東方新天地 〜 Forgotten Memories in the New World.   作:ぽよい

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温排水:水と一緒に熱が捨てられること。また、その水。主に使用済み冷却用水が温排水として排出されるがそれ以外の温排水も多く、生活排水(下水)も温排水の一種。海付近だと冷却用水に海水が用いられる。熱膨張による海面上昇に影響する他、高温を嫌がる水生生物は数を減らし、好む水生生物は数を増やすため、冬場の環境が大きく乱れる。また、本来冬を越せない水生生物(特に熱帯の外来種)が温排水で暖を取るようになる。そのため生態系が崩れる要因の一つである。


オブリビオン埋立地
ファクトリーアイランズ


武器屋で試し撃ちをしていた。その様子をカービィは目をキラキラさせながら見ていた。こういうの好きなのか?意外だな。

進化したミニ八卦炉は純粋に威力も上がっていたが、冷却、熱回収、熱線(熱を帯びたレーザー)のコンボが非常に効率が良く、とてつもない威力を叩き出していた。また、季節装備無しでマスタースパークフローズンが使えるのもなかなか良い。そもそも季節装備なんてあの異変限定だがな。とはいえ、魔力が燃料である以上は外の世界では威力は落ちる。どの程度サポートが出来るだろうか。試し撃ちを終えた頃にバンダナワドルディが武器屋へ入ってきた。

 

「二人とも!次の目的地が見つかったって!なんでも海の上に浮かぶ工場がたくさんある場所だとか。」

 

たまたま武器屋の窓の外を通りかかったエフィリンと霊夢が海という言葉に反応する。あれ?もしかして防音ダメなヤツ?試し撃ちで結構音立てちゃってたけど…

 

「ポヨポヨ?」

 

カービィはなにか質問をしたようだ。

 

「海はそんなキレイじゃないんだって、ある程度自然浄化は進んでいるみたいだけど、残念ながら泳ぐのには適してないよ。船も捨てられているみたいだから使えるといいね。」

 

エフィリンは少し残念そうだった。泳ぎたかったのか?霊夢はイマイチピンと来ていない様子だ。霊夢がもう少し大人だったら海ぐらい連れて行っても良かったのだが。

武器屋ワドルディがこの話に突っ込んできた。

 

「海に行かれるなら海で隔てられた場所にも攻撃ができるレンジャーや、海の上を凍らせて歩けるアイスが有利です。あと、まだ見つけてないみたいですけど、地上から水面への攻撃が得意なボムや低空飛行と攻撃の両立ができるトルネードあたりも有利だと思います。もし見つけたら一度コピーしておくと武器屋にも飾られるようになるので便利ですよ。遠距離攻撃なら魔理沙さんの武器でも十分なのでアイスのほうが圧倒的にオススメです。因みに、武器屋で能力をコピーする場合はコピーしたい能力のマネキンの前で吸い込みするとできますよ。」

 

よくみるとカービィは帽子を失っていた。いつの間にか能力を捨てていたようだ。彼の言葉を聞いたカービィはすぐにアイスをコピーし、店を出ていった。

私達も後に続くと、店を出た瞬間に穴に落ちてしまった。ったく、良い趣味してるな落としスキマとか。ま、この程度で尻餅つくような私じゃないぜ、普通に飛べるからな。と、意外なことにバンダナワドルディも空を飛んでいた。槍をプロペラ代わりに使うなんて。

 

「おお、聞いた通り海の上に工場が浮かんでる。しかし向こうに渡る橋も無さそうだし、この距離を飛ぶのはキツいなあ。カービィ、船は使えそう?」

 

既に小型ボートの上にのっていたカービィは「ぽーよー」と言いながら首を横にふる。小型ボートのエンジンがさすがに使い物にならなくなっているらしい。あと、恐らく船が流されないようにするためのものと思われる鎖が中途半端に錆びててうまく外せないのだとか。鎖は焼き切るとして、動力を何とかしなければ。

