東方龍優録番外編『インフィニット・ストラトス〜赤き龍と黒き騎士〜』   作:餡 子太郎

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どうもです。

今回は福音戦です。久しぶりの戦闘シーンがあるので少し不安がありますが楽しんでくれると嬉しいです。

それではどうぞ。


福音戦

 

~河原・作戦開始前~

 

千冬「........いいか、本作戦はアルカード、織斑、篠ノ之の三名による目標ISの追跡、及び撃墜とする。作戦開始は三十分後、各員準備にかかれ!」

 

「「「了解!」」」

 

織斑先生がそう言うと、作戦参加メンバーは其々ISを展開する準備に取り掛かる。一方、居残りメンバーは少し離れた所で待機してる。

 

箒「行くぞ........、紅椿!」

 

一夏「来い!白式!」

 

 

EPYON

 

 

黒騎「........展開(アマゾン)

 

 

BLOOD・AND・WILD!!W・W・W・WILD!!

 

そして、参加メンバーがISを展開すると、束は箒の元へ駆けつけると例の展開装甲の準備に取り掛かる。

 

束「展開装甲はね、第4世代型の装備で一言で言っちゃうと紅椿は雪片弐型が進化したもんなんだよね~♪」

 

一夏「え!?」

 

箒「進化........」

 

黒騎「................準備が出来次第、出撃する。これは訓練じゃ無く、実践だ。失敗は死を意味する........、分かっているな?」

 

箒「無論だ」

 

一夏「ああ」

 

龍騎「........黒騎」

 

黒騎「皆まで言うな...........、分かってる」

 

俺が黒騎に伝えると、一夏はバシンッと顔を手で叩いて『よしっ!』と気合を入れる。

 

一夏「行こう!箒、黒騎!」

 

箒「ああ!」

 

黒騎「........これより、福音の撃墜任務を行う。一夏は箒に捕まって移動しろ、ならべくSEを減らさないようにな」

 

一夏「了解だ、じゃあ箒、よろしく頼む」

 

箒「本来なら女の上に男が乗るなど私のプライドが許さないが、今回は特別だぞ」

 

一夏「......ああ」

 

箒「心配するな、お前はちゃんと私が運んでやる。大船に乗ったつもりでいれば良いさ」

 

黒騎「................」

 

千冬『アルカード・織斑・篠ノ之、聞こえるか?』

 

黒騎「........ああ」

 

一夏「はい」

 

箒「よく聞こえます」

 

千冬『織斑と篠ノ之は無理はせずアルカードに指揮は委ねろ。撃つべきはシルバリオ・ゴスペル、以降福音と呼称する。だが無理はするな、アルカードの指示に従え。篠ノ之、お前は紅椿での実践経験は皆無だ、突然何かしらの問題が出るとも限らない』

 

箒「分かりました」

 

千冬『........では始め!』

 

黒騎「出撃する」

 

箒「行くぞ一夏!」

 

一夏「おう!」

 

織斑先生の合図と当時に、黒騎、一夏、箒は勢い良く飛び出して行く。三人を見送った俺達は作戦室へと戻る。

 

鈴音「........大丈夫よね?三人共...」

 

龍騎「何事も無ければな........」

 

鈴音「........」

 

心配そうな顔をして三人が居た場所を振り向く鈴、幼馴染が戦いに行くとなると心配になるのは分かる........。

 

龍騎(何事も、起きなければ良いけどな........)

 

 

 

 

〜海岸・上空~

 

箒(黒騎のISを間近で初めてみるが、流石は姉さんと言った所か........。だが私の紅椿も負けてはいない!もちろん、性能もな!)

 

箒「........ふふ」

 

一夏「...箒?」

 

箒「一夏、いくぞ!」

 

一夏「...お、おう」

 

黒騎「........俺が先行する、後に着いて来い」

 

箒「お前の機体の速力で本当に間に合うのか?間に合わない様なら私が一夏と先にいき目標を撃破するが?」

 

黒騎「心配には及ばん........、あくまでお前達がメインだ。何かしらのイレギュラーが発生した場合に備えての先行だ」

 

一夏「そう言う事か........」

 

黒騎「...加速する、振り下ろされるなよ一夏」

 

一夏「おう!頼む箒!」

 

箒「任せろ!」

 

そう言って箒は速度を上げると、黒騎もそれに合わせて加速する。それは既に改造された白式のスピードを遥かに凌駕していた。

 

一夏(......なんだこのスピード!?俺の白式より速い!?すげぇぜ紅椿......、でも黒騎の機体もまだ余力十分な感じで飛んでる)

 

箒(くそっ!一夏を乗せてる分スピードが出ない!これじゃ黒騎に負けてるみたいじゃないか!)

 

黒騎(......最大速力は計測出来た。しかし予想よりは速いな)

 

 

 

~作戦室~

 

シャル「......イグニッションブーストの比じゃないよ」

 

ラウラ「......驚異的な速さだ」

 

セシリア「それでも黒騎さんも負けてませんわ!」

 

鈴音「あんなに飛ばして良く身体が保つわね........」

 

龍騎「................」

 

作戦室では、紅椿のスピードに其々感想を言ってるが、俺は黙って紅椿の様子を見ていた。箒の奴、何悔しがってるんだ........?

