東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World.   作:ぽよい

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陽炎の館:星のカービィスーパーデラックスでボツになったサバイバルアドベンチャーのようなアクションホラーゲーム。
いつものようにチョウチョを追いかけてカービィが迷子になった先で口が使えなくなる呪いをかけられ、食べ物が食べられなくなってしまう。なんとしても美味しいものをお腹一杯食べたいカービィはコピー能力(コピーのもと)をアイテムに見立てて森の中の館に飾られている時計(呪いの元凶)の破壊と脱出を目指す。


夢幻の力

「どうしよう…カービィがまだこの暑さに順応できてないよ…これじゃ戦えないって言うのに二人も相手にしなきゃいけないなんて…」

 

絶望的な状況だ。よりによって幻影が二人、どう考えてもあのカービィと対等にやりあったフランの記憶から生まれたものだ。ただでさえこの世界の幻影は本物より強いっていうのに…いったいどうすれば…

魔理沙の幻影がフランにミニ八卦炉を向け…ミニ八卦炉?そうだその手があった!でも何をどうすればどの属性の魔法になるかなんてボクには…でもやるしかない。ミニ八卦炉を取り出してカービィの口に向ける。

 

「ナンだそのマジックアイテムは?」

 

「ミニ八卦炉だよ。魔力を燃料にして色々な属性弾が出せるんだ。これで涼しくなれればと思ってね。出力方法を魔法で切り替える仕組みになってるんだけど、ボクにはどれがどの属性になるかよく分からなくて…とりあえず一か八かやってみようと思って。このままやられるよりマシでしょ?」

 

「チョッと貸しナ。」

 

マホロアはミニ八卦炉を取り上げて上に掲げ、魔力を込めた。水色の魔法が放たれると凍てつく寒さが襲い、周囲は一瞬で凍りついた。湿度が高かったためか、急激な気温低下により空中には小さな氷が霧のように舞っている。背負っていたカービィは完全に凍ってしまい、ボクも背中や足が凍り付いて身動きが取れない。

 

「ヤッベヤリスギチャッタヨォ(チョッと涼しくスルダケのツモリダッタンダケド)…というかコレ、出力時の倍率がアタマオカシイヨォ…ダケド氷は手に入ったネ!」

 

「その前に凍りついたカービィを溶かさなきゃ…」

 

マホロアはレボリューションフレイムをカービィにカスらせてカービィを溶かした。幸い急速冷凍になっていたためカービィへのダメージは殆ど無かったんだけど、今の気温マイナス何度何だろう…

マホロアは凍った雑草を砕いてカービィに投げつけ、カービィはそれを凍えながら口にして飲み込んだ。カービィは凍った雑草からニードルをコピーしてしまった。

 

「げ、尖った形で凍ってたからニードルになっちゃったよ!やり直さなきゃ!」

 

「っタク…コピー能力っテのはベンリなんだかフベンなんだか…ン?ナンか煙たくナイカ?」

 

煙が漂ってくる方角を見てみると、瓦礫が燻っていた。

 

「あー、多分カービィを溶かしたときのレボリューションフレイムでフランが壊した建物に引火したんだ。湿ってて上手く燃えていないみたいだけど、吸い込めばファイアになれるんじゃないかな?」

 

それを聞くとカービィはファイアをコピーしようとして瓦礫の方を向いて吸い込んだ。その時、幻影達に負けて満身創痍で落下してきたフランがカービィの口の中に入ってしまった。

 

「あ…これ多分クラッシュコピーするパターンだ…エフィリン、マホロア、とりあえず逃げるよ。」

 

「クラッシュってそんなヤバいの?」

 

「ヤバいよ!」

「ヤバいヨォ!」

 

そう言ってカービィから離れようとしたんだけど…カービィはいつものクラッシュの帽子を被っていなかったことに気が付き、足を止めた。でもやっぱフランがスカなのは不自然だよなあ…と、カービィは両手を上げ…

 

「ヤバい!カービィが地獄の業火の準備してる!きっとクラッシュを元にした特別な能力をコピーしたんだ!」

 

「モシソレがホントウだとしたらモウマに合わナイヨォ…タダでさえハンイ広いノニ…」

 

と慌てていたのだが不発に終わった…どういうことなんだ?やっぱスカなのかなあ…いや、だとしたらどうして地獄の業火なんて…カービィも首をかしげているのでカービィ自身もよく分かっていないみたいだけど…少なくともクラッシュを元にした何かをコピーしたのは間違いないね。カービィはもう一度地獄の業火を試みた。幻影の魔理沙はカービィに向かってミニ八卦炉を向け、幻影の霊夢は白黒の弾をカービィに向かって投げつける。が、投げられた白黒の弾は未だカービィに全然届いていない位置で大爆発を起こし、霊夢は自爆、魔理沙も巻き込まれて相当なダメージを負い、体勢を崩していた。カービィは何かを理解した様子でボク達の方に振り向き、何故か赤くなった瞳を輝かせて手をグルグルと振った。あの瞳がコピー能力による見た目の変化か、そりゃ気が付けないよ。武器屋に分かりやすい見た目にしてもらえるかなあ……この様子だと使い捨ての能力じゃなくなっているみたい。

 

「ソウカァ!アレはカービィがクラッシュするんじゃナクテ、モノをクラッシュさせるコピー能力ナンダヨォキット!」

 

「なるほど!それで霊夢が自爆したように見えたわけか。だとしたらカービィは何かを魔理沙に向かって投げろって言いたくて手を振ってるのかも。」

 

ボクは魔理沙に向かってワドスピアスローを放ってみると、カービィはそれを爆発させた。深傷を負っていた魔理沙は爆風を喰らって黒い霧となったが明らかに爆発力が落ちていた。どうも爆発させるものによって威力が変わるらしい。多分大きさか重さが関係してるんだと思う。

2人の幻影を形作っていた魔理沙の魂を回収し、次のエリアへと向かった。

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