東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World. 作:ぽよい
方向は変わるが、ポイ捨てによるゴミ問題や火事も後を絶たず、特に乾燥した地域や季節では大規模な火災が起こることがある。
コピー能力はブレインよ ワドルディの武器屋さん
「カービィ!あの弾を吸い込め!」
カービィは狼の攻撃を側転で回避し、すぐさま上を向いて吸い込みの体勢に入った。小さな火山弾がカービィの口の中に入ると、カービィはパーティクラッカーのような派手な尖り帽子を被り、爆弾を抱えていた。
「ボムかあ、てっきりファイアかストーンがコピーできると思ったんですけどね。まー、でも過去には大砲の弾からボムをコピーした例もありますし、同じものでも状態によって変わってきますし。」
「だいたい見た目で能力は予想が付くが、強いのか?」
「強いっちゃ強いけど、すばしっこい相手には微妙かなあ。味方巻き込んじゃうこともあるし、クラッシュ程では無いけどかなり危険な能力ですね。」
ボムをコピーしたカービィはポンポンと爆弾を投げるので敵も味方も爆弾を避けることに意識をとられていた。確かにこれは強力だが、肝心のカービィが熱さに未だ慣れていない様子で狙いが定まってない。挙げ句の果てには正常な判断が下せないのか、あまりにも巨大な爆弾を取り出した。
「おい待て!落ち着けカービィ!」
これ以上の戦いは無理だと判断し、スキマを開いてカービィを回収した。カービィを引っ張った衝撃でカービィが投げようと掲げていた巨大爆弾は宙を舞った。バンダナワドルディも私に続きスキマに飛び込んだ。スキマの向こうで爆音と狼の断末魔が響き、町のワドルディ達は驚いた様子でスキマから出てきた私達の方を向いた。視線は冷たいが、カパウォームハアタタカイ~じゃなくて、単純にビックリしてる視線だな。こんなこと口に出してたら
とりあえずカービィの準備が先だ。紫も紫だぜ、勝手に落としやがって。不味い飯食わせたのがそんなに良くなかったかなあ。とりあえずカービィを連れて武器屋へと向かった。
「いらっしゃいませ。クラッシュにボムですね、実はちょうどそのコピー能力の進化を試したかったところなんです!」
「今はレアストーンは一つしか持ってないぜ。」
「なら先にボムを進化させるのが良いでしょう。」
「ボムもクラッシュも危険なのに変わりはないし懲り懲りなんだがなあ…」
武器屋ワドルディにお代とレアストーンを渡すと、ワドルディは作業に取りかかった。
「実はアリスさんがワドルディを連れて町に遊びに来たんですよ。その時にちょっとした魔法を教えて貰ったんです。」
「てことは爆弾人形か?」
「まー、そんなところですね。マリオネットボムに進化します。爆発する人形が自動で敵を追尾するようになるので普通のボムよりかは味方を巻き込むリスクが低いです。もちろん、手動で操ることもできますよ。人形は群れるほどに爆発力も上がるので集団リンチを仕掛けるように扱うと強力です。」
サラッとエグいとこ言った気がするが気のせいだろう。人畜無害な可愛いオレンジパフボールが集団リンチなんて言葉を言うわけがない。どこぞやの健全アニメじゃないんだから。
「そういえばクラッシュはどう進化するんだ?」
「タイムクラッシュに進化します。脱走吸血鬼を追いかけていたメイドさんから能力の仕組みを教えて貰ったのでそれを真似てみました。タイムクラッシュは空間を破壊する爆発で攻撃します。爆発するとしばらくの間空間が破壊された状態が続くんです。空間が破壊されている時はカービィさんに何かかぶつかると更に爆発します。しかもその爆発で敵を倒すとそのエネルギーを奪って空間破壊の効果時間を延長させられます。破壊された空間は元に戻るまでに時間がかかるのでカービィさん視点だとその間は時が止まったように見えます。敵からはカービィさんが高速移動しているように見えますがね。因みにカービィさんが味方と認識している人には空間破壊が行われないので通常のクラッシュと違い味方を巻き込むことがなくなります。反面、火属性が無くなっているのでそこだけ注意です。」
それから、なんやかんや話しているうちにマリオネットボムは完成した。カービィは昔懐かしい雰囲気の青い尖り帽子を被り、人形を操るためのものと思われるクロス字の木製吊り手を背中にかけていた。武器屋ワドルディ曰く、吊り手はマリオネットの名に合わせた小道具で、操る仕組みはアリスのそれと同じなので必要な物ではないらしい。また、簡単な命令であればカービィが味方だと判断している人の言うことも聞くのだとか。
「ああ、それと火山地帯に行かれるのですよね?これを持っていってください。きっと役に立ちますよ。」
武器屋ワドルディは小さな小袋を10個渡した。小袋は保冷剤のような物で、中には透明な液体が詰まっていた。
「何だこれは?」
「ただの水をパウチしたものです。袋はかなり頑丈で耐熱性もあるので、ナイフを突き立てるとかしない限りは破れませんよ。そのままカービィにコピーさせても、凍らせてからコピーさせても火山地帯なら役に立つはずです。」
なるほど、いざと言うときはカービィに水か氷をコピーさせろということか。水をコピーした姿は見たことがないが、カービィは水を操ることもできるらしい。何でもアリだな本当に…本当に何でもアリだなコイツ!カービィはマリオネットボムで出した2つのワドルディ人形に担架を持たせ、その上でカービィはスリープをコピーして眠っているのだ。
「これ、人形への命令が魔理沙に付いていくになってますね。通常のボムと違って爆発までの制限時間が無いのを良いことにとんでもない使い方を…流石カービィさんです…」
流石の武器屋ワドルディもドン引きだった。まあ、カービィは疲れているのだろうきっと。
準備も済んだので、再び送ってもらうために紫の元へ…紫は泣きじゃくっていた。隠岐奈曰く、アレ以来「美味しいゴハンが食べたい」と駄々を捏ねて動かなくなってしまったそうだ。この紫の写し絵を使って大妖怪賢者をも殺すマズさと言う売り文句を添えて販売したら儲かりそうだな、すぐにブームは去るだろうが。仕方がない、カフェで奢ってやるか。カフェに向かう集団はあまりにもカオスで、その後を付けるバンダナを付けた槍持ちはまるで空気だ。おい隠岐奈、お前の分は奢らんぞ。