 

束「どうりゅーくん♪箒ちゃんの紅椿は速いでしょ?」

 

龍騎「........ISの中ではな」

 

束「........と言うと?」

 

龍騎「何で黒騎があんなに速いか分かるか?........あいつ、今魔力を使って速度を上げてんだよ。予想外の速さだったからな」

 

「「「「「え!?」」」」」

 

俺の言葉にその場に居たメンバーは声を上げた。そりゃそうだ、エピオンより速い紅椿が引きをとってないのだからな。

 

龍騎(........ほんと、何も起こらなければ良いけどな........)

 

 

 

 

〜海上・戦闘空域〜

 

三人が目標に向かって行く中、やがてその名が示すように銀の装甲を纏ったISが待ち構えていたかのように海上で二人を迎え撃った。

 

黒騎「目標を確認........」

 

一夏「あれが福音か........」

 

黒騎「目標接触まで十秒、それと同時に攻撃する」

 

一夏「あぁ!」

 

箒「任せろ!」

 

福音を確認すると、福音は全方位へとエネルギー弾をばら撒いて来た。

 

黒騎「!?各機、散開しろ!」

 

箒「何!?」

 

一夏「うおっ!?」

 

黒騎の指示により、辛うじて福音の攻撃を回避する。

 

一夏「いきなりかよ!?」

 

黒騎「........ちっ、長期戦は不利、か........。俺と箒で福音の動きを止める、一夏は零落白夜の準備をしておけ。箒は俺の援護しろ」

 

箒「なっ!?」

 

一夏「了解だ!頼むぞ箒、黒騎!」

 

長期戦では不利と判断した黒騎は、箒と共に福音の動きを止めるべく接近するが、箒本人は何故か納得がいかないのか歯を食いしばり、黙って黒騎の後に続く。始めに黒騎は胴体にある機関砲を放ちながらサーベルのビームを展開する。

 

福音「La〜♪」

 

黒騎の放った機関砲を福音はあっさりと回避するが、黒騎は上空からの直滑降によるサーベルの一撃が福音に直撃する。腹に福音を蹴り飛ばし、ヒートロッドで福音を巻き付け、その隙に箒が刀で斬りつける。負けじと福音は再びエネルギーを溜めての広域攻撃を繰り出すが、黒騎と箒は福音の攻撃を回避しながら距離を詰める。そして、福音の顔まで近づいた黒騎は福音の顔の奥を覗いて見ると、女性らしき人物が目を瞑っていたのを確認する。

 

黒騎「やはりパイロットは居たか........。予定通り零落白夜で仕留めるしかないか........」

 

箒「なら私が攪乱をする、一夏は隙を窺って決めろ!」

 

黒騎「!?よせっ!補足される!」

 

福音にパイロットが居ると知った箒は、一人で福音に近寄るが、黒騎は箒を止めるが箒は聞く耳は無かった。

 

箒「食らえぇ!!」

 

福音「La〜♪」

 

箒は福音に切り掛かるが、福音はギリギリの所で攻撃を避けると、箒を蹴り飛ばして再びエネルギーを溜めての広域攻撃を繰り出した。

 

箒「今だ一夏!」

 

一夏「よし来た........ってあれは!?」

 

一夏もそれに応じて一撃を食らわせようとするが急に動きを止めてその場で蛮刀を振った。

 

箒「な!?一夏!?何をしている!?」

 

箒は攻撃を止めた一夏の行動に憤慨し、回線を通して叱責をする。折角の好機が無駄になったのだから........。

 

一夏「箒!船だ!海の上に船がいる!このままじゃ巻き添えを喰らう!」

 

一夏の背後には船舶がいた。もし一夏が攻撃を止めなければあの船は撃墜されていたかもしれない。

 

黒騎「ちっ、あの様子だと密漁船か........。今は戦闘に集中しろ、でなければお前が死ぬぞ」

 

一夏「だからって放っておけるかよ!?」

 

箒「黒騎の言う通りだ!今は福音を撃退するのが先だ!法を犯した奴を気にして敗れる訳にはいかん!」

 

一夏「........畜生!」

 

黒騎「っ!また来るぞ!」

 

黒騎と箒の言葉に一夏は歯を食いしばる中、福音は再びエネルギーを溜めて全方位攻撃を行おうとする。

 

一夏(クソッ!もう一度防ぎ切れるか分からねぇ......!でも見捨てる訳には........!)

