・・・・お前は、何モンなんだ?」

「自己紹介ならとっくに済んでいるだろう?

しがない魔法使いのウィザーモン、さ」

「ただのウィザーモンにこうも高度なサーバーを造れる訳が無いだろうが!?」

「そう吠えるなよ、キュートモンが起きて困るのは貴君の方だろう?

なぁ、ドルルモン

 

 

 

          隊長」

 

 

 

「ッ!!?、な、なぜ、おまえが・・・!?」

「さて、ね

痛くない腹を探られたくないのはお互い様、とだけ言っておこうか」

「チッ!!、・・・・・・・・・ーーーーーー」

 

ウィザーモンに言いくるめられたドルルモンは寝台で眠るキュートモンを一瞥した後、すごすごと外へ。

 

 

 

 

まいったなー   全然上手くいかないや

 

 

何をやってるだろうな、わたしは」

 

 

 

とんがり帽子越しにくぐもった泣き言

 

 

 

「(ウィザーモン   ドルル、モン)」

 

 

 

そして、遠ざかる聞き慣れた足音に

 

ピンクの長い耳がピクリと揺れた。

 

 

 

 

 

「(くそ!、くそくそぉ!

この世界に来てから全部滅茶苦茶だ!

どうしてだ!?、なんで!?、くそぉ!!)

 

 

 

!、この匂いッ、まさか!!」

 

 

 

 

 

☆フロンティア芸術学校・校内

 

 

放課後

 

 

「ありがとう胡蝶さん、いつも助かるわ」

「はい・・・」

「?、どうしたの?、疲れてるみたいだけど

それに、よく見たら目に隈も出来てるし

もしかして、寝不足?」

「え、いえ・・・」

「最近の舞台表現コース忙しそうだったものね

でも、体調管理はちゃんとしなくちゃ駄目よ?」

「はい・・・」

 

胡蝶静羽は舞台表現コース総代としての業務を終え、教員から助言を頂いているのだが

 

 

 

「(ドルルモン・・・・・・・・・)」

 

 

 

彼女の心はこの世界には無い。

 

 

 

「(もっと早くに契約を持ちかければ良かった

そうすれば、キュートモンがあんなこと言わなかったかもしれない

 

 

わたしに、勇気がなかったばかりに

 

 

ううん、それを言ったら

あんなのドルルモン弱みに付け込んだだけで

 

 

 

本当のパートナーなんかじゃ、ない・・・)」

 

 

 

鞄に隠したオレンジ色のクロスローダーのせいだろうか?、やけに重い足取りで静羽は歩く。

 

 

 

「「・・・・・・・・・」」

「え?」

 

 

 

校舎を出るとフロンティアの制服を着た生徒がスーツ姿の男性と歩いているのが見えた。

 

「(家族、には見えないけど

 

 

 

!?)」

 

 

 

静羽が見つめる中、2人は人気の無い路地裏へと入っていく。

 

 

 

「ッ」

 

 

 

嫌な胸騒ぎがした彼女がコッソリ後をつけると

 

 

 

そこに広がっていたのは輝きの無い世界。

 

 

 

「な!?」

「おっと!、逃がしませんよ?」

「!!」

 

 

 

即座に制服をレヴュー衣装へと変換しユニコーンメイデンを構えようとすれば、件の男性が大鎌を恐れずに近寄ってきた。

 

「胡蝶さん、ゲームでインチキしてるっていう話本当だったんだ」

「!?、ち、違う!、私は!!」

「だったら、その格好何?

そんなの実装されてないって運営の人が言ってるけど?」

「運営!?、まさかあなたが!!」

「はい、『通報』を受けましてね

不正行為をしたプレイヤーに罰則をと」

「あなたのせいでサービス終了するかもしれないんだって!

1万人の楽しみを奪おうとしたんだから!

ちゃんと責任取って罰を受けて下さい!」

「(1万人!!?)」

 

女生徒の理不尽な言いがかりよりも運営を名乗る存在や自分達の予想を遥かに越えたゲーム人口に静羽は衝撃を受ける。

 

「さぁ、今ですよ」

「リロード!、ゴートモン!《ミスティックベル!》」

 

 

 

 

 

ゴォオオ"オオ"オオンッッ!!!"!"!!

