東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World.   作:ぽよい

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霧雨魔理沙:外の世界に似た価値観、表現力、言葉使いを持った人間。東洋出身だが、西洋魔法(特に現代日本人がイメージするタイプの魔法)の使い手。適性は水で扱いも慣れているようだがあまり使わず、星や火の魔法を好んで使う。
原作者の考えでは主人公はあくまでも霊夢で、魔理沙はゲーム内容を理解しやすくするという役目のサブキャラ。そのため、ある意味では我々に最も近い存在となっている。
魔理沙は魔法に茸を多用するため、茸を使わない派のアリスとは仲があまりよくない。


平安のトロピカル

神社に戻り、状況を賢者達に報告した。麓のワドルディの町は更に発展していた。飲食店ができていたり、家の数が増えていたり、さらに気を利かせて私達が休憩するのに便利な“家”まで建ててくれたそうだ。飲食店の名前はワドルディカフェ(出張店)。夕飯時というだけあってワドルディカフェは賑わいを見せている。メニュー表を貰ったので確認しておこう。私は食べなくても平気だが、せっかくなので何か買ってみようと思う。

 

カービィバーガー 200円

我らがヒーロー、星のカービィの顔のデザインのパンズに大きなパティとチーズ、野菜をたっぷりと挟んだ大人気なバーガー。

 

ずんだ餅 200円

出張店限定販売。かつてこの世界で流行っていたという食べ物を忠実に再現。甘くした枝豆の餡である“ずんだ”をたっぷりかけた大きいお団子っぽい食べ物。

 

くるまほおばりまんじゅう 200円

出張店限定販売。くるまほおばりを再現した桜の香りのデコレーション饅頭。餡は粒餡、漉し餡、白餡、ずんだから選べます。

 

元気ドリンク 500円

栄養満点のドリンク。風邪気味のときや元気がないときに一本どうぞ。

 

マキシムトマト 700円

甘くて美味しいデザートのような高級トマト。食べると体力全回復。ちょっと贅沢したいときにオススメ。

 

※出張店限定販売の商品は要望が多ければ本店でも販売する予定です!

 

饅頭が少し気になったので粒餡のを買っておこう。

 

「ボクたちも夕飯にしましょう!」

 

「ぽよー!」

 

バンダナワドルディとカービィは私より先に走ってワドルディカフェの列へと向かっていった。私も後に続いて並ぶ。店員のワドルディが列の最後尾で持っているフラッグには、「最後尾はこちら 混雑時はテイクアウトのみ」と書かれていた。長蛇の列であったが、店員のワドルディ達は客さばきが非常に早く、あっという間に私が注文する番になっていた。私の前にいたカービィだけ極端に大きな箱を渡されていたが、一体何を頼んだのだろうか?

 

「次の方、ご注文をどうぞ。」

 

「くるまほおばりまんじゅうの粒餡を2つ、包装は別々にしてくれ。」

 

「かしこまりました。」

 

お金を渡して饅頭が入った袋を2つ受け取り、一つは「晩御飯のデザートにでも食べな」と言って霊夢に渡した。霊夢は嬉しそうに饅頭が入った袋を抱え、賢者達の元へと走っていった。どうやらうまくやれているらしい。全くなんで神社が拠点になっているんだか…(まあ、立地的に仕方がないのだろうが…)

私達のためにと建てられたというドーム状の家に入ると既にカービィとバンダナワドルディが寛いでいた。部屋の中はシンプルな洋風で、暖炉に大きなベッド、そして何故か雰囲気に合わないちゃぶ台と座布団が置かれていた。ちゃぶ台の上には湯呑が3つと急須が置かれていた。カービィが持ち帰った極端に大きな箱には様々な食べ物が詰められていたがどれもメニュー表にある品だった。全メニューを各種30個ずつ頼んだらしい。バンダナワドルディはカービィバーガーとずんだ餅を頼んだようだ。…お前口どこにあるんだよ、今世紀最大の謎か?そんな謎がこんなところに沢山落ちてて良いのか?

 

「おかえりー。すぐに熱いお茶を入れますね!」

 

そう言ってバンダナワドルディは空の湯呑に急須で緑茶を注いだ。こうしてお茶にするのもたまには良いな。カービィの食べる量は半端じゃないが…

こうして、世にも奇妙な夕飯(お茶会)とともに一日は終わりを迎えた。

…カービィの寝相が悪すぎる…

 

朝が来るのを待つのも暇だ、あれ以来寝ることが出来なくなったからな。寝静まった町を出て、いつも通り研究を始める。ま、今人間に戻るのは困るから研究内容はいつもと違うけどな。

 

 

早朝、町へと向かう。町に着くと紫が真っ先に出迎えてくれた。次の目的地は離れた位置にある東南の火山島だそうだ。そこにある成長できずに枯れかけたヤシの木が物理結界のコアになっているらしい。毎度のことだがそこまで直接送れないようなので、あの場所から自分で向かう必要がある。辺り一面海で目印となるものがほとんどないようだが…まっすぐ進んでいれば多分大丈夫だろう…

バンダナワドルディとカービィはまだ寝ていたが、途中の経路にワドルディの気配はないらしいので一人で行っても問題ないだろう。紫に先ほどと同じ場所に送ってもらい、そこから目的地の方角へと進む。

 

長い間、特に何もなく進むと、小さな島が見えてきた。枯れかけのヤシの木が本当にあった。周りには流れ着いたと思われる様々なゴミが散乱していた。地面をよく見ると、冷え固まった溶岩しかなく、とても植物が住める環境ではない。偶然流れ着いたヤシの実が発芽したのだろうが、生育環境が無く、実の中の栄養を使い果たして枯れるのを待っているという状態だ。しかしやはり魔法は一切効かない。なぜこれを結界のコアにしたのか、まあ位置的には壊しに来るやつはそうそう居ないだろうが。御札でスキマを開くとあのときのような掛け声が聞こえ、ワドルディ達が押し寄せてきた。ゴミを片付け、枯れかけのヤシの木を引っこ抜いて(そもそも根付けていないが)帰っていった。ボスが居ないのは拍子抜けだが、やることはやったし、一旦帰るか。

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