 

福音はエネルギーを解き放つと、箒はなんとか攻撃を回避するが、一夏は攻撃を受け止めようとして蛮刀で防ごうとするが、横から黒騎が一夏を捕まえてエネルギーに当たらずに済んだ。

 

黒騎「全く、無茶する奴だ........」

 

一夏「黒騎!?エネルギーが船に!?」

 

黒騎「そう簡単には当たらない、お前が船の後ろに居るからだ。別の方へ行けば船には当たらん、少しは自分で考えろ」

 

一夏「................!?」

 

黒騎に助けられた一夏だが、福音が向いてる方向に気がつく。それは先程一夏が守ろうとした船が居る方向だった。

 

福音「La〜♪」

 

一夏「あいつ船に気づいたぞ!?」

 

黒騎「何!?」

 

一夏「なら撃たれる前にケリを着ける!」

 

黒騎「待て一夏!早まるな!」

 

一夏の言葉に黒騎は振り向くと、福音はエネルギーを溜め始めていた。一夏は黒騎を振り払って飛び出すと、零落白夜を発動させて斬り掛かる。しかし、一夏が蛮刀を振り下ろそうとした瞬間に福音は一夏の方へ向きを変えた。

 

黒騎「(!?まさか誘い込む為のフェイント!?)逃げろ一夏!」

 

一夏「え........」

 

福音「La〜♪」

 

そして、福音は溜めていたエネルギーをほぼ零距離で放たれ、一夏は福音の攻撃をまともに食らってしまった。

 

一夏「がっ!?」

 

黒騎「........っ!」

 

箒「一夏ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

黒煙が舞い上がり、白式のパーツの一部が粉々に舞い散りながら一夏はそのまま海へと落下する。

 

箒「いち........、か........?」

 

やがて涙を流し出す箒は、落下していく一夏に腕を伸ばす........。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりこうなったかコンチクショウ!」

 

箒「!?」

 

黒騎「っ!」

 

突然の声に黒騎と箒は聞こえた方向へ向くが、其処には誰も居なかった。箒は再度一夏の方へ向くと、海へ落下していた筈の一夏の姿は無かった。落下した水飛沫の音も聞こえずに........。

 

箒「一夏が........、消えた........?」

 

福音「La!?」

 

突如、福音が殴られたのか悲鳴を上げる。福音の声に反応した黒騎と箒は振り返ると、

 

龍騎「おい、今のうちに引き返すぞ!」

 

ISを纏い、一夏を担いでる龍騎だった。

 

 

 

 

 

〜会議室〜

 

「「「「「えぇぇぇ!?」」」」」

 

会議室では龍騎の登場により、静まりきっていた空気が一変した。それもその筈、先程まで同じ部屋で三人の様子を見ていた者が、いつの間にか海の上に居るのだから。

 

セシリア「あ、あれは龍騎さんですわよね!?」

 

鈴音「何であいつが..........、ってあれ!?居なくなってる!?」

 

ラウラ「一体何が起こって........」

 

シャル「........まさか!?」

 

束「........( ゚д゚)」

 

部屋の中に居るメンバーが困惑してる中、束だけはポカンと口を開いたまま固まっていた。

 

千冬「........霧影、聞こえるか?」

 

龍騎『こちら霧影です、今から戻りますんで処罰は勘弁して下さい』

 

千冬「........抜け出した事に関しては不問にする。速やかに引き返せ」

 

龍騎『了解』

 

 

 

 

〜海域・戦闘空域〜

 

龍騎「作戦中止、離脱するぞ」

 

黒騎「了解した」

 

箒「................くっ」

 

龍騎「........勝つ為にも引く事も大切だ。早くしろ、福音が来るぞ」

 

箒「........分かった」

 

福音を殴り飛ばした後、俺は一夏を担いで黒騎と箒と共にその場を後にした。一夏がやられると思った時に咄嗟に加速装置を使って来たからギリギリだった。今の所一夏は無事だが、肝心の白式はボロボロ、直るどころでは無くなっていた。

 

黒騎「........正直助かった、礼を言う」

 

龍騎「良いって、それよりこれからどうするかの問題だ。白式は使えないしな........」

 

箒「........私の所為だ、私の所為で........」

 

黒騎「........これで分かっただろ?大きな力は人を狂わせる。力を持った者には持った力よりも大きな覚悟と責任が課せられる。ISは人を殺せる力を持っている、その気になれば世界すらも破壊出来るだろうな........。その事を十分理解しろ、お前が何の為に力を求めたのかをしっかり考えろ」

 

箒「........」

 

黒騎の言葉に箒は無言で涙を流す。強い力を欲がる気持ちは分かる。『絶対的な勝利』それが力を得た者が持つ感情が芽生えてしまう........。

 

龍騎「........黒騎、福音のパイロットは?」

 

黒騎「お前の言う通り、福音の中には女らしき人物が居た。だがこのまま放っておけばパイロットの身が危険なのは間違い無いだろ」

 

やはりパイロットは居たのか........。仕方ない、今回ばかりは本気で行かないといけない相手だからな........。

 

龍騎(本気、出すしかないか................)

 

こうして福音討伐作戦は失敗に終わり、俺達は河原へと戻るのであった。




いかがでしたか?

一夏の専用機(ダブルオー化)に関してのアンケートは次回限りで締め切らせて頂きます。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

一夏の専用機が二次移行する時、原作通りにするかオリジナルにするかどうか(オリジナルの場合、ダブルオー風になります)

  • 良いんじゃないか?ダブルオーにしよう
  • いや、原作通りで
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