 

 

 

 

 

「!?!、ぁああああああーー!!??」

 

その隙をつかれ、スマホから飛び出た黒毛の山羊・ゴートモンの必殺技が炸裂。

首からぶら下げたベルから発生する独特の超音波に苦しめられた静羽はユニコーンメイデンを放り出して耳を押さえた。

 

「やっちゃえ!、ゴートモン!」

「メェエエエエーーー!」

「カハッ!!、・・・・・・ッ・・・・・・ぅ・・・」

 

次の瞬間、山羊の頭突きが腹部に突き刺さり

視界が暗転。

 

「フェッフェッフェッ!、それではいきましょうか」

「はい!!」

 

『運営』を名乗る男は哄笑を上げ、気を失った静羽を抱えると一連の光景に何の疑問も持たないフロンティアの女生徒を伴い、輝きの無い世界の更に奥へと進むのであった。

 

 

 

 

 

☆輝きの無い世界・『秘密基地』

 

 

「おねえちゃん?、ツカサおねえちゃん!」

「あ、ごめんなさいスパロウモン」

「大丈夫?、何だか元気無いよ?」

「そう、かしら?」

 

同時刻、つかさは1人スパロウモンの元を訪れていた

 

「・・・・・・・・・ねぇ、スパロウモン」

「?」

「あの、ね」

 

その手に無色のクロスローダーを握り締めて。

 

 

 

 

 

☆輝きの無い世界・『運営事務所』

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、ぅぅ」

「あ!、胡蝶さん目を覚ましましたよ!」

「そうですか」

「!?、くっ

(動けない?、この魔法陣のせい?

ここは、墓場?)」

 

覚醒するや否や、静羽は周囲に視線を走らせた。

 

「覚悟して下さいね!

これから貴女は、えっと、確か・・・・・・・・・

そう!、ちょさっけんじんかくしんがい!、で!、訴えられるんですから!

いくら美人で頭良くてすっごく演技が上手でも許されないんですよ!、わかってますか!?」

 

すると、フロンティアの一般女生徒は

魔法陣の上に横たわった総代を見下ろし

何かの頭蓋骨が所狭しと転がる非常識な空間で常識的なことを得意気にのたまっている。

 

「!、待って!!」

「待ちません!!」

「違う!!、後ろ!!」

「そんな手には引っかかりませんよ!!」

「そうですか、なら

 

 

 

いただきます」「へ?」

 

 

 

 

 

           バッグン!!

 

 

 

 

 

そんな彼女を頭から丸呑みにしたのは

 

 

 

顔が山羊へと変じたスーツ姿の男性。

 

 

 

「!ッ!、~~~!?!!~~!!」

「ングッ、ングッ

おお!、これは何とまぁ!

チープな自尊心と軽い食感の正義感

そして、何より薄いキラめき・・・

安っぽいスナック菓子だってまだマシだと思いいますよぉ~?」

「・・・!、・・・・・・・・・・・・」

 

綺麗に並んだ歯の隙間から覗く両足は激しくばたついているのだが、徐々にその勢いは弱まっていって・・・

 

 

 

やがて完全に見えなくなる。

 

 

 

「ゴッグン!、フェゥッ

だが、おやつ代わりには丁度良かった

さて、それでは食事を始めましょう」

「!」

「フェッフェッフェッ

いいですよその顔!、最高のスパイスだ!」

「~~~~~~ッ」

 

女生徒を丸呑みにした男性・・・

いや、山羊の頭持つ堕天使・メフィスモンは獣臭い息を静羽に吐きかけながら口を

 

 

 

「《ドリルブレーダー》」

「ェブッ?!」

「ドルルモン!?」

 

 

 

開けば、背後から音もなく忍び寄ったドリルにより電脳核を粉砕された。

 

「フンッ!、これで動けるだろうが?

