東方龍優録番外編『インフィニット・ストラトス〜赤き龍と黒き騎士〜』 作:餡 子太郎
臨海学校前です。
それではどうぞ。
〜黒騎・簪寮室〜
簪「........zzz」
ラウラ「(((((っ-_-)っ ソロリ ソロリ」
簪「........zzz」
ラウラ「(・ω・。)キョロキョロ(。・ω・)」
簪「........zzz」
ラウラ「ε= (´▽`;) ホッ 」
黒騎「こんな夜中に不法侵入とは良い度胸だな」
ラウラ「ひっ!?」
真夜中にラウラが黒騎と簪の居る寮室へ侵入すると、背後から黒騎に声を掛けられたラウラはビクッと身体を跳ねる。
黒騎「........何の用だ?」
ラウラ「い、いつから其処に!?」
黒騎「........質問を質問で返すな。強いて言うなら気配を感じた、それだけだ」
ラウラ「..........ふっ、流石だな。私が婿と認めただけはある」
開き直るな、と言わんばかりの表情を見せる黒騎。そして再度同じ事を問い掛ける。
黒騎「もう一度聞く......、何の用だ?」
ラウラ「そ、その......、夫婦とは互いに包み隠さぬものと聞いた。だからそのお前は私の婿だから寝る時も一緒に...、と......」
黒騎「................」
ラウラの予想外の返答に思わず頭を押さえる黒騎。そして軽く溜め息を吐くと黒騎は口を開く。
黒騎「........あの時は聞かなかったが、何故俺がお前の婿になる?」
ラウラ「......日本では、気に入った相手を『俺の嫁』とか『自分の嫁』とか言うと聞いたが?」
黒騎「........................................」
再び頭を押さえ、更には天井に向けて頭を上げてしまった黒騎。一体誰の知恵袋から情報を得たのだろうか........。
黒騎「...........要するに一人では怖いからか?」
ラウラ「いや、別に怖いという訳では...........」
黒騎「........なら俺のベットを使え、お前の好きにしろ」
そう言って寮室にある椅子を黒騎は自分のベットの隣に置くと、椅子に座り、腕を組んで右足を左足に絡める。
ラウラ「........お前はどこで寝るのだ?」
黒騎「寝る場所等どうとでもなる........、寝れる時に寝た方が良い」
ラウラ「................」
黒騎が目を瞑ると、ラウラは黒騎のベットに入り込む。
ラウラ(これが黒騎の匂い........、凄く安心する........///)
そして直ぐにラウラは眠りにつくと、黒騎は一度片目を開いてラウラが寝た事を確認すると、再び目を閉じた。
〜昼下がり・電車内~
シャル「ごめんね、日曜日なのに買い物に付き合って貰って」
龍騎「気にするな、俺は気にしない」
現在、俺はシャルと共に買い物に来ていた。今後に行われる臨海学校で使用する水着を調達する為である。決してデートじゃないからね?あくまで買い物だから、荷物持ちだから。
シャル「もうすぐ臨海学校でしょ?僕、女子用の水着持ってなくてさ」
龍騎「そりゃ今まで男装して来たからな、無理もねぇよ」
シャル「........そういえば、今朝の楯無さん凄かったね。『私も誘いなさーい!』って」
龍騎「生徒会長の仕事溜め込んだあいつが悪いんだよ、ってかあいつ臨海学校参加しないだろ?」
そう、今朝シャルと出かける事を伝えると楯無が駄々こねたのだ。面倒なので『織斑先生にちくるぞ?』って言ったら泣きながら『呪ってやるー!』と生徒会室へ向かって行った。いやサボってたお前が悪くない?
シャル「それもそうなんだけどね........」
龍騎「........女子って水着もそうだけど服とか拘りとかあるの?」
シャル「まぁね、やっぱり可愛い物は欲しいって思っちゃうもん」
やっぱりか...........、幻想郷の奴等なんていつも同じ服しか着てないからこう言うのには興味無いんだろうな........。まぁ現にいつもの服を着てる俺も人の事言えないけどな。
シャル「........りゅーくんは水着持ってるの?」
龍騎「持ってない、ってか俺泳げないから要らないんだが......」
シャル「泳げないの?」
龍騎「小学校時代に溺れて死にかけてそれでトラウマになった」
何なら五メートルも泳げないまでである。
シャル「そ、そっか......。でも意外だよ、りゅーくんも苦手なものはあったんだ」
龍騎「そりゃありますよ。虫も駄目、爬虫類も駄目、両生類も駄目、駄目駄目だよ」
オレが指を曲げながら数えると、シャルは苦笑する。仕方ないじゃん嫌いなものは嫌いなんだから。
シャル「あ、じゃあ僕が選んであげようか?指定の物だと逆に外じゃ目立つしさ」
龍騎「........良いのか?確かに助かるけどさ...」
シャル「うん、助けてくれたお礼も兼ねてね」
龍騎「........なら頼む、服関係はどうしようも無いからな」
シャル「任せて♪(やった!これで少しはデートっぽくなったかも♪)」
俺の水着を選んでくれと頼むと、何故か嬉しそうな表情を見せるシャル。そんなに嬉しかったのか?何て思ってたら........、
一夏「あれ?龍騎とシャルじゃん」
龍騎「」
シャル「」
此処に来て朴念神が現れた。
箒「お、おい一夏!空気読め!」
どうやら箒も一緒に居るらしい..........、幼馴染って大変だなー(棒)
一夏「もしかして水着買いに来たのか?」
龍騎「いや?これからゲーセンに行こうとしてたけど?」
シャル「え?」
箒「は?」
予想外の返事に女子二人は素っ頓狂な声を上げる。まぁ水着買いに来た、何て言ったら一緒に行こうぜってなるもんね、死んでもごめんだね。修羅場になるから(経験者が語る)
一夏「そうなのか?シャルは水着持ってたのか?」
龍騎「何か通販で買ったらしいよ、俺は興味無いから要らないし。と言う訳で、俺達は此処で失礼するぞ」
シャル「あ、ちょ、ちょっと!」
箒(................ありがとう龍騎、お前は私にとって恋の神様だ......)
