東方龍優録番外編『インフィニット・ストラトス〜赤き龍と黒き騎士〜』 作:餡 子太郎
前回の続きです。
それではどうぞ。
龍騎「........お前に俺のスピードに着いて来れるか?言っとくが、どんなに優れたセンサーやら何やら着けていても無意味だぞ」
肩幅を開いたまま龍騎はゆっくりと右足を下げて、右肘を深く曲げていく。そして龍騎の目線は敵のISの腹部を
鈴音(本当に再現出来てるのかしら........、幾ら龍騎とはいえ、身体は人間よ?耐えられる訳が........)
バコンッ!
「「「「................え?」」」」
後ろから四人の素っ頓狂な声が聞こえる。今何が起きたかと言うと、いつの間にか龍騎が敵のISが居た位置におり、肝心の敵のISは殴り飛ばされ、壁に激突した。
ラウラ「........見えたか?今の........」
シャル「ま、全く........」
セシリア「肉眼でもハイパーセンサーでも捉えられないなんて........」
鈴音「す、凄い........」
龍騎「........」
四人が龍騎の身体強化に驚く中、吹き飛ばされた敵のISは起き上がる。
龍騎「そうこなくっちゃ........!」
そして、龍騎の攻撃は再開される。まず敵のISの横へ移動からの蹴り、そして瞬時に移動してアッパーで打ち上げてからの上空で踵落とし。地面に叩きつけられても尚、敵のISに拳を一発当て、敵のISを掴んで大きく振り回して投げ捨てる。投げ飛ばされた敵のISは既に限界に達しており、期待の全身からスパークが発生、硬かった装甲も凸凹になっていた。やがて、敵のISは行動不能となり、完全に沈黙した。
龍騎「........ありゃ?もう終わりか?」
シャル「お、終わったの........?」
龍騎「みたいだな、完全に動かなくなったようだし」
鈴音「い、いつからそんな技を.........?」
龍騎「最近、でも
俺がそう言いながら戦闘不能となったISを見つめながら手を握ったり離したりする。確かに強くなってはいるけど、そんな長くは保ちそうにないな........。そんな事を思いながら俺はISを回収してアリーナを後にした。
〜視聴覚室〜
龍騎「皆んなお疲れさん、今回のタッグマッチトーナメントはイレギュラーが現れた形で残念な終わり方をしてしまったが、ちょっとお前達に話しておこうと思ってな」
俺は専用機持ちを集めて視聴覚室でとある事を伝えようとしていた。それは今後についてである。
龍騎「まぁ気づいてる奴は居るか分かんないけど、学園のイベントがことごとくイレギュラーが発生してる事に気がついた人は居るか?」
シャル「ラウラの時も?」
龍騎「それはISの暴走による事故とみなすからノーカウント」
俺がそう言うと、手を上げたのは簪さんを除く専用機組みだった。どうやら勘づいてるようだな。
龍騎「結構........、さて、じゃあ一年組に聞くけど、次の学校行事は何?」
一夏「何かあったか?」
箒「確かあったような気がするが........」
楯無「........京都、奈良の修学旅行よね?」
龍騎「流石、生徒会長。出来れば一年組に答えて欲しかった」
楯無がそう言うと、微笑みながら扇子を広げる。扇子には『当然』と書かれていた。とまぁ、ここまで言えば分かるだろ........。
鈴音「つまり、その修学旅行でもイレギュラーが起きるって言うの?」
龍騎「大体八割ぐらいな」
ラウラ「確かに有り得るな........、臨海学校と言い、学園祭と言い、色々と問題が起こっている」
一夏「その修学旅行っていつから何だ?」
龍騎「詳しくは分からんが、一ヶ月ぐらいか?」
一夏「じゃあそれに備えてもっと訓練する必要があるんだな!?」
黒騎「それ以前の問題があるがな........」
黒騎がそう言うと、鈴音とシャルは暗い顔をなる。察したな........。
一夏「え?それって........」
龍騎「........その説明の前に、お前達には俺達について話しておく事がある」
箒「どう言う事だ?お前達は異世界人である事には変わりはあるまい?」
龍騎「確かに俺と黒騎は異世界人だ、でも種族が違う」
箒「種族?」
龍騎「........俺は元々、『鬼神龍』と呼ばれる何処も存在しない神の一族。そして黒騎は俺の二重人格なんだ」
「「「「「はい!?」」」」」
ラウラ「それは本当なのか婿よ!?」