 

「そういえばカービィって車も頬張って伸びてたし、うまくカービィの体を伸ばして固定できれば帆の代わりになるのでは?」

 

「ナイスアイデア!となると輪っか状のものが良いですね。」

 

ここなら全然移動してないし、紫に頼っても良いだろう。ポケットの中の陰陽玉に向かって話しかけてみる。

 

「紫、大きめの輪っかってないか?あったら私達を送った場所に送って欲しいんだが。」

 

「大きめってどのぐらいよ?」

 

「神奈子の注連縄ぐらいかな。で、多少の力じゃ変形しないようなヤツ。」

 

で、注連縄が送られてきた。別に注連縄である必要はないのに。まさか神奈子のじゃないよな?

 

「カービィ!これを頬張って!」

 

バンダナワドルディは躊躇なく注連縄をカービィに投げつける。カービィはそれを頬張り、円くて平べったい形に変形した。ワドルディがボートに乗る…今さらだけど私、飛べるじゃん。うん、やらかしたなこれは。いや、ボートじゃないと出来ないことがあると信じてボートに乗ろう!そうしよう!

 

カービィが息を大きく吸い込むとカービィは風船のように膨らみ、元(?)の形に戻るときに突風を出した。その反動でボートが一気に進む。そして、なんの成果も無いまま向こうへと着いてしまった。私とバンダナワドルディは先に工場に上がったが、カービィは輪っかを吐き出し、海を凍らせながら何処かへ行ってしまった。氷の足場はすぐに溶けてしまっている。

 

「何か見つけたんでしょうか?海の上を追いかけるのは難しいし、先に奥に行ってましょう。」

 

奥へと進んでみると、誰かが作業をしているような音が聞こえる。一体誰がこんな場所で?流石に操られた動物でも作業は無理だよな。と、カービィが追いついてきた。手にはガチャルポンから出てくるものと同じカプセルが握られている。

 

「これ、たぶんSOSのメッセージだね。助けを求めてカプセルを海に落としたんだ。うまく波が運んでくれなかったみたいだけどね…」

 

それから暫く奥へと向かうと、目立つ位置にずんだ餅の山が置かれていた。どう見ても罠だが、カービィは物凄いスピードで走り出し、ずんだ餅に食い付いてしまった。上から檻が降ってきてサイレンがなっている。それでも呑気にずんだ餅を食べている。奥からワドルディ達が駆けつけてきて、この有り様を見て呆れ返っていた。バンダナワドルディも引きつった笑顔だ。

 

「この罠を設置したのはボク達です。ここはほとんど敵が来ないのですが、たまに鳥が襲ってくるのでそれ用にあちこちに設置したものなのです。でもまさか、助けに来てくれたカービィさんが引っかかるなんて…」

 

「カービィらしいといえばらしいけどね…」

 

「まあ、それよりなんでずんだ餅なんていう渋いものを餌にしたんだ?」

 

「これずんだ餅って言うんですか?枝豆を使った甘いお団子なのは食べてみて分かっていたのですが、プププランドに枝豆を甘くして食べるなんて文化はなかったので。あ、ずんだ餅は奥のでっかい冷凍庫にたくさん入ってました。冷凍庫は機能していませんが、保冷はできていたみたいで今でも十分冷たいですよ。」

 

外の世界ではずんだ餅が流行っていたのだろうか?カービィはずんだ餅を食べ終わってから自分が檻の中に居ることに気が付き、今更になって慌てだす。仕方がないので檻を持ち上げて出してやった。

 

「ここで助けを待っているワドルディはこれで全員か?」

 

「いえ、一人だけ来てないですね。さっきからずっと作業するような音が聞こえてるので多分作業に熱中しすぎて騒動に気が付いてないのでしょう。」

 

確かに騒動ですっかり忘れていたが、まだあの音が聞こえているな。音のする方へ向かってみるか。何やってるのか気になるしな。

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