それからシャルの手を掴んでその場から離れると、後ろから何か感謝されたような気がするが気のせいだろう........。
鈴音「..........」
セシリア「........」
鈴音「........ねぇ」
セシリア「......何ですの?」
鈴音「あれってさ........、手握ってるよね?」
セシリア「握ってるますわね........」
鈴音「................そっかそっかぁ、見間違いでも白昼夢でもなく、やっぱりそっか........」
側で隠れていた鈴とセシリアは龍騎とシャルが手を握っている光景を見て、鈴は右腕、セシリアはライフルを展開する。
セシリア「私ですら黒騎さんと手を繋いだ事も無いのに........、目の前で堂々と........」
鈴音「よし殺そう!ついでに一夏も殺そう!」
龍騎「誰を殺すって?」
鈴音・セシリア「「................え?」」
げ ・ ん ・ こ ・ つ
げ ・ ん ・ こ ・ つ
鈴音「」
セシリア「」
龍騎「ったく、趣味悪い事するなよな」
覗き見ていた二人を制裁した俺は、二人を引きずってシャルの所へ戻る。
シャル「お帰り........、って何で二人を引きずっているの!?」
龍騎「何かストーカーされてたからね、ちょいとばかしお仕置きを」
シャル「........と、兎に角二人を何とかしよ?」
ラウラ「お困りの様だな」
龍騎・シャル「「!?」」
鈴とセシリアをどうするか考えていると、突然ラウラが現れた。その後ろには黒騎と楯無...、に似てる娘が居た。
黒騎「........何をしている?」
龍騎「へっ?あいやその........、この二人をどうするかって話しで........。ってかお前等何で此処に居るの?」
黒騎「水着を買いに来ただけだ、指定用の水着だと目立つと聞いてな」
シャル「やっぱり........、その隣の娘は?」
龍騎「........もしかして、楯無の妹さん?」
簪「は、はい........。更識簪です........」
やっぱりか.............、姉と違って物静かな娘だな........。
龍騎「あ、ならセシリア頼めるか?」
そう言ってたんこぶが出来たセシリアを差し出すと、黒騎は溜め息を吐くがセシリアをお姫様抱っこする。
黒騎「........ラウラ、簪、一度学園に戻る。悪いが行動を共にしてくれ」
ラウラ「まぁ仕方あるまいな」
簪「分かりました........」
そう言って黒騎がセシリアを連れてこの場から離れると、俺達はショッピングモールへと向かった。
〜ショッピングモール〜
龍騎「........分かっては居たけどさ、やっぱり男性物が少ないよな...」
ショッピングモールへとやって来た俺達は二手に分かれて、それぞれの水着を買う事になっているのだが........、流石は女尊男卑社会。男用の水着があんまり無かった。それとは反対に........、
シャル「これなんてどうかな?」
ラウラ「........よく分からん」
シャル「ならこれは?」
ラウラ「........」
ラウラはシャルに着せ替え人形と化していた。まぁ昔の俺よりはまだマシだな、アリスに抱きつかれてはお持ち帰り(意味深)されたし(東方龍優録第六十四話参照)
鈴音「........痛っ...、あれ?私何してたんだっけ?」
龍騎「よう、やっと目が覚めたか」
鈴音「うぇ!?何で居るの!?ってか此処何処!?」
気絶していた鈴が起き上がると、俺を見た瞬間驚愕した。こいつ記憶ぶっ飛んだのか?どうやら先程の自分の行動を覚えて無い様子だった。
簪「あ、あの........」
すると後ろから簪に声を掛けられた。そういや名前言ってなかったな........。
龍騎「俺は霧影龍騎だ。で、どったの?」
簪「え、えっと........、黒騎さんの水着を選んで欲しいんですけど........」
簪が黒騎の水着を選んで欲しいと頼んで来るが、別にあいつなら何でも良いんじゃね?だって男用の水着殆ど無いんだから。
龍騎「別に水着じゃ無くても良いと思うよ?ハーフパンツとかスポーツ用のズボンとかで、あいつ黒色なら何でも良いんだぞ?」
簪「そう何ですか?」
龍騎「ああ、現に入学式の時、制服が白色だって分かった時にイライラしてたから」
ふむふむと携帯のメモ機能を使って文字を打っていく簪、........成る程ね。
