ミニ四駆がトレセン学園にやってきた   作:風呂

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早く作ってミニ四駆走らせろや。そう言われても仕方ないってハナシ。(某新羅社員風に)


知力値判定に失敗。幸運値判定でクリティカル。多分そんな感じ

 アタシがトレーニングしている間に電池とニッパーを探してきといて、と言われたツインターボは学園内を彷徨っていた。

 マグナムセイバーを買った模型屋に戻って買ってこれれば良いのではあるが、流石に門限的に往復する時間はもうなかったのである。

 走っていけばどうにかなりそうではあったが、今日はトレーナーから言い渡された休養日。勝手に身体に負荷をかけられないのである。

 なのでどうにかしてトレセン学園内で手に入れようという魂胆だったのだが。

「う~、ない。ないなあ。どこにあるんだあ?」

 見つからないのである。

 購買部に行けば何でも売ってるだろうと思って覗いてみれば、丁度必要な単三乾電池は売り切れてて一回り小さな単四電池しかなく、ニッパーは影も形もなかったのである。

 少し駄々をこねて店員を困らせてしまったが、近日中には単三乾電池の方は入荷するとのこと。

 ……でも、今すぐ作って走らせたい!

 初めて買ったミニ四駆に対してそう思うのは無理からぬことであった。

 しかし現実問題としてどこに目当ての物があるか予想すらつかない現状、早くも八方塞がりであった。

「どうしよう~」

 頭を垂れると釣られて耳と尻尾もへにょっとなる。逆噴射である。

 そうして途方に暮れていると、

「あれ? ターボちゃんどうしたの?」

「ん? あ、ファル子!」

 声をかけてきたのはファル子こと、スマートファルコン。ウマドルなるものを目指す、ダート専門のウマ娘である。

「実は、電池とニッパーを探してるんだ。ファル子はどこにあるか知ってる?」

「電池? ニッパー?」

 疑問符を浮かべるスマートファルコンにターボが事情を説明をすると、彼女は得心がいったようで、

「成程ねぇ。ミニ四駆かぁ。それで電池とニッパーを……。うーん、電池なら私が持ってるのあげようか?」

「ホントか!?」

 予期せぬところから救いの手が差し伸べられた。

「うん、ウマドル活動の為の機材によく使うからストックがあるの。だから少しくらいならあげても大丈夫☆」

 キャピッ☆と、ポーズをつけつつ笑顔でスマートファルコンはそうターボに返した。

 

 

 一度栗東寮のスマートファルコンの部屋まで二人で行き(ターボは美浦寮所属なので珍しがってきょろきょろしていた)、ターボは無事に単三乾電池を手に入れた。

 その際、予備も含めてという事で四本も電池を貰い、元気にお礼を言うのも忘れなかった。

 そんなターボは現在、スマートファルコンと別れ、美術室に向かっていた。

 スマートファルコン曰く、

「ニッパーなら美術室にあるんじゃないかな? 確か授業で見た事がある様な……?」

 とのこと。

 その言葉に一縷の望みをかけのだった。

 実はターボは芸術の選択科目では書道(他は美術。音楽は必須科目)を選択していたので、美術室には入学したてのガイダンス以降は行った事がない。なのでそもそも選択肢に入る事すらなかったので、とても助かる意見であった。

 数分後、校舎のあまり行き慣れない区域を歩き、美術室へたどり着く。

 傍にある廊下には、レースのものに比べれば圧倒的に少ないが、いくつかのトロフィーや賞状、生徒や教師が描いたと思しき絵などが飾られていた。

 それらを流し見しつつ、美術室に入る。

 中は閑散としており、少々寂しい雰囲気を漂わせていた。

 授業後もこういった特別教室は開放されており、ウマ娘達のレースに向けてのメンタル調整や息抜きなどの為に利用されている。

 さてニッパーはどこだと視線を漂わせていると、見知った姿が視界に入った。

「あ、ライス!」

「……ターボちゃん? ここに来るなんて珍しいね?」

 見つけたのはライスシャワーだ。

「捜し物をしてるんだ! ライスこそ何を描いてるんだ?」

「なな、なんでもないよ!?」

 恥ずかしいのか、慌てて今まで描いてたものを隠すライスシャワー。

「ねーねー、見せて見せてー?」

「だ、駄目だよぅ〜」

 ライスシャワーの必至の抵抗により、描きかけの絵を見ることを阻まれたターボは仕方なく諦めた。

「む~」

「完成したら! 完成したら、ね? そ、それより捜し物があるんだよね!?」

「あ、そうだった! なあなあライスぅ、ここにニッパーってある?」

「ニッパー? えっと、それなら工具箱に入ってるかも?」

 そう言って工具の収納スペースまで歩くライスシャワーと、それについていくツインターボ。

 暫く工具箱を漁り、

「あ、ほら、あったよニッパー」

「おお! ありがとうライス! やっと見つけたぞ!!」

「ターボちゃん、しー!」

 わーい! わーい! と喜ぶが、ライスにたしなめられて反省するターボであった。それでも喜色満面の笑みを崩さないターボに、

「そういえば、なんでニッパーが欲しかったの?」

「それはな……、ミニ四駆を作る為なんだ!」

「…………、ミニ四駆???」

 ターボの予想外な返答に、この日、ライスは初めて無意識に宇宙猫の真似をしてしまった。




別にシリアスでもなんでもないので、こうやってダラダラ書いていくのでご容赦を。

なお、ファル子はミニ四駆についてなんとなく知っていて、ライスは存在すら知らない感じかなと。
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