東方龍優録番外編『インフィニット・ストラトス〜赤き龍と黒き騎士〜』 作:餡 子太郎
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作戦は失敗に終わり、一夏も負傷してしまった為、一度旅館へ戻った俺達。一夏は部屋に運ばれて、織斑先生はボロボロになった白式を歯を食いしばりながら見つめていた。
千冬「........」
黒騎「........この件に関しては俺のミスだ、気に病む事はない」
千冬「........そういう訳にはいくか」
黒騎「........了解した、他の者と待機している」
黒騎は織斑先生を励ましの言葉を放つが、あっさりと断れてしまったので観念してその場から離れてしまった。
束「こりゃ修理出来るかどうか分かんないね、もう少し離れていれば直ぐに修理出来たと思うけど」
龍騎「流石に零距離だもんな........」
束「それよりさ!さっきの何なの!?一瞬でいっくん達の所に行ったのは!?魔法!?魔法だよね!?」
重い空気を断ち切りたいのか、話題を変えて俺の腕を掴んで乱暴に振りまくる束。こんな時でも平常運転出来るのが羨ましいよ........。
龍騎「ありゃ魔法じゃない、肺に付いてる加速装置だ」
束「加速装置?」
龍騎「一回肺をやって入院してな、その時に(勝手に)付けられたんだよ。簡単に言えば、時間が止まったかのような世界になって自分だけは普通でいられるけど、他の物は止まって見えるやつだ」
束「何それ!?束さんも欲しい!」
龍騎「ざっけんな!お前なんかにくれてやるもんか!」
束「大丈夫!束さん印の精密手術(物理)で取り出してあげるから!」
龍騎「お前医師免許持ってねぇだろ!」
そんなこんなで俺と束のやり取りをしてる中、バシンと引っ叩いた音が響いた。結構大きい音なので俺は振り向くと、鈴が箒をビンタしていた様子だった。
鈴音「やるべきことがあるでしょうが!今戦わなくてどうすんのよ!?」
箒「私はもう........、ISは使わない........」
鈴音「なっ!?」
箒の言葉に鈴はショックを受けたのか、少しばかり固まっていたが怒りが沸いたのか、もう一度ビンタをしようとするが、
黒騎「止めておけ」
黒騎が鈴の腕を止めた。
鈴音「黒騎........」
黒騎「本人が戦いたくないなら戦わせなければ良い。それが彼女の限界という事だ」
鈴音「........」
黒騎「それより、ISの準備しろ。直ぐに出撃する」
箒「え..........?」
鈴音「出撃って........」
黒騎「このまま待機してるのは癪に合わんし、俺のプライドに傷がつく。それに、お前もこのままで居る訳では無い筈だ」
鈴音「本気、よね........。ちなみに他の皆んなには?」
黒騎「伝えてある」
鈴音「........オッケー、ずっと座りっぱなしだったから身体動かしたくてウズウズしてたのよ」
黒騎「........なら準備しろ。全員が揃い次第、出撃するぞ」
鈴音「了解よ!」
そう言って鈴は走って行ってしまうと、黒騎もその場から離れようとするが、箒に止められた。
箒「..........何故だ、何故まだ戦えるんだ!?怖くないのか!?」
黒騎「..........話せ、軟弱者」
箒「っ!何だと!?」
黒騎「お前はもうISを使わないと言ったな?だったらその腕を離せ、お前と関わってる暇はない」
箒「..........」
黒騎「お前が其処まで臆病者だとはな、せめて一夏の敵討ちとでも言い出すかと思ったのだが..........、期待外れだったな」
箒「..........っ」
箒は黒騎に言われるがまま言われ、掴んでいた腕を離してしまう。そして黒騎は箒に気にかける事も無くその場から離れてしまった。
龍騎「..........なぁ、束。お前に頼みがあるんだけど」
束「何かな?」
龍騎「一機のISにさ、コアを二つ付けられる?」
束「....................why?」
〜河原〜
黒騎「..........揃っているな?」
鈴音「勿論よ!」
セシリア「いつでも行けますわ!」
シャル「準備万端だよ!」
ラウラ「福音の位置も確認した、問題ない」
黒騎が河原まで向かうと、既に一夏、箒を除く専用機持ちがISを展開したまま待機していた。
黒騎「..........ではこれより、福音の討伐をもう一度行う。だが気をつけろ、今まで戦って来た中で手強いからな」
鈴音「黒騎が居てくれるだけで十分有難いわよ」
シャル「でもりゅーくんは呼ばなくて良いの?」
黒騎「あいつにはまだやり残してる事がある、放っておけ」
ラウラ「考えがあるんだな?」
黒騎「そんな所だ..........、行くぞ」
「「「「了解!」」」」
黒騎の掛け声に合わせて、黒騎以外の専用機持ちは一斉に飛び出すと、黒騎もISを展開して、後を追い掛けて行く。
〜旅館・空き部屋〜