鈴音「あんたまだ水着買ってなかったの?」
龍騎「別に要らないんだけどさ、指定用の水着だと目立つって言うからさ........。ってかお前は買ったのかよ?」
鈴音「とっくに買ってあるわよ」
龍騎「成る程、スク水ですか」
鈴音「あ?」
龍騎「ヴェ!?マリモッ!?」
それからシャルとラウラが紙袋を片手にやって来た。そして今度は俺の水着、もといハーフパンツ探しをしていた。
簪「........やっぱり黒騎さんは無知の黒色で良いのでしょうか?」
龍騎「そうだな........、あいつあんまり拘り無いからな」
鈴音「龍騎、これなんてどうよ?」
そう言って鈴が持ってきたのは、後ろの太腿には炎の絵が描かれていた黒色のハーフパンツだった。
龍騎「おー良いじゃん、よく見つけたな」
鈴音「ふふん、私に感謝しなさいよ!」
龍騎「おう良くやった、褒めて遣わすぞ」
そう言って俺は鈴の頭を撫でると、えへへと笑みを見せる鈴。まるで兄妹みたいだな........。
シャル「........................それ見つけたの僕なのに」
どうやらこれはシャルが先に見つけたらしく、鈴が俺の元へ届けに行ったのか気に入らないのか頬を膨らませていた。
龍騎「......まぁその、なんだ........、見つけてありがとな。出来ればTシャツも探してくれないか?」
シャル「!うん!任せて!」
そう言ってシャルは俺に似合いそうなTシャツを探しに行った。丁度欲しかったのでこれで解決したな。
鈴音「........何でTシャツ要るの?」
龍騎「これを隠す為」
そう言って俺は傷のある腹をチラッと見せると、鈴は一瞬顔を赤くしたが、傷の見ると段々と青ざめていく。
鈴音「何よそれ................」
龍騎「
鈴音「確かにこれは見せられないわね................、なら化粧パウダーで誤魔化せば良いじゃ無い?」
龍騎「男の俺がそんな物手に入れられるとでも?」
鈴音「................ごめん、こんなにも手が付けられないのは初めてだわ」
龍騎「止めて!?謝らないで!?」
そしてシャルが俺のTシャツを選んでくれた物を買って、其れから皆んなでIS学園へ戻った。
〜おまけ〜
セシリア「........んん、................ん?私は一体........?」
黒騎「目が覚めたか........」
セシリア「く、黒騎さん!?」
気絶していたセシリアが目が覚めると、黒騎が壁に寄り掛かっていた。
黒騎「此処は俺の寮室だ、心配しなくても何も危害は加えてない」
セシリア「あ、あの........、私は一体何を........?」
黒騎「........軽い夏バテだ、水分補給はこまめに取っといた方が良い」
セシリア「......もしかして、黒騎さんがこの部屋まで........?」
黒騎「................お前が倒れた時に偶々通り掛かっただけだ」
セシリア「そ、そうですか........(こ、これはチャンスなのでは!?)」
そう思ったセシリアは意を決して黒騎に何か言おうとしたが、寮室の扉がノックもせずに開かれた。
ラウラ「婿よ、今帰ったぞ」
簪「た、ただいま戻りました」
セシリア「え!?」
どうやらラウラと簪が帰ってきて、それと同時にセシリアは驚きを隠せないでいた。
ラウラ「どうだ婿よ!お前の為に水着を買ってきたぞ!」
簪「と言ってもハーフパンツですけど........」
黒騎「........いや、正直水着は苦手でな。こう言った物が欲しかった、礼を言う」
ラウラが紙袋を黒騎に渡すと、早速中身を見た黒騎は表情を変えずに感謝の言葉を送る。するとラウラは当然だ、と言わんばかりに胸を張り、簪はホッ、と一息を吐く。
セシリア(せ、折角のデートのチャンスがーーー!?)
どうやらセシリアは黒騎の水着を一緒に買いに行こうとしていたが、ラウラと簪によりぶち壊された為、ショックが受けていた。
いかがでしたか?
次回は臨海学校です。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
一夏の専用機が二次移行する時、原作通りにするかオリジナルにするかどうか(オリジナルの場合、ダブルオー風になります)
-
良いんじゃないか?ダブルオーにしよう
-
いや、原作通りで