一般人(特典ヤバめ)が転生したお兄様   作:排他的

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「さて、今日は何しようかね〜」

 

「はふはふ……」

 

達也の部屋。そこでは宴が行われていた。外では天井が吹き抜けになっていたり、壁が爆散していたり、ロケットランチャーが四葉家の敷地内に放たれていたりしているが、達也と深雪が居るこの部屋は普通に何も無く、平和だった。

 

宴というだけあり、ワイン……は子供だから飲めないのでぶどうジュースにステーキなどの豪勢な食事を食べていた。だが、達也と深雪以外にも、この部屋には人がいる。

 

「うぅぅぅ……」

 

白いロープに腕と足を拘束された赤紫色の髪を生やした成人女性で、達也と深雪の母である四葉深夜のガーディアンである、桜井穂波だ。

 

「美味しいですね、お兄様」

 

「そうね〜流石国産松坂牛のステーキ……もう5日も水しか飲んでない誰かさんの前で食べるととっても美味しいな〜」

 

「お、お兄様、穂波さんが流石に可哀想というか……」

 

「何言ってるのさ深雪ちゃん、なんの目的か知らないけど俺の部屋に勝手に侵入してきたんだよ?このくらいの拷問くらい良いじゃない……」

 

少し涙目になっている穂波の前でパクパクとこれ見よがしに美味しそうに飲み食いする達也に深雪が流石に可哀想に思ったのか苦言を呈するが、達也はそれを一蹴する。

 

「まぁどうせ俺の部屋だけ被害がないことから怪しく思ってこの部屋に入ってきたんだろうけど……」

 

「くぅ、そうです、達也くん!なんで貴方だけ普通に飲み食いできてるんですか!?」

 

恨めしそうに達也の持つステーキを見る穂波。

 

「え?だってこの騒動は俺が引き起こしてるし……俺は食材を好きに輸送出来るからね〜ほらほら〜」

 

達也が虚空から取り出すのは美味しそうな天ぷら。海老天を天つゆにつけて穂波の前で勢いよく頬張る。

 

「…………うぅ、お腹空きました」

 

「さて、そろそろ動きますかね、今日はそろそろ超常現象でも起こしてみようか!」

 

「ちょう、じょう、げんしょう?」

 

「そう!さぁ、スイッチ……オン!!」

 

すると達也の手に光が集まる。

 

「これこそ神秘を集め、望みのものを作り出す力……これでアレを作り出してやる!」

 

「い、一体、何を作るというんですか!?」

 

「さすがは、お兄様?」

 

深雪は達也の作りだしたものを見ると、達也を褒めようとしてそのまま硬直した。達也が作り出したものが、予想と違うものだったからだ。

 

「これはこの世界に無かったからね〜わざわざ作らなきゃ行けなかったのよ〜さぁ、お食べ?」

 

達也の手には、レンゲとグツグツと煮えたぎってとんでもなく紅い麻婆豆腐があった。

 

「ま、麻婆豆腐?」

 

「これは麻婆豆腐ではないぜ?麻婆ラーメンだ。ラーメンは器の底に申し訳程度にしか入っていないけどね!」

 

「……麺が申し訳程度って、ラーメンじゃなくて麻婆豆腐じゃないですか!」

 

「失敬な、麻婆ラーメンだ。麺が入っているからラーメンだ」

 

達也は薄ら笑いを浮かべながら麻婆ラーメンの麻婆をレンゲでたっぷりすくって穂波の口を無理やり開けて流し込む。

 

「見た目通り辛い!?まるで地獄の様に辛くていひゃい...」

 

「……文句を言うな、それでも大人か?」

 

「辛すぎるんですよォ!?」

 

「……なら卵焼きでも食べる?」

 

穂波は神様を見るような目で達也の手にある新しい皿を見る。その手にある卵焼きに手を伸ばそうとすると……

 

「はい、卵焼き(ダークマター)

 

「どうして?」

 

拒否しようとしても穂波は口をまたも無理やり開けられて大量に黒い卵焼きを詰め込まれる。どこかのキャバ嬢が作った卵焼きの威力は半端ではなく、そのまま口に含んだ瞬間、謎の光線を口や目から出すことになった穂波。

 

数十分後、達也と深雪の前で色々と乙女が出しちゃいけないものを出しまくった穂波はマジで泣きそうになりながら達也を睨みつける。

 

「にゃんてものを……なんてものを食わせやがるんですか!?」

 

