ソラを駆ける衛士   作:タリズマン

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どーも!
投稿頻度が悪くなると言ったが本格的な仕事は明日からと言う事で第七話書き上げました!
書けるとこまでは書いて投稿しとかないとって思いましてね。
今話で前回の騒動の顛末がわかります。
なんだか、束さんがすっかりヒロインみたいなってるな。




第七話

束の悲鳴により目が覚めたオレは二日酔いの不快感と供に起き上がった。

すると目の前には顔を真っ赤に染め上げ体を抱きしめるように腕で胸を隠している束がいた。

ふむ.....。

 

「おはよう」

 

そう言い服を着ていつも通り朝メシの支度を始めようとした。

すると後ろから混乱してるであろう束に飛びかかられ、その混乱のまま色々訊かれた。

 

「昨晩のこと何も覚えないんだけど!ナニしたの?ナニしちゃったの⁉︎」

 

ふむ、取り敢えず計画通り記憶はぶっ飛んでるな。

 

昨夜、束を煽り飲み比べを始めたオレたちは夜も更けて一時を過ぎる頃には酔いが回りすぎておかしくなっていた。本当におかしくなっていた。

そうすると急に束が

 

「ジャンケンしようよ!負けた方が服を一枚脱ぐってルールね!」

 

と、おかしなテンションのまま叫び、同じくテンションのおかしくなっていたオレが

 

「おっしゃ!ひん剥いてやる‼︎」

 

と返し野球拳を始めた。

うん、野球拳を始める意味がわからんが最終的にオレは上裸で束をひん剥くことができた。まぁ、エロい体ではあったが衛士特有の強化装備を見慣れていたおかげでエロには耐性がついていた。

そう言う気分でもなかったし、束も限界だったらしく今にも寝そうになっていた。

そんな有様を見たオレは束をベッドに放り込んで自分も寝る気だった。ベッドに束を放り込んだはいいがそのまま抱きついてきてがっちりホールドされたのだ。

束はそのまま、ふへへとかいう満足げな声を上げるとホールドしたまま寝やがったのだ。

そうしてそもそも眠かったオレは眠気に逆らえず眠りに落ちたのだ。

 

「そんで今に至るわけ。...なんか言うことあんじゃねーの?」

 

そう話し、服を着て頬を赤く染めながらもある程度の落ち着きを取り戻した束を軽く睨む。

さっき飛び掛かられた時にコイツは二日酔いで頭痛に襲われてるにも関わらずオレの胸ぐらを掴みあろうことか頭を振り回しやがったのだ。

 

「その...飛び掛かったのは謝るけどさ。ホントにヤってないの?」

 

「ヤってねーよ!しつこいな!第一お前処女だろ!確認すりゃ一発だろうが‼︎」

 

それにさっきからヤってしまったかの確認を何回もしつこいぐらいに繰り返されている。

 

「んなッ!処女って決めつけないでよ!そっちだってどーせ童貞でしょ‼︎」

 

コイツ.....

 

「あのな、オレは軍人で最前線で戦ってたんだぞ。娼婦を抱くことはあったし恋人だっていたんだぞ。16で童貞は捨ててんだよ。」

 

「え.....」

 

本気でオレのこと童貞だと思ってやがったなコイツ。

 

「え....、じゃねーよ!何に衝撃受けてんだよ。第一、エロい体なんざ強化装備とかで飽きるほど見てんだよ。そういう気分でもねーと勃つもんも勃たねえよ。」

そういうと、ニヤッと笑った。

 

「じゃあ、そういう気分なら束さんとヤっちゃうんだね〜」

 

そんなこと言いながらニヤニヤしてくる。

オレはため息をつくと、

 

「はいはい、生娘が強がんなって。」

 

そういうとムキーっと口に出しながら叩いてくるがガン無視を決めこんだ。

 

片付けも終わり、下らない猥談にも区切りがついた頃に例のホーキンス少将から話がしたいとショートメールが届いた。

コチラとしてもアメリカとの窓口になってもらいたいし、何よりファナ達の様子を聞きたかったから二つ返事でOKした。

もちろん束に逆探知できないようにしてもらっている。

 

「久しぶりだね、仙洞くん。」

 

画面の向こうには頬に深い傷跡のある渋い中年のアメリカ人がいる。ホーキンスだ。どうやら非番のようで私服姿である。

 

「お久しぶりです。ホーキンス閣下。」

 

そう呼ばれるとくすぐったそうに笑い、

「非番だし部下でもないのに閣下はよしてくれ」

とはにかんだ。

 

