東方龍優録番外編『インフィニット・ストラトス〜赤き龍と黒き騎士〜』   作:餡 子太郎

35 / 39
どうもです。

今回は龍優録らしく(?)していこうと思います。

それではどうぞ。


帰還 幻想郷へ

 

〜宿・居間〜

 

龍騎「................んあ?」

 

俺は目が覚めると、殺風景の天井を見つめる。って事は此処は宿か?確か俺は魔理沙に背中を叩かれて気絶したんだっけ?俺は起き上がり、時刻を確認すると、二十一時過ぎを回っていた。この様子だと皆んな部屋に待機か寝てるのどちらかだな........。

 

龍騎「........飯は無理でも、風呂だけでも入ってくるか」

 

そう言って俺は一人で風呂場へと向かった。

 

 

 

 

〜風呂場・露天風呂〜

 

龍騎「おー、結構広いな」

 

俺は露天風呂へやってくると、其処はとても広い露天風呂であった。博麗神社の露天風呂並みに広いな...、一夏と黒騎の奴は良い思いしたんだろうな........。

 

龍騎「はぁ〜、生き返るわぁ^~」

 

風呂へ浸かると、俺好みの湯加減で疲れた身体に染み渡ってくる。こうして一人でゆっくりと浸かれると思うとやっと気楽になれる。ようやく息抜きが出来そう........、これ以上は駄目だ。絶対フラグになる(未来予知)

 

龍騎「明日でこの世界とお別れか........、寂しくなるなぁ........」

 

ガラガラ........

 

龍騎「........................」

 

突然、脱衣所の扉が開くと同時に俺は血の気が引いた。おかしい........、この時間は生徒は寝てるか部屋に待機な筈なのに、何故開いた?一般客だとしても何故身震いするんだ?すると俺の左肩に手を当てられた。

 

龍騎「」

 

楯無「(⌒▽⌒)」ニコッ

 

振り返るとバスタオルを巻いた楯無だった。

 

龍騎「........人違いです」

 

楯無「何も言ってないでしょ?」

 

龍騎「何で此処に居るんだよ!?女湯は隣だろ!?」

 

楯無「霧影くんが脱衣所に入って行った時にのれんが男湯と女湯が逆になっちゃったみたいね♪」

 

絶対こいつが変えやがった........!

 

龍騎「そうかそうか、なら反対の風呂場にでも........」

 

 

『わ〜!凄いですよ!露天風呂ですよ!』

 

龍騎「ん?」

 

何か隣の風呂場から聞き覚えのある声が聞こえる。ってか絶対に早苗........、ってあれ?もしかして........。

 

霊夢『早苗、落ち着きなさいよ』

 

咲夜『それにしても、外の世界でも立派なお風呂場があるのですね』

 

妖夢『白玉楼とは違う景色で良いですね!』

 

魔理沙『................................』

 

案の定、霊夢達が入って来た。今隣に行けば確実に修羅場、最悪何されるか分からない........。俺は思わず頭を抱えてしまった。

 

龍騎「さ、最悪だ........」

 

楯無「あらあら♪お知り合いのようね♪」

 

龍騎「こいつ........!」

 

椛『........魔理沙さん?さっきから黙ってますけどどうしました?』

 

すると椛がさっきから黙っているみたいな魔理沙に声をかける。何かあったのか?

 

魔理沙「................................嫌味か?」

 

椛「はい?」

 

魔理沙「嫌味かって言ってんだよ!

 

龍騎「........は?」

 

魔理沙が突然叫び出した、嫌味かってどういう事だ?

 

霊夢『........何言ってるのよいきなり』

 

魔理沙『惚けるなよ!この裏切り者が!お前だけは仲間だって思ってたのに!何だよそのデカいのは!!いつの間にそんなもん持ってやがった!』

 

龍騎・楯無「あっ(察し)」

 

魔理沙の叫び出す理由に察すると、楯無も同じく察して声を出す。持たざる者の宿命だ、諦めろ魔理沙。

 

魔理沙『大体なんだよ霊夢!いつから隠しやがった!?』

 

霊夢『隠す意味ないでしょ?ずっとさらし巻いてたの知ってるでしょ?まぁ最近キツくなってきたけど』

 

