ドラゴンボール超 第六宇宙最強の戦士!!   作:バルサ

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更新です。
今回はキャベ対ベジータ戦の決着です。
ヒット戦まで行きたかったけど、無理でした。
申し訳ございません。
もう少し……あと少しバルサ戦をお待ちください。
頑張って更新頻度を上げますので!!
出来るだけ早く辿り着いて見せるので!!


それでも良い方はご覧ください。
ではどうぞ。






熱戦!! 破壊神選抜格闘試合!!!

 

 

 

「でぇや───ッ!!!」

 

「グ………ッ、グアァーーーッ!?」

 

 

 黄金の戦士───『超サイヤ人』へと変身したベジータの拳を咄嗟の事でも腕を交差させて防御に成功させたキャベだったが、それでもかまわずにベジータの拳はキャベの防御ごと殴り飛ばした。

 体勢が崩れ両足が浮き上がり、背中から武舞台へと叩きつけられるキャベ。その反動でバウンドしたキャベに、いつの間にかサイドへ回っていたベジータは追い打ちとして空中へ蹴り上げる。ベジータは更に其処から飛び上がる事で再びキャベの目の前に回り込み、顔面を掴むとそのまま急降下して武舞台が割れる程の力で叩きつけた。

 

 

「が………ッ、あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ〝──ッ!!!」

 

「どうした、先程までの勢いがまるで感じられんぞ!!」

 

 

 たった三回の攻撃でもう瀕死にまで追いやられたキャベを更に追い詰めるように笑うベジータ。武舞台に押し付けられながらも全力を振り絞って抵抗するキャベだったが、余りにもかけ離れたパワーの前に成す術がなかった。

 バルサはその様を見て眉間に皴を寄せると、その全身から白い湯気のようなオーラが立ち昇る。左隣にいた寡黙な男はその熱気を出すバルサに目線を向けるも何もせず、右隣にいたボタモはその熱気に押されてそそくさと距離を置いた。そんなバルサの後ろから肩に手を置くシャンパに気が付いた。シャンパの視線はバルサ同様険しいまま武舞台へと注がれている。だが、意識はバルサの方へと向けられていた。

 シャンパの言いたいことは言葉にせずとも解っている。だが、それでもムキになってしまったバルサは一度武舞台から視線をそらし、溜息を一つ吐く。すると立ち昇っていたオーラは消えていった。

 

 

「ソラ!!」

 

「ぐが………ッ!!」

 

 

 視点は武舞台へと戻るが、その展開は何も変化していない。多少持ち直したキャベが全力の攻勢に出てはいるが、その(ことごと)くが片手だけでベジータに弾かれてしまっていた。

 キャベの攻撃は意味をなさず、時折来るベジータの酷く重い拳が会心の一撃となって打ちのめす。誰が見ても勝負になっていなかった。

 

 

「あぐ………ッ、ヅァ゛ア゛ア゛ア゛───ッ!!!」

 

 

 それでもキャベに諦めた様子は見られない。朦朧とする意識の中、必死で自我を保ちながら拳を突き出す。

 見るからに威力がない攻撃だったとしても、攻めの意識さえ失われてしまえばこの人は何をしでかすか分からない。そう、ベジータの攻撃から何かを感じ取ったキャベはその意志が尽きるまで挑んでいた。

 ベジータはその様に何を感じたのか意味ありげに笑みを浮かべると、突進気味に放ったキャベの拳を飛び上がって回避する。

 崩れ落ちるキャベ。それでも視線だけはベジータを捕えたままだ。

 ベジータはそんなキャベを空中に浮かんだまま見下ろす。やがてキャベの方へ右手を翳し、その掌に気を集中させる。

 

 

「………それが貴様の限界か」

 

「くそぉ………!!」

 

「フン……超サイヤ人になれないどころか、その存在さえ知らなかったところを見ると第六宇宙のサイヤ人は大したことなさそうだな」

 

「な、なんだってッ」

 

 

 ベジータはキャベを見下しながら、その倒れ伏した様を嘲笑うかのように言葉を投げる。キャベはベジータの発言に眉を顰めた。彼の発言は自分は愚か、自分以外の尊敬するサイヤ人達をも侮辱するものだったからだ。

 

 

「あのバルサとか言う野郎も、貴様よりかは期待できそうだが………それもどこまでのモノか」

 