とっとと起きろ、シズハ」

「ええ!、ありがとう!」

「ブハッ!!、ハァハァ!!」

「「!?」」

 

魔法陣を尾の一振りで削り、パートナーの自由を取り戻したはいいが、まだ終わっていない。

 

「あ、危なかった!

さっきのニンゲンから奪ったスケープゴートが居なければ今の一撃でッ

・・・・・・・・・背後から電脳核をドリルで一撃?

お前まさか、『あの』ドルルモンか?

 

 

 

麗将・ロゼモンの右腕だった 死神の風」

 

 

 

「!!!」

「え?」

「フェッフェッフェッ!!

やはりそうか!、ブフフフフフェッ!

よりにもよってぇ!、お前が!、なぁ!?」

「黙れぇええええええ!!!《ドルルトルネードぉおおおおおお!!!》」

 

物々しい二つ名を聞いた途端、ドルルモンは牙を剥いて吠え猛り、尻尾のドリルから竜巻を繰り出す。

 

「《デスクラウド》」

「んなぁ!?」

「《ドルルトルネード》を自分の技に取り込んだ!?」

「フェッフェッフェッ!、ニンゲンと契約してこの程度とは死神の風も大したことは無い」

「ッ!!、俺をその名で呼ぶなぁあ!!!」

「落ち着いてドルルモン!

あのデジモンが言ったことはキュートモンにも誰にも絶対言わないから・・・!」

「!」

「だから、今は戦闘に集中して」

「・・・・・・・・・相手は完全体、デジクロス無しで勝算はあるのか?」

「あるるちゃんじゃないけど、あるわ」

「フンッ!、そうかよ」

「最期の会話は楽しんでくれたようだな

では、消えろ!、私の食事の為になぁ!」

 

《ドルルトルネード》を吸収した《デスクラウド》は禍々しく渦を巻き、周囲の頭蓋骨を腐食させながら1人と1体に急接近。

 

「(私ならやれる、ドルルモンならやれる

キュートモンが居る限り『私達』はパートナーを演じられる!)」

「《ドリルブレーダー!!》」

「フェッフェッフェッ!、ェフ!?」

 

すると、静羽を背中に乗せたドルルモンがドリルに乗って高速回転

彼女が手にする大鎌のキラめきで呪われた竜巻を斬り裂きながら突撃し、メフィスモンの懐へと飛び込んだ。

 

 

 

「かかったな」

「「!?」」

 

 

 

山羊の顔が醜く歪んだと思ったその時

 

墓場全体が妖しい魔力に包まれ

 

空間全体が魔法陣と化す。

 

 

 

「「しまった!?」」

「フェッフェッフェッ!

四天王きっての策士家、その右腕だったモンにしては御粗末なことだ

高位の堕天使型は自分のテリトリーに仕掛けを施すモンだということを忘れたのかぁ~?」

「チッ!!」

「さぁて、これからどう料理を・・・・・・・・・

 

 

 

なんだ?、この気配?」

 

 

 

1人と1体を拘束し、勝ち誇っていたメフィスモンが突如虚空を見つめた

 

 

 

次の瞬間

 

 

 

「うわぁあああーーーぁああーーー!!!」

〔「メェーーーデェーーー!!!」〕

 

 

 

 

 

ドカァン!

ガリガリガリッ!!バリバリバリバリィ!!

 

 

 

 

 

ナニかが悲鳴やら金属音を上げながら乱入。

 

「いったたたぁ!?

この!、もっとちゃんと飛んでよ!!」

〔「ジャザッ!?」〕

「あ、秋風さん!?」

「どうしてお前がここに!?

それに、その姿はなんなんだ!?」

 

飛び入りしてきたのは手に大太刀・流星丸

そして、和装を思わせる青緑色のレヴュー衣装

 

 

 

に、そぐわない鉄の翼を生やした秋風塁だ。

 

 

 

「説明は後程!

今はその山羊を消すのが先決です!」

「消す、だと?

