ドラゴンボール超 第六宇宙最強の戦士!!   作:バルサ

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今回は早めの更新です。
丁度連休だったので投稿する余裕が出来ました!
それで楽しみしている皆さんには申し訳ないですが、今回もまだバルサは戦いません。
途中の対戦をカットすればすぐにでも出来るんですけど、そうするとバルサの戦闘力に説得力を持たせるには薄くなってしまうなと思った次第です。
なので、自分が納得できるものを投稿するためにもう少し待っていただくことをお願いします。
それでも良かったらご覧ください。


激戦!! 破壊神選抜格闘試合!!!

 

 

 

 第一試合、ピッコロ対ボタモはピッコロの作戦勝ちで勝利を収めた。だが、ピッコロもそれなりに消耗したし、相手はまだ先鋒の一人を倒したに過ぎない。続いてくる戦士が先程よりも弱いなんてことはあり得ないだろう。

 ピッコロは額に汗を垂らしながら次戦に備えて気を静める。体力を少しでも回復させるためだ。尤も、シャンパがそんなことをさせるわけもなく、間髪入れずに次の戦士に武舞台へ上がるよう指示を出す。そして武舞台へ上がってくるのは先程のボタモよりも更に大柄なロボットのような姿をした戦士────オッタ・マゲッタ。

 

 

「ポーーーッ!!!」

 

「な、何だコイツは………!」

 

 

 第七宇宙の面々の中でも高身長の己でさえ見上げる程の巨躯を誇るマゲッタの雄叫びに思わず後退るピッコロ。いや、それだけではない。マゲッタから感じる気の波動は先程のボタモとは比べ物にならない程に膨れ上がっていた。その気の圧力は今のピッコロは愚か、悟空達が超サイヤ人になったとしてもまだ足りない。それほどの圧力を放つマゲッタに観客席にいる悟空とベジータも狼狽えた。

 

 

「すげぇ気だ……ッ!!不味いぞピッコロ!!」

 

「アイツ、気の大きさだけならブウに匹敵しやがるッ!!」

 

 

 戦慄している二人を余所に、ピッコロは必至に思考を巡らせる。フリーザ復活の時も自分は雑兵を片付ける程度にしか役立てなかった。あれから更に激しい修業を続けてそれなりにパワーアップしたと思ったところにこれだ。はっきり言ってうんざりする。これ程の格上相手に様子見なんて以ての外。かと言ってこれから自分が出来ることなんてどうあがいても選択肢は絞られになってしまう。

 焦るピッコロを置き去りに無情にも司会の声が響いた。そして続くように放たれる紫の気弾。鳴り響くゴングの音が試合開始を告げる。

 

 

「クソ…ズァリャァアーーーッ!!!」

 

 

 先に動いたのはピッコロだった。武舞台から前方へ跳び出すと右の拳を握り締めてマゲッタへ接近する。マゲッタは見た目の通り鈍重な動きでピッコロを迎え撃たんとその巨大な鋼鉄の拳を振り上げる。二人が衝突する直前、ピッコロはその握った拳に気を溜めており、マゲッタの拳が振り下ろされる直前にその拳目掛けて気弾を放つ。だがしかし────────

 

 

「なにッ!?」

 

 

 気弾が当たったのも構わずにマゲッタの拳はピッコロの脳天目掛けて振り下ろされた。殴られた衝撃によって武舞台へと叩きつけられバウンドするピッコロ。目は白目をむいており、口は大きく開けたまま倒れ伏していた。そのまま動かないピッコロへ追い打ちをかけるように又もや大きくモーションで足を曲げ、そしてピッコロを蹴飛ばした。

 完全に気絶しているピッコロに受け身が取れる筈もなく、ドーム状に張られたバリアにぶつかると、そのまま場外へ落下した。

 

 

「ピッコロ選手場外!!よって第二試合勝者はマゲッタ選手!!!」

 

「ポーーーーッ!!!」

 

「ヨッシ!!よくやったマゲッタ!!このまま行っちまえ───ッ!!!」

 

 

 勝利したことを誇るマゲッタを更に鼓舞するようにシャンパは称賛の声を上げる。先程までとは逆にビルスは苦々しい顔をしてこの結果を見下ろしている。出来るだけピッコロの時点で削ってほしかったが、こんなにも相手の選手層が高かったのは誤算だったのだ。やはり、魔人ブウがいないのは痛い。ビルスの陣営はもう主力のベジータを出さなければならないのだから。

 悟空が気を失ったピッコロを観客席まで運んでいる中、ベジータの雰囲気は酷く落ち着いていた。そのまま武舞台へ上がると構えも取らずに対面するマゲッタを睨みつけていた。

 

