ミニ四駆がトレセン学園にやってきた   作:風呂

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あの、待って?前話の投稿、日間二次ランキングで一時49位とかになってたんだけどいきなりどしたん?お気に入り数もプラス50越えとかやったんだけど。
めっちゃありがたくはあるんだけどホントになんでいきなり増えた???

それはそれとして、誤字報告、お気に入り、評価、感想、重ねて感謝いたします。


大人気無い大人「速さとは知識である」

 ひとしきり皆が手作りコースを楽しんだ後のこと。

 この秘密基地内には現在、三人の大人がいる。南坂・沖野・六平の三人である。

 そして、ターボ達もマシンを持っているのは三人いる。

 であるならば、

「勝負だぁ!」

 ウマ娘とトレーナーのミニ四駆対決! と、ターボが騒ぐのはある意味当然と言えば当然であった。

 しかしすぐさま沖野が止めに入った。

「待て待て、俺たちだってまだ殆ど走らせてないんだぞ。勝負以前に完走するかも怪しいだからお互い練習走行しようぜ」

「えー?」

「えー、じゃないの。それに俺達が勝ったら練習してなかったからだ、なんて難癖つけられたくないしな?」

「なんだとー!? 絶対負けないからなー!」

「……ターボ、チョロすぎるよそれは」

 マチタンの言葉にその場にいたターボ以外の全員が内心、同意するのであった。

 そんな訳で練習走行(プラクティス)である。

 制限時間は一時間、それぞれ十五分毎にコースを使用する形だ。勿論、相手チームの走行中でも改造や調整自体は自由。

 他のチームの様子を見るのも基本的に自由だが、妨害行為は禁止。

 本番には購買で買ってきた電池を使用。モーターはチューン系のみ。公式の大会という事でもないのでその他大雑把なルールは常識の範囲内で、と相成った。

「あとは清く正しく楽しくレースをする事、以上!」

『はーい!』

 カノープスの元気の良い返事を合図に練習走行は開始された。

 順番はじゃんけんの結果、トレーナーチームが先にコースを使うことになった。

 そうして取り出されたそれぞれのマシンを見て真っ先にターボが感想を口に出す。

「おおー、それがトレーナー達のマシン!? あ! 人形が乗ってる! 髭まであってちょっと可愛いな!」

「渋いと言ってほしいんだがなあ」

 ターボの感想が飛び出たのは六平のマッハビュレットメタリックスペシャルだ。

 クラシック、もしくはヴィンテージカーと呼ばれる車がモチーフのミニ四駆である。

 それをスケールモデル風の塗装を施してあるのが特徴だ。

「あまりミニ四駆のことは分からんが、勝負にはなるだろ」

 なお、ターボに褒められて台詞とは裏腹に、内心ちょっと嬉しいの内緒である。

「……六平トレーナーもそうですが、南坂トレーナーのマシンも私の物と同じシャーシですね」

「ええ、これらは第三次ミニ四駆ブーム以降のマシンでも比較的販売時期が近いですからね」

 そう言いながら自分のマシンを見せるのは南坂だ。

 マシンはシューティングプラウドスター。第一次ミニ四駆ブームを牽引したダッシュ!四駆郎シリーズの最新作、ハイパーダッシュ!四駆郎に登場するマシンだ。

 南坂が元々好きだったシューティングスター系列の最新機種である。

 六平と同じくMAシャーシであり、格好良さと高スペックの両方を兼ね備えている。

 なんとシャーシの真ん中にモーターがあるミッドシップレイアウトで低重心、安定感が他のシャーシと比べて段違いだ。

「今回ミニ四駆について調べた中で一番好きになったマシンでして。負けるつもりはありませんよ」

「それはこちらもです。改めてよろしくお願いします」

 そんな感じで南坂とイクノディクタス語り合っている横では、ネイチャと沖野が会話していた。

「沖野さん、それはなんて名前なんです?」

「おう、コイツはブレイジングマックスつってな。お前やターボのと同じく、アニメの主人公が使ってた王道の主役マシンなんだよ、しかも後継機」

「主人公、主役……」

「そう、しかもボディは当時品! 俺が遊んでたやつを引っ張り出してきたんだぜ。まあ流石にVSシャーシは今のと比べて一段落ちるから、正当進化系のVZに変えてるけどな」

 こちらは爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAXに登場するマシンである。

 沖野の言葉通り、VSシャーシという現代でも通用するポテンシャルから駆動系の強度と拡張性を底上げ、軽さと柔軟性を重視したシャーシだ。

 そうして各々愛機の自己紹介が終わったトレーナーチームは、実際にマシンを走らせつつセッティングに入った。

 トレーナーチームの走りは、言ってみれば地味と言えるものだった。

 特に六平のマッハビュレットがその傾向がある。あまり派手に改造をしてないらしく、グレートアップパーツは少な目な印象を受ける。

「なんか遅いけど大丈夫で?」

「良いのさこれでな」

 マチタンの問いに六平は不敵な笑みを浮かべるばかりである。

 他の二人のマシンもいくらかは六平のマッハビュレットよりも速いが、だからといって目を瞠る程と言われると、首を傾げたくなる感じだ。

「これならなんとか勝てそうですね」

 イクノの発言に、トレーナー達は肩を竦めるばかりであった。

「意味有りげな態度ですな~?」

「さあ、どうでしょう?」

 ネイチャが探りを入れるも、はぐらかすばかりである。

 幾らか引っ掛かる様子ながらもトレーナー側の最初の十五分が終了。今度はウマ娘側の番である。

 トレーナー達とは打って変わって、練習走行の様子は勢い任せといったところだ。

 のびのびと楽しみつつも真剣にマシンの調整をする。言ってみれば特に変わったところの無い、ごく普通の練習風景だ。

 しかしその裏ではトレーナー達は一切手を休めず、セッティングの見直しをしていた。

 そしてトレーナー側の二回目の練習走行。

 セッティングが間に合わなかったのだろうか、数分程してからマシンを走らせ始める大人達。

 だが、前回とはまるでマシンの様子が変わっていた。

「おおー、さっきより速くなってる!?」

 ターボの言う通り、見違える程そのスピードは上がっていた。

 特に沖野のブレイジングマックスが途轍もなく速くなっていた。

「え? ちょ、速すぎません?」

「ん? そりゃそうさ。ハイパーダッシュモーター使ってるからな」

「はあ!? ルール違反じゃん!」

「それは本番走行での話だろ? 練習で使っちゃいけないとは決めてないぜ?」

「それは、そうですが……。本番で使えないのでは意味無いのではないですか?」

「そうでも無いんだな~これが。ま、楽しみにしとけって」

 それだけ言って沖野はマシンを回収し、セッティングを再開したのであった。

 そうしてウマ娘側のコース使用時間を挟み、練習走行が終了。いよいよ本番である。




遅い&長くなりそうでぷつ切り!な今回。すまんな。

実は北原も出したかったけど、流石に増え過ぎか?と思って出さなかった。
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