東方龍優録番外編『インフィニット・ストラトス〜赤き龍と黒き騎士〜』 作:餡 子太郎
二人のヒロインが決まりました。
それではどうぞ。
龍騎「痛ってて......、全く容赦無いんだから......」
織斑先生に殴られた後、気がついたら既に日が暮れていた。保健室を出て、寮に戻ろうとした。その時.......、
「う........、うぅ..............」
誰かが泣いていた。声を聞いた感じ、女子生徒だが何処か聞き覚えのある声だった。俺は気になって覗いてみると.........、
龍騎「.....................凰?」
鈴音「............龍騎?」
泣いていたのは凰・鈴音だった。
鈴音「な、何で此処に居るの......?」
龍騎「それ俺のセリフ、俺さっきまで寝てたんだけど」
鈴音「あ........、そっか.........」
龍騎「.........で、何かあったの?」
鈴音「べ、別に何も.........」
そう言ってそっぽ向く凰、いやそんな事しても意味ないから、鏡見てこいよ涙出てるから。
龍騎「.........まぁ言いたくなければ良いんだけどさ、明日も授業がある訳だし少しでも楽になりたいとは思わない?」
鈴音「............」
龍騎「愚痴なら聞くぞ?溜め込んでる物、全部吐き出しちまえ」
鈴音「............」
〜屋上〜
龍騎「ほれ」
鈴音「ありがと............」
鈴音と屋上へ移動して、加速装置を利用してコンビニへ急行。そしてジュースやら菓子やら買ってきて鈴音に缶のオレンジジュースを渡す。身分証明が出来る物が無い(学生証だと不味い)ので俺は酒が買う訳にもいかないので缶のコーラを飲み始めてスナック菓子を開ける。
龍騎「様子からしたら、一夏と何かあったんだろ?何したの?」
鈴音「何で一夏の事になるの..........、事実だけど」
龍騎「お前の性格上、ちっぽけな事でへこたれる女じゃないと思ってな。でもお前が泣き崩れるって事はとてもショッキングだったんだろ?」
鈴音「.........何で分かるのよ、ニ◯ー◯イ◯なの?」
龍騎「オールドタイプです」
少しずつではあるが泣き崩れたら顔から笑顔になっていく凰、このまま押し切るか......。
龍騎「まぁちょっとは話し易くなったろ?話してみろ」
鈴音「うん..........」
そう言ってオレンジジュースの蓋を開けて一口飲んでから凰は話し出した。内容によれば凰が『毎日酢豚作ってあげる!』という遠回しの告白を前からしていたらしいのだが、朴念仁ショッカーが勘違いして奢って貰えると解釈してしまい、凰がキレてライダーキックをかましたらしい。
...............一夏の奴、俺より鈍くね?違うな、俺の場合は霊夢達がストレートで告って来たから鈍くは無いな......、どちらにしても俺も鈍いって事?
龍騎「............まぁ怒るのは良いんだけどさ、蹴りはまずいって。せめてビンタにしようぜ?暴力は良くない(語彙力)」
鈴音「散々千冬さんに殴られてるあんたに言われても全然説得力が無いわよ」
龍騎「いや普通に体罰は駄目だからね!?っていうか織斑先生ってあんな感じなの!?慧音さんの頭突きよりヤバいよ!?」
鈴音「その慧音って人が誰なのかは知らないけど、千冬さんはいつもあんな感じなのよ。だから少し苦手なのよ.........」
まぁ平気で生徒を出席簿で殴るからね、慧音さんの方が遥かにマシだ。
龍騎「人には得意不得意があるからな、其処ん所は仕方ねぇよ。俺だって大っ嫌いな奴だって居たし」
鈴音「どんな?」
龍騎「生まれた直後に母親と一緒に殺そうとするクソ親父にそれに着いて来る部下、そして勝手に作られてやりたい放題しやがる俺のコピー」
鈴音「いやどんな奴よ......」
そんな事言われても実際に会ってるんだよなぁ.........。
龍騎「幻想郷ってのは常識という概念が存在しないんだよ。二年もあっちに住んでれば勝手に常識に囚われなくなるんだよ」
鈴音「何それ......、どんな所よ.........」
龍騎「さっき先生に聞いただろ?人間だけじゃ無く、妖怪や妖精達が共存する世界だって」
そう言ってスナック菓子を頬張る。いきなり魔法を放ったりそんな事言われても信じられないよな......。
鈴音「.........羨ましい」
龍騎「え?」
凰が小さくそう言うと、俺は首を傾げた。
鈴音「あんたは良いわよね......、今の私みたいに酷く傷ついても直ぐに立ち直れそうだし........、小さい事でも気にしなさそうだし........、それに比べて私は.........」