 

「ベジータ!!しっかりねーーー!!」

 

 

 観客席でベジータへブルマが声援を送ると、彼はその声が届いたのかフッと不敵な笑いで答えた。そして第六宇宙の観客席へ人差し指を向け、その指の先にいるバルサを見つめる。バルサもまた指を向けるベジータを腕を組みながら見ていた。

 互いに言葉はない。されどベジータの伝えたい言葉はバルサにしっかりと届いていた。

 即ち、“すぐに貴様を引っ張り出してやる”と────────────。

 

 

 

 

─ さあ、第三回戦が始まる ─

 

 

 

 

 

 

────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

「それでは第三回戦、第六宇宙は引き続きマゲッタ選手!!

 そして第七宇宙は早くも折り返しに来てしまった!!此処から逆転出来るか、ベジータ選手!!」

 

 

 選手の紹介もほどほどに、完全にリラックスしているベジータに対し、マゲッタは頭から蒸気を噴き出してやる気満々だとアピールする。このまま二人目も倒して見せると言わんばかりだ。 

 観客席にいる破壊神二人もまた開始の合図を今か今かと待っていた。ビルスの苦々しい顔に対し、シャンパは余裕ありげだ。そして、司会が手を上げて試合開始の号令を告げると紫の気弾がゴングを鳴らす。

 

 

「ポーーーーーーッ!!!!」

 

 

 先制したのはマゲッタだった。そのままドスンドスンと武舞台をその重さで凹ませながら突き進む様は正に重戦車の如し。しかし、それでもベジータは動こうとしなかった。

 

 

「何やってんのよベジータ!!」

 

 

 思わずブルマが叫ぶが、それでもベジータは不動。唯一ベジータの狙いを察したのは悟空だけ。彼のその様がまるで何かを狙っているかのように気を不自然に消していたのを感じ取っていたからだ。そんなベジータに構わずマゲッタが到頭攻撃が届く範囲まで入った。突進の助走を乗せる為、左足を前に突き出し大きく踏み込み右腕を大きく振りかぶる。そして、その拳がベジータ目掛けて突き出される瞬間────────────

 

 

「ハァ────ッ!!!」

 

 

 ベジータは腰を落としマゲッタの渾身の拳を躱しながら懐に潜り込むと一瞬だけ全身に()()()()()()()()()()鳩尾であろう部分へ向けてカウンターの突きを放った。

 

 

「ボ………ッ!!?」

 

 

 マゲッタはその突きをモロにくらった為か、なんと体重1000トンもある身体を僅かに浮き上がらせられて弾き飛ぶ。仰向けに倒れるマゲッタはその重さのためか武舞台に沈み込んだ。

 ベジータは追撃せず、先程までと同じように構えを取らないでマゲッタを見つめるだけに留めていた。やがてギギギと身体が軋む音を響かせながらゆっくりと起き上がるマゲッタ。その眼は困惑に満ちている。観客席にいるキャベも同様だ。仕方ないことだ。宇宙でも鉄壁の硬さを誇るメタルマンの中で更に硬く重く強いあのマゲッタが、たかが拳の一突きで吹き飛ばされたのだから。

 バルサの視線は変わらずベジータに注がれている。そして、隣に座る両目を閉じた寡黙な男もまたピクリと何かに反応し、その両目を僅かだが開いて武舞台を注視する。

 

 

「さっさと来い」

 

 

 手を裏返して自分へ攻撃してくるよう挑発するベジータ。それに乗ってしまうマゲッタは全身に白いオーラを纏いながらまたもや突進する。

 ────“先程のは何かの間違いだ” そう思いたいのは分かる。だがそれが現実だとばかりにマゲッタの拳が空を切ると今度は顔面へ向かってベジータの拳が振り抜かれる。

 よろめく自分の身体を何とか堪えようとするも、尽かさずベジータの回し蹴りが胴を射抜く。武舞台に埋まっている両足で堪えようにも、その武舞台を崩しながら後退してしまう。

 それを十は繰り返した辺りでマゲッタは膝をついた。何度もくらったあの重いカウンターによって頑丈な筈の自分の身体にダメージが蓄積されていたのだ。

 がくがくと揺れる膝を何とか伸ばそうともがくマゲッタ。その様をべジータは慢心した様子もなく見下ろす。

 

 

「どうした、もう終わりか」

 

「ポ……ポーーーッ!!」

 

 

 ベジータの挑発に奮起し漸く状態を起こしたマゲッタは奥の手である自身の唾を吐き出す。その唾は赤く、途轍もない熱気を放っている。ベジータはその迫る唾を見ながら一度舌打ちすると右に左に回避を行う。その回避した先、武舞台に唾が落ちるとなんと武舞台が解けだしたのだ。