「な………ッ!?」

 

 

 到頭あのバルサまでも軽んじるベジータ。キャベもこれには言葉を失う。

 次いで湧いてくるのは怒りだ。ベジータが心無い言葉を告げる度に、沸々と心の底から怒りという熱が込み上げてくるのが分かる。

 キャベは全身に力を込めて震える手足で何とか立ち上がろうと藻掻く。しかしそれでもベジータの言葉は止まらない。

 

 

「ハ…ッ、そろそろ終わらせるとしようか!!このまま貴様を倒し、貴様らが期待するバルサをも倒すことで、このオレ様が最強だと証明してやる!!」

 

 

 そう告げたのを最後に、ベジータは掌に集めた気を更に凝縮し尋常じゃない程のエネルギーが込められた青白い気弾を生み出す。

 漸く立ち上がることが出来たキャベだが、その尋常じゃないパワーを迸らせる気弾を前に何もすることが出来ない。

 

 

「………かにするな」

 

 

 だが、それでも彼は怒っていた。自分だけでなく、自分が大好きな惑星サダラのサイヤ人達皆も、心から尊敬しているバルサのことを莫迦にするベジータに。

 

 

「バカにするな………ッ!!」

 

 

 そしてそれ以上に、そんな言葉を投げかけられて狼狽え、手も足も出ないまま震えてしまった自分の弱さに。

 力の限り握った拳から血が流れる。全身から白いオーラが溢れ、それはどんどん大きさを増していく。キャベが立っている足元から亀裂が走る。

 そのキャベの様をニヤリと笑いながらも止めを打つべく、ベジータは本気の気弾を放つ。

 

 

「これで終わりだ!! ビッグバン……アタァァァーーーーック!!!!!!

 

 

 放たれるは名称の通り、ビッグバンの如きエネルギーが込められた青白い巨大な気弾。

 今のボロボロなキャベでは回避することなど当然不可能。ましてや防ぐ力なんて残っていない。

 このまま当たればキャベは勿論、武舞台ごと吹き飛んでしまうのは想像に容易かった。

 観客性にいるブルマや息子のトランクスを始めとした第七宇宙の面々も焦りと驚愕を露わにし、このままではキャベを殺してしまうと本気で思った。

 止めるよう叫ぶももう遅く、その必殺技は放たれてしまった後。これには悟空も額に汗を浮かべて本気で不味いと反則だと承知の上で瞬間移動しようと人差し指と薬指を額に当てる。

 反対に、第六宇宙の面々はボタモ、マゲッタを除いて酷く冷静だ。だが、皆がキャベを見ている。彼等の視線、焦りや熱意、見極めるようなものまで全てがキャベを射抜いていた。

 

 そして────────────────

 

 

「皆を………バルサさんを………ッ、

   

 バカにするなぁぁあああああああ────ッ!!!!!!

 

 

 

 突如────青白い気弾を、巨大な金色のオーラが呑み込み、そのままこの星を真っ白に染め上げた。

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 誰もが眩い光によって目が眩んでしまっているだろう中、破壊神に天使、そして観客席にいるサイヤ人達はその驚きに染まった視線を武舞台へと集めていた。

 悟天とトランクスは口を大きく開いて。

 悟空は其処に立っている人物が無事であることに安堵を、そしてその人物が至った姿に驚きを。

 最後にバルサは、素直に驚きながらも、彼が“其処”に至ったことに納得しながら、本当にうれしそうに笑った。

 

 

「フッ、それでいい………」

 

 

 ベジータもまた、見下ろしている彼が成ったその姿に満足げにしており、自身の気をより高まらせる。

 逆立つ髪は金色に染まっており、ベジータを睨みつける瞳は翡翠に染まっている。

 何よりも、彼を包み溢れ出るオーラは先のそれとは比較にならない。

 そう、キャベもまた“成った”のだ───────『超サイヤ人』に。

 

 

「クィ………ッ!!!」

 

(ッ!?速い!!)

