ミニ四駆がトレセン学園にやってきた   作:風呂

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遅くなりましたが誤字報告くれた方、ありがとうございます。(二話)
今、超速GP(ミニ四駆のソシャゲ)で2.5周年記念やってるから気になる人は遊んでみても良いんじゃないかな?(ダイマ)


反省会(所要時間15:42)

「えー、トレーニング後のお疲れの中、皆様お集まりいただきありがとうございます。本日これより、カノープスミニ四駆大反省会を始めたいと思いますのでよろしくお願いします。司会進行は私、イクノディクタスが務めさせていただきます。まずは、そうですね。ターボさんなにか言いたそうですね?」

「ターボのマグナム返してよネイチャ〜。ターボ、悪くないもん!」

「昨日のことを忘れたとは言わせないよターボ」

「うぐっ」

 昨日の惨劇から丸一日が経った現在。

 マグナムセイバーはナイスネイチャのロッカーに、厳重に保管されていた。

 言わずもがな、完全に危険物扱いである。

 あれから、時間も時間なので解散ということになったが、腫れ物と化したマグナムは哀れ、電池を抜かれ動かないことを確認された上で封印指定をされた。

 ……残念ながら当然の処置でした。

 あの悲劇は繰り返してはならない。乙女の尊厳が破壊されかけたイクノディクタスは重く頷くしかなかった。

「ターボさん、後でちゃんと返しますから、まずはお話をしましょう」

「わーん、イ゛ク゛ノ゛〜〜!」

「あ、鳩尾は駄目です鳩尾は」

 今度は声だけでは済まなくなる。ウマ娘同士の接触事故は冗談では済まないのだ。というか昨日のが軽くトラウマになっていた。

 乙女の尊厳(真)を失うわけにはいかないイクノディクタスは、抱き着いてきたツインターボをなんとか引き剥がすのであった。

「――おほん。まず、昨日のアレがなぜ起こったかを究明したいのではありますが、その前にそもそもの認識を改める必要があると思います」

「認識?」

 と疑問を口にしたのはマチカネタンホイザだ。

「そうですな~。ぶっちゃけ、なにも考えずに外で走らせたら駄目だわミニ四駆」

 それに答えるのはナイスネイチャ。その意見はとても正しい。

「ええ、ですのでターボさん。申し訳ありませんが、外で何も対策せずにミニ四駆を走らせるのは原則禁止で」

「ええー!? そんなぁ」

 そんなぁ、ではありません。尊厳は大事なんです。

 可愛いチームメイトには悪いが、その決意は硬いイクノディクタスであった。

「仕方ないよターボ。私も痛いのはやだし。うーん、あっ、ほら、どこかのコースで走らせればいいんじゃない?」

「コース! そうか、そうだな!」

 外でマシンを走らせるのを禁止されてしょんぼりしていたターボであったが、マチタンの言葉に元気を取り戻したようだ。

「んじゃ共通認識は取れたところで、今度は原因を探らないとね」

 ネイチャの言うとおり、今度はどうしてああなったかを探る時間だ。

 ネイチャに頼んでマシンを取ってきてもらう。

 元の箱に仕舞われていたミニ四駆はちゃんと昨日と同じ状態のままであった。

「お〜マグナムぅ」

「はいは〜い、大人しくしようねえ」

 マチタンにターボを押さえてもらい、ネイチャと原因究明を開始する。

「廊下の路面状況は考えないものとしましょう。思い返す限り、ミニ四駆の進路を変えるほどの大きさのゴミなどは無かったはずですので」

「そうだね。となるとやっぱりコイツに問題があったってことか……」

 イクノディクタスが軽く見た限り、特に不審な点は見当たらない。

 廊下の埃でタイヤが少し汚れており、掃除をしなければと思いつつタイヤを弄っていると、

「どうしたのイクノ?」

「……いえ、前輪が緩いような感じがして」

 ホイールとシャフトのくっつき具合は問題ないのだが、後輪と比べてブレが僅かに大きいのだ。

 更によく見てみる。

 するとブレが大きい前輪のシャフトの受け部分のパーツが足りていなかった。

「これは……、()()()が付いていませんね」

「はとめ?」

 ターボが頭上に疑問符を浮かべる傍ら、ネイチャがマシンと一緒に箱に入れていた余りパーツの数を確認する。

「……やっぱり。ほらこれ、金色の奴。一個多いわ」

 シャフトとシャーシの受けに付けるべき金属製の部品を二つ見せてくるネイチャ。

 本来であれば予備として一つだけ余る筈なのであるが、何度確認しても二つあった。

「そんなのが一つ無いだけであんなことになるの?」

 マチタンの疑問はもっともだ。イクノ自身もまさかそんなと思いつつ、更に手の内にあるミニ四駆を調べるが、他にこれといった原因が見つからなかった。

 沈黙が部屋を支配する。

 ……え? 本当にそれだけで? という困惑した想い故であったが。

「……検証、してみますか」

 そういう事になった。

 

 

 はとめを取り付けた後、再び同じ廊下にやってきた。検証するならできるだけ昨日と同じ条件のほうが良いだろうという事だ。

「さあ、今度こそ!」

 これまた昨日と同じようにミニ四駆をスタートさせるターボ。

 マシンは順調にスタートし、暫く進んだところで逸れる……こともなく、真っ直ぐにイクノ達に向かって走っていた。

 ……うそぉ、と聞こえなくとも言っているのが分かるネイチャの様子に、イクノは内心激しく同意をする。

「真っ直ぐ、走ってるね」

「そう、ですね」

 マチタンにもこちらに向かってくるミニ四駆は見えているようで、どうやらこれはれっきとした現実であるらしい。

「いいぞーマグナム! いっけー!!」

ターボだけが純粋に楽しんでいるのが逆に現実感がないが、しかしやはりそれが真実のようだった。

 ……あんな小さな部品一つでこうも変わるとは、侮れませんね。

 ミニ四駆に畏敬の念を様なものを抱く、イクノディクタスであった。




シャカールきませんでした。でもなんですり抜けでくるんです?サトイモちゃんよ~。
キタちゃん持ってる所為か?

あとなんか感想では言えない言いたい事があれば、活動報告にでも。
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