「わかりました。では、ホーキンスさんと呼ばせてもらいます。」

 

「そうしてくれたまえ」

 

さっそく気になっているファナ達について聞いた。

 

「ファナ達はどうなってるんですか?」

 

ホーキンスは安心したまえと一言つけて

 

「今は我が艦隊で匿っている。護衛としてSEALsも大統領閣下からつけていただいている。ちなみにSEALsは私の指揮下に入っているからその点も安心してほしい。彼女達なら今頃はロナルドレーガンの乗員と遊んでるはずさ。」

 

そう穏やかな表情で語った。

 

「いや、家内とは長いんだが子供ができなくてな...。娘や息子がいるとあんな感じなのかなと思ってしまって、どうも弱い。」

 

そう笑う彼を見てやはりこの人に預けて正解だったと思えた。

 

「それなら何よりです。ファナ達はホーキンスさんの、いやロナルドレーガンの乗員達の癒しになっているようですね。」

 

そういうとフッと笑みをこぼす。

 

「そうだな。まるでマスコットさ。彼女達のおかげで仕事は増えたが、精神的にかなり助かってる。」

 

そう話す彼の顔は父親の顔のようだった。

ファナ達は取り敢えず何の問題も無さそうなのを確認できたから別の話に移す。

 

「それで例の件、大統領はなんと?」

 

彼も穏やかな顔から軍人としての顔に戻った。

 

「取り敢えず、CIAに情報の事実確認をさせているところだよ。その上で空軍には深く切り込むことも明言された。」

 

取り敢えず提供した情報は活用してもらえているようだ。

 

「私にも君たちについて探りを入れろと言われたがこういう対面での腹の探り合いはどうも苦手でな。」

 

現場に直接出向いて来た人とは思えぬセリフを吐いているが、どこか彼らしいとも思えた。

そして彼は単刀直入に尋ねてきた。

 

「単刀直入に聞くが、君たちの目的はなんだ?」

 

腹の探り合いをするよりこっちの方が楽だし助かるな、なんで考えつつ画面越しとはいえしっかり目を見て返答する。

 

「我々の目的は単純明快ですよ。あんな非人道的なことを許せない。だからぶっ潰す。あとは束がISを産み出したことにより、間接的に起こしてしまった悲劇に対しての責任を取ることです。」

 

もちろん、あんな事をしでかす奴らが悪いのであって束にも多少の罪はあれど、そこまでの罪はないと思っている。だが産みの親としての責任があるそうだ。

そう付け加え彼に伝えた。俺たちの単純明快な目的を。

すると彼は黙ってコチラをじっと見つめてきた。

なにやら全てを見透かされてるような錯覚に陥る。

しかし、なにやら肩が震えだした。

そう思った次の瞬間。

彼は思わずといった感じで噴き出し、やがて大きな声で笑いだした。

ひとしきり笑い落ち着くと

 

「うん。なるほど。確かに単純明快だ。」

 

と少し震えた声で言った。

 

「わかった。そのまま大統領閣下には報告しておくさ。」

 

「ええ、是非とも閣下の所感と共に大統領閣下へよろしくお伝えください。」

 

笑われたことに対する当て付けとして敢えて閣下とホーキンスさんを呼ぶと、またおかしそうに笑いだした。

釣られてオレも笑ってしまった。

 

ひとしきり笑い終わった頃、ホーキンスさんが口を開いた。

 

「そうだ、できればMs.篠ノ乃とも話がしたいのだが。可能かね?本人が嫌なら別にいいが。」

 

何を話したいのか気になり尋ねる。

 

「束に何か御用で?」

すると少し笑顔を見せながら

 

「いや、なに。そんな大した話ではないのだがね。大統領閣下からもう一つ頼まれてるのさ。彼女が本人か確かめろってね。」

 

ふむ、良くも悪くも有名になってしまったのだから偽者も出回るよな、と納得した。

 

「わかりました。束に確認します。」

 

 

「ってわけで、一応確認したいらしいんだが話す?」

 

「い・や・だ・ね!」

 

知ってた。

 

「第一、なんだよ!本物かどうか確かめろって⁉︎ わざわざペンタゴンからパクった書類をご親切に私の電子署名付きで送り付けたのに本物かどうかも見分けつかないのかよ‼︎」

 

鼻息荒くそう続ける束にまさしくオレの考えてた通りの理由で少し優越感に浸れたが、そうじゃない。

 

「頼むよ束。ファナ達が世話になってる人のお願いだしさ。」

 

そう頼み込むが

 

「いやだ!」

 

取り付く島もなかった。

 

