東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World.   作:ぽよい

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魂魄妖夢:人間と幽霊のハーフで、人間と妖怪(幽霊)の性質をちょうど半分ずつ持っている。親もハーフであり、元々こういう種族なのである。二刀流の刀使いで、剣術指南役兼庭師である。因みにファッションとして刀をかなり気に入っており、ナイフを見下している面がある。何事にも一生懸命で、幼くて真面目な男の子のような性格。よくからかわれる。時と場合に合わせて礼儀正しく、時に女性らしく振る舞うといった一面もある。妖夢自身もお化けの癖にお化けが極端に苦手。
その容姿や性格から可愛い系の男性と間違われることがあるが女性である。


白熱のスタジアム

武器屋ワドルディが慌てた様子で観客席にやってきた。

 

「カービィさん、こっちに来てから今までハンマーコピーしたことなかったですよね?ハンマーがないと作業に取りかかれないからとりあえずこれをコピーしてください。」

 

そういえばそういう仕組みだったな。すっかり忘れてたぜ。カービィは武器屋ワドルディから受け取ったトンカチをコピーすると、ねじり鉢巻を被りカービィの身体よりも少し大きいぐらいの木製ハンマーを背負っていた。ハンマーの大きさからしてカービィよりも遥かに重たい物であることは確実だ。マジでサイズ感バグってないか?そんなの背負ってて平気なのが怖いわ。

カービィはトンカチを吐き出してコピーを解除し、吐き出したそれを武器屋ワドルディに返した。武器屋ワドルディは走って観客席を後にした。

 

「さて、いよいよ最終決戦です!勝ち残ったのは生ける伝説、バンダナワドルディ選手と、伝統の巫女、博麗霊夢選手です!バンダナワドルディ選手はトマトを使い果たしてのメタナイト戦だったため、回復手段を使い果たしもうボロボロです。一方の霊夢選手は今までの対戦相手を開始と同時にワンパンで捻り潰しており、全く消耗しておりません!バンダナワドルディ選手に残された勝ち目は、この刹那の見斬りで霊夢選手よりも先に攻撃し、ワンパンで仕留めるしかありません!」

 

は?ん?霊夢?なんで出ているんだこんな危険な大会に…

色々考えているとボロボロの妖怪達+半人前が観客席へとなだれ込んできた。皆顔見知りだ…おそらく大会に出場した敗退者達だろう。

 

「いやー、完敗でしたね。」

 

「私なんか剣を鞘から抜く前に負けちゃいました。」

 

「お前は試合開始前に剣を抜いておけよ(笑)!」

 

「みょん…」

 

「はは、アイツはデタラメだもんな。せっかく決勝まで上り詰めたワドルディが可哀想だ。」

 

清々しいまでに負けを認めている。が、剣を抜く前にやられたと言う半分生きてる人は他の妖怪に比べ傷が浅かった。満身創痍になるには十分な傷ではあるが…そして話を聞く限り彼女達の対戦相手はバンダナワドルディではなさそうだが、そうなると残っているのは…でももしそうなら何で今回の異変解決にその力を今まで利用しなかったんだ?少なくとも隠岐奈は力を見抜いてた筈だ。

 

「なあカービィ。あの勝負、どっちが勝つと思う?」

 

「あかしろ!」

 

やっぱりそうか…

 

「…少しはバンダナワドルディを応援してやれよ…」

 

試合開始のコングが鳴ると同時に勝敗が着いてしまった…のだが…その様子を見た敗北者達とカービィは声を揃えて驚いた。

 

「な、あの攻撃を…無傷で…!?そんな馬鹿な…」

 

「ぷえ?」

 

霊夢とバンダナワドルディは互いに突っ込み、すれ違い様にそれぞれ攻撃した。互いに強力な一撃を当て、相討ちになったかのように思えた…が、バンダナワドルディは無傷、霊夢だけが倒れていた。観客のワドルディ達は騒ぎ立て、霊夢を応援していたワドルディ達は霊夢の敗北に泣くものもいればバンダナワドルディの勝利に驚きつつも讃えるものもいた。バンダナワドルディを応援していたものたちの反応は言うまでもないだろう。霊夢の一撃が強力なのは誰が見ても分かる筈だ。カービィですらバンダナワドルディが無傷なことに頭を…ちょっと待てカービィが真剣に頭を悩ませているのが新鮮すぎてツボッたあはははは…あははははははっ!…ふぅ…腹痛ぇ…

だが、この結果を見て一つの仮説が浮かんだ。霊夢は妖怪以外にはまともなダメージを与えられないのではないだろうか。もしそうなら色々と納得できる。特に半分死んでる人の件について。が、この事は敗北者達には黙っておこう。その方が色々と面白い。

 

「あれ?何か勝っちゃったや。確かに相討ちになった筈なのにダメージが一切ない…あ、カービィ達も戻ってきてたんだ。やったよ!ボク、優勝だよ!」

 

バンダナワドルディは少し迷いのある喜びの表情でこちらに手を振る。本人も納得がいかない結果らしい。が、何でもアリのルールなので、これは人間対策をしていない霊夢が悪い。まあ、こうなると霊夢は二度と出場なんてしないだろう。

 

表彰式にインタビューを終えたバンダナワドルディはレアストーンを抱えて私達と合流した。武器屋の扉には「準備中」の立て札がある。作業に集中するために店を閉じているのだろう。しばらく暇だな…どうやって暇を潰そうか考えていると、カービィは闘技場の受付に走っていった。暇潰しにエントリーする気かよ恐ろしいな…。

 

まあ、これ以上に恐ろしかったのは対戦相手を丸呑みにして能力を奪ったまま次に進み、能力をとっかえひっかえしながら勝ち進む戦闘スタイルなんだが…なんか当たり前のように優勝してるし。決勝戦でメタナイトがなんかよく分からないコピー能力でワンパンされているのはビジュアル的に酷すぎて流石に笑った。全13戦を休憩時間等を除いて30秒で終わらせやがったせいでここにこれ以上書くことがない…こんな強いカービィを苦戦させてる黒幕って、相当ヤバいヤツなのではと、改めて感じさせる結果にはなったが…いや、幻想郷のレベルが落ちているという可能性も…

あれ?じゃああのカービィと互角に殺り合ったあの吸血鬼は…

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