東方龍優録番外編『インフィニット・ストラトス〜赤き龍と黒き騎士〜』   作:餡 子太郎

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どうもです。

お久しぶりでございます。少しばかりメタ発言ありますのでご注意を。

それではどうぞ。


新たな刃

 

~旅館から少し離れた河原~

 

千冬「よし、専用機持ちはこれで全員揃ったな?」

 

旅館の朝食を食べてから今日の合宿本来のカリキュラムを行うのだが、何故か俺達専用機持ちが織斑先生に呼ばれて集合していた。何でか簪さんが居ないけど。

 

鈴音「ちょっと待ってください。箒は専用機を持ってないでしょ?」

 

箒「そ、それは......」

 

そう、何故か専用機を持っていない箒が一緒に居るのだ。まぁ大方予想は出来てるけど......。

 

龍騎「........あの、もしかしてですけど」

 

千冬「そのまさかだ」

 

だと思った......、なんて思ってたら........。

 

「や~~~~~~っほぉ~~!ちぃ~~ちゃぁ~んっ!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

空から一匹の兎が落ちてきた。その兎は皆様が知る、ご存知篠ノ之束だった。

 

束「やあやあ!会いたかったよ、ち~ちゃん!さぁ、ハグハグしよう!愛を確かめよう!」

 

千冬「五月蝿いぞ、束」

 

織斑先生は崖から飛んできた束を片手で鷲掴みしたまま会話をする。わーすっごい痛そうー(他人事)

 

束「相変わらず容赦のない、アイアンクローだね!」

 

こいつに関しては慣れてるのか何事も無かったかのように言ってるよ、こいつ神経どうなってんだ?そして織斑先生のアイアンクローから逃れた束は岩影に隠れている箒に声をかける。

 

束「久しぶりだね~、箒ちゃん!」

 

箒「........どうも」

 

束「こうして会うのは何年振りかな~?大きくなったね、特にお◯ぱ○が......」

 

龍騎「やめんか!!」

 

束「ぐへっ!?」

 

篠ノ之束がNGワードを口にした瞬間、俺は束に向けてチョップした。

 

束「ぉぉぉぉぉ........、今までチョップを受けた中で一番痛い........」

 

龍騎「アホか!この作品は基本的に下ネタは厳禁なんだよ!」

 

一夏「メタ発言止めろ龍騎!」

 

そんな事言うなよ一夏、この作者は日頃から下ネタなんて言わないからそう言うのは弱いんだよ。現にR-18書いてたやつ一話で終わっちゃったし(メタ発言)

 

千冬「おい、束!自己紹介くらいしろ」

 

束「えぇ?面倒くさいな......」

 

織斑先生の言葉に渋々と言った感じでこちらに振り向き、自己紹介をする束。

 

束「私が天災の束さんだよ~。ハロー!終わり!」

 

もの凄い簡単で幼稚園生でも出来る程の自己紹介だった。軽い溜め息を吐いて俺はこっそりと手に持っていた携帯である音声を流す。

 

束『......い、いつもニコニコ!あなたの空に這い寄る兎、篠ノ之束です!』

 

「「「「「ぶっ」」」」」

 

束「りゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!」

 

音声が流れた瞬間、黒騎以外のメンバーが吹き出し、束は顔を真っ赤にして怒鳴って来た。

 

龍騎「うっせぇわ、真面目にやれよクソ兎が。それとお前、良い歳してクマさんパンツって幼稚園児かよ」

 

束「関係ないよね!?ってか束さんのパンツ見たの!?」

 

龍騎「誤解の無いように言っておくが、お前があんなダイナミックに飛び込んで来たら見たくないもん見えちゃうんだよお子ちゃまパンツ兎」

 

束「束さんのパンツが汚いと言ってるの!?」

 

龍騎「........そこん所如何なのよ?箒さんや」

 

箒「え!?わ、私が答えるのか!?」

 

龍騎「実の妹でしょ?昔も今と変わらず頭ハッピーセットなの?」

 

箒「ハ、ハッピーセット........?」

 

千冬「................霧影、これ以上は止めろ........、いや止めてくれ........」プルプル

 

下らないやりとりをしてたら織斑先生が圧の無い声で止めるよう言ってくる。今日から『からかい上手の霧影くん』になろう、天災兎専属として。

 

黒騎「................篠ノ之束。お前が来たと言う事は......」

 

束「ちぃちゃんも酷いしくーくんも冷たい!!まぁいいや、それじゃあお空をご覧あれ!」

 

そう言って束は空に向けて指を差し示す。すると全員が空を見上げると、空からひし形の金属が落ちてきた。........何これ?エ◯ァのラ○エ◯か何か?