龍騎「そうでも無い」
凰が下を向いてジュースを眺めめながらそう言うが、俺は昔の自分の記憶が蘇って直ぐに返事する。
龍騎「こう見えて.........、俺は中学校時代に女子にいじめられてな、軽い女性恐怖症になってたんだ」
鈴音「え.........」
俺が昔の事を語り出すと、凰は驚いた表情で俺の方を向く。
龍騎「あの時は本当に辛かった......、女子に話し掛けられただけでビビってばっかりだった.......、だから高校の時は男子校に逃げた.........、でも俺は事故って幻想郷にやって来た、しかも殆どが女性で追い討ちを掛けるような更に辛い目に遭うと思った........」
鈴音「..................」
龍騎「でも、幻想郷の奴等はこんな俺を受け入れてくれた......。なら俺も受け入れなきゃな、って思って女性不審を治そうと決めた。でもまさか戦争になって気がついたら此処に居たんだからな......」
鈴音「戦争......?」
龍騎「.........鬼神龍って何処にも存在しない戦闘神族が居てな、俺もその内の一人だったんだよ。そして俺は奴等と戦った......、主犯であるクソ親父とそれに従う部下を半分以上とな.........」
鈴音「ちょ、ちょっと待って!?ま、まさか自分と同じ種族と戦ったって事なの!?」
龍騎「ああ、戦った......、マジで迷った......。もっと他に解決策は無いのかって何度も思った.........、でも戦わなくちゃ、大切なものが失ってしまう......。そんなの嫌だ.....、でも戦いたくは無かった.......」
鈴音「じゃあ何で.........」
龍騎「...........支えてくれる人達が居たからさ。俺はその人達と一緒に居たい......、だから俺は戦えたんだと思う。それに......、こんな俺でも好きになってくれた人達が居るから、死ねないって思ったんだ。まぁ今はIS学園の生徒やってるけどな......」
あははと笑いながら頭を掻く。所謂愛の力って奴なのかな......、此処まで戦えたのは霊夢達が居てくれたからなんだよな........。
鈴音「(好きな人達が居てくれたから、か............)ん?ちょっと待って?あんた好きな人達が居たからって言ったわよね?それって異性としてって事?」
龍騎「え?」
突然凰の質問に声を上げてしまう。
鈴音「だって友達の関係なら普通『好きな人』じゃなくて『友人』とか『仲間』とか言うでしょ?しかもあんたの事好きな人は少なからず二人以上は居るって事でしょ?」
何で分かるんだよ、お前は探偵か。名探偵リンちゃん!なんつって。
龍騎「.......それ言わないと駄目?関係無くない?」
鈴音「ダメ。今、ジャストナウ」
えぇ.........(困惑)
龍騎「.........五人」ボソッ
鈴音「は?(威圧)」
何で圧を掛けるの!?あと気のせいかハイライトくんどっか行ってない!?
龍騎「あ、あのな!言っとくが俺から告った訳じゃないからな!?あっちからストレートで告って来たからな!?まだ誰とも付き合って無いし!」
鈴音「でも保留にしてるんでしょ?内容は違えどあんたも一夏と同じ最低よ」ハイライトオフ
龍騎「朴念仁ショッカーと一緒にするな!ってかあいつ等俺の事好きだってもう知ってるし!毎回俺の取り合いだし!何なら助けて!」
鈴音「私は他所者の恋愛事情に首突っ込むつもりは無いわよ」
いや、箒とぶつかり合ってるお前も大概だろ。
龍騎「そう言うお前は一夏の事どう思ってるんだよ?諦めては無いんだろ?」
鈴音「..........正直、良く分からない」
龍騎「分からない?」
鈴音「何かあんたの話しを聞いててさ、私と比べたら私の恋って中途半端なんだなって思ってさ......」
違うぞ、あいつ等の場合は愛が重いんだよ。時々ハイライトくんさよならバイバイするし。
鈴音「私が一夏への想いは強い方だと思ってたけど、龍騎みたいに命を賭けられる程の愛は無い......。私の愛は甘っちょろいもんなのよ......」
龍騎「.........別に俺と比べる必要は無いぞ」
鈴音「.........え?」
龍騎「恋だの愛だの人それぞれだろ、大切なのはお前が一夏の事を諦めてるのかまだ好きなのかが問題だ。お前が一夏の事が好きなのか分かんないならじっくり悩めば良い、時間なんて腐る程あるんだからさ..........。それにお前は可愛いんだから選び放題だろ」
鈴音「なっ!?///」
俺が思った事を言うと、凰が顔を赤くしてこっちを向いた。俺変な事言った?
