東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World. 作:ぽよい
「あったあった、あれ?このカプセル全く傷が…」
なに呑気にカプセル探してるんだよ、まあどう動いても絶体絶命なのに変わりは無いんだが…
「おのれェ… あのオンチで! ヘタクソで! 最悪な! ウタは! 一体、なんダ…?
あまたの 空間カラ つかエルモノを 引きヨセタガ… あんな ジャマモノガ まざってイタトハ…
マァ ヨィ… どうせ オマエたちデハ このカプセルヲ 破ルことナド デキナイのダから…」
キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!…じゃなくてだな、カプセルが壊せないならどう足掻いてもこの異変は解決できないな…カービィ何泣いているんだ、そんなに歌を酷く言われるのが嫌なのか…
はあ、この事態をカービィもバンダナワドルディも甘く見すぎだよ…
スカートの中の陰陽玉を使い、最期の言葉を紫に託すことにした。
「なあ、紫、最期に言い残したい事があるんだが…」
「何言ってんの、貴女不老不死でしょ?」
「ああ、そういえばそうだったな。」
「それより今何処に居るの?黒幕の居場所がようやく分かって、倒すにはエフィリンが必要なことまで割れてるのよ!」
「おお、それはありがたい!今黒幕の目の前なんだ。新しいスキマを開くから早くエフィリンを送ってくれ!ついでだから何か強いコピー能力が得られそうな物も送って欲しい!」
「注文が多いわね。貴女のミニ八卦炉でもコピーさせてみたら?」
目から鱗だった。その発想は本当に無かったのだ。紫は嫌味のつもりだったのだろうが、確かにこの八卦炉ならカービィはより強いコピー能力を得られるかもしれない。
「アドバイス有り難う、試してみるぜ。」
スキマを開くと、エフィリンが送られてきた。
「やあ、ボクがなんの役に立つのかは知らないけど、頑張るよ!」
「貴方の役目は釣り餌よ。」
陰陽玉からとんでもないワードが聞こえてきた。釣り餌ってどういうことだよ。
「片割レよ…ソチラから キテクレルとは、好都合ダ…」
外側からの攻撃では一切傷つかなかったカプセルは、内側の気持ちの悪い生き物の攻撃で簡単に割れてしまった。エフィリンが必要な理由はこういうことだったのか…
カプセルから出てきた生き物はドロドロに溶け、理性を失いその体を伸ばして何もかも補食しようとした。私やカービィ、バンダナワドルディは素早く避けたものの、襲い掛かってすぐそこに迫っていた狼達は皆食べられてしまった。エフィリンも必死で逃げるが捕まってしまい、それを取り込んだ謎の生物は禍々しくも神々しく美しい姿へと変貌し、巨大な槍を持っていた。真のラスボスってか?
「カービィ、こいつを吸い込め!戦闘準備だ!バンダナワドルディも、これを飲め!」
カービィに向かってミニ八卦炉とアタックアップを投げつける。バンダナワドルディには最後のアタックアップだ。カービィはミニ八卦炉を吸い込むと、虹色の杖に星のリボンが付いた黒い尖り帽子を被っていた。
「初めて見るコピー能力だ!何か特別な力があるかも。きっと強力ですよ!カービィ、アタックアップが切れる前に一気に攻めちゃいましょう!」
カービィはボスに向かって強力な水属性ビームの巨大な玉を放った。ビームって球体にして放てるものなんだな…しかしボスは瞬間移動で避け、カービィのすぐ目の前に来て槍を振るった。カービィはバク転で攻撃を回避し、多数の属性のビームの玉をマシンガンのように放って反撃した。バンダナワドルディはボスがカービィの攻撃に気を取られている隙に裏に回って槍で連続攻撃を放った。
それから激しい攻防は続いた。ボスは分身攻撃や槍を持って突進、衝撃波や極太レーザーなど様々な攻撃を仕掛けてきた。カービィたちはボスの多数の技に苦戦はしたものの、的確に隙を突いて槍や属性ビームで攻撃し、ドーピングのお陰もあってかすぐにダウンさせることができた。タウンしたラスボスの背中から気絶したエフィリンが、光の壁を纏って半分だけ出てきた。これを引き剥がせば勝ちだろう。カービィはこれを吸い込んで頬張り、引き剥がそうと暴れ始めた。ボスはダウンして落としたその槍を操り、そんなカービィを串刺しにしようとした。消耗しているボスはサイコキネシスみたいな操りでの狙いが定まらないようで、カービィをロックオンするのに時間がかかっている。しかしそれでも時間はないぞ、カービィ!