ソラを駆ける衛士   作:タリズマン

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VTシステム戦です。

どうぞ。



第四十五話

「なっ、何アレ......?」

 

震える声を出しながら眼前に佇むシュヴァルツェアレーゲン"だった"ものをみる。

ラウラに"盾殺し(シールドピアーズ)"を叩き込み大ダメージを与えた後、動きが止まった。

何か動くのかと身構えているとシュヴァルツェアレーゲンから黒いナニカが出てきたと思えば、ラウラは取り込まれていった。

 

「あ、アレは....⁉︎ 」

 

怯えるシャルルとは反対に一夏は沸き上がる怒りに震えていた。

醜悪な存在と成り果てた機体が握っているものにその視線は向かっていた。

 

一夏にとっては見慣れているものであり、憧れの象徴。

雪片である。

 

そしてその雪片を握るのは織斑千冬の模倣としてはあまりにも醜悪なナニカ。

挙句その雪片は何かを得るため、何かを守るための力ではなく、ただ純然たる力としてしか存在していない。

自分の憧れを穢された気分になるのも仕方はないだろう。

 

「ふっざけんなぁぁああああ!」

 

「一夏っ⁉︎ 」

 

既に一夏に冷静さなど掻き消えていた。

一夏の中にあるのは姉の、己の憧れを穢す眼前の敵を叩き潰すことだけだった。

 

雪片弐型を構えて斬りかかる一夏。

しかし、その一撃が振るわれるよりも先に凄まじい速度で相手の雪片が振るわれる。

その一撃は一夏を含めた周辺にいた誰が気付くよりも速く振るわれた。

 

「っ⁉︎ 」

 

一夏は考えるより先に反射でその一撃を何とかいなす。

その一撃は今まで受けてきたどんな攻撃よりも重く、まともに受ければ無事では済まないことが冷静さを失った一夏にも理解できた。

その一撃に冷や汗が一気に噴き出す。

 

しかし息つく間もなく二撃目がな振るわれる。

その一撃は一夏の持つ雪片弐型を上へと弾き飛ばす。

取り落とすことなく何とか雪片弐型を握っていた一夏だが胴はガラ空きとなる。

 

「しまっ...⁉︎ 」

 

ガラ空きの胴に三撃目が突き刺さる。

三撃目で薙ぎ払われた一夏は勢いを殺す間も無く吹き飛んでいく。

 

「「一夏っ!」」

 

見ていることしかできなかったシャルルと箒が声を上げる。

 

02(マルフタ)、カバーに入れっ!』

 

『了解っ!』

 

そしてそれと同時に三人の耳に聞き覚えなる声が響いた。

 

 

時を少し遡る。

ただ普通に観戦して一夏とシャルの連携に思わず感嘆の声を上げていたカズキは、突然の事態に硬直した。

 

『カズキ!隊長がっ⁉︎ 』

 

そんな中、耳に飛び込んできたクラリッサの悲鳴に意識を戻し冷静に思考する。

そしてすぐに指示を出した。

 

「ガルーダ1よりアリーナ内に展開中の全隊へ。レッドアラート!前と同じく訓練通りだ。各歩兵小隊並びにイージス隊はアリーナ内の学生及びVIPを速やかに退避させろ!ガルーダ2は内部に突入、速やかに学生を保護!アリーナ外の部隊はHQ(ヘッドクォーター)の指示に従え。」

 

『『『『『了解!』』』』』

 

返事が響き行動を開始しようとすると、HQより無線が入った。

 

『HQよりガルーダ隊へ。兵器使用自由(ウエポンズオールフリー)。ただしシュヴァルツェアレーゲン内にいるボーデヴィッヒ学生は可能な限り無傷で保護せよ。』

 

暴走しているとはいえボーデヴィッヒもまた国連軍が守るべき学園の生徒である。

加えて他国から預かっている存在とも言える。

その為このような指示が出たのだろう。

 

「クソッタレ。簡単に言ってくれる...。」

 

だが思わず舌打ちと共にボヤくカズキの言葉が示す通り、現場からすれば無茶振りという他ない。

そもそも高機動戦闘を行うISの撃墜でさえ難しいのに、中の操縦者のことを気にしながら学生を守りつつ戦わねばならないのだ。

 

カズキがボヤきつつアリーナ内の様子を確認すると驚愕した。

一夏が切り掛かっていたのだ。

 

「なっ⁉︎ あのバカっ!」

 

すぐさまカズキは通用口から飛び出すが、その瞬間横薙ぎで切り払われた一夏が吹き飛んできた為それを受け止める。

そして続け様に指示を出す。

 

「02、カバーに入れっ!」

 

『了解!』

 

ヤンに指示を出すとすぐに指示通り意識を一夏に向けさせないために遠距離からの射撃を開始した。

 

