ソラを駆ける衛士   作:タリズマン

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すみませんね。なかなか原作には突入しなくて。
今回のメインはアメリカです。
さて、いつになったら原作に突入するんですかね(遠い目)

それではどうぞ!


第六話

束のジャミングによる援護を受けつつISを展開し例の研究所さっさと離脱したオレは、無事に束と合流した。その後はやはりというべきか、基地はメキシコ空軍によって爆撃され証拠をまとめて吹き飛ばされてしまった。研究員を皆死んだだろう。

ファナ達を回収した第30任務部隊は偵察という任務を終えたとしてサンディエゴに撤退した。

 

そして今のオレ達はと言うと、

 

「「カンパーイ‼︎」」

 

取り敢えず一つ目の作戦は無事成功し、アメリカにタネを撒くことも成功した。それを祝って、元の理由が何であれ成功したからには祝わないといかんだろ、とオレの発案で2人だけではあるが酒宴を開くこととなった。

 

「取り敢えず、かーくんもフーちゃん達も無事でよかったよおおおお!」

 

そう泣きながら酒を飲む束に少し呆れながら

 

「まぁ、束のサポートのおかげでファナを助けれたし、ホーキンス司令についても調べることができたわけだし。そこまでやってもらって失敗する訳にはいかんしなぁ」

 

そう呟いた。それを聞いた束は胸を張る。

 

「とーぜんだよ!なんたってこの大・天・災の束さんがサポートしたんだかねっ!」

 

コイツの情緒どうなってんだと呆れつつ、褒めると調子乗るからこれ以上褒めないでおこうと心に決め酒を飲む。

久しぶりに飲んだと言うのもあるが、あちらでは将官クラスでもないと飲めない天然物の酒というのもあるからだろうかとても美味しくついつい飲み過ぎてしまう。

 

「この焼酎美味えな。」

 

ついそう零す。

 

「そりゃそうだよ!かーくんがあっちでは天然のものが食べられないって言ってたからね。わざわざお気に入りの酒蔵の現地限定のものを買いに行ったんだもん!おいしくない訳ないじゃないか!」

 

わざわざ買いに行ってくれたのかと感謝しつつ、少し煽ってやろうと思って口を開いた。

 

「そっか、ありがとな」

 

煽ろうと思ったのに感謝の言葉がフツーに出てきたことに愕然とした。久しぶりだったせいで飲むペースミスった。自分で思ってる以上に酔ってるぞこれ。

自分の予想外の状態にめちゃくちゃ焦ってると、ふへへと束が笑っていた。 

 

「かーくんが珍しく素直に感謝してくれた。」

 

とか言ってニヤニヤしてた。

クソっこうなりゃヤケだ!グラスに氷を放り込んで酒を並々注ぐ。そしてそれをグッと飲み干す。そして束に

 

「こういう酒宴の時のお決まりのことあるだろ。飲み比べしようや。」

 

そう誘う。実際に昔いた隊ではよくやっていた。こういう時の対応策は飲ませて記憶を飛ばす‼︎

 

「えぇ〜、こういう時は美味しく飲もうよ〜」

 

そう抜かす束にすかさず返す。

 

「おや、束さんは怖いんですか?それともそんなに飲めない人ですか?それならしょうがないからオレ1人で耐久しよっと」

 

そう返してに持ってた瓶でもう一杯注ぐ。

すると、束は酒瓶をひったくり自分のグラスに注いだ。

 

「ふふっ、いいじゃないか。乗ってあげるよ!やってやろうじゃないか!」

おっしゃ乗ってきた! 

 

「じゃあ限界まで行こうじゃないか!」 

 

「じゃあ最初はかーくんからね!」

 

「いいとも‼︎」

 

さぁ、明日は二日酔い確定だ!やってやらぁ!