フェッフェッフェッ!、舞台少女ともあろうモンが随分と物騒なことを言ってくれるな!」

「!、秋風さんダメ!、ここから離れて!」

「もう遅いわぁ!!」

 

メフィスモンは哄笑を上げ、再び魔法陣を発動

 

 

 

 

 

 

 

「な、に?」

「はぁああああああ!!!」

「ェッフ!?」

 

出来ない。

 

「ど、どうなっている・・・!?」

「ん?、お、おいシズハ!」

「ええ、理由はわからないけれど

 

 

 

動ける!」」

 

 

 

それどころか、いつの間にか静羽とドルルモンも呪縛から解放されている。

 

「な!、なななんだいった 」

 

 

 

〔「高位の堕天使型にしては御粗末だね」〕

 

 

 

「!?」

 

 

 

〔「この程度のテリトリー、私の玩具ならば存在するだけで打ち消せますなぁ」〕

〔「ズルッおい、ズルルルッ何勝手にお前だけのモンにしてんグ」〕

〔「怒りながら食うな」〕

 

 

 

「ぁ、ぁぁ・・・!」

 

 

 

〔「あら?、気づいちゃった?」〕

〔「きづかないほうがらくだったのにね~

フワァ~・・・ムニャムニャ・・・ァ・・・・・・」〕

 

 

 

大太刀による一撃によろめいていたメフィスモンの脳内に響く複数の声。

 

「(ままさか!、まさかまさかまさか!!)

そんなこと!!、あってたまるかぁあ!!」

「「!?」」

〔「敵!、データ量増大!、危険!、危険!

メーデー!、メーデー!」〕

「うるさい!!、黙れ!!」

 

ソレを振り払うべく、堕天使は溜め込んでいた暗黒のソウルを解放し、より山羊に近い姿へと変わる。

 

「塁!」

「遅いよゆっこ!」

「あなたが独りで突っ走るからでしょ・・・」

「あっつぅー!!、あっつーい!!

こんの!!、馬鹿!!、馬鹿坊!!」

〔「ヴォオオオオオオオオオオオオーーーーーーン!!!、餌ぁ!!!、くわせろぉおおおーーー!!!」〕

「田中さん、音無さんも・・・

あなた達まさか

 

 

 

あの時のデジモン達と契約したの?」

 

 

 

「はい、非常に不本意ながら」

 

新たに飛び込んできたゆゆ子もレヴュー衣装に

 

 

 

竜の鱗を思わせる脛当てが加わっており

 

 

 

いちえに至っては扇子・いちえハリセンから

 

 

 

あのラヴォガリータモンと似た炎が垂れ流され

 

 

 

彼女の手を物理的な意味で焼いていた。

 

「ギャババババババ!!!」

「チッ!!、散開しろ!!」

「「「!」」」「あっつ!」

 

耳障りな鳴き声と共に山羊の口から放たれるのは、高密度に圧縮された呪詛のエネルギー。

 

「消えろぉおおお!!!」

「ギャバァ!?」

「フーッ!!、フーッ!!」

「あ、秋風、さん・・・?」

 

塁はソレを鉄の翼による飛翔で躱すと、目を血走らせながら力任せな斬撃を叩き込む。

 

「お前らがぁ!!、お前らが居るからぁ!!

あんなぁ!!、あんなことがぁ!!」

〔「敵!、損傷軽微!、損傷軽微!

『先輩』!、退避!、退避!」〕

「うるさい!!!、先輩って言うなぁ!!!

珠緒先輩を傷つけた癖にぃッ!!!」

「そいつに何を言っても無駄ですよ

どうせ話にならないんだから・・・」

「そう、だよ!!、あちち!!」

〔「ヴォオオオオオオオオオオオオーーーーーーン!!!」〕

「ギャバ!?、ババッ!!」

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

ゆゆ子は竜の脛当てがもたらす俊敏性で

 

扇子から無作為に吐き出される炎を掻い潜り

 

荒れ狂う大太刀がつけた傷を両手の苦無で容赦なく抉る。

 

 

 

