東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World.   作:ぽよい

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八雲紫:境界を操る能力を持つ妖怪賢者で、幻想郷の管理を担ってる人物の一人。阿求はこの能力を防ぐ手段がないと評価しているが、この能力への対抗手段が存在しないわけではない。実際に月面戦争で一度は負けている。たまに博麗大結界を弄って遊んでいるというウワサで、神隠しの主犯と呼ばれることも。そのわりには山に住む妖怪が開けた結界の穴(結界に穴をあける行為は禁忌)を塞ごうとはしていないようだ。


新ワドルディの町

紫のガイドを頼りに幻想郷へと向かう。犬を始めとする様々な動物が襲いかかってきたが、まあ雑魚妖精を相手にするより遥かに楽だった。襲いかかってくる動物はなにかに洗脳されているようにも見えた。あまりにも動物たちが鬱陶しいのでスキマで迎えに来てくれたっていいのにと思ったが、道中で5人のワドルディを救出することができた。幻想郷につくとワドルディたちは博麗神社の麓にある広い場所に町を築き始めた。真っ先に作る施設が映画館というのも如何なものかと思うが、きっと娯楽に飢えているのだろう。

 

紫の話だと、外の世界の発電所が不自然に稼働を始めたらしい。つまり黒幕は膨大なエネルギーを必要としているということである。ワドルディが拐われたのはおそらくエネルギー施設を動かすための奴隷としてだろう。そうなるとやるべきことは2つだ。まずは奴隷の開放、次に黒幕をやっつけること。こういうパターンは大抵の場合エネルギーが供給される限り相手は倒れないからな。更に今回厄介なのが黒幕が動物を操っていたということだ。こっちの妖怪(動物)に悪影響が出ないといいが。今回、紫を始めとする賢者は異変解決を手伝ってくれるとのことだ。ただ、黒幕のものと思われる思念波の影響で上手く外の世界を覗くことができないらしい。そのため結局のところ私が外に出向かなければならないのだ。お前らが外に行けよと言いたいが、人間が消えても外の世界は外の世界ということらしい。私も一応こっちの妖怪なんだが…

 

紫たちがワドルディが捕らえられているエリアを探している間、暇なので霊夢と一所にワドルディの町に遊びに行くことにした。と言っても博麗神社のすぐ下にあるのだが。私のサイズだと窮屈だろうと思っていたが、実際に神社を降りて見ると、大きめに建物が建てられていた。私のことも配慮してこの大きさなのだろう。まったく、気が利く奴らだ。映画館の看板にはワドルディシアターと書かれている。そのまんまだな。映画館に入ってみると受付人と思われるワドルディが居た。シアターワドルディという名前らしい。もうちょっと個性のある名前のワドルディは居ないのかよ、みんな名前がワドルディじゃないか。因みに、最初に映画館を建てた理由は「娯楽はとっても大事」だと思ったかららしい。様々な映画の貼り紙が貼られていたが、一際目を引くものが1枚。奇抜なデザインの絵筆と形容し難い背景に魔法使いが大きく描かれている。タイトルは「カービィと夢幻の結界」。主演はカービィで監督がワドルディ、著者が不明な小説が原作の映画らしい。私はこの映画を選んで座席へと向かった。映画館の座席は前方はワドルディサイズ、後方が我々が座るのにちょうどよいサイズになっていた。画面は少々小さめだが、映画が始まるとその迫力に驚かされた。映し出される映像は、幻想郷の映画館とは比べ物にならないぐらい美しかった。

 

映画はとても面白かった。幻想郷で噂になれば確実に繁盛するだろうな。まぁ場所が場所だから少なくとも人間は寄り付かないだろうが。

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