東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World. 作:ぽよい
眠らぬ炎の門番
「今度こそ負けないぞ!行くよ!カービィ!魔理沙!」
「ぽよっ!」 「おう!」
顔面から地面に突っ込んだカービィは無傷だった。訳が分からないよ。そしてさっき気配に気が付いたんだが、近くの岩陰にワドルディが3人もいる。一体どうしてこんな危ないところに居るのか。
「あの三人組、戻ってきたよ!カービィさん見たことがないコピー能力になってる!」
「今度こそ援護に入るー?」
「無無無無無理です絶対!」
「でも、拐われたキーボードを助けるにはー…」
「こここ今度こそあの三人組を…信じましょう!ね…?」
「今回ばかりはギターの言う通り、弱気なぐらいが丁度いいと思う。ボクらが見栄を張っても足を引っ張るだけだよ。」
どうやら拐われた仲間を追いかけてきたワドルディ達らしい。多分バンドやってるワドルディ達だな。いや、今こんなこと考えてる余裕はないんだった。
バンダナワドルディは既に前線に出てデデデ大王の後ろに回っていた。デデデ大王は素早くバンダナワドルディの方に振り返ったが、バンダナワドルディはそこから素早く槍で腹を突き刺した。当然怯むわけもないのだが、デデデ大王は今、カービィに背中を向けている。デデデ大王はバンダナワドルディを鷲掴みにしてハンマーをスイングして打ち上げた。バンダナワドルディは堪らず悲鳴をあげる。重要なことなのでもう一度言うが、この時デデデ大王はカービィに背中を向けている。カービィは炎を纏ったハンマーで2連続でデデデ大王の頭を殴った。が、これすら殆ど効いていないようだ。もう少し火力が出せれば攻撃が効きそうでもある。攻撃に反応して振り返るデデデ大王にカービィは怯えて縮こまってしまった。私は慌ててスピードアップを飲み、その素早さで固まったカービィと飛ばされたバンダナワドルディを回収した。
「カービィ、もう一度やれるか?いや、できなくてもやれ!」
私は強引にカービィにアタックアップを飲ませる。アタックアップはゼリードリンクのようなもので、わりと美味しいようだ。満身創痍のバンダナワドルディにはライフアップを飲ませて回復させた。ライフアップはタブレット菓子のようなもので、噛んでも美味しく服用できるようだ。あの時幾つか買っておいて正解だったな。
デデデ大王にレーザーを当てて注意を反らし、カービィをカーブする魔球のように、弧を描く軌道で投げつけた。カービィは私の意図を察し、そのままの勢いを利用してハンマーをジャイアントスイングし、炎を纏ってデデデ大王の後頭部にぶつかった。よし、利いてるな。
「ボクにもアタックアップを!」
ライフアップが効き、態勢を立て直したバンダナワドルディが手を出しながら怯んだデデデ大王に向かって走り出す。アタックアップをバンダナワドルディの手に向かって投げると、バンダナワドルディはそれを受け取って素早く飲んだ。そして、文字通りの槍の雨を降らせた。完全に態勢を崩したデデデ大王に容赦なくハンマーと槍の連撃が入り、デデデ大王は気絶した。
「イテテ…酷い目にあったぞい…」
「大王様、大丈夫ですか?」
「おお、お前達…助けてくれたんだな…」
「良かった!」 「ぽよ!」
目を覚ましたデデデ大王は洗脳が解けていた。満身創痍のデデデ大王にライフアップを渡した。ラボを守る炎の壁はいつの間にか消えていた。
「迷惑をかけてすまなかった。よし、ワドルディ奪還に進むぞ!」
デデデ大王はそう言ってラボの入り口を破壊した。私が通るには少し穴が小さいが、まあ通れなくはない。その直後、岩陰にいたワドルディ達が騒ぎながらこちらに走ってきた。
「たたたたたたいへんたいへんどどどどどどうしよう!」
「ヤバイねーこれはー」
「とてつもない数の狼達が攻めてきたぞ!」
私たちは破壊した入り口の瓦礫や施設内にあるもので即席のバリケードを作り始めた。あんな数まともに相手にできるわけがない。バリケードで時間を稼いで一気に奥に進むしかない。途中で二人のワドルディがバリケード作りに参加した…まて、二人ってどう言うことだ!ワドルディは三人の筈だ!そしていつの間にかデデデ大王が居なくなっている。
「あれれー?ギターはー?」
「マズい、転けちゃったみたいだ!どうしよう!」
作りかけのバリケードの隙間を除くと、転けて倒れたワドルディに近づくデデデ大王がいた。デデデ大王はワドルディを拾い上げるとこちらに向かって投げつけ、背中を見せてハンマーを構えた。私はとんでもない勢いで飛んでくるワドルディを顔面でキャッチして吹っ飛ばされた。その直後、カービィとバンダナワドルディが倒した大きなロッカーで入り口は完全に塞がれた。