魔理沙『さらし巻いただけでデカくなるなら苦労しないんだよ!』

 

あーあ、見事な荒れようだ.......。今なら同情するぞ魔理沙。

 

咲夜『そんなに怒る事ではないと思いますが?』

 

魔理沙『他人事だと思いやがって!お前なんてPADやらシリコン疑惑流れてて、こっち側だと思ったのに!』

 

咲夜『待ちなさい!それ何処情報よ!?』

 

え?そんな噂あったっけ?そんな事聞いてたら真っ先に情報流した奴、跡形も無しに消すぞ?(威圧)

 

魔理沙『文屋だ!』

 

龍騎・咲夜「『あのクソ鴉...、帰ったら焼き鳥(物理)にしてやる........』」

 

椛『?何か誰かの声と重なりませんでした?』

 

龍騎「っ!」

 

あっ、あっぶね!?思わず声に出しちゃった!大丈夫だよな!?霊夢達にバレてないよな!?

 

楯無「........」プルプル

 

楯無に関しては笑いを堪えてるよ、そんなに面白いか?男の俺には気まずいんだけど。

 

霊夢『ってか椛はどうなのよ?そこそこあるようだけど?』

 

椛『其処で振るんですか!?ま、まぁ其処まで意識した事ないのが本音ですかね........』

 

早苗『どちらかと言えば椛さんは美乳って所ですかね』

 

霊夢『ってか大き過ぎると邪魔じゃない?』

 

早苗『まぁ肩は凝ったりとか、谷間が汗かいて蒸せたりしますけど、私は別に良いんですよ』

 

咲夜『それは何故?』

 

早苗『だってりゅーくんは絶対お◯ぱ◯大きい方が好きに決まってますよ!男の子なんですから!

 

龍騎「」

 

楯無「」プルプルプルプル

 

ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!勝手に決めつけないで貰える!?ってかもう止めて!?魔理沙のライフはゼロよ!?

 

魔理沙『上等だ乳デカお化けが、駆逐してやるよ

 

早苗『人の夢はぁ!終わらねぇ!!』

 

止めろお前等!此処は幻想郷じゃないんだぞ!?ってかさっきから妖夢が黙ってるけどどうしたんだ!?

 

龍騎「おい楯無、ちょっと隣覗いておかっぱ頭の銀髪の子見て来てくれ。さっきから喋って無いからどうなってるか分からないんだよ」ヒソヒソ

 

楯無「ちょ、ちょっと待って........。お腹が........」プルプル

 

笑い堪えてて腹まで痛めたのか........。それから暫く休んだ楯無は隣の女湯を気配を消して覗いてくる。そして戻って来て湯船に浸かると、

 

楯無「何か、絶望した顔してたわよ」

 

龍騎「いや何があった!?」

 

楯無「緑髪の人と黒髪の人に挟まれて気まずそうな表情してて固まってたわ」

 

龍騎「オッケー、よく分かった」

 

ご愁傷様妖夢、明日の自由行動で何か奢ってやる。そう思った俺は霊夢達が何をやらかすか分からないので、気づかれないように脱衣所へ向かうと楯無も着いてくる。

 

龍騎「折角なんだからゆっくり浸かれば良いのに...」

 

楯無「笑い疲れて眠たくなっちゃった♪」

 

さっきから笑いを堪えてたもんな。

 

楯無「いつもあんな感じなの?」

 

龍騎「あれよりカオスだった時があったけどな」

 

楯無「賑やかで良いじゃない、お姉さんそう言うの好きよ?」

 

龍騎「そうかよ、お前も休めよ?俺の部屋に来たら織斑先生呼ぶからな」

 

楯無「流石にしないわよ、私だって死にたくないし........」

 

完全にトラウマになったな........。ゆっくり浸かりたかったが、楯無の乱入と霊夢達の口喧嘩(?)により全て台無しにされたので俺は寝ていた居間へ向かう。にしても腹減ったな........、なんて思ってたら

 

鈴音「あ」

 

龍騎「ん?」

 

鈴と鉢合わせした。

 

 

〜居間〜

 

龍騎「悪いな、飯買って来てくれて」

 

鈴音「この前にお菓子とジュース奢ってくれたお礼よ。それよりもっとゆっくり食べなさいよ........」

 