「おい一夏っ!大丈夫かっ⁉︎ 」

 

ダメージが限界を迎えていたのかISが解除され生身で転がる一夏にそう呼びかけていると、警戒をしながらシャルと箒の2人がやってきた。

 

「2人ともいいところに来た!一夏を連れてあそこの通用口から「待ってくれ。」っ⁉︎ 」

 

こちらへ辿り着いたシャルと箒に一夏を連れて逃げるように言おうとするが、その言葉は途中で遮られた。

 

「アレは、俺が倒さなくちゃいけないんだ...。」

 

「馬鹿野郎っ!ガキが調子の良いこと言ってんじゃねえぞっ!やられたばっかだってのにアホ言ってんじゃねえ!さっさと下がってろ!」

 

何も考えず突っ込んで瞬殺された癖にふざけたこと抜かすバカに怒鳴る。

だが一夏の目は怯えることも竦むこともなくコチラを見つめている。

 

「確かにさっきは怒りに任せて突っ込んでやられたさ....。けど怒りとかじゃない。助けたいんだ、ラウラを。」

 

「お前....。」

 

この状況においても人を助けようとする一夏に驚いているとヤンから通信が入る。

 

『02より意見具申。一夏の手を借りよう。』

 

「お前っ⁉︎ ....いや、続けろ。」

 

突然のヤンの提案に驚く。

だが、ヤンは無策でそんなことを言う奴ではないとわかっている。

 

『っ!...ボーデヴィッヒさんをっ、覆ってるアレは!シールドエネルギーによって、強固になってる!何発か当てたけどビクともしなかったんだ。....クソッ!落ち着いて喋らせてくれよっ!』

 

「言いたい事はわかった。策を立てるからもう少し時間を稼げ。」

 

交戦しながらの会話のため語尾が強まったりしているが一夏の支援を頼む理由は大体わかった。

つまりはシールドエネルギーごとぶった斬れる白式の零落白夜を使い、黒いヤツを叩き切って中にいるボーデヴィッヒを引っ張り出す。

理屈は通ってるし言うだけなら簡単だがかなり難しい。

 

そもそも頼みの一夏は白式を展開できないほどにシールドエネルギーを消耗している。

加えてシールドエネルギーを何とかしたとしても、中にいるボーデヴィッヒを斬らないようにスレスレを見極めなければならない。

それも先ほど見た凄まじい速度で繰り出される一撃を交わした上で、だ。

 

「クソッタレが...。いくらなんでも無茶だ。」

 

だがHQからできる限り無傷で助けろとのオーダーが出ている現状打てる手はそれしかない。

 

「カズキ、やらせてくれ。」

 

オレたちの話を聞いて何をやろうとしているのか理解したのだろう。

だが、コイツは護衛対象だ。

無茶をさせるわけにはいかない。

 

「なぜ、お前は.....、命を懸けてまで助けようとするんだ。カズキの言う通り私たちは軍人じゃない。一般人なんだぞ!」

 

どうするべきか思考を巡らせていると箒が一夏に縋り付くように涙を浮かべながら訴える。

それも仕方ないと言えよう。

自分の好きな男が自ら死地に赴こうとしているのだ。

それも他人のために。

 

「それにお前は白式を展開できないほど消耗してるだろうが。」

 

オレがそう付け加えて押し留めようとするが、思わぬところからそれは防がれた。

 

「それなら大丈夫。」

 

シャルはそう言いながら手にはコードを持っていた。

オレも欧州でかなり世話になったものであったためシャルが何をしようとしてるかすぐにわかった。

 

「コア・バイパスか....。」

 

「そうだよ。と言ってもせいぜい部分展開が限界だろうけど。」

 

そして手に持っていたコードを待機状態の白式に接続する。

 

「それで?カズキのシールドエネルギーが無いってのは解決したけどどうするの?」

 

少しイタズラっぽい笑みを浮かべながらシャルはそう言う。

 

「そんなに積極的に一夏を助けるが、お前は心配じゃ無いのか?」

 

あまりにも積極的なシャルの姿に思わず尋ねる。

シャルは少し悩むそぶりを見せると苦笑いを浮かべながら答えた。

 

「もちろん心配だよ。....けど、ボクは一夏の底なしのお人好しに助けられたんだよ。そんなボクが止めるなんて烏滸がましいでしょ?」

 

そこで一旦切ると今度は苦笑いではなく慈愛に満ちた微笑みを浮かべる。

 

「だからボクは一夏を応援するし支えたいんだ。そんなボクにできるのはこれくらいだよ。」

 

「ありがとうシャル。」

 

そんなシャルに一夏は礼を言って箒の方を向く。

 

「箒、心配してくれるのは嬉しいけど、これは俺が決めた事なんだ。やると言ったからにはやるのが男ってもんだろ。だから見守っててくれ。」

 