一夏「..........んあ?」
龍騎「よ、寝坊助」
一夏「龍騎.........?っ!そうだ、福音は!っ〜〜〜〜!」
龍騎「まぁまぁ落ち着けって」
空き部屋で眠っていた一夏が目を覚ますと、急に起き上がった為か身体に激痛が走る。俺は落ち着けと言ってゆっくりと一夏を横にする。
龍騎「結論から言うと任務は失敗、おまけに白式が大変な事になっててな」
一夏「白式が?俺の白式はどうなってるんだ!?」
龍騎「..........みたい?お前が思ってる以上にヤバいぞ?」
俺の返事に一夏はゆっくりと縦に頷くと、一夏を担いで外へ出る。そして白式が置いてある場所に向かうと、一夏は目の前にあるブルーシートを剥がす。
一夏「..........これが、白式?」
龍騎「そ、零距離での攻撃が不味かったのか、この有様さ」
一夏「そんな................」
白式の姿に膝を落とす一夏、無理もない。今まで一緒にいた相棒がこんな姿を見たらショックは受ける。
一夏「俺が......、俺が使いこなせて無かったばかりに.....」
龍騎「..........」
一夏「すまない白式..........、俺が弱いから........」
龍騎「.........悔しいか?一夏」
一夏「当たり前だ!俺が......、俺が上手く白式を使いこなせていれば、こんな事には!」
龍騎「分かってるじゃん」
一夏「え.......?」
龍騎「確かにお前は100%白式を扱えてない、それに実力もまだ半端者だ。だがその悔しさを忘れてはいけない、その心が自分を強くするきっかけになる」
一夏「きっかけ?」
龍騎「今のお前じゃあ何も守れない、それにお前は具体的な何を何から守りたくて、その為にはどういった手段が必要で、どういった強さが必要なのか分かってない。それじゃあお前は強くはならない」
一夏「.........龍騎には答えが出てるのかよ」
龍騎「俺は昔、女子に虐められて軽い女性恐怖症になった。そんな俺を受け入れてくれたのが幻想郷に居る仲間達だ、俺は皆んなに救われた......、だから俺は、俺を受け入れてくれる仲間達を守りたいから魔法も使う、剣だって振る。例えこの身が地獄に落ちようとも、大罪を犯してでも、俺は戦う。そして、あいつ等が剣を捨てろと望むなら..........、喜んで捨ててやる。それが俺の覚悟だ」
一夏「....................」
俺の覚悟を伝えると、一夏は俺の答えに全く予想してなかったのか呆気に取られていた。
一夏(俺は..........、まだガキだったのか.........?龍騎のようなまともな目的が無いし、何から守りたくて、どのような強さが欲しいのか..........)
悩んでる悩んでる..........、後はお前次第だぞ一夏..........。
一夏「..........なぁ龍騎、勝手だけど少しだけ答えが出たよ」
龍騎「へっ?」
一夏「......世の中ってさ、結構色々戦わないといけないだろ?道理のない暴力って結構多いんだ。そういうのから出来るだけ仲間を助けたい......。この世界で一緒に戦う仲間を......」
本当に勝手だな..........。まぁきっかけがあるだけマシか..........。
「..........一夏」
すると少し離れた所から、少女の声がした。
一夏「箒..........」
箒「まさか.........、福音とまた戦うのか?」
その少女の声の正体は箒であった。
一夏「........今頃、黒騎達は皆んな福音と戦ってるんだろ?だからって俺だけが寝てる訳にはいかない」
箒「馬鹿を言うな!今の白式は動かないんだぞ!?龍騎や黒騎のような魔法も使えないお前がどうやって..........」
龍騎「力ならあるぞ」
一夏・箒「「え?」」
箒の意見に俺が横から割って入ると、俺は一夏に向けてベルトを投げ渡した。
一夏「これって..........」
龍騎「俺のIS貸してやる、直ぐにでも使えるぞ」
一夏「い、良いのかよ!?」
龍騎「別に構わなぇよ、それにあんな事言ったんだ。有言実行しないとな?」
一夏「でもお前はどうするんだよ?」
龍騎「俺?俺にはこれがある」
そう言って俺は打鉄の刀を取り出す。今回ばかりは本気でいかないとな。
龍騎「んで?お前はどうするんだよ箒?確かISは使わないんだったよな?」
箒「.........私は」
一夏「箒.....、一回の失敗で、全てを諦めたような事言うなよ。負けたなら次勝てば良い、そうだろ?それに俺達が力を合わせれば、絶対に勝てる」
箒「一夏..........」
一夏「大丈夫だ、俺達なら出来る」
箒「..........ああ、そうだな!済まなかった、みっともない所を見せた」
ようやく元の調子に戻った箒に、ニカッと笑う一夏。あの〜、俺が居る事忘れてない?イチャイチャするなら終わってからにしようぜ?