居間に戻って鈴が買って来てくれたであろう、コンビニ飯を食べている。何でも、俺が倒れた事を知ってお見舞いに来たんだとか。

 

龍騎「ふぅ〜、ご馳走さん」

 

鈴音「お粗末様」

 

完食してゴミをビニール袋へ入れて、ペットボトルの蓋を開ける。

 

龍騎「そういや、テロリストの一人と戦ってる時に倒れたって聞いたけど、大丈夫か?」

 

鈴音「まぁね、頭痛かったけど」

 

龍騎「そっか、無事なら良かった........」

 

そう言って俺はペットボトルの水を飲む。

 

鈴音「........あ、明日には帰るの?」

 

龍騎「........ああ」

 

鈴音「................そっか。........あ、あのさ!明日の自由行動、一緒に回らない?」

 

鈴が明日の自由行動を回らないかと誘われた。別に受けても良いんだが........。

 

龍騎「........多分、霊夢達も着いてくるぞ」

 

鈴音「霊夢って、幻想郷の?」

 

龍騎「それでも良いっていうなら........」

 

鈴音「!え、えぇ勿論よ!全然構わないわ!(最初から分かってたし........)」

 

それから鈴とは少しばかり雑談して、鈴は自分の部屋へと戻っていき、俺も布団に入って寝る事にした。

 

 

 

 

〜翌朝〜

 

龍騎「ん、んぅ〜........ん?」

 

目が覚めたら頭がキツくしめ付けられてる感じがあり、振り向こうにも何故か振り向けない。誰かに背後からしめ付けられてるんだろうな........、いや何で冷静で居られるんだ?

 

ってかこれ誰かに見られたら俺はヤバくね?

 

「ん〜........」

 

龍騎「ぐえっ!?」

 

抱きしめてる女性が更に強く抱きしめると、後頭部に柔らかい感触が伝わる。うん、これはアカンわ(語彙力)

 

ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!?アカンて!?こんなの押し付けられたら理性がハザードオンするぞ!?

 

シャル「むにゃ........」

 

龍騎「え?」

 

その人物はシャルであった、しかも何故か一糸纏わぬ姿で。

 

え?やった?やって、ないよね、うん。痕跡的にね!ないよね!?うん、大丈夫大丈夫、どうせ俺に対して悪戯をしに来ただけだから、このまま抜け出せばもう...、あ。

 

シャル「んぅ........」

 

がしり、と寝ぼけたシャルが、割とがっつりと俺に抱き着く。夢の中では抱き枕にしがみついているのかもしれないが、現在、シャルが抱き着いているのは寝巻き姿の俺、レ◯プした後みたいに絵面が完全にアウト過ぎる。

 

無論、そのことを重々承知な俺はそっと引き剥がそうとするのだけれど、何故か、引き剥がそうとする度に、シャルが割と強めの力で抱き着いてくる。

 

龍騎「え?待って?これどうすれば良いの?流石の霊夢達でもやって無かったけど?........あ、嘘、豊姫さんに一回やられたわ(東方龍優録五十五話参照)

 

あ、あの........、割と誰か........、助けてくれ........。このままじゃ、俺........」

 

シャル「むにゃあ、んむー」

 

龍騎「密着からの、腹筋に頬ずりは、うあ........、駄目........、誰か........」

 

 

〜食堂〜

 

龍騎「........」モグモグ

 

一夏「........龍騎?何で泣いてんだ?」

 

龍騎「自業自得だ、気にするな」

 

あの後、シャルが自主的に起きるまで理性のハザードトリガーと戦いに集中しながら硬直していた。起きたシャルは、やや残念そうな声で『........ヘタレ』と罵り、俺は静かに涙を流しながら、『はい、ヘタレです。すみません』と全てを受け入れ、食堂へと向かった。

 

 

〜宿・入り口付近〜

 

千冬「諸君、おはよう。今日は京都を観光しつつ、奈良へ向かう。が、その前に伝えなくてはならない。本日を持って霧影、アルカードは諸事情により、IS学園を去る事になった」

 

「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」」」」」

 

千冬「まだ話しは終わってない。其処で、二人との最後に記念撮影を撮る事にした」

 