「(『魔封機』

コレに封じたデジモンの力をその身に宿すことで君達は電脳世界の舞台に立つことが出来る)」

 

 

 

彼女の脳裏に甦るのは、例の懐中時計・・・魔封機と一緒に入っていた紙に書かれていた説明文。

 

 

 

「(最初に見た時、模様にしか思えなかったのに封印してからは文字として読めるようになって

 

その内容に誰1人として疑いを持たなかった

 

そして、実際に舞台に立ってわかったことがある)」

 

 

 

「ギャバババババババババ!!!」

 

「消えろッ・・・!(今の私達はおかしい)」

 

 

 

冷静であろうとする意思とは裏腹に

口から飛び出す台詞は憎悪に満ちていた。

 

「な、なんなんだ・・・?、こいつら・・・!?」

「あんなことがあったんだから『黒の逢魔』のデジモン達に対して、怒りを抱くのは仕方ないと思う、けど、これは・・・」

 

ドルルモンや静羽が困惑している間にも、凛明館の舞台少女3人が一方的に攻撃を仕掛けている。

 

「ンギャッ、ババ!、バァー

 

 

 

《デス   ク ラウ   ドぉ!!!》」

 

 

 

「な!?」「うっ・・・!」「あつつ!!」

〔「気体成分解析!、高腐食性を確認!

先輩!、即時撤退!、即時撤退!」〕

 

だが、堕天使だった山羊もやられてばかりでは無い。

墓場のあちこちから《デスクラウド》を発生させ、サーバー全体に蔓延させた。

 

 

 

 

 

カチッ! カチッ! カチッ!

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ギャバ???」

 

 

 

すると、暗黒の雲は一つ残らず

 

 

3つの懐中時計に吸い込まれて・・・。

 

 

 

「!、ドルルモン!」「!?、フンッ!!」

 

 

 

窮地が一転した瞬間

 

フロンティアの総代がその背に飛び乗れば

 

狼は風のように駆け、メフィスモンに接近。

 

 

 

「「(あなた/お前に合わせるッ!!)」」

 

 

 

生命を正確無比に刈り取るドリル

 

暗黒を祓うキラめきを宿した大鎌

 

『パートナー』のハートを重ねたXの軌跡が

 

『黒の逢魔』の野望、その一端を砕く!!。

 

 

 

「・・・・・・ぅ、・・・ぁっ・・・・・・・・・」

『!』

 

 

 

メフィスモンと取り込まれていたゴートモンがデジタマへと還ると丸呑みにされていたフロンティアの女生徒が解放され

 

 

 

ソウル体が消滅。

 

 

 

「ドルルモン!、私の匂い追える!?」

「当たり前だろうが」

「胡蝶さん、彼女はもしや」

「ええ、私の学校のゲームプレイヤー

さっきのデジモンにソウルとキラめきを食べられていたの・・・」

「「ッ」」

 

ドルルモンの案内の元、舞台少女達が静羽が拐われた『入口』を通り人間界へと戻れば・・・

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

彼女の肉体が無気力な棒立ちをしていた。

 

「大丈夫!?」

「え、あなた、誰でしたっけ??」

「「「!?」」」

「・・・・・・・・・胡蝶、静羽

フロンティア芸術学校、舞台表現コース2年生」

「フロンティア?、舞台?

ああ、そうだ私

 

 

 

あれ?、私何でそんなのやってたの??」

 

 

 

「「「!!」」」

「・・・・・・・・・ごめんなさい、その理由は私にもわからないわ」

「そう、ですよね

あの、私、もう帰ってもいいですか?」

「ええ、気をつけて」

「ありがとうございます」

 

 

 

キラめきを奪われた女生徒は

 

やる気の無い足取りで路地裏を出ていく。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドラコモン『さん』

 

 

 

私達もあの時、貴方達に食べられていたら

彼女のようになっていたのでしょうか?」

〔「そうだよ、良かったねユユ」〕

「!!、どこが良かったと!!?」

「やめなよ塁、一々こいつらの言うこと気にしてたら持たないって」

「だってこいつら

ニンゲンからキラめきを奪うこと!!