黒騎「........あぁ」
セシリア「ではどうして私達の前にいらっしゃるのですか?」
龍騎「ちょっとした事件でな........」
そう言って俺は視聴覚室の黒板にチョークで描き始める。
龍騎「大体の説明は省くとだな、俺と黒騎は『鬼神龍』と戦争時に、俺の背中をぶった斬ったオルタって言う俺のコピー体と戦ってる時にこの世界にやって来た」
そう言って黒板に書きながら、説明する。
龍騎「その時に、俺と黒騎はIS学園に、オルタはテロリストに引き取られたって訳」
一夏「ちょっと待て!龍騎は鬼神龍なんだろ!?何で同じ仲間と戦ってるんだよ!?」
龍騎「鬼神龍は戦いを好む『戦闘派』とその逆の『非戦闘派』に分かれてて、俺は非戦闘派側として戦っていた........。そして多くの仲間を死なせた........」
一夏「................」
一夏は俺の説明に思わず立ち上がると、俺の返事で何も言わなくなり、静かに座った。
龍騎「........続けるぞ。この世界にオルタが居る限り、テロリストのやりたい放題だ。何としてでもオルタだけは、倒さなくてはならない」
シャル「勝てる見込みはあるの?」
龍騎「........はっきり言うと、勝てない。超加速でも勝てるかどうかと言われたら、無理」
シャル「そんな!?」
鈴音「そんなのでどうやって勝つのよ!?」
龍騎「........」
簪「........あの、超加速って何ですか?」
シャルと鈴の言葉に何も言い返せない時に、簪さんが小さく手を上げて質問して来た。
龍騎「簪さん、ギア2って知ってる?それを再現したもんだよ」
簪「!?あれを再現したんですか!?」
楯無「簪ちゃん?それが何なのか分かるの?」
簪さんの言葉に楯無が疑問に思うと、俺は黒板にチョークで人型の絵を描き始める。
簪「ギア2はね、『ワンピース』の漫画に出てくる技で、パンプアップを応用することにより血液の流れを通常より上げ、爆発的な瞬発力を得る技なの。でも血液の流れは常人ならば心臓が破裂する程の速度だけど、龍騎さんは鬼神龍だから、他の人より何倍も丈夫だからセーブされているの」
ラウラ「しかしどうやって?」
龍騎「魔力を使って、血液の循環速度は上げたのさ。そうすればあら不思議、ギア2の出来上がりって訳だ」
そう言って黒板に人型の絵を描き加える。
黒騎「しかし、それには三つ弱点がある」
セシリア「弱点........?」
俺が説明してると、黒騎が横から入ってくるが俺は疑問に思った。三つ?二つは分かるがもう一つあったのか?
黒騎「まず一つ、それは『魔力を使用した攻撃が不可能』だ」
龍騎「そうなんだ、魔力全部が血液循環に使ってるから魔法は出せないし、空も飛べない」
黒騎「二つめ、『燃費が悪い為、長時間での戦闘は不能』」
龍騎「その通り、実はあぁ見えて結構スタミナが減るから長い時間は使えないんだ。短期戦ならとても使えるけど」
黒騎「そして三つめ、『身体の負荷による寿命減少』だ」
楯無「........ん?寿命?」
黒騎「鬼神龍は神でありながらも寿命が存在する。妖怪程では無いが、人間より倍はある。しかし、身体に負荷か掛かる事には変わりはない」
龍騎「........簪さん?原作でも寿命減ってるの?」
簪「う、うん........」
マ、マジか........。にわか程度の知識しか無いから寿命が減るなんて知らなかった........。
........まぁオルタと戦ってる時しか使わないし、大丈夫だろ。
何て思ってたら、突然視聴覚室の扉からノック音が聞こえてきた。失礼します、と言って入って来たのは、帽子を深く被った配達業者の格好した女性だった。
「霧影龍騎さん、お届けものです」
龍騎「?俺宛て?」
そう言って俺はお届け物を受け取り、段ボールを開けると、中には爬虫類の目を思わせるデザインのベルトだった。つまり........。
龍騎「黒騎、俺達の専用機が届いたぞ」
黒騎「そうか........」
一夏「専用機!?」
箒「と言う事は、姉さんから?」
それしか居ないだろうな、と言いながら紙にサインして配達業者に渡す。
龍騎「それと、お前って意外と演技下手だな。慣れない事はしない方が良いぞ?束博士?」
「あり?バレちゃった?」
そう言って女性は帽子を外すと、予想通り。ウサ耳を外した篠ノ之束本人だった。
一夏「束さん!?」