「そこまで言うなら仕方ない。」

 

そう言うと胸を張り、

「かーくんもやっとわかってくれたんだね!」

なんて言ってくる。

 

「しょうが無いからいつの間にやら撮ってた束の霰もない姿を証拠に送りつけるか...」

 

「にゃっ⁉︎」

 

思ってもみなかった不意打ちを喰らったせいか、朝の有様を思い出してか顔を真っ赤にして変な声を出した。

今にもコチラに飛び掛かってきそうな雰囲気だが、それを待っていた。

しっかり後ろを確認して、ジリジリと下がる。

コチラを真っ赤な顔で睨みつけながらジリジリと迫ってきて、ついに飛び掛かってきた!

その瞬間、後ろに飛び退く。

さらにそれを追いかけてくる束!

そしてその先には....

 

 

「やぁ、君がMs.篠ノ乃だね。はじめまして。」

 

そう、ホーキンスさんと話していた部屋。束が飛び込んできた瞬間にオレの端末を投げ、束の意識がそちらに向いている間に扉を閉め鍵をかけたのだ。ちなみに霰もない写真は嘘。そんなもの撮ってない。

 

「....どーも。」

 

束は結局ムスッとしながらも会談に応じた。

 

「いやはや、気難しい人物だと聞いていたからね会えないものだと思っていたよ。仙洞くん、一体どんな魔法を使ったのかね?」

 

嘘ついて引きずり出したとでも言えばいいのかな、なんで少し悩んでいると

 

「(余計なこと言ったらわかってるよね)」

 

束が今までに見たことないような綺麗な笑みでコチラ見つめてきていた。

 

「それは企業秘密ということで...」

 

「そうか、残念だ。」

 

なんて言ってホーキンスさんは笑ってるがオレは内心冷や汗が止まらない。

笑顔は威嚇って本当なんだなぁと一つ新しい学びを得た。

 

「...それで何さ?」

 

束がぶっきらぼうに用件を尋ねる。

 

「うん、まぁ君が本物かどうか確かめるってのは重要な目的だけど。私個人として君に尋ねたいことがあるんだ。」

 

先ほどまでの雰囲気とは違い据わっている目で束を見つめた。その眼光は鋭く、まさしく歴戦の勇士の目であった。

束はその目に思わず少し怯んだ。

そして彼は束に尋ねた。

 

「君にはISを産んだものとしての責任が付き纏っている。その犠牲者の怨念とも呼ぶべきものは君にまとわり憑いているだろう。そんな君は今もまだかつての夢を追いたいかい?」

 

追っているのかではなく追いたいか?

なぜそんな尋ね方をするのかと不思議に思った。

そんな疑問を持っていたオレの耳に歯軋りの音が聞こえたと思ったすぐ後に束は叫んだ。

 

「そんなの追いたいに決まってる‼︎」

 

それは束の心の叫びなのだろう。

 

「私はずっと夢見てきたんだ!あの成層圏のその先にある星の海に漕ぎ出す事を!私の作り出したものでちーちゃんや箒ちゃん、私の大切な人たちと一緒にあの綺麗な世界を見たいんだ!そのためにISをインフィニット・ストラトスを作ったんだ‼︎」

 

それは夢、彼女の原点、立脚点なのだろう。

彼女の想いは続く。

 

「私は、争うためのものを作りたかったわけじゃない!確かに邪な考えで私はISを広めちゃったよ。でもそれは見返すためで見返したその先で笑っていたかったからやったんだ!こんな逃げ回りながら私のISを、私の夢を汚されていくのを眺めているためじゃない‼︎」

 

息を荒らげながら、涙を流しながら、彼女は叫ぶ。

 

「夢を追いたい!私の夢で、インフィニット・ストラトスであの世界を見たい!私のせいで苦しんだ人たちに見せなくちゃいけないんだ!インフィニット・ストラトスはあなた達を苦しめるものではなく、この綺麗な世界を見るために、そこに行くために作られたものなんだって!私は示したいんだ‼︎」

 

彼女は夢を、思いの丈を叫んだ。

 

叫びを聞いたホーキンスさんはまず謝った。

 

「そうか....すまない、君を試した。」

 

そう言い頭を下げた。

急な変わりように束は困惑していたが、ホーキンスさんは続けた。

 

「今回の件で君がISを誇示するために起こした動乱なら正義につながる行動であっても合衆国軍人として君らを叩き潰さねばならなかった。私は君らが私利私欲動いているかを確認したかったんだ。君の思いを試すような事を尋ねてしまった。すまない。」

 