先輩達を傷つけたこと!!

何とも思ってないんですよ!!?」

「秋風さん・・・」

〔「・・・・・・・・・」〕

 

輝きの無い世界を出ても尚、凛明館・・・特に塁の『黒の逢魔』へ向ける怒りと嫌悪は衰えていない。

 

「静羽!!」

〔「ドルルモーーン!!」〕

「つかさ!?、それに・・・!」

〔「きゅ、きゅーと、も、ん?」〕

 

路地裏を流れる重い空気を払拭をしたのは、息を切らしながら現れた恵比寿つかさ。

そして、彼女が持つ『無色』のクロスローダーの中から声を上げるキュートモンだ。

 

〔「シズハ、無事で良かった」〕

「本当よッ

ウィザーモンから貴女のクロスローダーの反応がおかしいって聞いて、すっごく心配したんだから!!」

「ごめんなさい・・・

危ない所だったけど、音無さんや田中さん

それに、秋風さんやドルルモンのお陰でどうにか切り抜けられたの」

〔「・・・・・・・・・ドルルモン」〕

〔「!!」〕

 

 

 

〔「ごめんなさいっキュ」〕

 

 

 

〔「な、なんでおまえが、あやまる?」〕

〔「ドルルモンは僕のことを守ろうとしてくれたのに、僕はその気持ちを傷つけたっキュ」〕

〔「それはッ」〕

〔「なのに、ドルルモンは

まだ、僕と一緒に居たいって想ってくれて

シズハやニンゲンの皆を助ける為に戦ってくれて、ほんとにすごいっキュ」〕

〔「・・・・・・・・・俺は、そんな大層なモンじゃ、ないッ

 

 

 

自分がデジタルワールドに戻る為に!

 

『黒の逢魔』から自分の身を守る為に!

 

こいつらを!

 

 

 

お前の治癒の力を利用しているだけだ!!!

 

 

 

今までお前の『家族』なんてありもしないモンを探すフリをしていたようにな!!」〕

〔「それでもいいっキュ」〕

〔「!?」〕

〔「ドルルモンが、僕達みんなが一緒に居られるんなら

それが、誰かを傷つけるモンじゃないなら

理由なんて何でもいいっキュ」〕

〔「ッ」〕

〔「シズハも、ありがとうっキュ」〕

「え」

〔「あのままドルルモンと離ればなれになってたら

きっと僕達はこうやって気持ちを確かめられなかったから・・・

だから、ドルルモンのパートナーになってくれてありがとうっキュ!」〕

「キュートモン

 

 

 

(わたしのほうこそ   ありがとう)」

 

 

 

静羽とドルルモン。

 

 

 

この1人と1体の契約はキュートモンという

 

『支点』が無ければ成り立たない程に脆い。

 

 

 

 

けれど

 

 

 

「(・・・・・・・・・ごめんスパロウモン

やっぱり私

 

 

 

あなたを危険な目には合わせられない

 

 

 

あわせたく、ないのッ)」

 

 

 

己の『役』から抜け出せない者や

 

 

 

 

 

 

 

「「「(うらやましい)」」」

 

 

 

 

 

そのステージに立てない者にとっては

 

 

 

どうしょうもなく眩しかった。

 

 

 

〔「話が纏まったのならば、急いで『迷宮』へ向かおう」〕

「!、 そうだった!

静羽!、あるる達やシークフェルトのみんなが危ないの!」

「な!?」〔「どういうことだ!?」〕

「説明は道すがらで」

「『あっち』だとデジモンに邪魔されるかもしれないからこっちからシークフェルトに行こ!」

「待っていて下さい

 

 

 

珠緒先輩!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

カチッカチッカチッ

 

 

 

カチカチカチカチカチカチ・・・・・・・・・ッ

 

 

 

 

 

〔「イッ! イッ! イッ!

 

『針』がうごく! うごいてる!

 

おでの罪で!!

 

イッイッイッイッイッイッイッイッイッイッイッイッイッ♪」〕

 

 

 

 

 

 

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