箒「姉さん!?」
「「「「「篠ノ之博士!?」」」」」
楯無「何故博士本人が此処に........?」
龍騎「普通に考えてみろ、宅配が来たら織斑先生か山田先生に渡されてくるだろ」
黒騎「........それで、お前から来るとは何事だ?」
束「あーうん、何か束さん宛にこんなのが送られて来てね」
そう言って束は胸ポケットから一枚の手紙だった。何かラブレターみたいな封筒してんな........。俺は封筒を開けて紙に書かれている文字を黙読する。
龍騎「........何これ?」
束「書いての通り、良く分かんない奴等からのご飯の招待状みたいだよ?しかもりゅーくんとくーくんも参加して欲しいって」
楯無「........罠よね?それ」
龍騎「しかもよりにもよって、亡国企業と来たか........。丁度良いや、直接奴等の目的を聞いてくるか」
ラウラ「大丈夫なのか?罠と分かってると言うのに」
龍騎「何も戦いに行く訳じゃ無いんだ、飯食って話し合うだけだよ。黒騎はどうする?」
黒騎「........................参加する」
セシリア「黒騎さん........」
黒騎「........心配するな、別に戦う訳ではない」
鈴音「........気をつけなさいよね」
龍騎「分かってるよ、んじゃ行きますか」
そう言って俺と黒騎は視聴覚室を出ていき、手紙に書いてあったレストランへと向かった。
〜とあるレストラン〜
束「うんうん♪このお肉美味しいね♪」モグモグ
龍騎「まぁな」ガツガツ
黒騎「........」
スコール「お気に召しまして?篠ノ之博士........」
俺達は亡国企業のメンバーらしき人物を前に食事をしていた。店は完全に高級レストランであって、普通のレストランとはまた別の味なのでこれはこれで楽しんでいた。束もご機嫌な様子で肉を食べてる中、黒騎は一口も口にしていない。
束「ん〜、そのスープ以外は全部八十点かな?やっぱりくーちゃんのご飯が一番だね♪」
あ、分かる〜その気持ち、他の物食べても結局は身内の料理が美味いよな。そんな事思いながら、束が飲まなかったスープを取って飲み始める。
龍騎「所で、何で俺達まで招待した訳?第二、第三男性IS操縦者の俺達では無く、第一男性IS操縦者の織斑一夏を誘えば良かったろうに」
スコール「うちの者が迷惑を掛けてしまったお詫びです」
お詫び、ねぇ........。だったら何でこのスープに睡眠薬が入ってるのやら..,、え?何で分かるのかって?束が警戒してたんだから何かしら入ってると思ったんだよ、後鬼神龍は毒とかそう言うのは聞かないらしいし。
龍騎「........まぁ良いや、で?本題は?」
スコール「........ それで、我々亡国企業にISを提供する話、考えて頂けたでしょうか?」
束「ヤダよ、面倒臭いじゃん。あ、ケーキ頂戴♪」
束の即答に女性は『ふ〜ん、そんな事言うんだ〜』と言いたそうな顔をしていた。
龍騎「後ろで銃を持ってる奴、襲うのは良いんだけどさ........、こっちの質問させてからしてくんない?オータムさんだっけ?」
オータム「!?」
俺は後ろから銃を構えようとしたオータムという女性にそんな事を言って、目の前に居る女性に質問した。
龍騎「お前等の目的は何?ってかいつからオルタを引き取った?」
スコール「........オルタに関しては、我々の基地の前に倒れていたのを保護した、とだけ言っておきましょう」
黒騎「........で?前者の方は?」
オータム「そんなもん決まってんだろ!この世界をぶっ壊すんだよ!」
スコール「オータム!」
龍騎「ぶっ壊す、ねぇ........。つまり今の女尊男卑時代を男女平等時代に戻すって事?」
黒騎「........それかこの腐った世の中を破壊し、一から作り直す。そう言う考えもある」
龍騎「........はぁ〜〜(クソデカ溜め息)」
オータムと言う女性の言葉を聞いて、俺は溜め息を吐く。
あ ほ く さ
龍騎「辞めたらテロなんか?ぶっちゃけこのレストランでやって行った方が食っていけるけど?」
束「そーそ、それに束さんは別に世界をぶっ壊そうとか変えようとか興味ないんだよね〜。だってりゅーくんとかくーくんがやって来てから面白い事尽くしだもん♪」
龍騎「嬉しい事言ってくれるじゃないのぉ〜、ご褒美に俺のケーキ上げちゃう♪」
束「わ〜い♪」
バンッ!