龍騎「はい?」

 

楯無「は〜い皆んな、早速カメラの前に集まって〜♪」

 

朝礼の織斑先生の挨拶に、俺と黒騎がIS学園から離れると伝えると、当然生徒達は驚き叫ぶが、織斑先生が俺と黒騎のお別れ会的な何かなのか記念撮影すると言い出した。そしたら楯無が何処からか現れたのか、カメラを三脚に繋げて待っていた。いや、お前いつから居たんだよ。

 

霊夢「良いじゃない、最後なんだし」

 

龍騎「俺が写真撮られたくないのは知ってるだろ...?」

 

椛「そう固い事言わずに!」

 

龍騎「お、おい!」

 

魔理沙「ほら、黒騎も行けって!」

 

黒騎「................」

 

俺は椛に背中を押され、黒騎も渋々撮る事にした。カメラの前に立つと、右隣には一夏、左隣にはシャル。黒騎の右隣はセシリア、左隣はラウラが腕を組んでカメラのレンズにピースを作る。

 

楯無「霧影くん、アルカードくんも表情が固いわよ」

 

龍騎「無理言うな、写真は苦手なんだよ」

 

早苗「りゅーくん、幻想郷に小学校のアルバムあるけど、それを参考にしてみる?」

 

「「「「「何それ気になる」」」」」

 

龍騎「止めろ早苗!?黒歴史なんて触れたくない!」

 

ってか持ってたのかよ!?俺なんて直ぐに捨てたぞ!?

 

早苗の脅しに近い言葉に他の生徒は興味が湧いたのか其々声を出すが、織斑先生の喝により、直ぐに静まる。早く終わらせて、観光したい........。そんなこんなで記念撮影をした。

 

その後は自由行動となり、其々の班は計画を立てた通りに観光地へと向かっていく一方、未だに機嫌の悪いシャルを何とかせねばと考えていた。誘うにしても鈴も居るし、霊夢達に誘われるのは確定事項みたいなもんだし、参ったな...........。

 

シャル「........」

 

龍騎「...あー、朝は悪かったよ。許してくれ」

 

シャル「........むぅ」

 

駄目だ、完全に不貞腐れてるよ。どうしたものか........、と俺は頭を掻く。

 

シャル「................るよ」

 

龍騎「........え?」

 

シャル「........一緒に、回ってくれるなら........、許してあげるよ........」

 

龍騎「........」

 

こいつって、こんなにあざとかったっけ?まぁ許して貰えるなら別に良いか......。

 

龍騎「........二人っきりは無理だぞ、どちらせによあいつ等(幻想郷組み)着いてくるし」

 

シャル「そんな特典みたいに言わなくても........」

 

そんな事言うけどさ、もう止まらない所までいってるからね?此処にくる前にあんな事言ったらグイグイ来るからね?(東方龍優録七十話参照)

 

シャル「........分かった、許してあげる。約束守ってね?」

 

龍騎「あぁ........」

 

霊夢「話しは終わったかしら?」

 

シャルに許して貰い、タイミングを計ったように霊夢が声を掛かる。それから鈴を連れて一緒に観光を始める。

 

霊夢と妖夢は八ツ橋を食べたり、

 

咲夜はレミリア達のお土産を購入したり、

 

奈良に行っては、椛は鹿を撫でてる一方、魔理沙は鹿に追われてたり、

 

早苗は東大寺を見て興奮状態が続いたり、

 

鈴とシャルから写真を撮ろうと迫られたり、

 

黒騎の方は、セシリアとラウラ、簪さんと一緒に観光地を回っては一夏に写真を撮られたりと、あっという間に時間は過ぎて行き................。

 

 

 

〜奈良・宿付近〜

 

龍騎「........さて、そろそろ時間だな」

 

遂に、別れの時が来た........。

 

千冬「霧影、黒騎。お前達には本当に感謝している、色々と世話になったな」

 

龍騎「俺の方こそ、色々ありがとうございました。真耶さんも、ありがとうございました」

 

黒騎「........感謝する」

 

真耶「い、いえ!私なんて特に役に立ってませんでしたし........」

 

龍騎「そんな事無いですよ、本当にありがとうございました」

 