 そう、マゲッタの唾は火山などでよく見られるあのマグマそのものなのである。解けた武舞台の底は地面が浮き彫りになっており、ルール上其処に立っても場外扱いとなる。

 つまり、マゲッタは武舞台を自身の唾で縮小してベジータを場外負けにしやすくしようとしているのである。

 

 

「フン、無駄なことを」

 

 

 ベジータはマゲッタの考えを読み取ると、その程度の浅知恵ではどうにもならないということを証明するべく、マゲッタが吐き出し続ける唾を躱しながら接近する。マゲッタも迫るベジータを寄せ付けんとばかりにマシンガンのようにマグマの唾を縦横無尽に吐き出し続ける。しかし、それでも掠りもしない。到頭懐まで辿り着くベジータに、マゲッタは反則覚悟で最後の唾を放射状に吐き出した。

 

 ────“これだけ近づいた上で、被さるように吐き出されたこの唾は躱しようがないだろう”

 

 されどベジータはそんなマゲッタの予想を容易く上回った。

 

 

「馬鹿め、このオレにそんな浅知恵が通じるものか!!!」

 

 

 なんと、一瞬でマゲッタの背後に回ったベジータは両手に収束していた気弾を無防備な背中へ向けて放ち、マグマによって解けたその地面へ叩き込んだ。

 

 

「マゲッタ選手、場外です!!よって勝者第七宇宙ベジータ選手!!」

 

 

 奮闘したマゲッタだったが、無情にも司会の告げた勝者の名前を聞き、自分が負けたのだと突き付けられるのだった。

 

 

 

 

 

 

────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

「グググググ……ッ! 我が宇宙の中でも三番目に位置する強さのマゲッタが敗れるとは……ッ!!!」

 

 

 戦慄するシャンパ。それだけ自信を持って選抜した戦士であるマゲッタが相手に傷一つつけられず負けてしまったことに動揺を隠せなかった。だが、あまりにも不可解なのだ。あのベジータとか言うサイヤ人は戦闘力の時点では先鋒だったあのナメック星人よりも低い。だからこそ、どれだけ全力で殴ったとしてもマゲッタには効かない筈だし、寧ろ放った拳がダメージを受ける筈なのだ。だが、現実としてマゲッタはあのサイヤ人にボコボコにされてしまった。

 シャンパは横目でバルサを見つめる。彼ならば何らかのトリックに気付いているだろうと。しかしバルサはそれに気付いた上で黙って今もベジータを直視し続けていた。  

 

 

「さぁ、次はどいつだ!!何ならまとめてかかってきてもいいぞ」

 

「なにッ?一人に勝ったからって生意気な……ッ!!」

 

 

 ベジータがニヤリと笑ってそんな大言を言うモノだから、シャンパはそれが気に入らず拳を握り締めてベジータを睨む。しかしそれだけだ。それ以上言葉を投げる必要などないのだ。シャンパは握った拳をほどくとフンッと鼻息を吐くとベジータへ向けて笑い返す。────“今に見ていろと”

 

 

「次だ、行ってこいキャベ。お前も同じサイヤ人だ、勝機は必ずある」

 

「はいッ!!」

 

 

 気を取り直してシャンパはキャベに顔を合わせて激励を送る。キャベもそんなシャンパの期待を受け取ると、一度振り返ってバルサの方を見る。

 バルサはキャベを真っ直ぐ見ていた。言葉にせずとも分かる。バルサの言いたいことが。

 キャベは大きく頷いて前を向く。眼前に佇む同じサイヤ人を見据えて。

 

 

「ほう、やはりお前もサイヤ人か」

 

「ええ………そうです」

 

「ならば、加減は必要ないな」

 

「当然ですッ!!」

 

 

 キャベが構える。すると初めてベジータも戦いの構えを取った。先の戦いは別に舐めていたわけではない。単純な戦闘力でいえばマゲッタの方が目の前のキャベよりも数段上だ。しかしそれでも、戦闘民族サイヤ人としての本能は目の前の敵の方がワクワクすると告げているのだ。

 

 

「いけぇーーーッ!!ベジータ!!そのまま押し切ってしまえ!!」

 

  

 今なら破壊神の激も聞こえない。ベジータは心の底からワクワクしていた。目の前の若いサイヤ人はどれだけ見せてくれるのか。

 

 ────────戦いのゴングが鳴り響く。

 

 

「たぁーーーッ!!!!」

 

「でゃーーーッ!!!」

 

