東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World. 作:ぽよい
価格以上さワドルディのぶき屋さん
町に戻り真っ先に武器屋へと足を運んだ。
「二人ともいらっしゃい。トルネイドにソードにスリープにポイズンですか。強力なコピー能力を見つけていますね。」
「ちょっとまて、ポイズンなんて見たことがないぞ。一切登場していない筈だ。」
「カービィさんのことだから画面の外とかで毒の盛られた食べ物でも拾い食いしていたんじゃないですかね。」
なるほど、それなら納得するしかないな。しかしカービィは毒も操れるのか。カービィ型のそれには毒々しい液体が涌き出る帽子が飾られていた。
「それよりレンジャーがスペースレンジャーに進化できそうですよ!ショットが星型弾からレーザービームに強化されます。レーザービームがヒットすると炸裂して広範囲に電撃攻撃!カッコいいに違いないです!」
「ぽよっ!」
お代とレアストーンを渡すと、武器屋ワドルディは作業に取りかかった。しばらく時間がかかるようなので、新しい施設でも見に行ってみるか。カービィは作業の様子を眺めているので、私一人で武器屋を出た。
武器屋の隣のカフェにはあの技術者が注文している。そういやおやつ時ではあるな。
「にとり、何を買ったんだ?」
「カービィバーガー、ピクルス多めだよ。しかしワドルディの技術力は凄いね。科学と魔法を上手く組み合わせているんだ。それに新しい技術を身につけるのも早い。」
「そうか。楽しんでいるようでなにより。」
「しかし、これだけの技術力を持っているのに何故兵器を作らないのだろうか。星の1つや2つ簡単に滅ぼせると思うけど。」
「彼らにとってカービィより強力な兵器は無いぜ。だから作る意味がない。」
今まで一緒に冒険してきて薄々気が付いていたことがある。カービィの持つ力は脅威だ。カービィが本気を出したらこの星も一撃で滅ぶ。とはいえ御人好しと冷酷さを兼ね備えた性格だ、カービィが問題を起こそうとするわけがないし、仮に問題になってもカービィ自身が解決するだろう。それに彼を騙して利用する奴も出てくるかもしれないが、カービィのその性格ゆえに裏切った瞬間にその奴の敗北が確定する。そんなカービィがワドルディ達の味方をしているということは、ワドルディ達から見たらある種の抑制効果や自衛効果をカービィが担っているということになる。あの見た目だから知らずに襲う奴も居そうだがな…
にとりとの世間話もキリが付き、目的地の道具屋へと足を運んだ。主に薬を扱っているようだが、他にも食材や普通のドリンクも扱っている。なんていうか、道具屋というよりドラッグストアだな。
「いらっしゃいませ。魔理沙さんですね。冒険に役立つアイテムがオススメですよ。ライフアップは体力を上限を超えて回復します。スピードアップは少しの間だけ移動速度が上がり、アタックアップは少しの間だけ攻撃力が上がります。どちらも物理、魔法の両方に効果があるので普通に走っても魔法で飛んでもスピードアップの効果がありますし、箒で殴っても魔砲を撃ってもアタックアップの効果があります。」
どれも明らかに特殊な魔法薬だ。何もかも意味不明だが、何かに役立つかもしれない。それぞれ4つずつ購入した。店を離れると、隣が祭りの屋台によくあるような、ゲームで遊べるお店があるのに気がついた。タマコロ屋というらしい。穴の空いた板の上にカービィそっくりのボールがあり、スタート地点からゴール地点まで穴に落ちないように板を傾けてボールを転がすゲームだ。少し遊んでいこう。
気が付いたら夕飯時だ。ゲキムズの2面がなかなかクリア出来ず、3時間近くも熱中してしまった。タマコロ許すまじ。
カービィを呼びに武器屋へ戻ると、ちょうど武器が完成したようでカービィは宇宙をイメージした玩具のヘルメットと銃を装備していた。試し打ちとばかりにサンドバッグさんにチャージショットを撃ち込むと、目に見えないほどの速さでレーザーが飛び、ヒットすると強烈な電撃を広範囲に飛ばした。私のマスタースパークも余裕で耐えたサンドバッグさんが、まるでカートゥーンのように一撃で灰になってしまった。コイツらが味方で本当に良かったと思った。生物兵器をアップグレードする天才だわ。