東方龍優録番外編『インフィニット・ストラトス〜赤き龍と黒き騎士〜』   作:餡 子太郎

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どうもです。

夏休み後半です。

と言ってもちょっとシリアス感があって、ギャグは特にありません。

それではどうそ。


僕らの夏休み(後編)

 

一夏「........確か此処だよな?束さんが言ってた隠れ家って」

 

龍騎「多分ね」

 

夏休み中盤、俺と一夏は束に呼び出されたのでとある場所に向かっていた。其処は、廃工場と化した所だった。恐らく一夏の白式に関しての事だろう。........ちなみにだけど俺は元の姿に戻ってるよ。

 

黒騎「来たか........」

 

一夏「あれ?黒騎?」

 

直ぐ側には黒騎が待っていた。という事はこいつも呼ばれたのだろう。

 

龍騎「お前、朝から用があったんじゃなかったのか?」

 

黒騎「篠ノ之束から急な連絡が入って、急遽予定を変更した」

 

ご愁傷様、と心で呟くと、廃工場から謎の女性が現れた。

 

「お待ちしておりました、織斑一夏様、霧影龍騎様、黒騎・アルカード様」

 

一夏「はぁ........、ご丁寧にどうも」

 

「初めまして、私は『クロエ・クロニクル』と申します。束様の助手をさせて頂いております、以後お見知り置きを........」

 

一夏「織斑一夏です」

 

龍騎「霧影龍騎、んでこっちが黒騎、よろしく」

 

黒騎「........よろしく頼む」

 

クロエ「................」

 

........なんか固まっちゃったよ?このクロエって人、どうした?

 

黒騎「........顔に何か付いてるのか?」

 

クロエ「あ、いえ........、では早速ご案内します」

 

そう言ってスタスタと廃工場へと向かってしまったクロエ。黒騎は疑問に思いながらクロエの後に続く。

 

龍騎「マジかよ........」

 

一夏「あのクロエって人、どうしたんだろうな?」

 

龍騎「........お前じゃあ気づかなくて当然だな」

 

一夏「え?何でか分かったのか?」

 

龍騎「一目惚れって言葉は存在した、ってだけ言っておく」

 

一夏「一目惚れ?どういう事だ?」

 

よし、帰りエ○ゲーでも買ってお勉強でもしよう、そんな事を思いながら俺と一夏は廃工場の中へと入っていく。

 

龍騎・一夏「「お邪魔しまー........、うお........」」

 

束「あ、いっくんりゅーくんいらっしゃい!」

 

中に入ると、外見とは一変して、中はオーバーテクノロジー過ぎる部屋だった。いややべぇな此処(語彙力)

 

一夏「........この間振りです、束さん」

 

束「うんうん♪この間振りだね♪さてさてさーて、実はいっくんには見て貰いたい物があるんだ♪」

 

一夏「見て貰いたいも物?」

 

龍騎「もしかして白式?もう完成したのか?」

 

束「九割完成してるよ、それじゃあクーちゃん!お願い!」

 

クロエ「畏まりました」

 

そう言ってクロエがキーボードを打ち込んでいくと、部屋の中心から一機のISが映し出された。肩の部分には円柱形のようなものが二基、腰には実体剣が二つ...。

 

うん、なんちゃってダブルオーだね。

 

束「じゃーん!これがいっくんの新しくなった白式だよ!」

 

一夏「........これが」

 

そう言ってゆっくりと白式に近づく一夏。相棒が戻ってくるのだ、気持ちはよく分かる。

 

一夏「これが、俺の白式........?」

 

黒騎「さしずめ、『白式・無限』と言ったところか」

 

無限........、成る程、ISのIである『インフィニット』を取ったのか。

 

一夏「白式・無限........」

 

龍騎「しかしよくやったな、問題とか発生してなかったのか?」

 

束「したよ、なんてたってISコアを二つも使ってるんだからね。束さんも初体験だったしてんやわんやだったよ」

 