 

 互いに武舞台を蹴る。

 次いで響く拳の打撃音。

 一撃の重さ比べは互角。

 力の格付けが済むと休むことなく移るは戦闘技術の応酬だ。

 キャベは若さ故の素早い動きに咄嗟の判断力を組み合わせながら変幻自在に乱打を放つ。

 ベジータは一撃一撃を冷静に対処しながらも隙あらば攻勢に移り細かく拳や蹴りを放つ。

 

 

「ダダダダダダダダダダ―――ッ!!!!」

 

「セイッ、ハッ、フンッ、ソラッ!!!」

 

 

 互いに全くの互角。このまま乱打の応酬を続けても埒が明かないと思う双方は一旦蹴りを打ち合わせると同時に飛びのく。

 ベジータは先程よりも笑みを深くして笑う。自身よりも若いくせに、限界まで鍛え上げた自身と互角に渡り合うサイヤ人がいて純粋にうれしいのだ。

 逆にキャベは笑うベジータを不気味に思う。此方は思うがままに全力で戦っているのに、彼方はまるでまだ上が在るかのような雰囲気を醸し出しているのだから。 

 

 

「やはり戦い慣れしているな、流石は戦闘民族サイヤ人だ。()()()()()()のオレと互角に渡り合っている」

 

「……!?ノーマル……状態?」

 

「フッ………そうだよな。そちらではどうか知らないが、『1000年に一度現れる伝説』が、そう簡単になれる筈がなかったな」

 

 

 ベジータの発言に、キャベだけではない。シャンパ、ヴァドス、そしてバルサもまた驚愕を露わにする。

 まさか、そんな筈はない。あの程度の戦闘力のサイヤ人が成れる筈がないと。“アレ”は()()()()()()()()()()()の筈なのだ────────────

 

 

「見せてやろう………伝説の『(スーパー)サイヤ人』を───ッ!!!」

 

 

 ベジータはそう告げて全身に力を籠める。すると通常の白いオーラから一変────金色のオーラへと徐々に変貌しているではないか。

 

 

「オイオイ……あの変化の仕方は」

 

 

 シャンパは唖然としてしまう。あの変貌こそ、正しく────────────

 

 

「はぁぁぁぁぁぁ………………かぁぁあああああ────ッ!!!!!

 

 

 爆発的に金色のオーラが会場全体を包み込む。

 次第にそのオーラは縮小していき、人型を包み込む程度までになる。

 其処に立っていたのは今までのベジータではなかった。

 逆立つ髪は金色に染まり、此方を射抜く瞳は翡翠に染まっている。

 アレこそは────故郷である惑星サダラに御伽噺として伝えられた存在。

 第六宇宙では今までたった一人しか到達し得なかった至高の領域。

 『蘇りし伝説のサイヤ人』

 『サイヤ人を越えたサイヤ人』

 

 

『超サイヤ人』である

 

 

「さぁ……第二ラウンドだッ!!第六宇宙のサイヤ人!!」

 

 






今回の戦闘力

オッタ・マゲッタの戦闘力:500億
ベジータの戦闘力:3億

今回から超サイヤ人解禁です。
尚しれっとベジータは一瞬だけゴッドになってたりします。
マゲッタは超サイヤ人では歯が立たず、ゴッドでも危うい程の硬さを持っているため、戦闘力的には超サイヤ人2よりも上としています。
硬さで戦闘力以上を発揮して闘う感じ。

そして、今話で明かす今作の超サイヤ人類の倍率です。
倍率は公式で発表されているものはそのままで、明かされていないものは独自解釈で設定しています。

超サイヤ人:50倍
超サイヤ人2:100倍
超サイヤ人3:400倍
超サイヤ人ゴッド:1000倍
超サイヤ人ブルー:2000倍
超サイヤ人ブルー(消耗):200倍

なんで倍率が低めなのかと言いますと……ぶっちゃけ計算が面倒くさくならないようにです。すみません。
本作ではこの倍率で戦闘力を算出することで同意いただければ嬉しいです。
因みにブルーの値は漫画版の設定参照で変身として未完成である為、ゴッドよりもちょっと強い程度にとどめています。後、漫画版だとパワーの消耗が激し過ぎて二回目変身するとパワーが十分の一以下になる欠陥も持ってます。
完成版だとこれが数倍に膨れ上がる想定です。
尚、悟空独自の変身である界王拳の上乗せはこの未完成状態の上からの倍率とします。これもインフレを抑える為ですね。

残るバルサの変身形態はまだ伏せておきます。
ヒントとして、其処までインフレはしないようにしています。


それではまた次回、お楽しみに!!
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