 

 

 瞬間、ベジータは殴られていた。

 その衝撃で頭が揺れるもすぐに持ち直し、殴ったであろう相手に目を向けるも────いない。

 

 

「ダァ────ッ!!!」

 

「フウォ──ッ!!?」

 

 

 背中に突き刺さる渾身の蹴り。次いで武舞台に叩きつけられた衝撃音。当然亀裂が入ったままの武舞台はその衝突によってヒビが深くなる。

 今度はベジータが叩きつけられる形になったことにキャベは満足せず、追撃するべく両手に金色の気弾を浮かび上がらせ、それを連続で放ち続ける。

 

 

「ダダダダダダダダーーーッ!!!!」

 

「クッ!!」

 

 

 ベジータは前転しながら跳ね上がり、振り返ってキャベを見上げると放たれた無数の気弾を両手で弾き続ける。

 飛び散る気弾がドーム状のバリアに触れて爆発する。爆発によって生じた煙が会場を包んでしまい、それは風圧によって武舞台に流されベジータの視界を塞ぐ。

 キャベは空中にいる為、黒煙によって視界はふさがれていない。故に、ベジータの動きがしっかりと見えていた。

 

 

「そこだァァァーーーーッ!!!」

 

「何!?──ぐわッ!!!」

  

 

 ベジータがキャベのサイドに高速移動した時には既に攻撃のモーションに入っていたキャベ。そのまま全力の拳を鳩尾に叩き込んだ。

 悶えるベジータだが、当然容赦などないキャベはベジータへ立て続けに拳やら蹴りやらをがむしゃらに放ち続ける。

 成す術なく攻撃を受け続けるベジータ。しかしそのままやられるなんてこと、プライドが高いベジータが受け入れるわけもなく、額に血管を浮き上がらせた彼は閉じていた両目をカッと見開く。

 

 

「調子に、乗るなッ!!」

 

「うわッ!!」

 

 

 キャベの拳を左手で掴むとそのまま自身に引き寄せ、勢いがついたまま右拳を顔面に叩き込む。吹き飛ぼうにも拳が掴まれたままのキャベはベジータから離れられない。

 それならばと鼻血を流しながらキャベは、再び引き寄せられた勢いを利用してベジータに頭突きを見舞う。それは丁度ベジータの眉間に当たり、思わずキャベの手を放してしまう。

 その一撃で離れたベジータにまた追撃を加えようとするキャベ。しかし、突如身体全身が鉛のように重くなってしまう。

 

 

「か……あ………ッ」

 

 

 体勢を立て直したベジータは急変したキャベの様子に当たりを着けると眉間から流れる血を拭った。

 

 

「どうやらその身体で無理しすぎたようだな…」

 

「グググ……ッまだだッ!!!」

 

  

 重くなった身体を無理矢理動かして構えを取るキャベの闘志はまだ消えていない。

 ベジータはそんなキャベを見つめて、フッと笑うと構えを解いた。

 

 

「何のつもりですか……ッ!!」

 

「理性は失っていないな?順調だ……そのままもっと気を高めろ!!」

 

「……ッ?」

 

 

 まるで鼓舞するように叫ぶベジータに、キャベは困惑しながらもハッとなる。まさか、そうなのだろうか。

 

 

「貴方は……ボクを怒らせるために?」

 

「超サイヤ人になるためのトリガーは激しい怒りだ。今の感覚を身に沁み込ませろ」

 

 

 どうやらそうらしい。ベジータはキャベを怒らせるために態と挑発するような発言をしたのだ。自身を超サイヤ人へと至らせるために。その発言を聞いていたのはキャベだけではない。シャンパやヴァドス、バルサもまた聞いていた。

 バルサはハッとなる。思えば自身が初めてあの姿になったのは激しく怒りに怒っていた時だった筈だと。其処から、何時の間にやらいつでも変身できるようになったのだ。だが、そのことをすっかり忘れていたため、超サイヤ人になるためのトリガーが何だったのか分からなかった。

 だからこそ、バルサは超サイヤ人とは己だけが成れる変身なんだと思っていたのだ。若しかしたら、潜在能力が極めて高いキャベや自身が面倒見ている二人ならば、或いは────と考えてしまう程に。

 

 しかし、その考えは覆された。

 まだ残りの条件は分からないが、激しい怒りさえあれば()()()()()()()()()()()()可能性が出てきたためだ。

 その可能性を見出したのが自分ではなかったのは複雑だが、それでも己以外のサイヤ人達もまだまだ強くなれるかもしれないことが、バルサの心を揺さぶったのだった。

 