一夏は心配してくている箒にそう告げる。

一夏なりの信念なのだろう。

一度言ったからには、行動したからには最後までやり遂げる。

側で聞いていたカズキにはどこか懐かしく、だが自分とは違う様を見せられて先程までの勢いは無くなってしまった。

 

「一夏......。わかった。だが、負けるなよ。」

 

「当たり前だろ。」

 

そんなカズキをよそに箒は見守ることを決める。

一夏はそんな箒に笑みを浮かべながら胸を張る。

そして改めてカズキの方を向く。

 

「頼む、俺にも手伝わせてくれ。お前と一緒に戦わせてくれ。」

 

真っ直ぐな目。

そんな目を見て眉間に皺を寄せ少しの逡巡の後、決断した。

 

「わかった。」

 

その一言に一夏は顔を明るくする。

 

「だが!」

 

カズキはそんな一夏に声を上げる。

一夏はキッと表情を固くする。

 

「お前は一撃だけだ。露払いと救出はオレ達がやる。お前はオレに続いて一撃を喰らわせろ。.....ラウラに間違えても当てるなよ。」

 

「おうっ!」

 

決意のこもった顔で力強く一夏は返事をした。

 

「02!作戦を決めた。単純明快だから一度しか言わんぞ。...オレとお前で奴に隙を作って一夏が零落白夜を叩き込んでラウラを引っ張り出す!」

 

『単純明快で、最高だねっ!』

 

雑で単純な作戦をヤンに告げて、隣に立つ一夏を見る。

 

「言われた通りにやれよ。」

 

「わかってる。そっちこそヘタ打つなよ。」

 

「はっ、舐めんじゃねえよ。」

 

一夏に改めて忠告する。

帰ってきたのは不敵な軽口で、かなり落ち着いているようだ。

そんな様子を見て大丈夫そうだと、確信したカズキは動き出した。

 

初っ端から急加速で黒く染まり異形と化したバカ目掛けて突っ込む。

それとタイミングを合わせるようにヤンが牽制する。

 

だが優先目標をカズキと認識した異形はこちらへ武器を構える。

凄まじい速度で突っ込むカズキを迎え撃たんと、居合の構えを取っている。

 

「まともにやるかよ!バーカっ!」

 

近接で待ち構える奴に正面で挑まずカズキはマウントされた突撃砲で照準しキャニスター弾を放つ。

最小限の動きで回避しつつ突っ込んで来ないと認識した奴はこちら打って出た。

 

予想はしていたが、ただでさえ速い癖に瞬時加速によりさらに速く突っ込んでくる。

しかも体の影に雪片を隠しながら突っ込んでくるためどう出てくるか分からず反応が遅れた。

 

「ぐっ⁉︎ 」

 

そして体の影から飛び出してきた一撃は上段と見せかけた横からの一撃だった。

苦悶の声を上げるが斬り込みが行われた横に向けスラスターをふかし耐える。

骨から嫌な音がしたがなんとか堪えると、引き戻そうとした雪片を長刀を手放した両手で掴み固定する。

 

「一夏ァッ!」

 

「任せろっ!」

 

そしてそれは近接戦をしている状況では大きすぎる隙となる。

カズキの声に呼応して飛び出してきた一夏が零落白夜を発動させながら斬りかかる。

 

一夏は凄まじい集中力で斬る位置を調節した。

ラウラには当てずにそして引っ張り出せるぐらい深く斬らなければならない。

そして斬る瞬間、一夏の視界はスローモーションになる。

 

「うおぉぉぉおおおおおお!」

 

そして一夏は縦に黒いものを斬り裂いた。

 

瞬間、カズキは雪片から手を離し斬り裂かれた部分に手を伸ばし叫ぶ。

 

「良い加減おいたが過ぎんだよ!さっさと起きろこのバカがぁぁぁあああああ!」

 

 

暗い。

 

どこまでも暗い。

 

真っ暗で何も聞こえない。

 

何も見えない。

 

私はいつから間違えたのだろう。

 

今更ながら過去の自分のことを考えると、罪深さに後悔しかできない。

可能なら過去の自分を殴りたい。

 

勝手に織斑一夏に嫉妬して、暴言を吐き、一般人を痛めつけて悦に浸る。

 

そんな行いをする人間を教官が認めてくれるはずがない。

 

あまつさえ侮っていた相手に負けそうになったとき、訳の分からない力に手を出しこのザマだ。

 

「...ぃ。」

 

軍人としてもどうかと思うがそれ以前に人間として誤った言動を繰り返していた。

 

「おい。」

 

どのツラ下げて教官に会えるのか?

