東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World.   作:ぽよい

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アビリティカード:その名の通り、“誰か”の能力が封じられたカード。正式な取引で所有権を手に入れることができ、装備できるようになる。コレクション性が高いためか、裏では非正規取引専用の特殊なお金で取引されているようだ。なお、アビリティカードの存在は能力の所有者である“誰か”に悪影響はない。余談かもしれないが紫の能力が封じられたアビリティカードは結構メタい。


ワドルディの町
目指せ!レアストーンマスター!


例の紙切れを武器屋ワドルディに渡すと、武器屋ワドルディはそれを丁寧に調べ上げ、それから口を開いた。いや、口は多分無いんだが、声を出したって言うべきか?

 

「これは武器の設計図ですね。ハンマーをマスクドハンマーに進化させられそうです。ただ、いくつか心配な点があって…特に心配な点は2つです。

まず、この仮面とハンマー、デデデ大王様を操るためのものというのが気掛かりです。設計図によると身体の増強と特殊な思念派を増幅させる目的の特殊なプログラムが組み込まれているみたいです。それに設計図上ではサイズが完全にデデデ大王様専用になっています。サイズは何とかなるにしても、作るとなるとプログラムの組み込み方の関係上どうしても仕様は完全にそれと同じになってしまいます。カービィさんがプログラムに耐えられるかどうか…多分大丈夫だと思いますけど。SOSの意味を込めてデデデ大王様が送ってきたものだと思いますし…

あとは作るのが非常に難しいっていうことです。レアストーンが結構な数必要になります。10個で足りるかどうか…流石に一発で成功させられないだろうし…

他にも細かい心配な点は多数ありますが…

ただ、もしもこの武器が完成してカービィさんが使いこなせれば強力なコピー能力に仕上がる筈です。デデデ大王様を助けるのに役立つのは間違いないです。目には目を歯には歯をってヤツです。カービィさん、マスクドハンマーを使いこなせる自信は?」

 

カービィは元気よく「ぽよ」と返事をした。

 

「では、今回はデデデ大王様救出作戦ということでハンマーの進化にお代は要りません。材料のレアストーンを集めてくれれば急いで作ります。」

 

しかしレアストーンを最低10個。トレジャーロードを探すのが速いか、何日も掛けて何度も闘技場に参加する方が良いのか…

 

「ボク、闘技場に行ってきます。大王様を助けられるようもっと鍛錬して強くならなきゃ!それに優勝すればレアストーンも貰えますし。カービィと魔理沙はトレジャーロードを巡ってください。闘技場の参加者を考えると絶対優勝できるとは限りませんし、トレジャーロードの方が確実ですから。」

 

バンダナワドルディはそう言ってすぐさま闘技場に向かっていった。私とカービィはトレジャーロードの手掛かりを得るため、紫を頼った。

 

「え?トレジャーロードってもしかして未だに消えてない謎の渦のこと?それなら結構な数が幻想郷にも外の世界にもあるわよ。物理結界がだいぶ壊れているから初期の方のエリアにある謎の渦までなら直接送れるけど?」

 

一瞬で問題が解決してしまった。テンポが早いのはいい事だが…気がついたらトレジャーロードの中にいた。おい、答えを聞く前に送るなよ!カービィは何故かウォーターを失い、レンジャーになっていた。私の身体は急に動かなくなってしまった。どうもこのトレジャーロードはカービィ専用らしい。

暫くすると見覚えのある、かつて発展していたであろう塩まみれの都市に居た。ウォーターカービィがレアストーンを掲げて喜んでいる。さっきまでレンジャーだったのに、外に出ると入る前のコピー能力に戻るんだな。と、またスキマに落とされた。

それから似たような、でも攻略方法が全く違うトレジャーロードを巡り周り…というか紫が勝手に送り込むので強制的に攻略しなきゃいけなくなったが、13個集まったところでようやく町に戻してもらえた。

 

町では闘技場がいつになく盛り上がっていた。実況の声もいつになくハイテンションだ。

 

「メタナイト選手の攻撃をもろに喰らってしまったー!しかしバンダナワドルディ選手、まだ立ち上がります!メタナイト選手に喰らいつこうと必死です!」

 

どうもメタナイトとバンダナワドルディの試合がかなり白熱しているらしい。ちょっと覗いてみるか。レアストーンをあるだけ全部武器屋に預けてから闘技場の観客席へと向かった。剣と槍先が激しく音を立て、火花を散らしている。バンダナワドルディは既にボロボロだったがメタナイトはそこまでダメージを受けてなさそうだ。剣と槍の弾幕のような斬撃同士が何度も激しくぶつかる音に混ざり、二人の会話が微かに聞こえてくる。

 

「バンダナワドルディ、以前戦った時より強くなったな!」

 

「今ここで負けていたら、大王様を助けられない…メタナイトを越えても勝てるかどうか分からないんだ!」

 

「敵はそこまで強いのか?」

 

「操られてしまった大王様はいつもの大王様とは比べ物にならないぐらい強かった。あれでも手加減していた。きっと、まだ理性が残ってたからだ、苦しんでいるに違いない!時間が経てば経つ程敵は強くなるのも確実だ。だから敵に勝つためには、もっともっと、敵よりも早く強くならなきゃいけないんだ!」

 

「そうか…」

 

バンダナワドルディが僅かに押されている様に見えるが…いや、これは多分バンダナワドルディが勝つな。よく見てもわかりにくいがただ攻撃をしのいでるだけじゃない。

 

「なあカービィ、この試合どっちが勝つと思う?」

 

「わどるでい!」

 

「奇遇だな、私もそう思ってるぜ。」

 

バンダナワドルディはメタナイトの斬撃を全て斬撃で受け止めた後に、密かに組み立てていた起点からカウンターのようにスキを突いて反撃に出た。実況が大逆転だと騒ぎ立て、観客の歓声も大きかった。確かに一見すると大逆転に見えるが、始めからバンダナワドルディの勝利が決まっていたようなものだろう。やはり彼の槍術は侮れないな。大きく成長している。

因にこれ、準決勝だったらしい。次が決勝…バンダナワドルディの相手は誰なのだろうか、気になるな。

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