 

「そうだ、それでいい。お前達第六宇宙のサイヤ人もまた、オレ達と同じ高みまで上ってくることが出来る筈だ。選ばれた誰かだけじゃない……サイヤ人の誰もが同じ可能性を持っているんだ」

 

「サイヤ人の、誰もが………」

 

 

 ベジータの言葉に聞き入るキャベ。今まで考えもしなかった自分達サイヤ人の可能性が、まだまだあったのだと。

 二人を見つめる其処まで告げたベジータの意図がようやくわかった悟空はへへへと鼻を摩りながら笑った。

 

 

「ベジータのヤツ、キャベに稽古つけてたんだ。オラ途中まで分かんなかったぞぉ」

 

「そんな余裕本当はない癖に………」

 

 

 悟空の言葉にビルスは苦々し気に吐き捨てる。そんな余裕がないというのは事実である。少なくとも向こう側にいる最後を飾るであろうサイヤ人・バルサはベジータや悟空以上の力を持っているかもしれない戦士だ。若しかしたら二人合わせても勝てない可能性だってある。そんなバルサを倒す以前に無駄に体力を消費する余裕なんてある筈がないと言うのがビルスの考えだった。

 それでも、悟空にはわかった。サイヤ人として誰よりも誇り高いベジータは、相手が同じサイヤ人であるからこそ、全力を出し切って戦いたいのだと。

 

 

「オレの期待通り、超サイヤ人に成れたお前に見せてやろう。超サイヤ人────その領域を超えた先を!!」

 

「え!?」

 

「なにッ!?」

 

 

 ベジータの言葉に三度目の驚愕を見せるキャベと観客席のシャンパ。バルサは驚いている様子は見られないが、その発言に目を鋭くさせて見つめる。

 超サイヤ人の領域を更に超えた先────そんなものまであるのか。

 

 

「はぁぁぁぁぁ…………」

 

 

 先程までの変身する際に全身に力を込めていたのとは真逆に、全身から無駄な力を抜いていくかのようなベジータの変化に警戒心を煽られるキャベ。

 ボロボロの身体に鞭を打ちながら、その力の至る道を見据えんと今できる最良の構えを取る。

 そして、ベジータの全身から金色のオーラが消え去った。

 

 

「………?」

 

 

 キャベは困惑した。今のベジータから()()()()()()()()()()()()

 されど困惑を余所に、ベジータは本当の変化を見せつける。

 

 

──────── ハッ!!! 」 

 

 

 変化は顕著に表れた。

 先程までの荒々しい金色のオーラとは別物。

 緩やかで、けれど神々しいまでに神秘的な『青』

 瞳の色も、その髪色も同じ色に染まっている。

 

 シャンパとヴァドスはその変貌以上に、彼が身に纏う『気』にこそ驚嘆の意を示す。

 

 

「────『神の気』……だと?」

 

「まさか………神の領域を犯すのではなく、神そのものの気を纏うなど……」

 

 

 これこそは────第七宇宙のサイヤ人達が辿り着いた果ての果て。

 最果てたる神の領域にまで至って見せたサイヤ人の力を持った超サイヤ人。

 

 

「これが最新の超サイヤ人………『超サイヤ人ブルー』だ───ッ!!!」

 

 

 その言葉を最後とし、呆然とするキャベを置き去りに、ベジータのその拳は腹を抉る。

 認識する間もなく、キャベはその意識をゆっくりと眠りにつくように落としていくのだった。

 

 

 

──  勝者、第七宇宙・ベジータ  ──







今回の戦闘力です。

キャベの戦闘力:2億8000万
キャベ(超サイヤ人)の戦闘力:140億

ベジータの戦闘力:3億
ベジータ(超サイヤ人)の戦闘力:150億
ベジータ(超サイヤ人ブルー)の戦闘力:6000億


ベジータのブルーはまだ未完成のため、倍率は2000倍です。
それでも絶望的な差ですね(笑)
因みに気になっているだろうブルー完成版はこの倍率を5倍した10000倍の倍率とします。
もっと気になっているであろうバルサの戦闘力及び、その最終段階の戦闘力は少なくともこれ以上を想定していますので、ご了承ください。
これ、タグにもある通り主人公最強クラスに設定してますので。

それではまた次回!!


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