後ろから発砲音が鳴ると、俺が束に差し出したケーキが貫通した。
オータム「テメェ........、黙って聞いてりゃふざけやがって!!」
黒騎「........銃を引いたからには、命を賭けろよ」
オータム「あぁ?」
黒騎「そいつは、脅しの道具じゃ無いって事だ........」
龍騎「........おい、ババア
食い物粗末にすんじゃねぇよ」ギロッ
オータム「バ、ババアだとゴルァ!!」
そう言ってババアは俺に向けて銃を向けるが、俺は先程まで使ってたナイフをババアの腹に目掛けて投げる。投げたナイフが早過ぎたのか、そのままババアは腹に当たって倒れてしまう。
スコール「オータム!」
龍騎「言っとくけどこれは正当防衛だからな?俺は悪くない、お前の指導不足が招いた結果だ」
スコール「くっ........」
龍騎「........さて、帰るか。もう用は済んだし」
束「だね〜、もうお腹いっぱいだし」
黒騎「........その前に」
龍騎・黒騎・束「「「クロエ(くーちゃん)は返して貰うぞ」」」
そう言って黒騎は壁に殴りつけると、壁は崩壊。隣の部屋には、椅子に拘束されてるクロエと何か変な仮面を被った少女が居た。
スコール「!?何故此処だと分かった!?」
龍騎「勘」
黒騎「何となく」
束「てきとー」
スコール「ふざけてるのかしら........?」
龍騎「ふざけてるのはお前等だろ?この世界を受け入れられないからこうして後悔していく人生を歩んでるだろ?」
スコール「後悔?後悔なんて無いわ」
龍騎「あっそ、んじゃ俺達は帰るわ。あ、そうそう、オルタに伝えておいてくんない?
テメェが京都・奈良の修学旅行で攻めて来る事はもう知っている、決着は其処で着けようってな」
俺がそう言うと、黒騎が拳を地面に叩きつける。するとグラグラと地震が発生し、震度がどんどん増していく。
「何をした!?」
龍騎「知らなくて良いよ、加速装置!」
そして俺は加速装置を作動させて、拘束されていたクロエを救出して黒騎に渡し、俺は束を担いで窓を割って飛び降りる。飛び降りると同時に加速装置を解除してそのまま空を飛んでこの場を後にする。
束「........うぇ!?何か浮いてる!?」
龍騎「暴れるなよ、落ちたら助けてやらねぇよ」
クロエ「..........っ、此処は........?」
黒騎「........気がついたか」
クロエ「黒騎様........?何故........」
黒騎「........篠ノ之束に送られて来た招待状の封筒に赤い液体らしきものが付着していた。お前が誘拐される前にお前が封筒で指を切った。そう考えただけだ」
クロエ「黒騎様........、ありがとうございます。このご恩は忘れません」
黒騎「食事に誘われたついでだ、気にするな」
クロエ「はい........///」
束(おほ〜♪クーちゃん乙女な顔してますなぁ〜♪)
龍騎(ってか俺等が居る事忘れてね?)
〜IS学園・龍騎、楯無寮室〜
龍騎「つーわけで、奴等の目的が分かったぜ」
楯無「やっぱり戦闘になったんじゃない!」
IS学園に戻って来た俺は、楯無に今回の件を説明していたら何故かキレられた。まぁ確かに何かしら仕掛けてくるとは思ったけどさ、あのババアがあんなにキレる奴だとは思わなかった。
本音「〜♪りゅーくんのご飯おいし〜♪」
龍騎「お代わりあるから沢山食べても良いよ」
楯無「貴方あっちで食べて来たんじゃないの?」
龍騎「最近身体の燃費が悪くてさ、身体が保たないんだよ」
虚「........しかし、私もご馳走になってよろしいのでしょうか?」
今回はのほほんさんだけでは無く、姉の虚さんにも来て貰ったのだ。と言ってものほほんさんに半ば強制的であるが........。
龍騎「良いんっすよ先輩、楯無がお世話になってるお礼です」
虚「いえ、それは此方の台詞です。お嬢様がご迷惑をお掛けしてませんか?」
楯無「ちょっと虚ちゃん?母親みたいな言葉は止めて?」
龍騎「まぁそう言う奴は
虚「そうですか、何かあればお声掛け下さい」
楯無「こらー!無視しないの!不貞腐れるぞー!」
なんて言い合いながら楽しく夕食をしているその時だった。いきなり乱暴に扉を開ける音がした。すると其処には........、
黒騎「........更識楯無、これはどう言う事だ」
簪「ふみゅ〜........」
何故か簪さんをおんぶしている黒騎だった、しかも機嫌が悪い。
龍騎「........何があった?」
黒騎「部屋には戻って来たらベットで横になっていた簪を発見した」
龍騎「それで?」
黒騎「何故か部屋の中が少量のアルコールの臭いがしたのはどう言う事だ」
龍騎「は?」
本音・虚「「え?」」
楯無「」ビクッ
えっと........、どう言う事だってばよ?