一夏「........分かってたけど、やっぱり寂しいな...」

 

セシリア「あっという間でしたわね........、入学式の時が昨日のように思えて来ますわ」

 

ラウラ「あぁ、本当にあっという間だった........」

 

箒「せめて姉さんも顔を出せば良いのに........」

 

「ちぃぃぃぃぃぃちゃあぁぁぁぁぁん!!」

 

専用機持ちが其々の思いを言うと、空から聞き覚えのある声が聞こえてくる。それはもうご存知、束とクロエだった。ってかクロエも連れて来たのか........。

 

千冬「やっと来たか........」

 

一夏「束さん!?」

 

箒「何故このタイミングで........」

 

束「んもぅ〜、折角お別れしに来たのにその言い方は無いんじゃない?」

 

そう言って束は俺の方へ向く。

 

束「りゅーくん、くーくん。今までありがとう、もしりゅーくん達と会って無かったら、つまらない人生を送ってたかもしれない。でも、りゅーくん達がこの世界に来てくれたお陰で、束さんはとっても楽しかったよ!まー束さんを弄ってくるとは思わなかったけど」

 

龍騎「そうだな、お前を弄れなくなるのは名残惜しいな。でも、俺も良い経験させて貰ったよ。ISに乗ったり、一夏達と会っては鍛えたり、海に行ったり、こうして修学旅行へ行けたりして、本当に楽しかった」

 

確かに楽しかった........、偶にイレギュラーが発生しては面倒事に巻き込まれたけど、とても嫌とは思わなかった...。

 

龍騎「........なぁ束、俺に提案があるんだけど」

 

束「........何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍騎「お前、幻想郷に来ないか?

 

束「........」

 

黒騎「........」

 

霊夢「........」

 

魔理沙「........」

 

咲夜「........」

 

妖夢「........」

 

椛「........」

 

早苗「........」

 

一夏「........」

 

箒「........」

 

セシリア「........」

 

鈴音「........」

 

シャル「........」

 

ラウラ「........」

 

簪「........」

 

千冬「........」

 

真耶「........」

 

クロエ「........」

 

 

「「「「「は?( ゚д゚)?」」」」」

 

俺が束に幻想郷に来ないかと誘うと、それはもう皆んな『こいつ頭大丈夫か?』と言いたげな顔をする。

 

束「........え?どゆこと?」

 

流石の束も大混乱、そりゃそうだよね。理解できないよね。

 

龍騎「束、お前がISを作った理由は?」

 

束「宇宙に行く為........」

 

龍騎「それは達成されたのか?出来たとしてもお前はそれで満足か?」

 

束「................」

 

龍騎「お前、IS作って周りに馬鹿にされては兵器扱いされて、それが気に食わないから好き放題やってたんだろ?お前はそれで良いのか?心が満たされたか?」

 

束「................そんな訳ないじゃん」

 

龍騎「だろ?満足してなければ充実感を得てない、達成感もない、そんなの人生がつまらなくて突然だ。それでもお前は宇宙に行きたいか?行きたいならこっちに来い、お前の夢を叶えさせてやる。宇宙に行くだけじゃあ飽き足らないならコロニーでも好きなもの作れ、絶対に退屈とは言わせない。それに、お前と違って俺には夢がない。でもな、夢を持つ奴の支えになってやりたいとは思ってる」

 

束「どうして其処までして........」

 

龍騎「お前見てるとほっとけないんだよ、上手く説明出来ないけど」

 

束「..........................」

 

龍騎「で、どうするんだ?行くのか?行かないの........、か........」

 

束「................」ポロポロ

 

途中、束が涙を流している光景を見て固まってしまった。

 

束「あ、あれ?おかしいな........、何で?何で止まらないの........?」ポロポロ

 

千冬「束........」

 

箒「姉さん........」

 

クロエ「束様........」

 

黒騎「........お前も同じだな。お前も、誰かに受け入れて貰えないと生きていけない奴だ。あの馬鹿と同じだ」

 

馬鹿は余計だ。

 

束「だって、だってこう言ってくれたの...、初めてで........」ポロポロ

 

龍騎「心配するな、例えお前が天災だろうが犯罪者であろうが、周りからは批判されても俺はお前を受け入れてやる。それに、お前の事弄ってたけど、お前の全てを否定してたか?」