「いいことを教えてあげるね、穂波ちゃん」

 

「ちゃん!?」

 

「君は今、一日分のカロリーを摂取したことになる」

 

「……辛い上にカロリーも多いなんて、どこまで残酷な料理なんですか!?……って、なんですかこの紙」

 

突然のちゃん付けと麻婆ラーメンとダークマターのカロリーの多さに愕然とする穂波の前にヒラっと紙を1枚だす達也。

 

「なになに……お題が6000円!?」

 

「うん、作るのに色々と術式使ってこの世界にないもの作ったからね〜」

 

「なら私の財布で……ない!?」

 

達也は全員の金を回収して財布と金庫を分解したので穂波は金を持っていない。

 

「え?払えないの?……じゃあ借金かな〜」

 

「ヒッ!?」

 

怖い笑みを浮かべながら羊皮紙を出して穂波にペンを握らせる。

 

「さ、サインしようか?」

 

またあの麻婆ラーメンと卵焼きを作り出した光をチラつかせることで穂波にサインさせる。

 

「……これで良いんですね!」

 

「うん、このセルフギアススクロールで穂波ちゃんは俺にお金を返すまで母さんのガーディアンにはなれない」

 

「せ、セルフギアススクロール!?」

 

「そう、セルフギアススクロールはこの羊皮紙に名前を書いた者に対して絶対の強制力を持つ……この中には、穂波ちゃん以外がお金を返すとその分だけ穂波ちゃんの借金が増えるという項目とお金を返すには俺と深雪ちゃんのガーディアンを1年行うことで500円分返すことが出来るという項目とこの約束を反故した場合、借金が累乗されるという項目があるのさ」

 

「なんかいっぱいある!?」

 

「さて穂波ちゃん、母さんのガーディアンやめようか?」

 

「そんなこと出来るわけないでしょう!?」

 

穂波が怒って達也に対して指を指すと、紫色のオーラが穂波を覆う。

 

「あー、ペナルティー」

 

「へ?」

 

「穂波ちゃんが俺に対して敵対意識を見せたので借金が500円加算されます!」

 

「なぁ!?」

 

色々と項目をつけといたらしい達也の用意周到さに戦慄する穂波。達也は手をワキワキとさせて穂波に近づく。

 

「ちゃんと母さんのガーディアンをやめて俺と深雪ちゃんのガーディアンになれば麻婆ラーメンとかダークマターとかの食い物ではなく、きちんとした物を食べさせてあげましょう!」

 

「……ゴクッ」

 

「寿命の方も何とかしてあげましょうか?」

 

達也の言葉の誘惑に負けたのかどうなのか分からないが穂波は達也と深雪のガーディアンとなったのだった。……まぁ、破った瞬間に穂波の借金が色々と大変なことになるのだが。

 

「お兄様……悪魔的です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……穂波さんが帰ってこない……しかも深雪さんまで……この騒動と言い、何が起きているのかしら」

 

荒廃した屋敷の中、優雅に思慮する深夜は深雪と穂波を心配していた。

 

「……この波乱は、達也の分解でしょうね……CADも、私兵も満足に動かせない今、達也の無力化は不可能……」

 

深夜は達也が何故この年になって行動したのか理解出来ずにいた。

 

「今年に仮想魔法演算領域を植え付けることがバレているのかしら?……どちらにせよ、達也の仮想魔法演算領域を植え付けることは必ずやらねばならないこと……明日にでも拘束しましょうか」

 

深夜は達也を捕らえる策を練りながら一日を終わらせる。ガーディアンである穂波よりも余裕そうな深夜だった。

 




Fate/kaleid liner プリズマ ☆イリヤを見てこのネタを選んでしまいました……あとこの麻婆ラーメンネタ使って見たかったんです!ダークマターの後遺症は再生で修復しました!

神秘を集め、望むものを作り出す力:正式名称は不明、麻婆豆腐とダークマターは達也には作れなかったので神秘をそこら辺から集めて収束することで作り出した。理論上、神造兵器を作ることも可能だが、その場合地球に神秘の吸い取りすぎで何かしらの影響が及ぶことになる。

セルフギアススクロール:上記の力で作り出した訳ではなく、達也自身の知識と特典で作り出したもの。1度名前を書けばその契約が履行されるまで契約を反故することは許されない。達也は高校卒業までガーディアンをするよう設定したが、穂波が契約の項目ひとつに抵触したために1年増えた。

これからもよろしくお願いします。
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