一夏「ISコアを二つ?」

 

黒騎「通常のISでは一つのコアを使用しなければならない、だがこの白式では二つのコアを使用している」

 

一夏「何で二つにしたんだ?他のISより強くなったりするのか?」

 

龍騎「これはお前の為だ、一夏」

 

一夏「え........?」

 

俺が少し圧の掛かった声を出すと、一夏は少し怯えた声を上げる。

 

束「さっきも言った通り、一機のISにコアを二つを使ったのはいっくんのが初めてなんだ。それにね?二つのコアを使うって事は確かに他のISと比べて強くはなるけど、実はデメリットが多いんだ」

 

一夏「そのデメリットって?」

 

束「まずはコアの同調、相性だね。コアって同じ物に見えるけど、実は皆んな異なるんだ。まず一つにいっくんの使っていた白式のコア、それの相性が良いコアが中々無かったんだ」

 

一夏「??????」

 

束が説明してる中、一夏はまるで課金して財布を溶かしたような顔をしていた。それを見かねた黒騎が溜め息を吐くと、簡潔にまとめる。

 

黒騎「........つまり白式と相性の合うコアを見つけなければ、目の前にある白式は動かせないって事だ」

 

一夏「........え?じゃあ目の前にあるって事は」

 

束「見つけたよ、白式と相性の良いコアをね」

 

そう言って束は指パッチンすると、白式の前にある電子式のスクリーンを映し出した。其処には一機のISだった。

 

一夏「!?それは!?」

 

一夏は一人だけ驚いているが、俺と黒騎はさっぱり分からなかった。知ってるのか?

 

一夏「束さん、それって........」

 

束「そうだよ........、白騎士のコアをいっくんの白式に付けたんだ」

 

一夏「なっ!?」

 

........全然話しがついていけない。一体全体どういう事だよ...........。

 

黒騎「........良く分からんが、白式との相性が良かったのがその白騎士という事で良いのか?」

 

束「うん、そう捉えても良いよ」

 

龍騎「........お前、白騎士のコアを使う事に抵抗があっただろ」

 

束「..........まぁね」

 

一夏「白騎士事件........」

 

黒騎(白騎士事件...、篠ノ之束がISを発表して直ぐの頃、各国のミサイル2341発、それらが一斉にハッキングされ、日本に向けて発射された。防衛手段を失っていた世界が混乱する中、現れたのが白銀のISを纏った一人の女性だった。後に白騎士と呼ばれるようになったそのISは、全てのミサイルを撃墜し日没と共に姿を消した........、そして世界がISに興味を持った出来事でもある........)

 

龍騎「........束、ちょっと良いか?」

 

束「ん?何?」

 

俺が束を連れて別の所へ向かい、二人の声が届かない場所へ移動した。そして俺は専用機のベルトを束に渡す。

 

龍騎「まずは俺と黒騎の機体の改修を頼む、時間は掛かっても良いから強化してくれ」

 

束「時間掛かって良いの?二学期まで其処まで時間ないよ?」

 

龍騎「別に良いさ、訓練機があるんだし。それよりもさ、気になった事があるんだけど」

 

束「気になる事?」

 

龍騎「........あのクロエって娘、何処となくドイツ代表のラウラに似ているんけどさ、何か知ってるか?」

 

束「........どうしてそう思うのかな?」

 

龍騎「雰囲気が似ていたって事、それとラウラは眼帯をしてるけど、もしかしたらクロエって娘と一緒なんじゃ無いかってな、生き別れた姉妹って感じがするんだ」

 

束「........良くそんな事思いつくね」

 

龍騎「何となくそう思っただけだ、で?どうなんだ?」

 

束は少し黙ると、話しても良いかと表情を見せる。

 

束「........クーちゃんはね、試験管ベビーなの」

 

龍騎「試験管ベビー?何の?」

 

束「........プロジェクトモザイカ、別名『織斑計画』」

 

龍騎「織斑計画?何で織斑の文字が........................」

 