黒騎「更識楯無、貴様が妹に何かしらを細工する時にアルコールを入れたんだろう。少量で、しかもウィスキーでな」
楯無「何で酒まで分かったの!?」
本音「あ、認めた」
楯無「あ」
虚「................つまりあれですか?お嬢様は簪様にわざとお酒を入れて、誰かに何かしでかすよう仕向け、その瞬間に颯爽と助けに入ろうと?」
楯無「........................」ダラダラダラ
虚さんの推測を聞くと、楯無は滝のように汗を流していた。その様子を見た黒騎は舌打ちをすると、『説教は任せた、俺は彼女を介抱する』と言って部屋を出て行ってしまった。
虚「さてお嬢様、織斑先生を呼びましょうか?お嬢様がしっかりお話できますように」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
楯無「え、あ、いやその........」ダラダラダラ
龍騎「待った」
虚さんが説教を始めようとするが、俺は待ったを掛ける。楯無はまるで俺が救ってくれるんじゃないかと期待した目で見てくるが、俺は笑顔でこう言った。
龍騎「今すぐこの部屋から出て行くか、それとも耳栓するか選んで下さい。ちなみに前者をオススメします」
虚「え?」
本音「?りゅーくんお嬢様にお説教するの?」
龍騎「ん〜まぁそんな所」
楯無「........き、霧影くん?助けてくれるんじゃ」
龍騎「おいクズ」
楯無「ク!?」ビクッ
本音・虚「「!?」」ビクッ
龍騎「此処に座れ」
楯無「え...、私椅子に」
龍騎「正座だ、正座しろ」
楯無「いやだから」
龍騎「さっさと座れ!!」ギロッ
楯無「は、はいぃ!」ビクッ
虚「本音、行きましょう。此処に居てはダメよ」
本音「う、うん........」
〜龍騎・楯無寮室・玄関前〜
一夏「........何か聞こえるか?」
箒「いや........、防音の所為か良く聞こえん........」
鈴音「でも何か騒いでるわよね?」
セシリア「ちょっと皆さん、扉に耳当てても仕方ないと思いますわよ?」
シャル「セシリアの言う通りだよ、何も其処までしなくても........」
一夏達は龍騎と黒騎が戻って来たと知り、テロリストについて聞き出そうと龍騎の部屋に向かったのだが、途中で本音と虚と会ってしまい、『今は行かない方が良い』と言われてしまったが、どうしても気になった一夏、箒、鈴音はそのまま向かう事に。セシリアとシャルロットは止めようとしたのだが、結局ついて来てしまった。ついでにラウラも。
ラウラ「........ちょっと待て、何か怒鳴ってる気がするな」
セシリア「分かるのですか?」
ラウラ「伊達に軍人をやってる訳ではない........、この声は.......、龍騎か?物凄く怒っている気がする」
シャル「りゅーくんが?」
一夏「一体何が........」
そう言って一夏は恐る恐るドアノブを触れる。そして後ろのメンバーが頷くと、一夏も頷いてドアノブを捻る。
一夏(っ!鍵が開いてる!)