 

束「じゃじゃあ~ん!これぞ箒ちゃん専用機こと、紅椿《あかつばき》!」

 

篠ノ之束がリモコンを操作するとひし形の物体は粒子変換され、中から赤いISが出て来た。

 

束「全スペックが現行ISを上回る、束さんお手製だよ?で、紅椿だけど、この天災束さんが作った第四世代型ISなんだよ」

 

一夏「第四世代型?」

 

龍騎「確か各国がやっと、第三世代型の試験機が出来た段階だよな?........あれ?俺達の専用機に何代世代型なんだ?」

 

束「りゅーくんとくーくんのは第三世代型と第四世代型の間、三.五世代型って所かな?」

 

わぁー、何て中途半端な数字なんだ。四捨五入して第四世代型って言っちゃえよ。

 

束「さぁ、箒ちゃん!今からフィッティングとパーソナライズをしようか!」

 

そう言って箒が紅椿に近づくと、束は電子式みたいなキーボードを高速で打ち込んでいき、暫くしたらセッティングが終わった。確かに早いけどさ、アニメの見過ぎかな........、全然驚かない。

 

鈴音「凄い........、信じられないスピードだわ........」

 

龍騎「........お前もあんなに早く打てるのか?」ボソッ

 

黒騎「........さぁな」

 

束「ほい、フィッティング終了〜!それじゃ、試運転を兼ねて飛んでみてよ?箒ちゃんのイメージ通りに動くはずだよ」

 

箒「........では、試してみます」

 

それから紅椿の試験運転開始、飛行テストやら武器の調整をしていた。スピードに関しては今の白式より早いかもしれないな、武器に関しては........、『こんなのが出来たら良いなぁ』程度の認識なので、やろうと思えばやれると思う。

 

束「うんうん、いいねいいね!」

 

束は箒の乗る紅椿の出来に満足なのか、無邪気な笑顔で笑っている。

 

箒(いける........、この紅椿なら!)

 

なーんて思ってるんだろうなぁ........、強過ぎる力を過信すると痛い目に遭うぞ箒。そんな事思ってると........、

 

真耶「た、大変です!」

 

いきなり旅館の方から山田先生の切羽詰まった声が聞こえ、声がする方を向くと、そこにはジャージ姿で此方に走ってくる山田先生が居た。何か慌ててる様子だが一体どうしたのだろうか........。

 

真耶「織斑先生!これを……」

 

山田先生は手に持っていた端末をそのまま織斑先生に見せる。すると織斑先生の顔が険しくなった。

 

千冬「........特命任務レベルA、現時刻より対策を始められたし......。テスト稼働は中止だ。お前たちにやってもらいたいことがある」

 

何やら不穏な出来事が起こるようだ......、なーんかやな感じー........。

 

 

 

〜旅館・会議室(仮)〜

 

紅椿のテストのあと、俺達専用機持ちは旅館に戻り、色々な機械が置いてあるなんちゃって会議室のような部屋に集まっている。何で旅館にこんなのがあるんだよ........。

 

千冬「二時間前、ハワイ沖で試験稼働にあった、アメリカとイスラエルの共同開発の第三世代型のIS『シルバリオ・ゴスペル』、通称『福音』が制御下を離れて暴走、監視空域を離脱したとの連絡があった。情報によれば、無人のISとの事だ」

 

一夏「無人........」

 

無人機、ねぇ........。

 

千冬「その後、衛星による追跡の結果、福音はここから2km先の空域を通過する事が分かった。時間にして50分後、学園上層部の通達により、我々がこの事態に対処する事になった。教員は学園の訓練機を使用して空域及び海域の封鎖を行う。よって、本作戦の要は専用機持ちに担当して貰う」

 

一夏「はぁ!?」

 

龍騎「つまり俺達で福音とやらをどうにかしろ、と........」

 

黒騎「................」

 

千冬「これより作戦会議に入る、何か意見がある者は挙手するように」

 

セシリア「はい!目標ISの詳細なスペックデータを要求します」

 

千冬「ふむ。だが、決して公開するな。情報が漏洩した場合、諸君らには査問委員会の裁判と最低でも二年の監視が付けられる」

 

そう言って中央のスクリーンに福音の詳細スペックデータが映しだされていく。......中々面倒な奴だな...。

 

セシリア「広域殲滅を目的とした特殊射撃型.....。私のISと同じ、オールレンジ攻撃が行えるようですわね」

 

鈴「攻撃と機動の両方を特化した機体ね、厄介だわ......」

 

シャル「この特殊武装が曲者って感じがするね、連続しての防御は難しそうだね」

 

ラウラ「このデータだけでは格闘性能が未知数、偵察は行えないのですか?」

 

千冬「それは無理だな。この機体は現在も超音速飛行を続けている。アプローチは一回が限界だ」

 

真耶「一回切りのチャンス......。っということはやはり、一撃必殺の攻撃力を持った機体で当たるしかありませんね」

 

山田先生の言葉に専用機持ちは一様に一夏に目線を向ける。

 

一夏「一撃必殺........、あれ?それって........」

 

龍騎「お前の零落白夜が必要って事だな」

 

一夏「ちょ、ちょっと待ってくれよ!?俺だけじゃ無くても黒騎だって一撃必殺があるだろ!?」

 

龍騎「黒騎の場合はビーム兵器だ、余りにも危険過ぎる」

 

一夏「何でだよ?相手は無人機なんだぜ?」

 

龍騎「........お前本気で言ってるのか?」

 