束はそれを聞いて混乱を助長されたのかワタワタと慌てている。

 

「いや、そんな。やめてよ。私が勝手にみっともなく叫んだだけだし...」

 

そんな慌てる束を見たホーキンスさんは少し笑う。

 

「なに、君が思いの丈を叫んでくれてコチラとしても踏ん切りがついた。ここに私は誓おう。1人の人間として私、ウィリアム・S・ホーキンスは君の手助けをする事をね。」

 

「......ありがとう.....ございます。」

 

ホーキンスさんのその言葉に束は久しく触れてこなかった年上からの善意に触れ、つい敬語にて礼を言うことになるのだった。

 

「それで、今後はどうするのかね?」

 

束が落ち着いた頃ホーキンスさんはそう切り出した。

 

「次はドイツの研究所を潰す予定です。詳しい場所は流石に教えませんがね。」

「まだ信用はできんか。」

 

「ええ、信頼はしてますがね。」

 

そう言うとニヤッと笑い。

 

「信頼は得たか。今はそれで十分だな。信用は今後得ていくとしよう。それでどうしてドイツなのかね?」

 

いくつかあると考えられている研究所の中でドイツを選ぶ理由は気になるのだろう。

 

「ドイツからしたらとばっちりかも知れませんがアメリカに対する警告です。NATO主要国であるドイツさえもこうなる、とね。」

 

淹れておいたコーヒーに口をつけ一息いれる。

 

「今回の襲撃で得る情報はある程度流すつもりです。そしてドイツを政治的混乱に陥れる。その上で大統領に突きつけるんですよ。協力か敵対かをね。」

 

「なかなかに悪辣だね。それでは協力するしかない。」

 

この手はかなり悪辣だ。実質的に主要国を一つ犠牲にした上でお前もこうなるぞと脅しをかけてるのだから。

 

「ええ、ですがご安心を。アメリカにもしっかりメリットがあります。」

 

「ほう、聞こうか。」

 

聞く気になってくれたようだ。

姿勢を正しホーキンスさんを見る。

 

「まず情報元をCIAのエージェントとするのです。そして、アメリカは民衆のために心あるドイツ軍人やドイツの政治家たちと協力して非人道的な研究所を潰した。なんならMI6を巻き込んでもいいかと。そしてドイツの混乱の収拾に協力すると宣言するのです。少なくともドイツでの影響力は増しますし、周辺国の人間も巻き込まれているなら欧州各国へ恩を得ることもできます。何より政権にとって最高の宣伝材料になるでしょう。民衆のために正義を貫いた大統領、とね。」

 

アメリカ人が最も好きな言葉である「正義」、これを前面に押し出し宣伝を行えれば支持率の上昇も狙える上に国内のIS推進派への牽制にもつながる。自分達が「正義」の標的にされるかもしれない、と。

 

「ふむ、なるほど。」

 

「我々の襲撃後、ホーキンスさんは大統領に呼ばれるでしょう。何か言ってなかったか確認するためにね。その時にこの話をしてほしいのです。なんならコチラに連絡を取って我々が直接大統領と話しても構いません。」

 

彼の返答を待つ。

 

「.....分かった。君らに協力すると言ったんだ。直前になって言われたことにして、大統領には伝える。」

 

少し悩んだようだが協力してくれるようだ。

 

「ありがとうございます。」

 

オレの感謝の言葉に対してよしてくれと、手で制された。

 

「私がするのは大統領に話を伝え君たちとつなげるだけだ。そこまでしか私にはできん。そこからは君たちが自力でなんとかするのだからね。」

 

それだけでも十分助かる。大統領と直接話すチャンスを与えてもらえるのだ。そのチャンスを活かせなければ我々が無能なだけであろう。

その後は少し談笑を行い、その日の会談は終わった。

 




いかがだったでしょうか。
次回はドイツ襲撃です。例の部隊も出てくるかも....?

というか前書きでも書きましたが束さんがヒロインみたいになってるなコレ....
恋愛要素は入れたかったけどヒロインに関して何も考えてなかったんですよね....
つーわけで、ヒロインにして欲しいってキャラがいるなら活動報告の方でヒロインアンケートとるんでそこのコメント欄で教えてくれると助かります。
あと小説に対するコメントもくれると嬉しいです。素人ですから改善点とかご意見、批評等ありましたら教えていただけると幸いです。

今後の展開

  • さっさと原作にいけや!
  • 2つとも研究所潰すとこもやって
  • 片方だけでいいよ
  • そんなことより日常パート
  • 展開は好きにしな結果だけ見たい
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