俺は気づいてしまった........、まさかあの二人が.......。

 

龍騎「..........おい、織斑姉弟はその事は知ってるのか?」

 

束「いっくんは知らないけど、ちーちゃんはどうだろう........」

 

勘の良い千冬さんなら多分勘づいてると思うな........。

 

龍騎「その計画は今も続いてるのか?」

 

束「今はしてないよ、束さんが見つけた時にね」

 

束にビビって逃げたか........、まぁそれはそれで良い。つまり一夏は所謂人造人間、多分福音の時に零距離での攻撃を受けても直ぐに目を覚ますのも納得がいく........。

 

龍騎(ちょいとばかし、鍛えるのを考え直した方が良さそうだな........)

 

そんな事を思いながらどうするか考えるのだった。

 

 

 

 

 

〜廃工場・外〜

 

 

 

龍騎「さてと、そろそろ帰りますかね」

 

一夏「それじゃあ束さん、お邪魔しました」

 

束「うんうん♪また来てね♪」

 

束と会話してたら夕日が出てきたので、一夏は白式を受け取って待機状態にさせてそろそろ帰ろうとすると、黒騎とクロエが少し離れた所で少し会話をしていた。

 

ははーん、さては........。

 

龍騎「良かったな束、お前の助手ちゃんに春が来たみたいだぞ」

 

束「やっぱりだよね!?束さんもそうなんじゃないかって思ってたんだ!」

 

龍騎「よし、今晩は赤飯だな!」

 

束「じゃあいっぱいお祝いしなくちゃだね!」

 

一夏「え?何かめでたい事でもあるのか?」

 

龍騎「いや?ただ単に赤飯食べたいだけなんだけど?」

 

束(鈍ちんのいっくんじゃあ分かんないよねー)

 

一夏「じゃあ近くのスーパーでも買って帰るか!」

 

龍騎「おっ、そうだな」

 

黒騎「待たせた」

 

龍騎「いやいや良いって事よ〜」

 

そんなこんなでスーパーに寄っては食べたい物をして、織斑家に帰宅する途中に、俺は一夏にある事を伝える事にした。

 

龍騎「一夏、今後の事なんだけどな」

 

一夏「ん?どうした?」

 

龍騎「........お前を少しばかり鍛え方を変えようと思ってな」

 

一夏「........どういう意味だよ」

 

俺の言葉に一夏は足を止めた、俺も一度歩くのを止めて一夏の方へ振り向く。

 

龍騎「今の白式の状態は分かってるな?何てったって動力源であるコアを一機に二つ使ってるんだ、課題点だって多い」

 

一夏「........それは分かってる」

 

龍騎「多分今までの鍛え方だと、不安定の白式を使えるとは思えない。その問題を少しでも解決する為に、お前に()()()()()()を教える」

 

一夏「!?」

 

龍騎「でも勘違いすんなよ、別に魔法とか教えるつもりは無いから。あくまで技術やらなんやら教えるだけだ」

 

一夏「........え?そうなのか?」

 

龍騎「他人から規格外やら人間離れやら呼ばれたいか?良い気分にはならないぜ?ソースは俺」

 

一夏「あ........(察し)」

 

俺がどんよりして言うと、一夏はあっ、と察すると何も言わなくなってしまった。理解してくれたか........、それはそれで悲しいな........。

 

龍騎「取り敢えず、今後の方針はこんな感じでいく。勿論ちゃんと休みも挟む、高校初めての夏休みなんだから楽しまないと損だぞ?」

 

黒騎「お前は随分と悲しい夏休みを送っていたな」

 

今此処で言わなくても良いだろうが、ぶっ飛ばすぞ(憤怒)

 

一夏「ははは........、よろしく頼むよ、ちなみにどんな感じにするんだ?」

 

龍騎「俺がISでの訓練(ルナティック級)」

 

黒騎「なら俺が生身での鍛錬(物理的肉体改造)」

 

一夏「」

 

