エース娘コンバットダービー   作:Jeep53

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友人がAC(アーマードコア)娘を書き始めたので便乗してAC(エースコンバット)娘を書き始めることにしました。


序章
MISSION 1 「空から大地へ」


 派手な音を立てて自機(X-02S)が揺れる。もう長くは持たないだろう。

背後に炎の気配を感じ、自らの運命を悟った。

 

『聞こえるかね、3本線のパイロット』

 

周波数を共用回線に合わせ、口を開く。

 

『あれは私のエゴだ』

 

これを3本線が聞いているかはわからない。

 

『私は自分が飛び続ける道と引き換えに最悪の無秩序をこの世に放ってしまった…』

 

だが私は、己が犯した罪を告白する。この戦争を終わらせるため、私がすべきことをするまでだ。

 

『無人機の生産を断て』

 

無線を切ってため息をつく。

イオネラとアルマ*1は無事だろうか…?今後の成長を見られないのが残念だ。

だがこれも、自分が空に固執した罰として受け入れよう。

 

いかん、そろそろ限界だな。…一眠りするとしよう。

 

ーーー

ーー

 

 明るい光とともに私は目を覚ました。…うん?目を覚ます?私は助かったと言うのか。体が軽い。

徐々に覚醒する視界で周りを見渡す。白い天井に蛍光灯、ツンと鼻をつくような薬品の匂いからここは病院であると断定した。

だがエルジアにこんな設備の整った病院があっただろうか…?

 ちょうどその時扉が開き、看護師と思われる人物が入ってきたのだが、私は我が目を疑った。

その看護師の頭上にはぴこぴこと動く…ウマの耳?がついており、さらにはウマの尻尾…のようなものがふさふさと揺れている。

 

「あなたは…ッ」

 

“あなたは誰だ”、そう尋ねようと声を出したのだが、思わず喉を押さえてしまった。誰の声だ?私の声はこんなに高くなかったはずだ。

さらに、喉を押さえた手を見てまた驚いた。私の手はゴツゴツとして皺があったはずなのだが、そんな面影はどこにも無くただただ白く細い手がそこにあった。

 

「あら、目が覚めたんですね。少々お待ちください。医者を呼んでまいりますので」

 

更なる問いを投げかける前に彼女は部屋を出て行ってしまった。言葉は通じる…が、慣れ親しんだ母国語ではないように感じる。私は今、何語を喋っているのだろうか。

 私は体を起こしてみる。…起こしてみたのだが、そこでまたいくつかの異変を感じ取った。

まず体が軽い。起き上がるのも一苦労だったはずなのだが今はそんなことはなく、すんなり起き上がることができた。そして白髪なのには変わりはないのだが、長い。肩に余裕で届いているではないか。そして耳だ。先程の看護師とお揃い…なんと言うことだ。尻尾まである。そして、ない。ナニとは言わないが、ない。そして見慣れぬ双丘があることからして私はどうやら、人間ではないが、女性になってしまったようである。

 

全くもって意味が分からない。ふざけているのか。

 

ーー

ーーー

ーー

 

 一頻り心の中で取り乱した後、医者と思しき人間の男が入ってきた。先程の看護師も一緒である。

 

「目が覚めたようで何よりです。何か聞きたいことはありますか?」

 

医者が優しく問いかける。一瞬戦争の結末を聞こうとしたが、私の知っている世界にはウマ耳と尻尾を持っている種族はいなかった。つまりだ。この世界は…俄には信じ難いが、元いた世界とは別の世界なのだろう。つまり今ここで聞くべきはこの世界のこと、そしてこの世界における私のことだろう。

 

「では聞かせてもらおう。此処は何処で、私は誰だ?記憶が曖昧なんだ」

 

医者は少し驚いた顔をした後、語り出した。

 

ー10分後ー

 

 医者の話をまとめると、どうやらここはニホンと言う国で、私や看護師のような外見の持ち主は「ウマ娘」と呼ばれる種族だそうだ。ウマ娘は人間よりも高い身体能力を持ち、人間よりも本能に忠実な種族で、URAという機関が主催しているレースと呼ばれるものに出場し、栄光を勝ち取ることが美徳とされているようだ。そして私だが、交通事故…もとい、轢き逃げされ、死にかけているところを救急搬送されて今に至るらしい。持ち物といえばポケットに入っていた少々のこの国の通貨と、自分の身分証明書だけだった。

 ウマ娘には名前が二つあることが普通であり、幼少期のものと、ある程度成長すると天から降りてくる(看護師談)名前があり、こちらはレースに出場するときに使うようだ。いつのまにかポケットにあった身分証明書には、幼少期の名前として「ミハイ・ア・シラージ」、ウマ娘の名前として「アルカンジュ」と記されていた。TACネームがウマ娘としての名前にされているのには些か驚いた。この世界でも名前が変わっていないのはありがたい。

 

「さて」

 

 今、私は病院の前に立っている。交通事故に遭ってから三日ほど眠っていたようだが、その間に体は全快したため、病院を追い出されたと言う寸法だ。治療費は国が持つらしい。

 

「これからどうしたものか」

 

帰る家もない、身内もいない、知り合いもいない。病院で聞いたことだがこの世界はかなり平和らしく、空軍に該当するものが少ない。幼気な少女(私)を雇うことはないだろうとの事だった。飛ぶことが出来ない今、まず優先すべきは衣食住の確保だ。今の私には全てが不足している。早急に金が必要だ。何かいい仕事は無いものか…

 そんなことを考えながらフラフラと昼の町を歩いていた私の目に1枚のポスターが飛び込んできた。

 

『レース出場者募集!年齢経歴不問、ウマ娘の方であればどなたでも参加可能』

 

なるほど、その手があったか。…いや、待つんだ。医者の話だとレースは全てURAが開催しているのではなかったか?このポスターにはそのような文字は見受けられない。つまり…

 

『違法レースか…』

 

 どこの世界にもそういったものはあるのだな。今の私のような境遇の者には丁度いい。賞金額も悪くないしな。

 ウマ娘のレースがどう言ったものなのか、見学ついでに参加するとしようじゃないか。

*1
ミハイの孫娘達




好評なら続きます。
ミハイおじいちゃんのキャラ崩壊は必至なので許してください。

暫定設定
ミハイ(アルカンジュ)
肩に届くくらいの白髪ストレート
水色に近い青目
身長165cm

髪色と目色は原作設定です。暫定なので変わる可能性があります。
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