一夏「........え?」

 

俺がそう言うと、部屋が重苦しい空気が流れ始める。

 

龍騎「気になったんだけどさ、本当に無人なの?暴走したって言うけどさ、いつ暴走したの?訓練中に?訓練前?そもそもISを無人で動かせる国は何処なの?俺が知ってる限りでは隣に居るウサぴょい伝説しか居ないと思うんだけど?」

 

千冬「........どうしてそう言い切れる?」

 

龍騎「鈴、お前対抗戦の時言ったよな?『ISは人が居ないと操縦出来ない』って」

 

鈴音「え、えぇ........」

 

龍騎「ひっそりと作ってる所がある国ならまだしも、アメリカが無人でISを動かせる情報なんて一つも無いじゃん。だから外部からハッキングして暴走させたって事に目を向ければ納得がいく」

 

黒騎「それに訓練中にハッキングして暴走させれば、ISの中にはパイロットが居る確率が高くなる........。下手をすればビームでパイロットごと死ぬ事になる、だから俺では難しいとなるんだ」

 

その言葉を聞いた時、部屋の中に居る全員が息を呑んだ。これで福音とやらが無人でない確率が高くなった訳だ。

 

シャル「で、でもそれが本当だとして、誰がどうやって一夏を運ぶの......?エネルギーを全て攻撃に使わないと難しいだろうから、移動をどうするの?」

 

ラウラ「目標に追い付ける速度が出せるISでなければいけないな......。超高感度ハイパーセンサーも必要だろう」

 

一夏「........................本当に俺にしか出来ないんだな?」

 

龍騎「お前にそれなりの覚悟があればの話しだけどな、嫌なら別に降りても良いんだぜ?俺と黒騎で何とかするから」

 

一夏「................上等だ、やってやるよ!俺が福音を倒して、パイロットを救い出す!」

 

千冬「決まりだな。それではこの中で最高速度が出せる機体は......」

 

束「待った、待った!」

 

すると壁に寄り掛かってたウサぴょい伝説こと、篠ノ之束が割って入ってきた。

 

束「その作戦はちょっと待ったなんだよ」

 

龍騎「何?腹減ったのか?人参なら今は無いぞ?」

 

束「ちっがーーう!!ちーちゃん、ちーちゃん!もっと良い作戦が私の頭の中で ナウプリンティング!」

 

龍騎「日本語でオケ?」

 

千冬「出ていけ!」

 

束「聞いて聞いて!ここはだーんぜん紅椿の出番なんだよ!」

 

あれ?俺はスルー?

 

千冬「何?」

 

束「紅椿は束さんが開発したIS中で最速を誇るんだよ。展開装甲ってやつで爆発的に加速するしね」

 

黒騎「それは今の白式より早いって事なのか?」

 

束「もちのろんだよ!それに紅椿と白式は相性が良いからね!」

 

箒「っ!」

 

龍騎「........なら、こうしようぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏、箒は福音の討伐、保険として黒騎を同行させるって事にしよう」

 

「「「「「!?」」」」」

 

俺が提案を出すと、全員が驚きを隠せなかった。黒騎は此方を見てきたが、俺は気にせず話しを続ける。

 

龍騎「はっきり言って、二人だけでは危険過ぎる。かと言って大勢で行っても此処を守る奴等が居なくなる。それに黒騎なら高機動のISを持ってるし、腕も確かだ。あくまでもメインは二人、黒騎はおまけ。これが俺の意見だ」

 

千冬「........アルカード、お前からは何かあるか?」

 

黒騎「........特に無い、何事も無ければ問題なく対処出来る」

 

千冬「......だがチャンスは一回なんだぞ?」

 

黒騎「一回もあるんだ。全く問題にもならない、それに学園の学生であるコイツ等をいきなり実践で使おうとする学園の上層部の方が問題があるんじゃないのか?」

 

全くもってその通りだ、あまりにも無責任過ぎるぞ上層部。

 

千冬「...それは、そうだが」

 

黒騎「心配するな、俺はデータ集めとして同行する。メインは白式と紅椿、何かしら起こった場合は俺が対処する。それでどうだ?」

 

一夏「正直、龍騎か黒騎のどちらが居てくれると心強いって思ってる」

 

箒「................分かった」

 

千冬「ではこうする。織斑、篠ノ之を先行させ、失敗した場合のバックアップにアルカードをつける。作戦は決定だ、文句は受け付けない」

 

黒騎「......了解」

 

箒「分かりました........」

 

一夏「よ、よろしくな黒騎」

 

黒騎「........ああ」

 

こうして作戦は決まり、遂に福音との決戦である。俺はチラッと束を見てみると、相変わらずニコニコと笑う兎に苛ついてしまう。さて、この先如何なる事やら........。




いかがでしたか?

久しぶりのISでした。さて、どうするか........。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

一夏の専用機が二次移行する時、原作通りにするかオリジナルにするかどうか(オリジナルの場合、ダブルオー風になります)

  • 良いんじゃないか?ダブルオーにしよう
  • いや、原作通りで
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