そして音を立てずにゆっくりと扉を開く........。
龍騎「未成年で血の繋がった妹に酒を飲ます姉が何処に居るんだよ!!幻想郷じゃないんだぞ!?」
楯無「それは...、その...」
龍騎「さっきから聞こえねぇって言ってんだろうが!!日本語も分からねぇのか!!」
楯無「えっと...、それは...」
龍騎「はっきりしがれ!!仮にも生徒会長だろうが!!」
楯無「それは...、そうだけど...」
龍騎「其処だけ反応するんじゃねぇ!!」
楯無「うぅ...、ひっぐ...」ポロポロ
龍騎「あーもうムカつくな!!第一酒にどんなに危険があるのか分かってんのか!?大体テメェはな!!」
一夏「」
箒「」
鈴音「」
セシリア「」
シャル「」
ラウラ「」
一夏が扉を開けた瞬間、中から言葉の圧が飛び出て来た。あまりの事に、一夏、箒、鈴音の顔は一瞬で青ざめるどころか、蒼白となってしまった。セシリアは立ったまま気を失ってしまい、シャルロットは思わず尻餅をついてしまう。一方、ラウラは龍騎の言葉の圧により、下半身から汗とは違う液体が地面へと流れて行った。
一夏達は何とか部屋の状況を把握しようと中を覗き込む。其処に居たのは過去最悪に怒っている龍騎と、その前に正座させられ涙をポロポロ流す楯無であった。一夏はそっと扉を閉めて、『俺達は何も見てない、そしてこの場にも訪れてない。良いな?』と他のメンバーに伝えてその場を後にした。
後日談としては、龍騎の不機嫌はあの日で治らず、一組全員を恐怖に陥れた事により、裏では『ガチキレ影』だの『ブチギレ影』だの謎の渾名が呼ばれる事になるとは、龍騎本人は知らない。
〜???〜
オルタ「な〜るほどね、まさかあいつからそう言い出すとはなぁ」
スコール「そう言う事よ、分かってくれたかしら?」
オルタ「........へっ、良いぜ。協力してやるよ、其処で決着と行こうじゃねぇか」
スコール「感謝するわ、貴方のIS、私とオータム、Mの新型ISも順調に進んでるわ。予定通りに作戦を開始するから、覚えておいて」
オルタ「ああ〜楽しみだなぁ!Mもそう思うだろぉ?」
M「...........言いたい事は分かるがな」
オルタ「ノリが悪いなぁ........、戦いってのはノリが良い奴が勝つんだよぉ、覚えておいて損はないぜぇ?」
M「下らん........」
スコール「其処までよ、今から作戦会議を行うわ」
〜スキマ〜
紫「........成る程、そう攻めてくる訳ね」
藍「紫様、霊夢達を集めて参りました」
紫「ご苦労様、なら行きましょうか」
〜八雲邸〜
紫「皆んな、集まってるわね?」
霊夢「紫、貴女から呼び出すなんて何か分かったの?」
紫「全てね、まず龍騎と黒騎が居る外の世界を発見したわ」
「「「「「!!」」」」」
紫「でもその外の世界は少し面倒なのよ、ISと呼ばれるパワードスーツが世の中に広まって、女尊男卑社会になってしまってるの」
魔理沙「女尊男卑?なんだそりゃ?」
早苗「つまりは女性が権力が上になってるって事です、でも何でりゅーくんがその外の世界に?」
紫「それは分からないわ........、それだけじゃないの。実は龍騎と黒騎はその外の世界のテロリストと戦う事になるんだけど、その中には龍騎と同じく飛ばされた敵が居るわ」
霊夢「敵........、つまり鬼神龍?」
紫「詳しい事情は省略するけど、そう思ってくれれば良いわ。良い?私達は龍騎と黒騎を連れ戻すのが一番の目的だけど、その敵があの外の世界に残したら不味い事になるのは絶対よ。なので私達も、龍騎達と共に最後の敵を倒す為に外の世界へ移動するわ」
咲夜「行くとするならいつです?」
紫「そう長くない日よ、どうやらその日は京都と奈良の修学旅行みたいよ」
早苗「修学旅行ですか!?良いな〜りゅーくん」
椛「そんな事言ってる場合じゃないですよ!」
妖夢「因みに外の世界へ行く人数は?」
紫「多くても仕方ないし、此処に居るメンバーで行くわよ」
魔理沙「へへっ、燃えて来たぜ!」
霊夢(龍騎........、待っててね)
紫「良い?龍騎と一緒に着いて来た敵を倒して、皆んなで幻想郷に帰るわよ!」
「「「「「おーーー!!」」」」」
迫り来る修学旅行、
そして亡国企業の計画、
幻想郷組みも動き出す中、
物語は終わりを告げようとしていた........。
いかがでしたか?
気がついたら10,000文字過ぎてました........。
遂に幻想郷組みも動き出してまいりました。
そして物語も最終章の修学旅行へ突入です。
完結出来るように頑張るので、よろしくお願いします。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
前作『インフィニット・アルテミス』書き直そうと思ってるけど、読みたいかどうか(アンチ無し)
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頼む!
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いらない!