 

束「っ!」

 

今までを振り返ってみても、束には散々弄り倒してたけどこいつを否定した事は言ってないような気がする。だってこいつ楯無と同じポジションなんだもん。

 

霊夢「ちょ、ちょっと!?勝手に進めてるけど連れて来て大丈夫なの?」

 

龍騎「責任は全部俺が持つ、何かしら異変が起こったら俺が止める」

 

霊夢「だからって........」

 

紫「あら、良いじゃない」

 

すると背後からスキマが開かれて、紫さんが姿を現す。

 

龍騎「紫さん!?」

 

霊夢「ってか良いの!?」

 

紫「えぇ、確かに彼女は少し危険性はあるけれど、龍騎が責任持つって言うんだから問題ないわ」

 

魔理沙「ちょいちょいちょい、本人が行く前提で言ってないか?」

 

龍騎「................で、束よ。こう言ってるけど、どうする?」

 

束「................りゅーくん、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私を、宇宙に連れてって........?」

 

龍騎「................ようこそ、幻想郷へ」

 

束「うわああああああああああああああああ!!」

 

すると、束が更に泣き出して俺に抱きついてくる。

 

束「ありがとう........!ありがとうりゅーくん!!ありがとう!!」ポロポロ

 

龍騎「おいおい落ち着けよ........」

 

黒騎「........流石の大天災でも、心は弱かったか」フッ

 

箒「あんなに泣く姉さんは初めて見た........」

 

千冬「私もだ........」

 

一夏「でも、嬉しそうだな」

 

束を良く知る一夏達の言う通り、束が流してるのは嬉し泣きだ。ようやく自分を受け入れてくれる人が出来たんだ。俺でも泣いたからな...。

 

 

 

〜数分後〜

 

龍騎「落ち着いたか?」

 

束「うん........、ありがとう」

 

落ち着きを取り戻した束から離れると、クロエに視線を向ける。

 

龍騎「クロエ、お前も来るか?」

 

クロエ「え?」

 

黒騎「まぁ、一人でも側に居てやらないとな。いつ暴走するか分からんし、そのストッパー役も欲しい所だ」

 

クロエ「く、黒騎様がそう言うのでしたら........///」

 

やけに嬉しそうだな、セシリアとラウラ、簪さんが何か悔しそうな顔をしてるし。無理もない、セシリアは元々貴族、ラウラは現役の軍人、簪さんは更識の事もあるから下手に幻想郷には来れないだろう。ってか連れて行けねぇよ。

 

龍騎「んじゃ、用も済んだし、帰るか」

 

黒騎「........あぁ」

 

鈴音「あ、待って!」

 

そう言って鈴が俺の元へ駆け寄る。そして、俺に抱きついて来た。

 

................................え?抱きつかれた?

 

龍騎「ど、どうした?」

 

鈴音「........ごめん、最後に一言言わせて欲しいの」

 

龍騎「一言?」

 

鈴音「........私ね、貴方の事が好きよ」

 

龍騎「........................ゑ?」

 

霊夢「........は?」

 

シャル「なっ」

 

一夏「................はぁ!?」

 

「「「「「ええええええええええええ!?」」」」」

 

まさかの鈴からの告白されてしまい、回りが騒ぎ出す。いや、鈴が俺に好意を抱いてくれたのは何となく気づいてはいたが........、マジでか........。

 

龍騎「あ、あの........、鈴さん?」

 

鈴音「待って、答えは出さなくて良い」

 

龍騎「はい?」

 

鈴音「後ろに居る女の人たちの中に好きな人が居るんでしょ........?」

 

龍騎「そ、それは................」

 

鈴の言葉に困惑してしまう。確かに幻想郷組みの中に好きな人は居る、だからってこのままにする訳にはいかない。

 

龍騎「えっと........、素直に俺を好きになってくれたのは........」

 

鈴音「止めて........!余計に期待しちゃうのよ........、折角言えたのに、貴方が私も連れて行くって聞きだそうとして期待しちゃうのよ........!」

 

龍騎「り、鈴........」

 

鈴の泣き出す声に戸惑う、いやこの場合どうすれば良いの?取り敢えず落ち着かせる為に、鈴を優しく抱きしめる。

 