鈴音「だ、だからって口に出す!?///」
龍騎「俺は事実を言っただけだぞ?」
何熱くなってるんだか.........、俺はお前みたいな性格な奴は嫌いじゃないけどな、熱血的で負けず嫌いな所が好きだな」
鈴音(ふ、ふーん.......、あんたも見かけに寄らないわね......)
何か納得した表情でちびちびとジュースを飲む凰、俺も残りのコーラを一気飲みして片付け始める。
鈴音「.........ね、ねぇ、最後に一つ聞いて良い?」
龍騎「ん?」
鈴音「そ、そのさ......、もしもだけど振られた女の子が直ぐに新しい恋をするってなると.........、その子って軽い女って思われるのかな........」
龍騎「さぁな......、良く分からんが別に悪く事では無いんじゃないか?」
凰がそう言うと、俺は思った事を言った。これは完全な俺の憶測だからはっきりとした事は言えない、なので俺が思った事を言うしか無いのだ。
龍騎「現に一目惚れって言葉がある訳だし、惚れちまったもんはしょうがねぇよ。両想いじゃなきゃ恋愛なんて一発で上手くいく訳じゃ無いんだからさ、当たって砕けろだ。試しに明日一夏に言ってみたら?良い結果になろうが悪かろうがこのまま訳が分からない気持ちで居るよりはマシだと思うぞ?現に答えを待たせてる俺が言える事じゃ無いけどな」
そう言ってゴミの入ったレジ袋を持って立ち上がる。
鈴音「.........そうね、そうしてみる」
そう言って残りのジュースを飲み干して立ち上がる凰、どうやら吹っ切れたみたいだな。
鈴音「ありがと、お陰で立ち直れた気がする」
龍騎「そいつは良かった、あと今日の事は謝っておけよ?それに関してはお前の責任でもあるからな」
鈴音「そのつもり、あと私の事は気楽に鈴で良いわ」
龍騎「了解、んじゃまた明日」
そう言って俺が屋上の扉を開けようとした時、鈴が俺の腕を掴んだ。
鈴音「.............仮に、仮に私が一夏に振られて、龍騎に切り替えたら..........、龍騎は......、迷惑?」
龍騎「........................はい?」
訳の分からない事を言い出した鈴の言葉に声を裏返ってしまった。何言ってんだこいつ?
龍騎「.........迷惑じゃねぇよ、寧ろ嬉しいぐらいだ。でも正直言うと、俺じゃ無くても良くない?」
鈴「何間に受けてるのよ、仮の話しでしょ」
そうなんだけどね?でも何でだろうね.........、今後に起こり得るであろう修羅場が怖くなって来たんだが.......(謎の未来予知)
龍騎「..........俺、死んじゃうの?」
鈴「何でそうなるのよ!?」
龍騎「何か伊◯誠になりそうな気がして.......」
鈴「あんた女垂らしじゃないでしょ!もしかして既に手遅れなの!?」
龍騎「断じて違う!!寧ろヘタレだ!」
それから三十分ぐらいやり取りをして、俺は鈴を寮に送り届けていた。
鈴音「悪いわね、送って貰って」
龍騎「別にどうって事ねぇよ、じゃあな」
鈴音「えぇ、また明日」
そして鈴は寮の中へ入って行き、俺も戻ろうと振り向くと、
楯無「随分とお楽しみだったじゃない?今日は約束のデートだったでしょ?」
何故か黒い笑みを浮かべる楯無が立っていた。ってかいつデートの約束したの?
龍騎「ア、アレ?オカシイナー?デートハキョウジャナイデショ?」
楯無「日程を決めて良いって言ったの貴方でしょ?だから今日の放課後にしようとしてたのよ」
龍騎「ボクナニヒトツキイテナイヨー?」
楯無「対抗戦が終わってから言うつもりだったからね」
龍騎「ナラハヤクイッテクレレバヨカッタノニ」
楯無「先輩にこんな事言われたらドキッとするでしょ?男の子はそう言うの好きだもんね」
................................これ詰んだんじゃね?
楯無「そんないけない後輩くんには......、お仕置きが必要みたいね.........」ニコッ
あ(察し)オワタ/(^o^)\
それから楯無にアリーナへ連行されて、ボッコボコにされました......。もっと早く言ってくれれば良かったのに.....、と思わず口に出してしまったら更にボッコボコにされました。彼女の言う事は絶対なんだなぁと認識しました、これで一つ賢くなったよ!やったね!..........ちくしょう。
いかがでしたか?
次回はあの二人の専用機をお披露目しようと思います。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
一夏の専用機が二次移行する時、原作通りにするかオリジナルにするかどうか(オリジナルの場合、ダブルオー風になります)
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良いんじゃないか?ダブルオーにしよう
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いや、原作通りで