 

 

その頃、ホワイトハウス。

「それでは何かね、空軍は内部で揉めてる間に全部終わっていたと?空軍は無能しかおらんのか⁉︎緊急時に派閥争いをするとは何事か⁉︎」

 

そう怒鳴るのは金髪碧眼の政治家というよりスポーツマンのように見えるアメリカ合衆国大統領スティムソン・J・フリーガン。

 

「全くです。しかし、海軍の方にも問題が。」

 

「何かね」

 

補佐官の言葉に顔を顰めながら問いかける。

 

「現地に真っ先に向かった第30任務部隊が偵察命令を無視し、ヘリを飛ばし民間人を8名回収しサンディエゴまで撤退してきました。」

補佐官の言葉に眉間の皺が深くなる。

 

「くっ、全く軍は何をやっているんだ!メキシコとの外交問題になるぞ!」

 

心を落ち着かせるために淹れてあったコーヒーを一口飲む。

 

「ふぅ、それでその第30任務部隊の司令官は誰かね?」 

 

「ウィリアム・S・ホーキンス少将です。」

 

その名前を聞くと大統領の顔は驚愕に染まった。

 

「なにっ、ホーキンス少将だと!あの英雄ホーキンスか!」 

 

「はい、あの英雄ホーキンスです。」

 

ホーキンスはかつてUSSカール・M・レビンの艦長として中東で活躍した。ISの兵器化に伴い活発化した中東紛争で、民間船舶を攻撃し交易路を圧迫することで諸外国の支援を止めさせる作戦が決行された。その時に襲撃艦隊を単艦で撃滅し輸送船団を守り切った英雄としてアメリカでは知らぬ人はいないほど有名な海軍軍人なのだ。それに加え人格者として知られ、撃滅した艦隊の乗員救助を行い食事はアメリカ軍の海兵と同じ食事を取らせ正式な捕虜として扱ったことなどが知られており、正しきアメリカ海軍軍人として宣伝に使われた人物である。

 

「ふむ、直接話を聞いたほう良いかもしれんな」

 

「その必要はありません。大統領閣下、これは海軍の問題です。海軍内部で処理が行われることですので。」

 

そう言われた大統領は呆れるしかなかった。

 

「君、さっきの話を聞いていたかね。これは既に外交問題に発展している。それに私は合衆国軍の総司令官だ。十分に関係者と言える。命令だ。ホーキンス少将をここに連れてきたまえ。」

 

そう言うと補佐官も深く頭を下げ了承した。

 

しばらく経つとメキシコのペドロ・ゴメス・ファリアス大統領とオンライン会談が始まることとなる。

 

「ファリアス大統領、昨日のテロにより犠牲になった貴国の犠牲者に対し哀悼の意を表します。」

 

そういい、胸に手を当て会釈する。 

 

「ありがとうございます、フリーガン大統領。全くもって我らの不徳の致すところにございます。」

 

「いえ、こちらとて同盟国が攻撃に遭っていながら救援に駆けつけることすらできませんでした。せいぜいが偵察を行えた程度です。」

 

社交辞令が終わり、本題にとファリアスが切り出してきた。

 

「その襲撃の際に貴国のヘリ2機が民間人を回収したという報告が入っているのですが、我が国の国民である以上我々が保護したいのです。保護して頂いているのはありがたいのですが、その者たちを引き渡していただきたいのです。」

 

さっそく切り出してきやがったなこのクソジジィなんて思いながらにこやかにとぼけて見せる。

 

「はて、なんのことやら。そんな者たちを回収したなどという報告は来ておりませんがね。そのような報告があればすぐにでもそちらに連絡致しましょう。」

 

全容を掴めていない現状、下手に答えれば足下を見られかねない。

その様子を見たファリアスは残念そうな顔をしつつも頷いた。

 

「そうですか。それはありがたいことです。そちらでしっかり事実確認を行なっていただきたい。」 

 

「もちろんですともファリアス大統領。なんといってもメキシコは我が合衆国の友好国ですからな。」

 

その後はメキシコに対する経済支援や麻薬、不法移民といった問題について話し合った。ファリアスは会談の最後にもアメリカ軍が回収したという数名の引き渡しに関して念を押してきたが、このことをフリーガンは不思議に思いながら会談を終えるのだった。

 

そうして会談が終わりフリーガンは一息ついていた。するとおもむろに大統領執務室にノックが響いた。

 

「入りたまえ」

 

「失礼致します、大統領閣下」 

 

入ってきたのは補佐官だった。

 

「ホーキンス少将に連絡は取れたのかね?」

 

せっかく休んでいたのに仕事を持ってきたであろう補佐官に対してぶっきらぼうに問いかけた。

 