龍騎「........ありがとな、俺を好きになってくれて」

 

鈴音「................最後に、我儘言って良い?」

 

龍騎「ああ」

 

俺が許可を出すと、いきなり顔を掴まれて唇に柔らかい感触が伝わる。

 

龍騎「!?」

 

霊夢「なっ!?」

 

咲夜「な、何を........!」

 

早苗「まぁまぁ、落ち着いて下さい!」

 

妖夢「そうですよ、一回落ち着きましょう?」

 

椛「霊夢さんも、何処から取り出したのかも分からないチェーンソーを引っ張り出さないで下さい!」

 

魔理沙「少しは大人しくしろって!」

 

何か後ろが恐ろしい事言ってるけど、大丈夫?すると、鈴が顔を離す。

 

鈴音「わ、私の初めて........、貴方にあげる........///」

 

龍騎「鈴さんや、その言い方は誤解されるぞ」

 

そして俺は鈴から離れると、ゆっくりと霊夢達の方へ向かう。

 

千冬「束、こんな事しか言えんが........、上手くやれよ」

 

束「うん、ありがとうちーちゃん」

 

箒「........姉さん、その...、今まで冷たい態度とって、すみません........」

 

束「ううん、そんな事無いよ箒ちゃん」

 

千冬「........霧影、束を頼むぞ」

 

龍騎「そんな結婚を承諾した風に言わなくても........、でも約束は守ります」

 

一夏「龍騎、また会えるよな?」

 

龍騎「........そうだな、一生の別れって訳では無いからな」

 

帰ったら転移魔法を覚えよう、パチュリーの図書館に行けば魔導書なんて腐るほどあるだろ。

 

鈴音「い、言っとくけど、私はまだ諦めた訳じゃないからね!」

 

龍騎「覚えておくよ、ありがとな」

 

千冬さんからは束を託され、一夏とはまた会えると約束し、鈴は元に戻ると、俺はひとまず安心する。

 

 

 

セシリア「く、黒騎さん!わ、私も黒騎さんの事をお慕いしております!///」

 

ラウラ「無論、私もだぞ婿よ」

 

簪「わ、私も!黒騎の事が好きです!///」

 

一方、黒騎は三人に告られていた。やったね黒騎、俺の立場が味わえるぞ!

 

黒騎「........お前達の想いは伝わった。だが俺は誰かを愛するというのが分からんのでな、お前達の想いを応えられるか、自信がない」

 

そう言って黒騎は、三人にある物を渡した。それは、ハート型のキーホルダーみたいな物だった。

 

セシリア「これは........?」

 

黒騎「昨日買った物だ、男が女に渡すと喜ぶと聞いてな........。これが俺が出来る事だ、許してほしい」

 

セシリア「........分かりましたわ、でも!私は諦めませんわ!」

 

ラウラ「私もだぞ婿よ!」

 

簪「わ、私もです!」

 

黒騎「........ああ」

 

黒騎も黒騎で解決出来た、これで思い残す事は.........、

 

 

シャル「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!

 

「「「「「!?」」」」」

 

突然とシャルが何かを思い出したかのように叫び出した。

 

龍騎「シャ、シャルロットさん?」

 

シャル「りゅーくん!僕は、僕はどうなるの!?」

 

龍騎「what?」

 

シャル「惚けないでよ!!僕を助ける為に、会社とフランス政府に脅迫文送ったよね!?」

 

龍騎「うん、送ったね」

 

シャル「それで僕は自由になれたよね!?」

 

龍騎「うん、男装から解放したね」

 

黒騎「あ(察し)」

 

シャル「僕の親権は誰に渡るのさ!?

 

 

「「「「「親権??」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

 

 

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?

 

忘れてたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!




いかがでしたか?

本来ならこれで終わりにしようかと思ったのですが、あまりにも長過ぎたので一旦区切りました。

次回は短くなる可能性があるので、おまけ(後日談)を入れようと思います。

次回、正真正銘の最終回です。よろしくお願いします。

前作『インフィニット・アルテミス』書き直そうと思ってるけど、読みたいかどうか(アンチ無し)

  • 頼む!
  • いらない!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。