 

「おい!」

 

⁉︎

慌てて後ろを振り向くと国連軍の軍服に身を包んだ見たことのない男が立っていた。

 

「.....誰だ?」

 

「やっと返事したと思ったら第一声はそれかよ....。俺は.....そうだな、フーとでも呼んでくれ。」

 

なんだコイツは?

なぜここにいるんだ?

 

様々な疑問が頭をよぎるかそんなことを知ってか知らずかフーと名乗った男は話を続けた。

 

「お前さん、こんなところで何やってんだ?」

 

「何って.....。私が聞きたいぐらいだ。それよりここはどこだ?」

 

「質問に質問で返すなよ....。」

 

「ハァ...ったく。」と頭をかきながら呆れている男に少し腹が立ったが無視して続ける。

 

「それで、ここどこなんだ?」

 

「ここはな、お前さんの持つISコアの中だよ。」

 

ISコアの中...?

 

「ああ。お前はよく分からんシステムを起動させて取り込まれたんだよ。」

 

ほれ、と軽い調子で外の様子を見せる。

織斑一夏を斬り飛ばし、ウォーカーとかいう男と戦闘している。

その端で篠ノ乃とデュノア、センドウが織斑を介抱していた。

 

「これは....。」

 

「お前さんが望んだ力の結果だ。」

 

「違うっ!私は!」

 

「だがこれが現実だ。」

 

その言葉に唇を噛み締める。

私はっ....!

 

「ま、大丈夫だろ。」

 

私が痛いぐらいに拳を固めていると、フーは軽い調子でそう言った。

何を言ったのか意味がわからなかった私は顔を上げフーを見る。

 

「なんたってカズキがいるんだからな。なんとかするだろ。」

 

「お前....センドウと知り合いなのか?」

 

「ん?....あっ、今のは無しで。」

 

センドウのことが出てきたので聞き返すと慌てた様子でそんなことをのたまった。

なんだか気まずい雰囲気が流れるが、それをかき消すようにわざとらしい咳払いをする。

 

「ま、まぁ、ともかくだ。....お前はそこでうじうじしてて満足なのか?」

 

私は....。

許されないことをした。

そんな私が....。

 

「お前を待ってくれてる奴はいないのか?」

 

私を待つ者など...。

 

「聞こえないのか?声が。」

 

声?

 

「ほら、よく耳をすませろよ。」

 

その言葉に従い私は耳をすます。

するとどこからか声が聞こえた。

 

"ボーデヴィッヒさん大丈夫かな?"

"俺は助けたいんだ"

"隊長...."

"ラウラ、無事でいてくれ..."

 

クラスの女子の声、織斑一夏の声、そしてクラリッサの声。

そして教官の声。

 

「ほれみろ、少なくとも4人はお前のことを待ってるみたいだぞ。......ん?いやあと1人いるみたいだな。」

 

フーの少し呆れたような声に顔を上げると、光と共にとてつもない大きな声が聞こえた。

 

"良い加減おいたが過ぎんだよ!さっさと起きろこのバカがぁぁぁあああああ!"

 

光の向こうから手が見えた。

 

「行けよ。」

 

フーは私にそう声をかける。

 

だが、私は軍人として....。

 

「大丈夫、やり直せるさ。」

 

え?

 

「人間ってのは案外いくらでもやり直せるもんさ。やり直すならいっそのこと"1人の女の子"としてのラウラ・ボーデヴィッヒとして生きてみたらどうだ?」

 

1人の女の子....。

 

「そうさ。お前さんは軍人としての生き方しか知らん。それなら別の視点から物を見れるようになれば良いんじゃないか?」

 

別の視点.....。

考えたこともなかった。

どうすれば普通の女の子というものになれるんだ?

 

「それは.....あー、例えば他の女子と買い物に行くとか、オシャレしてみるとか....あとは、あっ、そうだ!恋とか、色々あるさ。」

 

無理やり考え出したかのような答え方に思わず吹き出す。

 

「笑うなよ....。」

 

そんなラウラに肩を落としながら文句を言うフー。

そんな姿がおかしくて更に笑いが出てしまう。

 

「だっー!ほら!さっさと行けよ!」

 

そう言うとフーは私の背中を押した。

そして私は光の中へと飛び込んでいき、後ろに目をやると口元に微笑みを浮かべたフーがいた。

 

その口元は動いた。

 

"カズキを、俺のダチを頼む"

 

それを見た後、私の意識は白く染まっていき....。




溶接楽しいナ(白目
お久しぶりです、最近溶接しかしてないタリズマンです。
俺は船乗りではなく、工務員だった...?

まぁ、それはともかくラウラ戦終わったぞオラァ!
でもシャルのこと片付けないといけないしVTシステムに関しても後処理しないといけないし、あああ、、、、この章終わらせるのはもうちょいかかりそうです...。

気長に待っていただけると幸いです。
それでは。
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