龍騎「ほら、一応食っとけ」
そう言って二人にコンビニのおにぎりを渡す。ちなみに一夏にはツナマヨ、箒には紅鮭である。え?いつ買ったかって?イチャラブしてる時に加速装置使って買って来たんだよ。二人は互いの顔を一瞬見合ったが、直ぐにおにぎりに巻かれていた袋を外しては勢いよく頬張る。
一夏「龍騎、お前の
龍騎「ああ」
そして一夏はベルトを腰に巻くと、左のグリップを前倒しに捻る。
【ARTEMIS】
龍騎「行くぞ!アルテミス!」
【EVOLU・E・EVOLUTION!!】
箒「もう一度力を貸してくれ、紅椿!」
一夏がアルテミスを展開すると、箒も紅椿を展開する。おぉ、一夏のアルテミス姿中々様になってるじゃん。
龍騎「んじゃ行くか、白式の敵討ちだ」
一夏「俺の白式をズタボロにさせた事を後悔させてやるぜ!」
箒「しかしどうするんだ?福音にはパイロットが居るのだろう?」
龍騎「んなもんパイロットを引きずり出して福音をぶっ潰すしかないだろ。今回ばかりは本気でやらねぇと勝てない相手だからな......、一夏、白式と違って零落白夜が無い分、燃費は良くなってる。それにこいつは射撃武器がメインだ、少しばかり難しいかもしれんが其処はお前の腕でカバーしろ、最悪箒との連携しろ」
一夏「了解だ」
龍騎「箒は一夏の援護がメインだ、知っての通り一夏はアルテミスでの実戦は初めて、ぶっつけ本番だ。一夏を補佐してやれ」
箒「承知した」
龍騎「そんじゃ、気合い入れて..........」
「貴様等、ISを纏って何をやっている!!」
龍騎「げっ!?闇将軍!?」
出発しようとした時に、背後から聞き覚えのある声が聞こえて来た。それはまさしく闇将軍と呼ぶに相応しい(?)織斑先生だった。
千冬「一夏、お前はまだ怪我してるだろ!部屋で休んでろ!」
龍騎「やべっ、行くぞお前等!捕まったら命が無いと思え!」
一夏「わ、悪い千冬姉!直ぐに戻ってくるから!じゃ!」
千冬「お、おい待て!一夏!」
龍騎「あばよー、とっつあーん!」
俺達は急いで宙に浮くと、俺はは箒に捕まり、捨て台詞を吐いて全速力で飛び去った。
〜海上〜
出発して数分が経った現在、箒に捕まって福音の元へ向かってるのだが..........、
一夏「..........大丈夫か龍騎?顔色悪いぞ?」
龍騎「だ、大丈夫だ。問題ない」マッサオ
正直、酔いました..........。今でも吐きそうです。あまりにも速すぎて乗り物酔いするとは思いもしなかった。多分一瞬でも気を抜いたら一発でリバースするな。なんて事を思ってたら何かがぶつかり合う衝撃音が聞こえてくる。
一夏「!あれか!」
箒「今度こそ!」
龍騎「あ、やべっ...............、吐きそう..........」
一夏「あーーーー!?止めろ龍騎!紅椿の上で吐くな!!」
箒「馬鹿止めろ!一旦降りろ!降りてから吐け!」
龍騎「降りろって言われても..........、万が一海に落ちたらオレオヨゲナイ......」
一夏「じゃあ海の上で吐けば良いだろ!?」
箒「それはそれで環境汚染だぞ一夏!?」
龍騎「ア............」
龍騎「オロロロロロロロロロロロロロロロロ」
一夏・箒「「テメェェェェェェェ!!何してんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
天元突破した俺は海の上で盛大にリバースした。こんなんで福音との再戦大丈夫かな..........。
いかがでしたか?
次回、福音との決着です。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
一夏の専用機が二次移行する時、原作通りにするかオリジナルにするかどうか(オリジナルの場合、ダブルオー風になります)
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良いんじゃないか?ダブルオーにしよう
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いや、原作通りで