「ええ。というよりこちらから連絡するまでもありませんでした。」

 

「なに?」

 

その答えにフリーガンは訝しんだ。

 

「彼は副官に指揮権を移譲し、重要な報告があるとホワイトハウスに乗り込んできました。今は別室にて待機させております。いかがなさいますか?」

なんとも大胆なことにホーキンスはファリアス大統領との会談中にアポ無しでホワイトハウスに乗り込んで来ていたのだ。

 

「......元々会う気だったのだ。会う他あるまい。」 

 

そのことを聞いたフリーガンは弱々しく返すだけだった。

 

 

「大統領閣下、急な訪問にも関わらずお会いしていただき感謝します。」

 

「いや、どのみち昨日の一件について詳細を聞こうと思っていたところだったからちょうどいい。....それで重要な報告とは?」

 

するとおもむろに紙束とUSBをカバンから取り出しフリーガンに手渡した。

 

「こちらにある資料は昨日メキシコにて保護した女性のカルテです。」

 

「このカルテが重要な報告かね。君はいつの間に軍人から医者に転職したのかね?」

 

重要な報告と言われ見てみれば渡されてたのはカルテであったことに落胆しつつ嫌味を言う。しかし彼はそれに対し首を横に振る。 

 

「そうであればどれだけ良かったか。その女性、ファナ・ガルシアはメキシコの研究所にて人体改造を施された実験体の1人です。」

 

「なにっ⁉︎」

 

フリーガンは驚愕した。まさかメキシコがアメリカの国境からほど近い基地で人体実験を行なっていたという報告に何よりも驚愕した。そしてファリアスがなぜ彼女たちの引き渡しに関してああも念を押してきたのかがここで腑に落ちた。

 

「他にもISへの対抗策や人為的にISの適性を伸ばす方法や男性をISに乗れるようにするための人体実験を数多くしてきたようです。いま、情報部の知り合いに頼んで被験者リストと我が合衆国での行方不明者が合致するか調べてもらっていますが、少なくとも18名は確実だそうです。」

 

「なんということだ...。我が合衆国市民も巻き込まれていたというのか。」

 

更なる報告に頭が痛くなる。だが、ここでフリーガンの頭にはある疑問が浮かんだ。

 

「だが、それだけの報告ならわざわざ私に直接報告する必要はないのではないか?」

 

そう聞くとホーキンスの顔色は悪くなり、少し震えながら答えた。

 

「その、ここからが最も重要なことなのです。.....この一件、我が合衆国空軍の一派が関わっている可能性があります。」

 

ここまででもう驚くまいと思っていたが、フリーガンは驚愕した。そして、突きつけられた現実に対し頭を抱えた。

 

「何たることだ....。まさか、空軍が揉めていたのはコレか...?いや、待ておかしいぞ。研究所の内部には突入していないはずだ。にも関わらず、その証拠をどうやって手に入れた。」

 

そう、少なくとも報告では数名を保護したところまでであり、後は偵察部隊の航空写真に関してのみである。内部への突入など聞いていないのだ。

 

「はい、我々は突入しておりません。この情報は基地を襲撃したテロリスト、仙洞一樹によってもたらされたものです。」

 

情報源はテロリスト、それを知ったフリーガンは現実逃避も兼ねてホーキンスにたたみかける。 

 

「キミはテロリストの戯れ言を信じるのかね。直接見たわけでもないのに?正気かね。」

 

ホーキンスはそれに関して何も否定はしない。

 

「そうですな。直接会って話をしたとはいえ、奴でなければ私も正気を疑うでしょうな。しかしMs.ガルシアからの情報から確実性が高いと感じました。」 

 

直接会ったという言葉に対し突っ込む余裕すら今のフリーガンにはなかった。彼には最早ホーキンスの言うMs.ガルシアからの情報に気がいっていた。外面は冷静だが内心は全く冷静ではなかったのだ。

そしてホーキンスは一旦言葉を区切ると、とんでもないことを言い放つ。

 

「Ms.ガルシア曰く、仙洞一樹は篠ノ乃束と繋がっています。行動を供にしている可能性が極めて高いです。そのUSBは仙洞から渡されたものをコピーしたものですが、その最後には篠ノ乃束との連名で我が合衆国の機密文書が添えられています。コレが本物であるならば国防総省の情報防壁を抜いて手に入れたことになります。このようなハッキングが可能な人間は私の知る限り一人しかいません。」