龍騎「んで後は座学だろ?お前頭よろしく無いんだから」

 

黒騎「それと今までとの訓練とはかなり違う、覚悟しておけ」

 

一夏「................何でだろう、俺の為に言ってくれてる筈なのに涙が出てきた」

 

そう言ってニコリを笑顔を作りながら俯く一夏に、一筋の涙が流れてきた。

 

龍騎「そうかそうか、そんなに強くなれるのが嬉しいんだな」ニコッ

 

黒騎「........心配するな、後悔はさせん」フッ

 

一夏「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

俺が笑顔で、黒騎がフッ、と笑って言うと一夏は滝のように涙を流しながら空を見上げで発狂した。発狂した声がまるでギャグ漫画のように天に昇っている感じがした。

 

 

〜一方、束とクロエサイド〜

 

束「ねぇねぇクーちゃん、クーちゃんはくーくんの事どう思ってるのかな?」

 

クロエ「ブフォ!」

 

束の質問に対して、クロエは口にしていた味噌汁を吹き出した。

 

クロエ「なななななな何を言い出すんですか束様!?///」

 

束「わっかりやす〜い♪束さんじゃなくても気づいてるよ♪」

 

クロエ(珍しく束様からご夕食をご用意したと思ったら、何故お赤飯なのか分かった気がします........)

 

束「それで〜、くーくんの何処か良いのかな〜?」

 

束はニヤニヤしながら質問すると、クロエは顔を赤くしながら答える。

 

クロエ「........分かりません、ただ顔を合わせただけなのに........、その........、ドキドキしたというか何というか........///」

 

束(これは完全に一目惚れだねー、くーくんも隅に置けないなぁ〜♪)

 

クロエ「束様........、これは一体何なのでしょうか........」

 

束「ふふふ、それはね........。クーちゃんは恋をしているのだ!」

 

クーちゃん「恋........?」

 

束「イエス!なら食べ終わったら束さんか手取り足取り教えるからね♪」

 

クロエ(........人との関わりの少ない束様に教えて頂いても参考になるかどうか........)

 

それから夕食を済ませた後、クロエは束に恋愛漫画による特別授業を受ける事になったのだが、流石に束の説明では理解出来なかったのか、後日、龍騎からアドバイスを貰う事になるのは別の話し........。




いかがでした?

という訳で白式、ダブルオー化にしました。

これもガンブレモバイルから採用しました。

【白式・無限】 待機状態【ガンドレッド】

頭部・・・ガンダムダブルオーダイバー

胴体・・・ガンダムPストライクフリーダム

腕部・・・ガンダムエクシアダークマター(カラー:エクシア)

脚部・・・ダブルオーザンライザー(ダブルオーライザーでも可)

バックパック・・・ガンダムダブルオーダイバー

ライフル・・・GNソードII(ライフルモード)

サーベル・・・GNソードII(ランスでも可)

シールド・・・なし

 一夏の新たなIS。龍騎の提案により、束が作り上げた集大成と言っても良い程の機体。世界初のISコアを二つしようした通称『ダブルコアシステム』を採用。
 『機動戦士ガンダムダブルオー』で登場する『ツインドライヴシステム』と同様、機体性能のニ乗化が可能なものの、二基のISコアのマッチングが非常に難しく、もっとも白式との同調率に優れる白騎士のコアの組み合わせをもってしても70~80%前後で変動しており、機体完成後も不安定な状態のままである(其処は一夏の腕次第でカバーする)
 零落白夜は使えなくなったものの、代わりにあるシステムが搭載されている(零落白夜は復活する予定)

こんな感じです。

いきなり白騎士が出てきましたが、其処はご都合主義と思って下さい。

次回から二学期です。

黒騎くんハーレム状態ですね........、まぁ龍騎くんも大概ですが........。

少し駆け足気味ですが、よろしくお願いします。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

前作『インフィニット・アルテミス』書き直そうと思ってるけど、読みたいかどうか(アンチ無し)

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