東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World. 作:ぽよい
「取り敢えずご飯にしましょう。まともに食べてなかったでしょ?いいトリ肉が手に入ったから焼き鳥にしましょう!」
「やったあ、久しぶりのご飯だあ!美味しそうなお肉がこんなに!」
「ぽよポっポイ!」
発電所システムが剥き出しになっている場所はとにかく熱かった。当然そんな場所の床にお肉を置けばウルトラスーパー上手に焼けましたー…じゃなくて、本当に暢気な奴らだ。こんな熱い場所で、こんなシリアスな展開で、飯なんて喰ってられるか普通…まあ、コイツらにとってはこれが普通なのだろう。じっくりと香ばしく焼き上げた野鳥の肉を頬張る彼らは、こんな状況でも笑顔に溢れていた。ワドルディの口ってマジで何処なんだろう…
食事を終え、助けたワドルディをスキマで町に送り、動かなくなった発電所内部を突っ走る。途中マグマや炎に足止めされそうになったが、ウォーターカービィが水を吐いて突破してくれたためほぼノンストップだ。入った場所とは反対側に出てすぐにラボ、もとい人力発電所が目の前に、それは炎の壁に覆われていた。炎の中には大きな人影が…顔スレスレに強い風の流れと何かを振り回す音が聞こえた。一瞬の出来事だったが、仮面を着けた敵がミスしてくれたお陰で助かった。まあ、私は不老不死だから私が喰らう分には痛いだけで済むんだがな。取り敢えず一旦距離を取るが…
「大王様!今助けます!カービィ、魔理沙、援護頼む!」
コイツが例のデデデ大王らしい。バンダナワドルディはいつになく焦っている声だ。
「まてバンダナワドルディ、焦るな!」
バンダナワドルディは私の制止を聴かず、デデデ大王に突っ込んでいった。カービィが波に乗りながら後に続く。ウォーターってそんな走り方するのか。ってツッコミ入れてる場合じゃねえ!
「ったくしょうがねぇなぁ!」
デデデ大王は突っ込むバンダナワドルディに向かってハンマーを物凄い速さで振るう。そこに向かってレーザーを撃ち込み、何とかバンダナワドルディをハンマーから守ると、バンダナワドルディは槍をデデデ大王の腹に突き刺した…が怯む様子がない。カービィが追撃の水を纏ったタックルをするも虚しく、二人して私の方に飛ばされてしまった。勝ち目がないと判断した私は自分の後ろにスキマを出し、二人を受け止めてスキマに落ちた。
ワドルディの町に落下すると、その後から一枚の丸められた紙切れが落ちてきた。開けてみるとよくわからない図形やら何やらが描かれている。もしかして何かの設計図か?武器屋にこれを見てもらうことにした。
サブストーリー ラボ・ロータスランド
此方の世界に来てからずっと淋しかった。ワシがようやく仲間に逢えたときは既に時は遅く、ワシは操られてしまっていた。よく覚えてはいないが、仲間に酷いことをしてしまったのだけは確かだ。片隅に残った理性がワシの心を深くえぐったのを最後に一切の記憶がない。
私はワドルディ達をあらかた人力発電所にぶちこんだ後、我々に牙を向く存在を知らされ、最後の砦としてこの場所の守護を任された。私は優秀な下部だ。誰よりも優秀で強くて、役に立つ。侵入者だ、消さなければ!全力でハンマーを振るうが距離感をつかめず外してしまった。いや、本当に距離感の問題か?何かが変だ。
「……おうさ……い……たす………す」
誰か、大切な誰かがワシを呼ぶ声で理性が戻る。しかし身体の自由も利かなければ、何がどうなっているのかも分からない。気分がひたすらに悪く、今にも暴走してしまいそうだ。
「か…び……」
そうか、アイツに、アイツも此方に来ていたのか。アイツって誰だったっけ…いつも従順かと思えば、デラックス山盛りケーキのために裏切ったりする部下に、いつも憎たらしくて冤罪でボコボコにしてきて、でもワシが困った時には必ず助けてくれるライバル…
そんな二人をハンマーで叩き付けようとするとハンマーが何かに突き飛ばされた。だが都合がいい、ハンマーがなければ多少は手加減できる筈だ。二人を払うように突き飛ばすと、突如二人の後ろにナゾの空間が現れ、誰かに抱き抱えられながら逃げていった。最後の理性と力を振り絞り、ワシを操るのに使った何かの設計図のようなものをナゾの空間に落とした。きっと、使いこなしてくれると、助けに戻ってきてくれると信じて…
何故だ。何故逃がしてしまったんだ!このままでは優秀な下部ではなくなってしまう!