 

流石にフリーガンも認めるしかなかった。篠ノ乃束が関わっている以上、コレは事実なのだろう。こんな遠回しな事をせずともスキャダルを暴き合衆国にダメージを与えることは可能なのだから。しかし彼には合衆国の権益を守る義務があり全てを鵜呑みにするわけにはいかない。まして、何も手を打たないわけにはいかない。

 

「そうか.....Ms.篠ノ乃か....。わかった。コレらは私からCIAに事実確認をするように命令しておく。場合によっては空軍に大きく切り込む。」

 

「はっ。ありがとうございます。」

 

取り敢えず信じてもらえたようでホーキンスはホッと一息つけた。

 

「そうだ。例のMs.ガルシアは今どこに?」

 

「はい、彼女たちは私の友人の病院にて精密受けてもらい、現在は我が艦隊にて匿っております。」

 

取り敢えず生き証人であり被害者である彼女たちは絶対に守らなければならない。

 

「そうか。では合衆国大統領として命じる。彼女たちを何としても守り抜け。我が合衆国にとって重要なカードになる。加えてそのような非人道的な目にあった子ら捨て置くことなどできん。いいな!」

 

その言葉を待ってましたと言わんばかりに見事な敬礼をみせた。

 

「はっ、この命に変えても守り抜いて見せます。」

その言葉にフリーガンは満足そうに頷き続けた。

 

「彼女たちの護衛としてSEALsを付ける。彼らの指揮権も一時的にキミに委任する。」

 

「はっ!」

 

要件は終わったためホーキンスは退室しようとしたが、思い出したことがありフリーガンの方に体を戻した。

 

「どうかしたかね?」

 

不思議そうにフリーガンは質問した。

 

「はい、言い忘れてたことがあります。仙洞から連絡先を渡されていますので直接連絡を取る事が可能です。」 

 

とんでもなく重要なことを言い忘れていたホーキンスに対し軽い頭痛がしてくるフリーガンであった。

 

「今日はもう疲れたから情報の正誤を調べて連絡を取ることとしよう。君からは少し連絡を取り具体的な目的などの探りを入れておいてほしい。」

 

「わかりました。それでは。」

 

そう言い今度こそ退室した。

そんな彼を見送ると大きくため息をついた。そしてこれらの大問題に対処するために受話器を手に取り電話をかけるのであった。

 

 

 

 

ベッドでモゾモゾと動き束は目を覚ました。かーくんから起こされなかったのは久々だな、と思いつつ目を開けた。すると束の目の前には、上裸で眠る一樹の姿があった。

 

「ッ‼︎‼︎」

 

声をあげそうになるのを我慢しながら束は混乱していた。なぜなら昨晩の記憶がないのだ。寝る前にナニしたんだ?

まさか....ヤっちゃった?

いやいや、酔ってそのまま同じベッドで寝ただけに決まってるデショ。やだなぁ〜、全く焦らせないでよ〜。

そんなことを考えていると何やら違和感がした。なんか寒いのだ。

 

そして視線を下ろしていくとそこにあったのは、自分の胸。そう下着をつけていない。

血の気が引き、混乱の渦に飲み込まれていった束はついに我慢の限界に達し思わず悲鳴をあげるのであった。

 

 




いかがだったでしょうか?

Q.ヤっちゃったんですか?
A.(ヤって)ないです。
ええヤってないですとも、詳しくは次回。

それと、ご報告なのですが書き始めたときは色々な事情で休みになっていたので結構書けてましたが、本日から再び船に乗ったので更新が遅くなる可能性が高いです。
執筆状況に関しては活動報告にて報告しますので「コイツ遅くね?何やってんだよ。」と思ったらそちらを確認してみてください。
楽しみにしてくださってる方には大変申し訳ありませんが、どうか今後とも「ソラを駆ける衛士」よろしくお願いします。

今後の展開

  • さっさと原作にいけや!
  • 2つとも研究所潰すとこもやって
  • 片方だけでいいよ
  • そんなことより日常パート
  • 展開は好きにしな結果だけ見たい
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